ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

小つるさん、お目当て・・・・昭和の日・田辺寄席・第二回公演

2009-04-30 08:46:17 | 田辺寄席
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・出前田辺寄席・・・・・・・・・・・・・・・・・・



先週のメルシー寄席も、出張でいけず、小つるさん目当てに。
愛宕山、なかなかに、演者の、噺の視点によって趣きが変わる。
さて、・・・・・・期待ですな。


一、桂雀五郎・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」

無口な雀五郎さんが、雄弁に語る。
前座ネタからの、脱皮。味のある噺になってきましたで。

あと十年、経ったらどんな顔だちになるのか、
飄々とした顔が、味わい深い噺家さんになるのではないかと
なぜか、想像して、一人にんまりと、してしまいましたな。


二、桂三象・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「三象踊り」

あとで、出てきた文太さんが、
皆さんヘルスセンターヘようこそ、お疲れ様でしたと・・・・。

まさに、普段はおばちゃん受けするのでしょうね。
でも、昭和町のお母様たちは、意外や意外、ひいていましたな。

また、お子さんたちも、不思議なものをみる目。
笑うに、笑えないというのは、辛いですな。

まあ、色んなものに出合う、寄席とは人生経験なり。

三象さんの
「15分辛抱できヘんと、何処へいっても、勤まりませんで」の
まさに、一言の舞台でした。


三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「禁酒関所」

淡々とすすむ、淡麗の酒。
笑福亭のアルコール度ほど高くおまへん。

役人の酔い潰れるさまより、ストーリー性においた演出。

城内にひかれた禁酒令。これは門番の役人とて、同じ。
うそ、偽りと解りながら、久し振りに酒を呑めるのを楽しむさまが
この噺のおもしろさ。

もっともっと呑んで、酔って欲しかった、
文太さんの、禁酒関所でおました。


四、笑福亭小つる・・・・・・・・・・・・・・・・・・「愛宕山」

やはり、一時間半で四席は、辛い。
それも30分後には入れ替えをして、次の公演が始る。
時間に追われた、せわしない、高座が続く。

愛宕山も。
山へ尻をつきながら登る、道中のおもしろさ。
大阪と京のお国自慢・・ヘンな対抗意識。
カワラケを放る場面。
下に降りて、金をひらう、よろこびの場面。

次々なる、どんでん返しのおもしろさ。
傘で降りる、竹のしなりを使って上がってくる。

一八のアイデア満載で、次は何を考えているのか、
太鼓持ちの気ままな気持が・・漫画チックでおもしろいのだが・。

小つるさんも、時間に追われて、落ち着くことのないまま
サゲヘ、「え、忘れてきた」・・・・・。
何か、忘れものがあったような愛宕山。

小つるさんを聴くなら、今後メルシー寄席がベストですな。




昭和の日・田辺寄席・第二回公演
2009年4月29日(水)午後0:30開演
苗代小学校

一、桂雀五郎・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」
二、桂三象・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「三象踊り」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「禁酒関所」
四、笑福亭小つる・・・・・・・・・・・・・・・・・・「愛宕山」

09-30-127
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りん吉ちゃん・しばりで登場~昭和の日・田辺寄席・第一回公演

2009-04-29 22:29:31 | 田辺寄席
りん吉ちゃん、しばりの位置で登場。
京大出と小学生。プロとアマ。キャリアの差は。
どちらがどうというよりは、お互いの色がでればと。

そういう意味では、りん吉さんの落語は、上手いだけでは無く、
近頃めっぽう、味がでてきましたな。
会うたびに進化しているりん吉ちゃん、
のびざかりで、楽しみが、うんと膨らみますな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一、桂福丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「平林」

上手いなふぁ。平林で、小学生の子供たち、大笑い。
丁稚が、主人をなぶって、何度も聞き返すところから、笑いの渦。

丁稚、根っからのアホではなく、賢いような、そうでないような。
「いま、いうた」、「いま、聞いた」、「いま、忘れた」という丁稚。
子供のかわいさが感じられる。

どんどん、進化する福丸さん、本格的ネタを演りだしたら、
おもしろみは、更に倍増すること、まちがいなし。


二、りんりん亭りん吉・・・・・・・・・・・「つる」

りん吉ちゃんのファンで、会場はいっぱい。
実をいうと、あとの2回、3回目より、早朝に関わらず、
多くのお客さま。・・・・客を呼べる噺家、りん吉ちゃん。

マクラから、しっかり時事ネタの定額給付金。
我家にも、もうきましたが、父と母と私の3人家族ですが、
私が2万。・・・・・・、我家では、私が稼ぎ頭です。

「つる」、しっかりした口調で、独特の間がりん吉さんの味になる。
親子寄席で、同じ年の小学生にも、大うけ。

サゲは、「くびなが鳥のメンはどうしたんや。」
通常の「黙って飛んできたんや」ではなく
「その日は、飛んで来なかった」と、めずらしいサゲで終る。

どんな、噺家になるのか、5年後、10年後が楽しみですな。


三、千田やすし・・・・・・・・・・・・・・・・・「腹話術」

川上のぼるさんの弟子。
この前、のぼるさんを繁昌亭で聞いたが、ほぼ同じ。
坊やではじまり、六甲おろしで終る。

衛星中継の、画像と音声がずれるのをするが、
いっこく堂のように、感動、拍手がないのは、なぜ。
完成度が違うのか。

全体に、何か現在の、笑いのスピードにづれているのか。
腹話術より、単なるビヨンセのあて振りの方が受けるのは、
受け手の客が昔とは、変わってしまったんでしょうな。

進化のなかに、古典あり。

坊やの名前は、「ひかり」ちゃんでした。


四、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「軽業」

小学生や、初めて落語を見る人も多い中での、「軽業」
笑いの少ない噺なのに、なかなかのもの。

あえて出すのは、りん吉さん用か。

笑いの少ない噺ながら、「清やん、これみよか」で笑いをとる。

物売りも、見世物小屋も、お囃子が入り賑やかさでは
上方落語の良さが発揮できる演目だが・・・・。

なぜ、このネタなのか、文太師匠に聞きたくなった。
「取ったら、もぎ取り」・・・「替わろ。替わろ」

「平林」、「つる」、「軽業」
まあ、基礎ネタ、前座ネタ、の勢揃いか。

でも、福丸さんも、りん吉さんも立派なできでしたで。

「長口上は、大怪我のもと」なので、これで・・・おしまい。


昭和の日・田辺寄席・第一回公演
2009年4月29日(水)午前10:30開演
苗代小学校

一、桂福丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「平林」
二、りんりん亭りん吉・・・・・・・・・・・「つる」
三、千田やすし・・・・・・・・・・・・・・・・・「腹話術」
四、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「軽業」

09-29-123
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数倍の楽しみ~吉坊。出版記念落語会

2009-04-28 22:25:34 | ワッハ(ホール・レッスン・上方)
・・・・・・・・・・・・・・「桂吉坊がきく藝」出版記念落語会・・・・・・・・・・・・・・

このチラシ、おしゃっれ・・・・今迄で一番の、私のお気に入り。
色あいといい。字体といい、レイアウトといい。すべてが粋。
これ一つ見ても「、桂吉坊がきく藝」の本、中身に期待できますな。

「桂吉坊がきく藝」の本、興味津々。
色々な芸に、自分ははたまた何に興味をしめすのか、
期待と、反面何にでもはまり易い自分にこわさを感じますな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一、桂さん吉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「道具屋」

吉坊兄さんの憧れの印税生活の為に、ご来場ありがとうございます。
立派なつかみでスタート。

ヘンなマクラも無しに、即「道具屋」ヘ。
格調高い落語会の空気を感じての、素晴らしい入り。

道具屋の品物の説明を受ける際、首を抜ける人形で
右へ左ヘ振って、落語をはじめる、おもしろい。
さん吉さんのアイデアであれば、笑いのセンスに感心。

客を迎えるところでも、「いらっしゃい」「いらっしゃい、喜んで」
まるで、居酒屋がんこの掛け声が入る。
大阪人にうれしいフレーズ。・・・随所にくすぐりが入る。

自由に遊びながら本筋ははずさないさん吉さん、
さすが、吉朝一門の末弟子、味が出てきましたな。、


二、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「稲荷俥」

今日の落語会の大入満員にまずは、御礼。
東京は、人口が多い割には、一部空席がありましたが。

「論座」の連載が本になりましたが、12人の高齢の方が多いので
毎月一人ではなく、早めに取材しなければと思いきや、
なんと10ヶ月目に、本の「論座」自体が廃刊に。

今回の落語会の、ゲストの加藤武さんと、桐竹勘十郎さんで
丁度12人完成です。

まあ、1500円の本がついて3000円。
色紙を付けてますが、本来出版記念では、ロビーなどで
本にサインをするものですが、大御所が参加されてる本には
おくがましくて、あえて、別に色紙にサインを致しました。

その心づかい、よろしいな。
でも、チラシに色紙つきとあったので、米朝事務所への問合せに
「誰の色紙ですか」と言うのが、2~3あったらしいです。
対談の方のが、それぞれあるのか、それとも寄書きか、
それでは、この値段では、・・・ありまへんやろ。

狐、狸は人を騙すといいますが、
何も騙すのは狐、狸に限ったことではございません。

高津神社の表門で、やまぶきのうどん屋が・・・・・で稲荷俥・・ヘ。
狐と産湯の稲荷の不気味さはさほど無いが、
逆に主人公の車夫の人柄の良さがひしひしと伝わる。

誤魔化されたと怒るおかみさんも、
そんな亭主の人の良さに惚れていて
良い夫婦。集まる長屋の連中も良い人ばかり。

お金を落としたという客が、返してもらおうと訪れるが
本当は、稲荷さんのお使いか。

メルヘンの匂いが漂うファンタジー編の吉坊の稲荷俥でした。


三、対談・・・桐竹勘十郎・桂吉坊

赤毛氈の上に、座布団が二つ。
桐竹勘十郎さん、こんな座布団に坐ると、落語したくなりますと。
吉坊「やらはるんですか」勘「いや、小噺では姉より、上手ですっせ」
実は、姉さんは、すずめ、桂すずめ、三林京子さん、あれー。

13才の時、文楽の世界ヘ入る。
それから、修行の話。・・・・足遣い、15年。基礎である。
主遣いと、左遣いと足遣いの三人で一つの人形を操る。

その苦労というか、芸談のなかで、印象に残ったのは
師匠に「あんた、神経あるんですか」と尋ねられ、、あると答えると、
「あんのやったら、使いなはれ」と、本舞台で、試されながら、
厳しく育てられる。

次の仕草に移る時、空間を作る、それによって
動きの方向性と間をとる。・・・
三身一体の人形に魂が入る瞬間である。

芸事、何事もそうであるが、基礎、基本が大事。
あたりまえのことを、あたりまえに話される。
芸を極めた人だけに、重みがある。


四、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「蔵丁稚」

何が一番好きと言えば、吉坊が袖から舞台に上がる際、
天の雲を見るごとく、にこにこと微笑んで出てくる。

今まさに、別の世界への、ワープを楽しんでいるよう。
ファンタジーのはじまりという、わくわくでの登場です

噺は「蔵丁稚」。今までに、こんな本格的な四段目、見んのは初めて
各噺家さん、真面目に演られるが、ご自分で堪えきれなくなって
「旦さん、旦さん」と緊張に緩和をいれてしまうのに。

落語会というのを,忘れさせるぐらい、心地良い緊張の中で、
たっぷりと歌舞伎の世界にワープさせてくれる。

吉坊が聞く藝と言うより、
吉坊の藝の、奥行きそのものを知った落語会でしたな。

ほんと、良い落語会は、余韻たっぷりで、嬉しいですな。



「桂吉坊がきく藝」出版記念落語会
2009年4月28日(火)午後6;30開演
ワッハホール

一、桂さん吉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「道具屋」
二、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「稲荷俥」
三、対談・・・桐竹勘十郎・桂吉坊
仲入り
四、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「蔵丁稚」

09-28-119
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小三冶・落語家論

2009-04-23 06:17:07 | 本の少し
落語家論
柳家小三冶
ちくま文庫・724円
☆☆

小三冶さんの著者には、「ま・く・ら」、「バイク」があって
落語のまくらの延長が本になっている。これはおもしろい。

落語家論と、若手の噺家へと助言を遠慮勝ちに綴ってある。

最初の、座右の銘では、笑いについての思いを。

「若手ベテランに限らず仲間の話を聞いても、ギャグやいれごとが
いのちという人の噺には心の底から幸せになれない。
笑うことは笑っても、笑わせたという疲労感が残るし、
多くの場合は笑えない。・・・それとは逆に、演者の姿がいつのまにか
消えて、登場人物が見えてくる人の芸を聞くと、わかりきった噺でも
ついつい引き込まれて笑ってしまう。・・・感動してしまう。」

志ん生師匠は、落語は面白くできてるんだから素直にやればいいのだ
と、ボク(小三冶)の師匠は「人物になり切れ」とよくいう。

まともにやって面白い、それを芸というのだ。
落語の本質を述べている。・・・落語の愛情に満ちており、
落語のまくらのごとく、江戸の粋さを楽しめる。
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笑福亭の匂いプンプン~494回田辺寄席

2009-04-19 02:45:33 | 田辺寄席
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・桃ヶ池公園の並木路・・・・・・・・・・・・・・・・・


昨日は行けず、今月は、日曜の昼席のみ。
トリで、崇徳院とは、竹林さんに期待。


開口一番・・・・「ヨ」・・・・・・・寄席

寄席のルーツ、を説明。
神社とか寺での、説教からと、殿さまのお伽衆からの
ふたつの説が有るが。

京都での、露の五郎兵衛。大阪の米沢彦八。
が上方落語の祖。辻噺が、座麻神社の境内でなされ、寄席に。

その生国魂神社では、今や毎年9月に、上方落語協会主催で、
彦八まつりが開催されている。

しかし、明治時代には隆盛きわめた落語も、映画の出現と
その後の漫才への移行により、急激に上方落語は衰退する。

戦後の混乱期に、四天王の松鶴、米朝、春団冶、小文枝がほそぼそと
継承し、今の上方落語の火を消さなかった功績は大であると。

10分弱で、文太さん、上方落語の歴史を、ダイジェスト版で語る。


一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・・・・・・「江戸荒物」

「イラッシャイ、何でもあります」
「ナイマス。ナイマス。」・・・「まあ、今からナウとったら・・・」

福笑さんのイメージの強い噺。
江戸イコール勢いのある言葉と、柄の悪さが特徴なのに
呂竹さん、人柄の良さか、上品さが際立つ。

でも、最近、出会う度に新ネタが増える呂竹さん。
安定度があるだけ、どの噺も、楽しみですな。


二、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・・・・「時うどん」

「ひっぱりな」と袖を引っぱるところ、みごとに上手い。
他の人は、袖をバタつかせているだけだが、
喬若さん、テグスでも仕込んであるぐらい、
後ろから引張られているように見える。

それだけ、アホが、まねをする段での、袖の引張りの
違いがありありと・・・芸ですな。

うどんをすする音も、逸品。

時うどん、しぐさが基本の噺。
仕草が完璧だけに、喬若さんの時うどん一見の価値有りでおます。


三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「へっつい盗人」

「こっちを、向け」・・・・・・・「こっちを・・向け」
よそ見をしている喜六に、清八が何度も何度も呼びかける。
この台詞で、喜六の落着きの無さ、抜け具合がありありと。
盗人の噺なのに、こっちまで、楽しくなる。

道具屋の前でのやりとりをたっぷり。
文太さん、「へっつい盗人」、大熱演の30分。

まあ、どんな仕事でも、相棒は選ばんとあきまへんな。


四、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・・・・「竹の水仙」

良かったでっせ。遊喬さんの「竹の水仙」。

マクラで、前に坐っている小学五年生のボクに、
寄合酒(田辺寄席ニュース誌)ばかり見てんと、こっち見いや。
これから話すのは、左甚五郎という、まあ大人であれば、
ほぼ皆んな、お解かりだと思いますが、解らなければ、
この噺、チンプンカンプン。・・なので。

この男の子だけに、集中して説明いたします。
マンツーマンで語りだす、
甚五郎さん、昔の人で、彫り物をする、名人。

まあ、その当時、あちらこちらで、甚五郎が出没して、
同時に現れた事が有り、本物を決める為に、ねずみを彫って
本物を決めようと、でも、出来上りは優劣つけがたく、
猫に決めさそうと、すると、猫は、一方を迷わずくわえて去る。

本物と決まった甚五郎に、何が違うのかと聞くと、
実は、鰹節に彫ったのだと。

ここからは、大人の時間と、竹の水仙に入る。

甚五郎も、肥後、細川の武士も堂々としていて、
腰の坐った・・良い噺に。

オチは、さっきの坊さん、探しに行かなければ。
ひょっとしたら、弘法太子さんかもしれん。

でも、あの男の子、ええ経験ですな。
集中しぃと注意され、そのあと噺が理解し易いように
個人レッスン、遊喬さんの顔に似合わない優しさを見ましたな。

無理に笑いを取りにいくでは無く、
体格に似合ったスケールの大きい

風格さえ、感じさせる、遊喬さんの竹の水仙でおました。


五、笑福亭竹林・・・・・・・・・・・・・・・・・「崇徳院」

出て来るなり、この噺、苦手ですねんと。
なぜ、この噺選んだのか、後悔しています。
上手くいったためしが無く、今日も失敗するか
初めての成功に、お客様が出会えるのか。

言いながら、しゃれというより、御自分にプレシャーが。

お金はもちろん、借家にも色気はあるが、
雲を掴むような噺で、見つける術が無くてウロウロ。

パワー不足なのか、つかれた様子が・・・何となく。
やはり、成功とは言えぬ出来栄えか。
ご本人さんのご評価、聴きたいものですな。

「崇徳院」、パワーと、勢いが必要なのがわかった、
竹林さんの一席でした。



第494回・田辺寄席
2009年4月19日(日)午後1:00開演
大阪市立阿倍野青年センター

一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・・・・・・「江戸荒物」
二、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・・・・「時うどん」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「へっつい盗人」
仲入り
四、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・・・・「竹の水仙」
五、笑福亭竹林・・・・・・・・・・・・・・・・・「崇徳院」

09-27-116
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鶴二さん・初打席初ホームランの快挙・・イチロウの攻撃

2009-04-16 23:33:59 | 笑福亭鶴二
・・・・・・・・・・・・・・・・・プレイボール前の、雀のおやど球場・・・・・・・・・・・・・


イチロウの攻撃、二回戦に鶴二さん参戦。
雀のおやど球場、7時プレイボールに間に合うか。

遅くなりましたが、その時の感想をご報告。

ローマ字のUのごとく、壁面にへばり付く人と前三列で、
ほぼ、30人の入り。


一、桂二乗・・・・・・・・・・・・・・「七度狐」

京都の二条の四畳半に住む、二乗です。

今日寝すぎましたと、それも13時間。
昨日の夜の1時から、今日の昼過ぎ2時まで。

その間、夢を見ましたが、それがこの雀のおやどに来て、
七度狐をして、京都ヘ帰るところで目が覚めた。
うとうとしていると、またこの雀のおやどに来て
七度狐そして帰る・・・・・・・・・なんと四回も夢見て。
すべて、七度狐で、既に京都、大阪間、四往復してますと。

今まさに「七度狐」をやりますが、五回目の夢ではありませんな。

二乗さん、声にハリがあり、通りも良く、聴きやすい。
イモリの替りに、ウーパールーパーが入った、べちょたれ雑炊。

噛みもせず、間違いもなく、何の落度も無いのだが、
でも、全般にあっさり目。喜六がかしこ過ぎるのか。

清八との、じゃれあう仲の良さが少ないのか。
二乗さんの真面目さか、・・・山道やお寺での情景がボケル。

でも、まだネタおろし直後とか、練れば練るほどおもしろくなる噺。
二乗さん、二回目、三回目の七度狐との、出逢い期待してまっせ。


二、林家市楼・・・・・・・・・・・・「市民税」

市楼さん、私はお祖父ちゃんも親父も噺家で、
実は、自分で言うのも何ですが、サラブレッドです。

今日の「市民税」、祖父の三代目染語楼の作。
税金を取りに来た、市の職員を追い返す、現代版、掛取り。

亭主が死んだ事にして泣いて断わる、おかみさん。

次は、猪熊虎五郎という男が、カツラをつけ、化粧して、
気持悪さで、追い返す。

ガラス戸を割らして、1200円弁償させ、税金チャラにさせたうえ
残りの500円を置いていかすヤカラ。

最後は、首吊りをしようとして、同情させて追い返すお婆ちゃん。

個人の権利、我儘が横行している現在、市の職員が家を訪問して
集めるなんて、何年かかっても到底無理なご時世・・・・。

自動振込み、自動引き落としで、今や、人とのコミュニケーションで
起こる、摩擦も駆け引きも、そして笑いも、欠落してますな。

まあ、あるとすれば、「オレオレ詐欺」とか「定額給付金」などに
不謹慎ですが、騙す、騙されの中に、笑いのネタはあるみたいですな。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「天狗裁き」


鶴二さん、イチロウの会で、初打席、初ホームランの快挙。
「天狗裁き」ネタおろしを感じさせない、完璧なる一打。

メジャーのイチローは、今日復帰後、いきなり満塁ホームラン。
安打数も、3085本で、張本さんの日本記録に並ぶ。
でも、ユニフォームの背番号が、42.
大事な日なのに、永遠に記録に残るのに、51、残念。

噺は、最高。「友達」、「大家」、「奉行」、「天狗」と各人、
立場上分かったような話をするが、夢の話に興味シンシン。

ほんと、喧嘩の原因は些細なことながら、
その後の態度、対応で、話はややこしくなる。

この噺のおもしろさは、酒無くして、
人間のさががでているところだが

それを、鶴二さん、各人のセリフの違い以上に
しぐさと、そして目線で、見事に演じ分ける。・・・・よう、名人。

チラシには、お楽しみと書いてあったので、先週に続いて
「隣の桜」だったらと危惧していたが(我儘なファンまるだしでおます)
ほんと大当たり、ネタおろし直後の「天狗裁き」に出逢えるとは、幸せ。

でも、鶴二さんの打席に、ハズレ無し。

鶴二さんの、「お楽しみ」は、心から楽しみにして間違いありませんで。


四、林家市楼・・・・・・・・・・・・「おごろもち盗人」

これが、イチロウさんの本日のネタおろし。

この、おごろもち盗人、見台置いてする人もありますが、
あえて見台なしで、前かがみで床に肘をつくので、結構辛い。
体勢より、お腹の贅肉がつかえて、辛いと。

今日も、長居公園の周りを6Kmぐらい走って、
風呂で汗を流してきましたが、新陳代謝が良いのか、
今だ汗がひかず、楽屋は今クーラーは18℃で設定。
それでも汗が・・・・・・と言いながら、拭けども額に汗が滲む。

私も、82kgあった時は、年中汗が・・・タラタラ。
冬でも、食事をすると、汗が噴き出る。
でも、今や70kgまで、12kgのダイエットに成功。
汗は一切無し。むしろ冷え性気味。

市楼さん、汗をおさえるには、体重キープでっせ。

噺の「おごろもち盗人」は
盗人の、何とか逃がしてもらおうと、必死のお願いと
イタイタイタ・・・・・・・スイマヘン・・と。

見た目がいかついだけに(失礼な)、
GAPが、あればあるほど、更に、おもしろみが増すのに・・と。

へっつい盗人、転宅、など、風貌を活かしての盗人ネタ
三喬さんのライバル出現か。

次回、三回の表は、旭堂南海、続く四回表は、林家小染さんがゲスト。

今日の、攻撃は、鶴二さんの活躍で、三点先取。
鶴二兄さん、やはり、頼りになりますなぁ。

イチロウの攻撃・2回戦 「2回の表」
2009年4月16日(木)7:00開演
雀のおやど

一、桂二乗・・・・・・・・・・・・・・「七度狐」
二、林家市楼・・・・・・・・・・・・「市民税」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「天狗裁き」
四、林家市楼・・・・・・・・・・・・「おごろもち盗人」


09-26-111
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大阪検定~大阪の教科書購入

2009-04-13 15:24:43 | 本の少し
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大阪検定公式テキスト・・・・・・・・・・・・・・・・・・


大阪の教科書(大阪検定公式テキスト)
橋爪紳也監修・創元社編集部編
創元社・1900円
☆☆☆


いよいよ・はじまる・大阪検定の公式テキストを本屋で見つけ購入。

ぱらっと見たところ、得意と不得意がありあり。

1限目の国語・・・・梅田育ちの私、まずまず、
普段話している言葉に近いので80点。
泉州、河内弁は苦手。

2限目の社会・・・・水都、商都、民都の歴史、なかなか手強そう。
まあ、しっかり読破しなければ、現状55点か。

3限目の体育・・・・プロ野球と相撲とサッカー、でもなにかマイナー。
これは、知識としてはありそうなので、現状70点。

4限目の芸術・娯楽・・・・まあ一番得意分野としなければ、
興味があるので、一番に読みましたが、〃85点。

5限目の生活・・・・大阪人の暮らし・・
18才まで梅新。30才まで宝塚。
45才まで南港、そのあと今の、久米田と、各地での生活。
まあ、生活ぶりは一貫しているので好きな食中心なので、80点。

遠足では、①中ノ島・船場の見どころと、
②下寺町界隈の上方落語の舞台めぐりが興味あるが、
この機会に、ゆっくりまちあるきしようと思っています。

これを見てると、学生時代と一緒、歴史が大嫌い、
昔を引きずっていますな。

ただ、問題は、検定日が、6月21日(日)、
田辺寄席の500回記念落語会と
ガッチャンコ、さぞ豪華な顔ぶれが予想されるだけ心が動く、
受ける受けないは、別に、教科書だけは頑張って読破しようと・・。

まあ、大阪を知るには、絶好のテキスト・・
・・・・・・読むだけでもおもしろおまっせ。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/dd/082999a4db671a708d9a38519ae0c26d.jpg
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鶴二さん二席~稲田観音落語会

2009-04-11 23:31:38 | 稲田観音落語会
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・稲田観音寺の山門・・・・・・・・・・・・・・・・・・

久しぶりの稲田観音落語会、嫁さんと徳庵へ。

鶴二さんの可愛い子供がでてくる「馬の田楽」と
鶴二さんでは初の「隣の桜(鼻ねじ)」の二席。

お天気さん、気候もようて、お客さん、100名強の過去最高。

一、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「阿弥陀池」

今、顎関節症になって喋る商売なのにいたって大変と。
体は健康、声も出るしそれなりに、高座はOKだが、
口が大きく開かないので、食べるのが不自由する。
さっきも、楽屋にあったおにぎり、
押付けて平べったくして、食べてました。

基本的には、マッサージとか、開ける運動とかしか無く、
早く、おにぎりをかぶりつきたいと・・・。

喋っている間も、開演後、お客様が次々入って来られ、
それも遠慮なく、受付で普通に話され、
端の前に坐られても、お連れと電車の中のようなお喋りが続く。

たまりかねて、鉄瓶さん、こちらの方へ注目と・・・・、
舞台からやんわりと、笑いを入れながら、ご注意を。

開口一番、客席が落着くまでは、なかなか大変ですな。

噺は、阿弥陀池、いたって、オーソドックスに笑福亭っぽく演じる
若手が演じるこの噺、私は好きですな。

「心猫」いや・、「心にしきへび」、・鼻の長い「心天狗」、
いや、アフリカ何とか、インド何とか、体大きく、鼻が長く
耳が大きくて、パオーと鳴く・・・。

「そこまで、言うてると、お前も解りそうなもんやけっど、象か」
戎っさんの鯛のところもそうですが。

さっきの喋りのおばさん達が、いわへんかと
ほんま、ぼけたおすところはヒヤヒヤもんでっせ。


鉄瓶さん、最後にはご自分のペースに巻きこんで、
勢いある「阿弥陀池」、真によろしおましたで。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「馬の田楽」

私が、鶴二さんのファンになった、最初のネタ「馬の田楽」。
07年3月17日の田辺寄席でおますが、
好きや、好きやと言いながら、まだ2年のおつきあいですな。

噺は、今回リラックスしておられるのか、
一人一人の子供の表情が豊かで、楽しさが伝わってくる。

嫁さんに、感想を聞くと、子供と思っていると大人かと
大人びて、聴こえると、・・・・・・・・・・・・でも
「梅やらはん」、「吉松っつあん」、「寅んこはん」という呼び方
一つとっても、長屋のコセガレとは違い、商屋の品を感じる
のだが・・・いずれにしても、「子供のいたずら」と言える
前半が、最高ですな。

それにしても、一番前に坐っていた小学校の4、5年生のボク。
大笑い。・・・それも、つぼを得たところでの笑いの感性に
こちらまで、嬉しくなる。

落語の解る、鶴二さんの最年少のファン、
大事にせなあきまへんな。

「馬の田楽、食べたことの無い、いや聴いたことの無い人」
是非、鶴二さんで、ご賞味あれ。


三、笑福亭瓶吾・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「化物使い」

明日は、鶴瓶師匠と一緒に落語会。
15回目の記念で、急遽師匠の出演が決まり、
通常は100人にも満たないのが、300名
それも、2日間で完売。
弟子として、嬉しいような、なんとも言えない複雑な気持とか。

噺は、「化物つかい」、人づかいの荒い男の話。
前半は、奉公人では無く、風呂に行くと云う女房に
「表のどぶをさらえ」、「手紙を書くので、十三まで、酒饅頭が
旨いので買うて、住吉のおばはんとこへ持って行ってくれ」と
次から次へと、用事を言いつける・

まぁ、普通、嫁はんに、あんな物言いしたら、ああ・・、こわぁ・・。
まあ、化物でも使えるぐらいの人ですから、女房ぐらいは容易いのか

一つ目小僧、三つ目入道、のっぺらぼう、と次々出てくるのが、
可愛くて、怖さが、一切無い。
今後、化物がでて来ても、案外、冷静に見る事ができるかも、

まぁ、世の中、他にこわいものはいっぱい、おますさかい。
それは、何かと聞かれても、口に出すのも恐すぎて、
お答えはできませんが。

瓶吾さんの「化物つかい」、秀演でしたで。



四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「隣の桜」

旦那さんと定吉の、口移しというて口上を教えて貰う
ところの掛合いがおもしろい。

まあ、隣人とのトラブル、ご近所にもあるのですが、
些細な事から、事が大きく。

「塀越に、隣の庭に出る花は、ねじようと手折ろうとこちら任せ」
隣の芝生の憧れ程度では宜しいが、隣の桜には
気つけんと、あきまへんな。

鶴二さん、松葉兄さんに教えてもろうたと推測するが、
丁度、落語仲間のO津さんが、今日松葉さんのCDを
持って来られたので、是非借りて、聞き比べしたいものです。

「馬の田楽」、「化物つかい」、「隣の桜」と
普段あまりお目に掛からない三席、
この様な、落語会、貴重ですな。

次回、第九回稲田観音寺落語会は、6月27日です。
10回は、豪華ゲストを呼ぶ予定とか。
鶴二さん・・少しだけ期待をと。



第8回・稲田観音落語会
2009年4月11日(土)午後2:00開演
観音禅寺

一、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「阿弥陀池」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「馬の田楽」
三、笑福亭瓶吾・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「化物使い」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「隣の桜」

09-25-107

コメント (4)
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ほんのり笑える~にょっ記

2009-04-08 00:47:37 | 本の少し
にょっ記
穂村弘
文春文庫・495円


僕の日常には、ときどき天使が現れると、
短歌の鬼才が綴る、ほんわか日記。

たとえば、

7月15日・・煙草

「いや、もう。僕は意志が弱くて弱くて、煙草、どうしても
やめられなくて、医者から、あんた、もう二本吸ったら死ぬ
よって云われたら、一本吸っちゃいそう」と常務は云った。

ああ、こんなことあるな、が落語の基本、やるな。


10月23日・・ようこそ

散歩の途中で出逢った焼き肉屋の看板をみつめてしまう。
「餓える噛む」
でも、これは、逆効果なのでは。

時として、ありますな、本人はウケテいるつもりだが、
世間的には、大滑りの雪崩状態が。

4月7日・・女たち

電車のなかで二十代らしい女性二人で喋っている。
「彼、すっごく夢を語ってて、でも現実にうまくいかなくなって
きたら、後ろめたいのか、あたしの目をみなくなっちゃったの」
「え、なにそれ、まっすぐみればいいじゃん」
「ねえ」

二人の女性、そして彼も、でてくる人すべてが素適、
こんなはなし、何か、落語、聴いた気になる。
私も、あと数年後、おちついたら、こんな日記をかきたいなと
思わせる、ほのぼの日記ですな。

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一人お得な~巴の会

2009-04-05 23:16:15 | 笑福亭鶴二
・・・・・・・・・・・・・・・・・四人でも巴とは、これいかに・・・・・・・・・・・・・

巴の会、各人がトリネタ級の得意ネタで勝負。
見応えのある落語会に。

日曜の夜席、5時半開演で、指定席なのは嬉しいですな.


幕が開くと、向かって左から、生成り色の遊喬さん、
浅茅色の瓶太さん、鮮やか空色の文鹿さん、藤色の鶴二さん。
春らしい、色とりどりの着物で登場。
まずは、満員のご入場に対し、御礼。

三日前に、前売り券の250枚完売し、当日券の30枚も売れ、
280名の大入満員。誠に有難う御座います。

鶴二さん、二、三日前まで、この会のパンフレットをつくっておらず
急遽、夜にパソコンで作って、深夜にローソンにてコピー。
両面コピーなので、上手くいかず、なんと30枚も失敗。
でも、ローソンさん、失敗分お金取らず・ラッキーと。

文鹿さん・・そんなんあたりまえでっせ・・と。
皆で盛り上がったのに、なぜ水をさすと、一同のツッコミ喰らう。

瓶太さん、鶴二さん、共にお子さんが、めでたく高校入学とか・・。
まずは、和気藹々と、巴の会、スタート。



一、笑福亭瓶成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「いらちの愛宕詣り」

先月、聴いたとこだが、結構はまる。
解っていながら、笑うべきところで、笑えるのは、
この噺、瓶成さんの得意ネタになったと云うことか。
もう一度、同じネタでも聞きたくぐらい
若さがあって、勢いのある「いらち・・・・」でございました。

是非、やんちゃぶりの延長で、「天災」など聴いてみたいですな。


二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「貧乏花見」

季節ネタ、「貧乏花見」
気で気を養う。長屋の連中。
文鹿さん、武士は食わねど高楊枝という風情で。
長屋の貧乏らしさ、せこさがでず、見かけで損か。

まあ、今日ぐらいが満開、今週末が、桜の見納め。
一度、私も、「花見」に行かなければ。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「紙屑屋」

出てくるなり、「待ってました」の掛け声。

「紙屑屋」、これも、昨年の独演会の時のネタおろしから、
鶴二さんの十八番(オハコ)の仲間入り。

踊りといい、なんといっても、下座からの本格的な唄の声と
三味の音。・・・本日は林家和女さんと寺西美紀さん。

紙屑屋、上方落語の総合芸術、発揮のネタですな。
鶴二さん・・・・・・・・・・・・・「大当たり」。

本日の紙屑屋、所属の松竹芸能の方で、カメラ2台で収録。
家でも、鶴二さんの芸、堪能できるよう、
早めのDVDの販売、希望致しまっせ。


四、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「住吉駕籠」

この噺、やはり笑福亭ですな。遊喬さんですな。

酔っ払いが、駕籠屋をなぶるところ、
あまりのしつこさに、三度目には、
「よう知ってま」、「おそで、磯辺裏に住んでた、
顔にパラパラとソバカスのある河内の狭山のジエモンさんの孫
・・・・・・・・・ポチもいれて、二分一朱・・・嘘やない証拠に・・」
「海老の鬼殻焼き、イカの鹿の子焼き、玉子の巻き焼き、
焼き、焼き、焼き」・・・・ここのところ、宜しいな。

この噺、主役は「駕籠」、乗り手は次々変わる。
茶店の主人、酔っ払い、武士、堂島の相場師。
ゲン直しに、駕籠の向き変えとけ
あれが、場面転換なんですな。

遊喬さん、笑福亭のオハコ、楽しめましたで。


五、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「鴻池の犬」

クロが、鴻池さんに貰われてからは、土地の実力犬になり、
当時争ったのが、「麻生」といい麻生総理の物まねを挿入。
瓶太さんのサービスたっぷりの「鴻池の犬」

犬の兄弟愛を、ウエットではなく、ドライに・・
滑稽噺風に、演出。

私は、年寄なのかやはり兄貴の「クロ」と、弟の「シロ」が
出逢うてからの兄弟のお互いの、人情味、いや犬情味が好きです。

でも、この噺。・・・・・鴻池さんと犬がひっつくなんて。
誰が考えた、なんてようできた噺ですな。
作者は誰、何方か教えてください。

片方の金満家、「住友の猫」では、
人情噺では無く怪談噺になりますけど。

まあ、巴の会、各人、たっぷりの大ネタ、披露。
堪能しましたで・・・・・。





巴の会
2009年4月5日(日)午後5:30開演
天満天神繁昌亭

一、笑福亭瓶成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「いらちの愛宕詣り」
二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「貧乏花見」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「紙屑屋」
仲入り
四、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「住吉駕籠」
五、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「鴻池の犬」

09-24-103
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子役・ぴったり~ つるはしを飛ぶ都んぼ

2009-04-04 11:25:34 | 落語
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鰻の寝床・雀のおやど・・・・・・・・・・・・・・・・

昨日、初めて都んぼさんの会で、雀のおやどヘ。

細長い会場に、50人の大入満員。
ゲストの吉坊、呂竹さんの人気か。、


一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「色事根問」

笑福亭は、亜流とお思いでしょうが、出て来るなりよろしくと。

都んぼさんの会ですから、
桂それも米朝一門が主流とお思いでしょうが
亜流の、笑福亭、出家した橋元知事の、呂竹です。

今日は、敵地ヘ乗込んできた、アウェイの気持です・・と。
でも、私は、笑福亭びいき、一緒にアウェイの気持で応援しまっせ。

噺は、「色事根問」・・・・・男性がおなごはんにもてるには、
十の内、一つぐらい備わっていると・・惚れますと。

「一見栄」、「二男」、「三金」、「四芸」、「五精」、「六おぼこ」
「七科白」、「八力」、「九肝」、「十評判」・・・・。

四芸までは、「稽古屋」あたりで、よく聴くが、
そのあとを、十までこと細かに説明。
特に、最後の九肝、十評判、あたりは、おもしろい。

自分に、置き換えると、すべてが中途半端で、
まあおなごはんには、なかなか、もてまへんなぁ。

呂竹さん、「ぶりのアラ」で、骨太うて、血生臭い、
笑福亭の芸、よろしおましたで。


二、桂都んぼ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」

いっそ建て直した方が、良いのに都んぼさんの「犬の目」

ビフォーアフターという、リフォームのTV番組があり、
柱だけ残して、すべて改装というのがよくありますが、
いっそ、全部潰して建て直した方が良いのにと
常々、思っていましたが。

今日の、都んぼさんの「犬の目」前座噺、ギャグ満載、サービス精神で
おもしろくしようと、しかし、陽気な医者になりすぎて・・・・。
別名「いちびり医者」の一歩手前。

目玉が無くなってから、医者が困りはてるのが、薄まり、
「緊張と緩和」の、緊張が無く、だらだらの犬の目に。
何事も、ほどほどに、世の常、このほどほどが難しいんですけど。


三、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「祝いの壺」

出囃子が鳴り出すと、後ろのおばさんが、
「吉坊さん、中学生みたいで、可愛いで」
出てくると、二人揃って、「まあ、ほんまやな。」
まるで、落語界のアイドルです。

色事根問で言うと、四芸と六未通(おぼこ)の掛け合せですな。

まずは、大師匠の米朝さんのご病気の状態を。
お話を聞くには、お元気そうで、倒れる前以上に聡明になられたと。

この噺、上方で演られるのは、米朝師匠と私ぐらい。
何故かと言えば、ずばりおもしろないからです。と

米朝師匠にも、最初に「この噺、おもしろない」とぶっちゃけとけと。
そう言うといて、小さな笑いでも笑うて貰わんと辛いで・・。

めったにない噺なので、あらすじを。

気の良い、二人が、ただ酒を呑もうと算段をする。
昔、心やすかった芸妓が店を持ったので、祝いを持って行ったら
開店早々は当座の金は取らないから、まずは安心して呑もうと。

水壺を祝いに持って行こうと思うが、相場は、二円から三円。
ただ、二人合わせても、お金は二十五銭しか無い。

古道具屋と交渉していると、訳ありの壺、昔大家の隠居が
熱病にかかった時、八卦見が、鬼門に便所をつくれと、
その際使った、雪隠壺ならと、二十五銭で購入。

それを持って行くと、壺は早速使わしてもらうと。
座敷は、上等の酒とありあわせの漬物と吸物の料理が出てくる。
これをつくっている水。先程の水壺の水を使っていると聞くと
もみなく、口にでき無い。

そのあと、出てくる芸妓が70、80才で、いたってお婆さん。
そのお婆さんが浮かれて、
オチは、「うわぁ、おばんが浮かれておったで」
「ババは、浮くはず、せっちん壺に、水はったんやから」

噺は、とても綺麗なのに、オチはいたって・・・・・・・。

でも、吉坊さん、珍しい噺、残そうという意気込み、よろしいな。


四、桂都んぼ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」

四郎吉の子供のかわいさ、都んぼさん、ピッタリ。

「綱五郎、そちゃえらいせがれをもったなぁ」
「かかる少児は、導きようによっては天晴れ世の役に立つ人間にも
なろうが、一つ間違えれば恐るべき人物になるかも知れぬ」
後の、天満与力と出世する。生い立ちの話と、講釈っぽい噺。

これの正反対が、「鬼あざみ」か、三つ子の魂、百まで。
小さい時、子供は親を見て育つ。
そう言う意味で、
この噺の立て役者は親父の、高田屋綱五郎はんでしゃろか。

子供が、幼い時の、親の責任は、いずれにしても、重いですな。

三人三様の個性が際立って、おもしろく、楽しめました。


今日、朝から、嫁さんと一緒に、「綾小路きみまろ」の先行販売の
電話いれてましたが、30分して、ようやく繋がった。
まあ、人気の公演、チケット購入するだけでも大変ですな。



第27回・つるはしを飛ぶ都んぼ
2009年4月1日(水)午後7;00開演
雀のおやど

一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「色事根問」
二、桂都んぼ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」
三、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「祝いの壺」
四、桂都んぼ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」

09-23-98

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