ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

わたしの流儀

2010-02-25 21:55:13 | 本の少し
わたしの流儀 (新潮文庫)
吉村 昭
新潮社

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並ぶのに躊躇すると、「人の列」という文章で述べている。
筆者は、味が良いといわれる評判のラーメン屋の前にいつも列ができていて、
一度は味見してみたいと思ってはいるものの、若い男女が並んでいる中に
中年の私が並ぶと、侘しい姿にみえるだろという、恥ずかしさもあるが、
食べ物を口にするために並ぶ気にはなれないと、述べている。

まさに、そのとおり、私の場合は、連れがいてると食べる期待に負けて
平気だが、一人では、到底並ぶ事は、できない。

でも、甘いものも好きな私、結構デパ地下で、ケーキとかを買ってますが、
それからいうと、待っている時間の長さか基準ですか、
まあ恥ずかしさに絶える時間は、3分ぐらいが限度でおますな。

この様な、自分に置換えて、考えさせられる、お題が100以上綴られている。
吉村昭氏が描く、ユーモアがありながら、硬派なエッセイ集。
50才以上のおっさん、いや,おじ様に、ご推薦いたしあす。







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30人の落語家さんが増えましたで~上方落語家名鑑 第二版

2010-02-23 00:01:10 | 本の少し
上方落語家名鑑 第ニ版
やまだ りよこ
出版文化社

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((2010年2月23日のブログ)・・・先週、田辺寄席に行ったら、受付に、「上方落語家名鑑の第二版」が、
新しい人も増えたし、買おうかどうか迷っていたが、中を見ると、
既存の噺家さんの紹介もリニュアル、早速購入。

昨日一日で、一応、目を通す。

初版から、新たに、名鑑に載った新人の落語家さんは、
三枝師匠のお弟子さんで、三輝、三河、三語。きん枝師匠のお弟子さんで、ちきん。
文福師匠のお弟子さんでぽんぽ娘、和歌ぽん。あやめさんのお弟子さんでさろめ。
後、列挙すると、米市、団治郎、咲之輔、治門、雅、眞、紫、方正、八斗、優々、とま都
弥太郎、弥生、染吉、愛染、智六、生寿、笑助、福丸、福点、羽光、呂好、飛梅さんの
総勢・・・・・・・なんと30名。

やはり、この3年半の間に、上方落語の世界に入門された大勢の若者、
こんな業界いまどきあるんでしょうか、まさに繁昌亭ブーム、落語ブームですおますな。

それよりも、本を見ていて
佐ん吉、吉の丞、二乗、さん都、そうば、雀太、瓶成、喬介、呂竹さんらが
今回は、倍になって、仁鶴師匠と同じ大きさの扱いになっているのが、嬉しい。
みんな、出番も多くなり、実際ネタも増え、出合う度に、立派な落語を聴かせてくれる
一人前の落語家さんでおます。

そして、各噺家さんの内容もすべて新しく、この3年間の活躍と
今後の抱負と期待がたっぷりと書かれている。

私は、落語家さんのところには、日時と演目、
後の演目のところには、聴いた落語家さんの名前を書いて
過去の記憶の目次替わりにに使っているのですが、。

この、第二版も、落語会に持ち歩き、大事に使わせてもらいまっせ。
著者の、やまだりよこさん、大幅なる改訂、ご苦労様でした。

上方の落語家さんの成長記録として、第三版、第四版の出版も
引き続き、期待しております。・・・・・・
・・・・・・・・(まだ二版出たとこや、おまへんか、と云われそうですな)



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遊喬さん二席~高安寄席

2010-02-21 00:21:53 | 笑福亭松喬一門

席亭さんと高座

夕方からは、高安寄席ヘ、
個人のご自宅でありながら、30名は入れる立派な高座。

遊喬さんの、じっくりたっぷりは、高安で味わうつもり。


満員御礼の客席・・・・我家で落語会、凄いですな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まずは、席亭のご挨拶に続き、キノピーさんがマジックを披露。
四連のリング繋ぎと、千円札が一万円に変るのを
真近で見ているが、タネが見えない。
プロのテクニックというのは、素晴らしい.

キノピーさんに会える店 。magic bar CARD SHARK

お客様は、25名程で、ゆったりとしているが、
若い女性の方が多く、華やいだ雰囲気の、落語会。


一、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・「牛ほめ」

バンクーバーオリンピックの話から、ジャンプやカーリングなど
連日、テレビにくぎづけとか・・・。

噺は「牛ほめ」、どっしりとした、噺っぷり。
ただ、大阪のアホ、せっかく教えてもうたのに、
床の間の掛軸褒めるのを、忘れたのはあきまへんな。

でも、普請を誉めに行っただけで、小遣いが貰えるなんて、
昔は、親戚付合いが濃い、良き時代やったんですな。


二、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・「はてなの茶碗」

二席目は、トリネタをたっぷり。
水がもれる茶碗が、鷹司公の元から、時の帝、お天子さんのもとヘ。
そのお天子さんの、「これ茶金・・・」の遊喬さんの一声、一段とすっとんきょなお声。
一般の庶民とかけ離れたお方だけに、次元の違うお声だったのではと思える。

ただ、茶金さんが、「あんさん、大阪のお方。京の人間には、真似できまヘンな」
と、随所で出てくる大阪弁の使いが気になる。・・・・女性は、おヘン、とは言いますが。
そこは「できまセンな」か、「できん」ではと・・・
何となく、京の茶金さんでは無く、高槻あたりをうろうろしているようで落ち着かず、
・・ほんま細かくて申し訳ございませんな。

鷹司公が書いた和歌一首
「清水の音羽の滝のおとしてや、茶碗もひびに森のしたつゆ」
ええ、歌ですな。・・・この和歌だけでも、この噺の品格が解りますな。

でも、今日の遊喬さん、二席ともサゲの後に、
「はてなの茶碗でございました」と・・きっちり演目をおっしゃってました。
こういう会では、後での演目紹介もないので、お客様にお知らせする心づかい
にくいですな。

これからも、「高安寄席」、年二回のペースで行なわれるとか、
第三回目、今から、待遠しいでおますな・・・・。



第二回・高安寄席
2010年2月20日(土)午後5:00開演

一、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・「牛ほめ」
二、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・「はてなの茶碗」

10-11-44

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第522回・田辺寄席~桂千朝の段

2010-02-20 22:56:23 | 田辺寄席

田辺寄席の提灯・・・ノボリもあって、初めての人にも遠くから見える。





田辺寄席に、にぎやか都んぼさんと、しっとり千朝師匠の登場。
前座が二乗さんで、中トリが文太師匠となれば、
じっくりたっぷりの落語会になるのは間違いなしですな。



上方芸能の最新号が地域寄席特集で、新たなお客様が増えたのか、
それとも、千朝師匠の本格的落語に期待の方なのか、200人強の大入満員。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

開口〇番・・・・・・・・「な」・・ナショナル・キッド

昔の、初期のテレビの話。
七色仮面、少年ジェット、海底人・ハヤブサ、怪傑ハリマオ、月光仮面
鉄腕アトム、などすべての作品が、今から思えば子供騙しですが、
結構大人も、そんなもんだと、楽しんでいたんですな。

ごまめからの追加ですが、海外のドラマも、沢山ありましたな、
ベンケーシー、サンセット77、ルート66、サーフサイド6、
ララミー牧場、コンバット、アンタッチャブル、ドクターキルデア、
そしてローハイド・・・すべて、テーマ音楽と共にかっこ良かったですな。

一、桂二乗・・・・・・・・・・・・・「ふぐ鍋」

ふぐ料理屋で、アルバイトの経験がある二乗さん、
その時、毎日来る上顧客であったヤーさんとの話をマクラに。

「ふぐ鍋」は、米二さんの弟子らしくきっちりと、
お互い、牽制しながら食べるところも
漫画チックに、誇張することもなく素直に演じる。

前座の位置で、この様な噺が聴けると、落語会全体がの質が上がりますな。
「阿弥陀池」、「道具屋」、「牛ほめ」、「七度狐」に続いての「ふぐ鍋」
どのネタも、基本に忠実で、噺自体の面白味が伝わる。

私は、この様な、噺家さんが、好きですな・・・。


二、桂千朝・・・・・・・・・・・・・「稲荷俥」

高津神社裏の、高倉稲荷さんから、産湯稲荷まで、人力車に客が乗る。
狐自身は登場しないが、最後まで狐に騙されているようで、
どんでん返しが有る様な、無い様な、暗闇と長屋の明かりが対照的な
ファンタジーな噺ですな。

昔は、「狐が憑いた」とか、お天気さんの雨を、「狐の嫁入り」とかの言葉があるように。
狐、狸は、日常生活の、ほん近くにあったんですな。

客はいたって紳士で、ほんイタズラ心で狐の使いと、車夫を騙したが、
千朝さんの演じる「稲荷俥」、あくまで、善人どうしがおこした、この日の出来事
このお二人の出逢いこそが狐のご利益みたいな、ええ噺に聴こえましたで。

サゲの、「穴があったら入りたい、・・・めっそうな」
「お社をつくって、おまつりいたしますがな」

まあ、このあとすぐに、この長屋に、
お稲荷さんの小さなお社が出来た様な気がしますな。


三、桂文太・・・・・・・・・・・・・「猫の災難」

文太さんの噺、あまり酒飲みのイメージはないが、実に上手い。

どんどん呑んでいき、「酒は飲め、飲め、飲むならば・・・・」と、黒田節が何度も現れる。
途中、近所の女子をからかうのも、これまたおもしろい。

芸人さん、呑ませて、遠慮なしに好きなこと言わせたら、
さぞかし、おもしろいでしゃろな。

文太さんのレパートリーに「一人酒盛」、はあるんでしょうか。
あるのであれば、田辺寄席に通えば、いつか出会えましゃろ。

5月2日の高津の富亭は、「親子酒」でおます。
文太師匠の、酔いっぷりを見に行かなければ・・・ですな。


四、桂都んぼ・・・・・・・・・・・「おごろもち盗人」

今年の、八月に、四代目米紫を襲名する、都んぼさん。
最近出た、上方落語家名鑑の第二版に載っていたが、
「そろそろ、自然体の芸にしていきたいと、
米紫襲名が良きタイミングになるような・・・」

そういえば、去年の5月に聴いた時より、
得意のソロバンでも、笑いは少なく、
(若い女の子が多い客席では、大いにうけていたが)
今日の、盗人は、ちょっとアクがとれたような、
主人と嫁さんの掛け合いも上品で、
かつての、都んぼさんのパワフル感は薄かったように、感じた。

都んぼさんが目指す、自然体の落語とはいかなるものか、興味ありますな。


五、桂千朝・・・・・・・・・・・・・「蔵丁稚」

よろしいなぁ。

千朝さんの定吉、それほど、丁稚、丁稚していないが、
蔵の中であれほど、「忠臣蔵の四段目」を語るなら、しっかりしていなければ。
主人の誘導尋問に子供だから引っかかったのではなく、
主の芝居への無知さに、思わず喋ってしまったので、本来は頭の良い丁稚さんですな。

品があり、語り口といい、この「蔵丁稚」、今までは、宗助さんと吉坊さんが双璧でしたが、
ここに、千朝さんが加わり、三人、甲乙つけがたくなりましたな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

吉報でおます。

田辺寄席の現会場での継続が、決まったそうです。

大阪市の経費節減の取組とかで、東淀川との統合案があり、
現、阿倍野青年センターでの開催が危ぶられていましたが、
代表の大久保さんを筆頭に、世話人役の皆さんのご努力により、
会館の名称は替えながらも、四月以降も
現会場で伝等ある「田辺寄席」の継続が決まりました。

心から喜ばしい事です。

地域寄席の老舗、「田辺寄席」、更に、50年、1000回と
一ファンとしても、見届けんとあきまへんな・・・・・・・。



第522回・田辺寄席
2010年2月20日(土)午後13;30開演
大阪市立阿倍野青年センター

一、桂二乗・・・・・・・・・・・・・「ふぐ鍋」
二、桂千朝・・・・・・・・・・・・・「稲荷俥」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・「猫の災難」
仲入り
四、桂都んぼ・・・・・・・・・・・「おごろもち盗人」
五、桂千朝・・・・・・・・・・・・・「蔵丁稚」

10-10-42

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落語的ガチンコ講義~立川談四楼

2010-02-18 00:11:29 | 本の少し
落語的ガチンコ人生講義
立川談四楼
新潮OH文庫・562円

落語もできる、小説家・立川談四楼が、大学での一年間の講義集。
いまどきの若者と、古き風習の塊のような落語家との、価値観のぶつかり合い。

ある女子の学生のレポートに・・・・・寄席での前座の仕事ぶりをみて、
「前座さんの姿を見て、ハッとしました。私たちと同世代ではありませんか。
ノンキな学生と、厳しい修行の前座さんとの何という違いでしょう。
ああ、こんな形もあるのだと、私は高座返しに出てくる前座さんばかり
尊敬のまなざしで見つめていました。」と。

これだけを、感じさせただけでも、この講義は成功である。

でも、最初に、専修大学文学部教授、板坂則子さんが、
最初に談四楼師匠に持ちかけた時の話を綴ると・・・

「文学部古典特殊講義Ⅱ、という分類になります。
対象は、二、三、四年生で単位は四ですから小さくありません。
夏冬の休みを除くと、ほぼ週に一度は通っていただくことになります」

「来年は、落語家三十周年だそうですね」

「つきましては、報酬がとっても少ないですが」

「落語家であればどなたでもということでお願いしているのではありません。
文学部ですから、師匠の「落語もできる作家」という部分にお縋りしているのです。
デビュー作の「シャレのち曇り」、エッセイ集「どうせ曲った人生さ」、短編集「石油ポンプの女」
そして最新長編「ファイティング寿限無」を拝読した上でお願いしているのです。」

「もしお受けいただけるなら関西はともかく、東邦初の落語家講師誕生ということになります」

「それに文学部ですから、女子が七割近くになろうかと思います。」

と、ヨイショの見本みたいな講師へのお誘いが素晴らしい。
ほんと、営業の鑑みたいな話の運びよう、給料とか勤務の束縛時間とか、
最低限、おさえておかなければいけない事は伝えながら、
気持良く、承諾して頂くべく、心地良い美辞麗句が並ぶ。

でもその後、「先生は、先生の価値観の押し付けるだけである。」と言う生徒たちに、
一年間、居直って講義し続けた談四楼さんに、拍手喝采でおます。
教育とは、案外、この事ように、気力、体力と信念のいることですな。



落語的ガチンコ人生講義 (新潮OH!文庫)
立川 談四楼
新潮社

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ハナシがちがう・田中啓文

2010-02-16 01:40:22 | 本の少し
ハナシがちがう!―笑酔亭梅寿謎解噺 (集英社文庫)
田中 啓文
集英社

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まえから気になっていたが、BOKK OFF で見つける。
次の、「ハナシにならん」も有ったが、オモシロイかどうか解らぬ為、
とりあえず、第一話の「ハナシがちがう」のみ購入。

笑酔亭梅寿、まさに、六代目松鶴師匠と、ダブル。
豪放磊落な人柄、笑福亭の「捨て育ち」そのままで、
主人公、竜二は、才能を落語で、花開かせる。

古典の基礎があっての、新作落語。
良き仲間であり、ライバルである、兄弟弟子の、嫉妬と落し入れ、
ヤンチャもんの、竜二が後半からピュアにみえてくる。

でも、絶対的な存在は、梅寿師匠。
一門をまとめるのは、まさに大変なこと。

各章に、落語の演目にちなんでいるが、
謎解きみたいで、前半などは、落語版金田一少年みたいである。

でも、表紙をよく見ると、サブタイトルで笑酔亭梅寿謎解噺とある。
単に、落語家の高座姿の表紙と、目次の各章の落語にちなんだ題目だけで、
私が勝手に、もっと落語的内容と勘違いしていた・・・
・・・・・・逆に表紙の影響力、大でおますな。

「タレントは創ろうと思えば、三日で創れるが、
芸人を育てるには、時間がかかる」と、吉本のプロデュサーが述べていると。

本は、落語的であるが、落語界にしても、人物模写にしても
ましてや、落語の噺の中身としても、すべて軽く、不完全燃焼な感じ。
と言いながら、丸一日で一気に読んでしまったんですが・・・。

まあ、肩の凝らない、気楽な本・・急いで買う事もないが、
古本屋でも行く機会があれば、次の「ハナシにならん」も買いそうですな。

田中啓文さんの落語を、積極的に八天さんが演じているようだが、
近々に生の落語を聴いてで、著者の落語への思いを、評価してみたい。


コメント (2)
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並んで食べた、うどん~土塔・ぜにや

2010-02-14 01:17:53 | うどん・蕎麦・そうめん
表の看板・・・ぜにや
すべてが、手づくり、看板にも、店主のこだわりが。

ほん、住宅街の路地を入った処に、開店前に18人ほどの行列が・・・。
店内は、12~13名のお席、私たちは、最初の開店時には、入れず
食べるまでに、40分は待ちましたで・・・・。

次々に来る、お客様に、「お急ぎでない方のみ、お待ちください」と、
まあ、羨ましいかぎりの、お商売・・・。


うどん、そのものの、シンプルかつしっかりした、清潔感のある暖簾。
贈り主は、なぜか、吉本新喜劇の、島田一の助さん。

私が食べた、天麩羅のかけうどん。
上にかかってる、かつおが旨い。

平日は、大盛できるとあるが、土日は無しなので、・・・玉子ごはんか、ちりめんごはんを、
頼もうと思いながら、見渡すと、皆さん、通なのか、ごはん食べる人はいなく、
ごはん類の注文は、邪道なのかと、はたまた、忙しくしている店員さんをみて
遠慮しいのごまめは、言いそびれる。

でも、結果オーライ、うどんの量の多いこと、しっかりした食べごたえだけに、
うどんの大盛なんぞ、到底食べれなかったのでは・・。

うどんは、硬すぎず、それでいてこしがあり、さすがに旨い。
でも、私は、お出汁に感激、・・・煮干なのか鰹なのか解りませんが、
あっさりした中に、こくがあり、美味しい。

天麩羅は揚げ立てで、お出しに適度にふやけて、絡む。
初めて食べる、竹輪も美味しく、いただく。

待った分、それ以上に、おいしく頂きましたが、

でも、いらちの私には、うどんは、カレーなんぞと同じく
簡単に食べれるものと染み付いているので、
小一時間かけて食べるだけの、心の余裕は、今は残念ながら、ないですな。

「ぜにや」に集まっておられる方々は、マナーよろしく、上品で私語も少なく、
まさに、うどんと正対する「うどん道」を極める、修行者に見えましたですな。



お連れのⅠさんが食べた、ぶっかけの天麩羅入り。
うどんの、美味しさは、こちらの方が数段、解ると(Ⅰ氏談)



並んでいる時、お次の方が、讃岐うどん、関西讃岐うどん三十三ヶ所のチラシをお持ちでした。

讃岐うどんは、美味しおますな。

近くで気軽に食べれるとこはと、お店探しをしようかと考えていますが。
この三十三ヶ所のお店は、巡礼の方には超有名店で、いっぱいなのでしょうな。
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深井の落語会~土塔庵寄席

2010-02-13 23:26:35 | 笑福亭鶴二

深井の落語会ヘ、堺在住の、I氏とご一緒に。
旭堂南陽さんプロデュースの会で、今回で既に、41回目。


趣のある、旧家の佇まい。


早く着いたので、南陽さんとさろめさんの、舞台づくりじっくり見せて貰いました。
会場は、ソファーも椅子も大きく、ゆったりと30人が、リッチに鑑賞。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一、桂さろめ・・・・・・・・・・・・「寿限無」

山形県出身、あやめさんの弟子で、四年目に入るとか、
結婚したが、三年で見事、卒業と。
気さくな、おねいちゃん、美人のような、そうでない様な微妙なキャラ。

今、お稽古中のネタがあるが、最後の師匠のOKがないので・・・。

今日は、「寿限無」
子供に、めでたい名前をつけようと、教えてもらった全てを並べてつけてしまう。

寿限無、寿限無、五劫の擦り切れ
海砂利水魚の、水行末 雲来末 風来末
食う寝る処に住む処
やぶら小路の藪柑子
パイポパイポ パイポのシューリンガン
シューリンガンのグーリンダイ
グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの
長久命の長助

何度も繰り返して言うパターン・・・大阪では、「延陽伯」が、前座の口慣らしで、

わらわ父は元京都の産にして、姓は安藤、名は慶三。
あだ名を五光と申せしが、我が母、三十三歳の折、ある夜丹頂を夢見、
わらわを孕みしが故に、たらちねの体内をいでし頃は「鶴女、鶴女」と
申せしがこれは幼名。成長ののちこれを改め「延陽伯」と申すなり・・。

があるが、中身を考えずに、リズムにのって言えるのは、寿限無の方か。

でも、「寿限無」、おばあちゃんが言いの、友達が誘いに来て言い、
お母さんが何度も呼んでお越し、頭をどつかれたと子供が来て言い、
お母さん、お父さん、総出で連呼、都合何回、「寿限無」を言うのか。
今度、出合ったら、指を折って、勘定したいところ。

この、繰返しが、面白くもなるし、ダレにもつながる。
簡単そうな、噺だけに、逆に笑いをとるのは、至極難しい噺と感じた
今日。この頃、ですな。


二、旭堂南陽・・・・・・・・・・・「龍馬伝・西郷との出逢い」

初めて見るが、シュッとしていて、好男子の講談師。

講談の、理解が低く、落語、漫談より、数段遅れていると。

今年、ブームの阪本龍馬の一席を。
龍馬が、海防を称える、海舟の命を取ろうと出会うが、

勝海舟曰く、
坂本龍馬、彼はおれを殺しに来た奴だが、なかなか人物。
その時おれは笑って受けたが、
沈着いて、なんとなく冒しがたい威権があってよい男だったと。
・・・・その度胸と考えに、弟子入りをする。

そのあと、薩摩の西郷隆盛との出逢いで、本日の一席と、終わる。

次はどうなるの、続きを聴きたいという、
連続ドラマ的良さが、講談の魅力なのに、それができる小屋が無いのと、
聴く客の私たちの方が、せわしく、時間的余裕が無くなってしまったのが、
講談ファンが増えぬ理由か・・・。

いずれに、しても、NHKの大河ドラマはチャンス、
裏話的な話と、登場人物の個々の心の機微を伝えるなら、
連続ものでおもしろそう。

でも、落語ですが、龍馬では、三遊亭歌之助さんの「爆笑龍馬伝」が最高でおますな。
CDが出てますので、TSUTAYAあたりで、是非借りられるのを、お勧めいたしあす。

繁昌亭・昼席あたりで、浪曲は、時々色物で入っているので、
講談も、是非、お目にかかる機会を増やして欲しいですな。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「猫の災難」

松鶴師匠の十八番、
先日のなみはや亭でも、初代か二代目の春團冶師匠で放送していた「猫の災難」

酒のみの醜態、これぐらいやったらと云いながら、どんどんエスカレート。
何事も、切上げ時が難しいが、特にお酒はきもちいい。

今日の鶴二さん、控えめだが、酔いっぷりは、いつもながら、上手い。
気兼ねはしているが、半分は俺の分だと、勝手な理屈をこねて、
徳利の酒、全部、呑んでしまう。・・・段々、友達の存在が薄れていく。

まあ、隣の猫は、二週間前から、具合が悪いと、表には出ていないと、
サゲは、猫に会うたら、どうすんねん・・。
「猫に会うたら、詫び入れといてくれ」

禁酒関所に続き、鶴二さんの、お酒シリーズ。
笑福亭の十八番だけに、一人酒盛、「らくだ」、への道、楽しみですな。


土塔庵寄席・・・その41
2010年2月13日(土)午後1:15開演
土塔庵(深井)

一、桂さろめ・・・・・・・・・・・・「寿限無」
二、旭堂南陽・・・・・・・・・・・「龍馬伝・西郷との出逢い」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「猫の災難」

10-09-37


玄関天井にある、弓と長刀か。
昔の家屋には、ほん身近に戦う武器があったんですな。


玄関口に置いてある、機動隊何かが、遠巻きに取り押えるのに使う道具。
正式名は、何て言うんでしょう。・・・・コメントで教えて頂いてありがとうございます。
刺又(さすまた)・・そのままネーミングですな。


名士の資産家の立派な前栽、手入れが大変ですが、日本の庭園もよろしい
コメント (4)
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菊地まどか「浪花女のげんき節」

2010-02-11 00:15:14 | 音楽

2月17日発売のデビューシングル
「浪花女のげんき節」・・・作詞:もず唱平・・作詞:岡千秋

聴いてください 皆々様よー
幕が拍手で 開いたなら
いつも心は 初舞台
夏に初音の ほととぎす
声と啖呵と 節回し
命のかぎり 歌いましょう
浪花おんなのエ・・エ・・エ・・エ げんき節


菊地まどか「浪花女のげんき節」
・・・・・・・・・・デビュー記念ライブin大阪
2010年2月11日(木・祝)午後2:00開演
国立文楽劇場・小ホール

菊地まどかさんが、「浪花女のげんき節」で、演歌歌手デビュー。
記念ライブが、大阪の国立文楽劇場・小ホールで開催。
曲は、作詞:もず唱平、作曲:岡千秋の両先生による、
浪花節調も取り入れた、明るくパンチの効いた王道演歌。
今年の、紅白出演、目指してまっしぐら・・・。

これからの歌手生活の船出に、立ち会えるなんて・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほんま良かったですな。


会場の国立文楽劇場・・・日本橋の西側、いたって環境の良い処に・・・。


まどかちゃん、歌手デビューの、感涙に咽ぶご挨拶ではじまる。
「浪花女のげんき節」と「津軽夢ん中」の二曲、ご披露。
そして、元阪神タイガースの川籐さんも応援に。
そして、十八番の浪曲「嫁ぐ日」も。

各社、マスコミも沢山来られ、TVは、ミヤネ屋が収録。
放送は、15日(月)とか、是非、生出演、してほしいですな。



終演後、ファンに、握手でお見送りのまどかちゃん。

菊地まどか・・ミニコンサート情報

2月16日(火)12:00~・・・・西武百貨店八尾店8F・西武ホール・・
2月17日(水)16:30~・・・・恵比須堂、本店、えんかjin・・06・6308・1318
3月13日(土)12:00~・・・・ダイエー金剛店、1F、イベントスペース・・072・366・7811
3月13日(土)16:00~・・・・ダイエー富田林店、屋外イベントスペース・・0721・25・7111
3月14日(日)12:00~・・・・加古川サティ、1Fイベントスペース・・0794・25・3232
3月14日(日)16:00~・・・・CDショップベスト・・078・851・2801

お近くの方は、是非、菊地まどかさんの演歌節をどうぞ・・。
サブ曲の「津軽夢ん中」もなかなか、よろしおますで・・。
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主人公は秀子さん~にんげん住所録

2010-02-09 04:35:17 | 本の少し

人間住所録
高峰秀子
文春文庫・486円
☆☆

高峰秀子さんのご贔屓の松竹梅と、
安野光雄さんと、沢木耕太郎さんと、松山善三さんの、三人を選ばれている。
松山善三さんは、ご亭主で別にして、安野さんと、沢木さんは、
私も、大好きなお二人で、思わぬところで、出くわして、嬉しくなる。

安野光雄さんは、「旅の絵本」を見、津和野の美術館へも行ってきた。
繊細な絵ではありますが、そこからは、温かくて、のどかな風景が窺える。

沢木耕太郎さんは、私が一番好きな、エッセイスト。
「深夜特急」は、私の青春そのものであり、香港への船のシーンは心に残る。
鋭く、そして優しく人を見る目・・・。

この二人が、松と竹なら、私にとって、梅は誰なのか。
しばらく、時間を頂いて、じっくり、考えたいと思いますな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして、この本で、もうひとつ、気になったのは
たけしの母と秀子の母で、ご自分の母を、赤裸々に綴っている秀子さん。

ただ欲のかたまりのように、一生を送り、金銭以外の何物も信用せず、
周りのものは、秀子の母を「おにのようなおふくろだったなぁ」と言う。

芸能人の中には、とかく複雑な家庭の事情を背負っている人間が多いとか、
でも、その反骨精神が、芸能界という厳しい世界でも耐え得る強い意志を支えるのだろう。

たけしの母は、たけしが売れだしたときから、二ヶ月か三ヶ月に一度の割で
「小遣いくれ」と、請求し、たけしはその度に寂しい思いをしていた。

92才になったオフクロを見舞った帰り、姉から渡された紙袋には、
たけしさん名義の郵便貯金通帳が入っており、そこには、今まで送ったお金が
一切、手をつけずに預けあり、その額は1000万近くになっていた。

「芸人は、いつ仕事が無くなるか解らないと、いくつ何才になっても心配していた」
鶴瓶さんの落語「オールウェイズ、お母ちゃんの笑顔」ではないが、
最後に、1本とられた、完全にたけしさんの負けですな。

この、心暖まる、母と子の関係を綴りながら、
一方、秀子はさびしく、我が養母を述べている。

私は、ではなく、秀子は、で、書かれているこの文章、
他人を装って書かなければならなかったぐらい、
遠い、過去の事・・・いまだ、わだかまりがあるのか・・。

この「人間住所録」の一番の主人公は、やはり高峰秀子さん、ご本人である。


にんげん住所録
高峰 秀子
文藝春秋

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遠くて近きは~須磨寺落語会

2010-02-07 23:16:51 | 梅団治・須磨寺落語会

山の中腹にある、須磨寺の青葉殿。

今日は、久し振りの落語会。
堺の三国ヶ丘から、I氏と一緒にドライブで須磨寺ヘ・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・Ⅰ氏のベンツ。



このところ、大入満員が続く、会場。・・・・400人強のお客さま。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一、桂雀五郎・・・・・・・・・・・「初天神」

自己紹介で、米朝一門ですが、
米朝の弟子の、枝雀の弟子の、その雀三郎の弟子の、雀五郎でおます。
ひ孫の弟子ですな。

その雀五郎さん、普段はちっとも笑わないと、噂の落語家さん。
でも高座は、飄々とした中にも、味わいたっぷり、
ちょっと遅ればせながら25日は初天神と・・、
それも最後の、イカ(凧揚げ)までのフルバージョン。

最初に、みたらし屋で、親父の真似をして、蜜ツボに浸け、
イカ揚げでは、ぶつかった人に、親父の真似をして、あやまる。
サゲは「こんなんやったら、連れてこなんだら良かった」と・・・。

子供というのは、親の真似をしたがるもんですな。
「親のふりみて、子は育つ」・・・まさに親の、雀三郎さんをみて育った、
変に浮ついたとこがない、きっちりとした、良き「初天神」でおましたで。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「七度狐」

私が、落語にはまった、高校生の時、仁鶴さんで大好きだったのが「七度狐」
何度も言うように、鶴二さんのお百姓さんの声などが、仁鶴師匠にだぶり、
いつも、笑いの中に、懐かしさを感じる。

今年になって、最初の鶴二さんの一席。
やはり、鶴二さんの落語を聴かんと、禁断症状か、落ち着かなかったのですが、
久し振りに聴いてしまうと、あきまへんな・・・・・・。

続けて、聴きたくなって、今週の深井の土塔庵にも、駆けつけようと、・・・。
鶴二さんへの、思いは「深いか・・・、深いぞ」ですな。


三、桂あやめ・・・・・・・・・・・「義理ギリコミュニケーション」

ぎっしりの会場を見て、何かに似ていると思うと、
あの震災の時の、避難所みたいですな・・・と。
実家が神戸ということで、被災者だから言える笑い。

震災の時の話から、当時被災地のレポートをしていたので、
あの「徹子の部屋」に出演。・・・・・・その時の話を。
おもしろい、単に似ているだけではなく、黒柳さんの話ぶりをよく分析され、
なるほどと感心させられる。・・・・・・納得の笑い。

まあ、この震災の時期と、この神戸では、
永遠に語り継がれなければならないマクラですな。

噺は、嫁と姑の、文化の違い、価値観の違いによる、ぶつかりあい。
回りまわって、20数年後、息子に嫁を貰うようになって、同じ光景が生まれる。
題目は、「リサイクル」と思いきや「義理ギリコミュニケーション」
嫁と姑が、義理でギリギリのコミュニケーションを保っていると言うことか。

私んちの、息子にはまだ結婚ばなしもないのですが、
もし息子の嫁が来たら、妻がどう変わるのか、今から楽しみでおますな。


四、桂米左・・・・・・・・・・・・・「豊竹屋」

米左さん、今日の落語会で、ぴか一の活躍。

トリ前の、モタレの位置の重要性が、よう解りましたで。
落語会、全体が、締まったというか、メインディシュが後にあるだけに、
お口直しのシャーベットのような、ほのかに主張する、爽やかさがあった。

歌舞伎の一門のかけ声の話をたっぷりしながら、浄瑠璃の世界ヘ誘う。
「豊竹屋」で、口三味線のひとつひとつに、会場が沸く。
最初にたっぷり、時間をかけた仕込が、あんなに花・・咲くとは。
聴いていて、こちらまで気持が良くなる・・・大爆笑。

鳴物上手と聞いていましたが、引立て役に徹する、米左さんの落語。
渋いですな・・・・・・・。


五、桂梅團治・・・・・・・・・・・「竹の水仙」

最初に、浮世絵と始まったので、「宇治の柴船」と思いきや、
「竹の水仙」、梅團治さんでは、初めての演目。

梅團治さんは、すべての噺がおもしろいが、
登場人物になりきる訳でもなく、淡々と噺をすすめていかれるが、
それでいて、随所で、確かなる笑いがある。

そして一番凄いのは、終わった後でも余韻がある事である。
力まず、気取らず、その人柄の良さが、落語の世界に引きこんでくれる。

一年に、ひとつかふたつ、新しいネタに、挑戦とか。

既に、レパートリーにあるかも知れませんが、
「百年目」、「親子茶屋」、「藪入り」、「鴻池の犬」、「上燗屋」など、
是非、梅團治さんで聴いてみたい噺ですな。、

今日の落語会、各噺家さんが、御自分の個性を出しながら、
それでいて、まとまりのあるという、素晴らしい落語会。
たっぷりの、二時間半もあっというまに、過ぎてしまう。

大阪の方も、遠征するだけの価値は、ありまっせ。



第129回・須磨寺落語会
2010年1月7日(日)午後2:00開演
須磨寺青葉殿

一、桂雀五郎・・・・・・・・・・・「初天神」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「七度狐」
三、桂あやめ・・・・・・・・・・・「義理ギリコミュニケーション」
仲入り
四、桂米左・・・・・・・・・・・・・「豊竹屋」
五、桂梅團治・・・・・・・・・・・「竹の水仙」

10-08-34

次回「第130回・須磨寺落語会」は、4月4日(日)PM2時より、
仁智さん、文華さん、と染左さんのゲスト・・・。

次々回「第131回」は、6月27日{日)PM2時より、
松喬さん、右喬さんと他一名のゲストが決定・・・。

梅團治さんと鶴二さんはもとより、期待の落語会が、続きますな・・。

おまけ

境内では、骨董市のお店が出てまっせ。


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若き落語家の悩み~落語の世界

2010-02-03 01:47:47 | 本の少し
落語の世界
五代目・柳家つばめ
河出文庫・900円
☆☆

落語の世界の説明に、まず、落語家の自殺からはじまる。
著者の、五代目柳家つばめは、
落語の世界の人間は、落語に淫してる。落語に蝕まれている。
落語という泥沼に落ち込んでいて、這い上がれ人々なのだと・・。
そして、そうならなければ、落語はできないとも言い切る。
33年前の、落語の世界で、現在とは違いもあろうが本質は変らないだろう。

落語家が、売れる売れないは、師匠の責任ではなく、すべて当人の責任であり、
ただ、売れるように、助力するだけで、落語の成功は、本人の力以外には、何もないと。
ただし、本人の力、とは、芸だけとは言い難く、その人の人柄もあり、外交力もあり、
師匠の力も、本人の健康状態も、すべてまとめられたものが、当人の力である・・と。

しかし、最後は芸の力である。

特別、自分自身で、出世のじゃまになる行為さえしなければ、
その芸に見合った出世は、約束されていると。
そして、落語界は、非常に公平な社会である。
しかし、公平であるが、テンポはのろいが故に、
じれったくなったり、利口者には、辛抱できない社会とも言い切る。

古今亭今輔師匠が、つばめさんに言ってくれた言葉に、
「落語はね、自分で、ちゃんとやってれば、それでいいんですよ。
よけいなことを考えてはいけませんよ。自分は下手だからうまくいかない、
もっと何とかしなければ売れないんじゃないか、とか、よけいなことを考えないでね
ちゃんと自分でやってれば、それでいいんです。」・・・・・がある。

今や上方落語界も、次々に落語家志願者が入り、新しく弟子をとる師匠も増えてきた。

この本を読むと、芸に対する悩み、売れる売れないなど日頃の現場の悩みが、
生き生きと伝わってくるだけに、
あせることなく、くじけることなく、一途に、芸に精進されることを願いますな。

・・・・・・・最後は芸の力である、と信じて・・・・・・・・・・・



落語の世界 (河出文庫)
五代目 柳家つばめ
河出書房新社

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