ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

「お買いもの」のいいわけ~堀井和子

2014-04-29 12:15:16 | 本の少し
「お買いもの」のいいわけ
クリエーター情報なし
幻冬舎

☆☆☆

料理スタイリストの堀井和子さんのエッセイ本。

料理家ではなく料理スタイリストってお仕事があるんだ・・・。

でも、ご自分が最初にやりはじめた仕事って、先駆者的位置で揺るぎないものに。


いくつかの日常で使っている大切な「もの」へのこだわりを紹介。

食パンに、食器、しゃもじや、帽子に、ミルクティに入れる牛乳にこだわる。

男の私にとって、化粧品以外は共感できるものばかり、

敢て加えるとすれば文房具類か・・・・・・・。


食パンをトーストするのに、わざわざ京都の“辻和”さんの焼き網で焼く。

1~2分付っきりで、火加減やタイミングも、人のカンも必要とするらしい・・

でも、トーストのきつね色の焼き具合と香りには、思わず心が動かされる。

でも、つききっりなんて、休日の朝ならいざ知らず、仕事の平日は無理。

著者も、普段は“デュアリット”のトースターを使っているらしいが、

欠点は、機能ではなくて、その値段だと・・・・いったいお幾らなのか。

トーストは立てて焼くのが一番と思いながら、オープントースターで焼いてる日々。

朝のパンぐらい、更にこだわってみたくなりましたな。



(追伸・・・ネットで調べると、Dualit製 \43,200円 ほんとちょっと手が出ませんね)



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ミッキーたくまし~西加奈子

2014-04-27 04:28:07 | 本の少し
ミッキーたくまし
クリエーター情報なし
筑摩書房

☆☆


このまえ、心斎橋大丸のふたば書房に行くと、大阪の作家さんのコーナーが。

川端康成、谷崎潤一郎、織田作之助、田辺聖子、開高健、宮本輝、堺屋太一、
筒井康隆、有栖川有栖、田中啓文、川上未映子、西加奈子、柴崎友香、さんたちが並ぶ。

有栖川有栖、柴崎友香さんの本は読んだことがないので、興味がそそられる。




まずは、大阪のべたべたのおばさん丸出しの、西加奈子さんのエッセイから。

1977年生まれというから、御年37才。
まあ、大阪に住んでたら、立派におばちゃんのお歳ですな。

大阪弁で語られるここでのエッセイは、近所の井戸端会議の様相。

“ネーミングセンス”では、実家の犬の名前がサニー。
NISSAN SUNNY から、“西さん”のサニ―。
このおシャレっぽさよろしいな。

でもこの頃、個性的な名前を求め過ぎて、麻里鈴(マリリン)、月姫(かぐや)、宇宙(コスモ)
阿都夢(アトム)先週頑張っていたプロゴルファーも確かこんな名前。

名前というのは一種の「呪(しゅ)」であると、呼ばれた瞬間から、
その人の運命、性格が決まってくるのだと。

やしきたかじんはめちゃ「やしきたかじん」ですし、松浪健四郎は「松浪健四郎」やわー。
という感じたことそのまま文字に・・・・
松浪健四郎(全国の方、誰や)あたりがでてくるのが、いたってローカルで嬉しくなる。


すべてが、この感じで、近所のおばちゃんたちが遊びに来て、
ウチノ嫁はんと喋ってるのがギャハハの笑い声と共に隣の部屋から聞こえてきたような、
パワー全開の大阪のおばちゃんの、エッセイでおます。



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ゴルフマネージメント~深堀圭一郎

2014-04-25 05:16:27 | 本の少し
深堀圭一郎のゴルフマネジメント (日経プレミアシリーズ)
クリエーター情報なし
日本経済新聞出版社

☆☆☆

実は、4月9日のゴルフで念願の100切りの94のスコア達成。
取りあえず当面の目標達成で、ひと安心・・・・でおます。

次は90切りですが・・・・真面目にレッスン受けてれば成果がでそうで・・
今年一年頑張ってみようと・・・・・。




今回も、その気にさせるゴルフ本。

でも、本屋で色んな本を注意深く見てみると、その攻め方、アプローチの仕方もいろいろ。

深堀圭一郎プロが、スウィング、技術論ではなく、トレーニング方法を伝授。

それも筋肉をつけるウェートトレーニングではなく、体の内側を鍛える
体幹トレーニング。体幹はあらゆるスポーツの基盤になるものと・・・。

内ももと臀部を伸ばすストレッチにはじまり、腸腰筋を整えるトレーニングまで
4つのストレッチと、4つのトレーニングがあります・・・・

いつのまにかビリーのDVDを除隊した嫁さんと娘にはなりたくないので
取りあえず、気楽にCDの音楽を聴きながら初めているんですが・・・・・。


心技体・・・・・ゴルフって奥深いもんですな。


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草の花・俳風三麗花~三田完

2014-04-23 21:26:37 | 本の少し
草の花 俳風三麗花 (文春文庫 み 37-2)
クリエーター情報なし
文藝春秋

☆☆☆☆

お気に入りの前作の三田完さんの「俳風三麗花」の続編。

今回は、昭和10年の満州から昭和22年の戦後の東京まで、
三人の麗花が織りなすそれぞれの恋愛とともに激動の日本が描かれる。

永井荷風、高浜虚子、川島芳子、など時代の著名人も登場・・・。
特に満州での暮しぶりはその当時の日本の湧き立つ世相が窺えて興味深い。

もちろん、主人公でもある女子医専を卒業し、満州の大連へ赴任した壽子は、
別れを惜しむお仲間との句会、大連の病院で始まった句会、
そして三人の麗花と再開しての満州国皇帝の御前での句会・・・・

それぞれで俳句を・・・。

“歌は世につれ、世は歌につれ”ではないですが、
そのとき、詠まれた句は、そのときどきの心情をあからさまに・・・・、

俳句ってこんなにライブ感のあるものかと改めて感心。

戦後の混乱の中で、それぞれがどう生きるのか、更なる続編、待望致しますな。


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第22回・稲田観音落語会

2014-04-19 23:55:31 | 稲田観音落語会







一、露の紫・・・・・・・・・・「金明竹」

師匠の都さんが演られる「金明竹」と瓜二つ。
よう似てますな、女将さんの怒るとこなんぞ、ソックリ。

師匠が永年かかって築いた女流落語のレールを、まっしぐらに進む
紫さん、次世代の上方落語の女流噺家さんのホープですな。


二、笑福亭鶴二・・・・・・「ハンカチ」

今や、鶴二さんの十八番。

正直言って、5年まえでは鶴二さんの古典ではない落語が聴けるなんて、
それも練られた結果、十八番の演目に成るなんて、予想もしていなかった・・・。

まあ、同時代というか、肩の凝らない夫婦愛物語。

「替り目」「宿替え」「船弁慶」にこの「ハンカチ」に、「作文」・・・
鶴二さん夫婦が絡む噺、御得意なようでおますな。


三、林家染吉・・・・・・・・「宿屋仇」

染吉さんが「宿屋仇」、年季明けに染丸師匠から「何かつけて貰いたいものあるか」
と聞かれ、お願いしてつけて頂いたのがこの「宿屋仇」とか・・・。

相撲を取ってほたえる処が薄かったようですが、あとは完璧。
凄いですな、若手が吸収力あるときに覚える大ネタ、後々磨かれるだけ・・・
今後そのネタに出会うたびに、進化に感激するんでしょうな。

その為にも、長生きしなければ・・・でおます。


四、林家染吉・・・・・・・・「京の茶漬け」

こちらの方が、染吉さんの上目使いの仕草とあいまって、私は好きかも。

(この噺、三代目文我さんと春若さんで聴いてるんですが)
マクラの「高松のあつかん」、初めて聴いたような。

おべんちゃら、お愛想も、使い方難しいですな・・・。

「近くへ来られた時は、お立ち寄りください」
「一度、今度飲みに行きましょ」なんぞこれも、よく言われますが、
きっかけは、なかなか難しいもんです・・・。


五、笑福亭鶴二・・・・・・「小倉船」

今年の独演会の中の一席がこの「小倉船」。

これも、鶴二さんが若かりし時、染丸師匠につけて頂いた演目。

その当時とは、出来ばえも、余裕も、まるっきり違うんでしょうな。

別名後半の部分で「竜宮界竜の都」、この海の底での一大絵巻、
残るは、北の旅の「池田の猪買い」と、あの世の旅「地獄八景亡者の戯」ですかな。

あと、南の旅の「紀州飛脚」と天に昇る「月宮殿、星の都」、異国の旅の「島巡り大人の屁」
というのもあるらしいですが、マニアック過ぎて、さぞ面白くないようで・・・。

落語って、長屋に商家、花街に侍もの、芝居や浄瑠璃、旅に酒に食べ物・・・。
相撲取りに、動物に幽霊に化け物、ほんま何でもこい、凄いですね・・・。


今年の第十六回・笑福亭鶴独演会は、来たる9月21日(日)国立文楽劇場で。

トリノ演目は「・・・・・・」で、新ネタとか、今から楽しみでおます。





第22回・稲田観音落語会
2014年4月19日(土)午後2:00開演
圓通山 救世院 觀音禪寺

一、露の紫・・・・・・・・・・「金明竹」
二、笑福亭鶴二・・・・・・「ハンカチ」
三、林家染吉・・・・・・・・「宿屋仇」
仲入り
四、林家染吉・・・・・・・・「京の茶漬け」
五、笑福亭鶴二・・・・・・「小倉船」

三味線・・・・・・・豊田公美子


14-15-86














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浅草演芸ホール・平成二十六年四月中席(夜席)

2014-04-16 23:55:56 | 江戸落語


入ると、1階の6分の1位の席が白い紐で座れないように確保されている。

東北の3校の中高校生の団体が間もなく入ってくるらしい。
入って来たら、皆さん拍手でお出迎えよろしく・・・・。


一、川柳川柳・・・・・・・・・・・「高校野球の入場行進曲」

いつもの、ジャズではなく、本日はスポーツのテーマ曲の紹介から・・・。
NHKのスポーツのテーマ曲の作曲は確か、古関裕而さん。
今、高校野球か、ゴルフの日本オープンとか由緒ある大会には使われているようですが。

大阪人では有名ですが・・・吉本新喜劇のオープニングのテーマ曲が
各放送局で違ったんですよ・・・
毎日放送、朝日放送、読売TV・・それぞれ懐かしいですな。

「高校野球の入場行進曲」、最近は、嵐はもとより、AKB48なんぞが登場。
でも、各選手によっては想い出の曲なんでしょうな。

川柳さん、覚えきれないと扇子書いてきたのを順に紹介。
まあ、川柳さんじゃないが、私も知らない曲ばかりでおました・・・。


二、三遊亭多歌介・・・・・・・「桃太郎」

今日は、学生さんが来られているので、解り易い噺をと「桃太郎」
これが最高、中堅さんがと思っていると多歌介さん、喬太郎さんより兄さん。

いいね、真打ちが語る、前座噺・・・・・東京の寄席の良さの一つですな。

ほんま、良かったですよ。


三、翁家和楽社中・・・・・・・「曲芸」

お爺ちゃんの和楽、お父さんの小楽、孫の小花、親子三代の曲芸。

三度目だが、構成はすべて同じ・・・。

本日、違ったのは、お父さんの小楽さんの出来・・・・刀剣投げで、落とす、落とす、落とす。
楽屋では、師匠の和楽さん、孫には甘そうだが、息子には厳しい叱咤が飛んでいそう。

やはり、曲芸、上手い下手より、その日の体調と張り詰めた気持ちが大切なんですな。


四、桃月庵白酒・・・・・・・・・「ざる屋(米揚げ笊)」

これも、解り易い「ざる屋」上方でいう、「米揚げ笊」。
白酒さんで・・・でおまっせ。 良ろしおますな・・・最高。

仕事を紹介され、尋ねながら笊屋に行くまでは割愛。
縁起を担ぐ商屋の前で売り声あげるところからたっぷり。

東京の噺家さん、どなたも覚える時はフルバージョンで、
でも寄席では、12~15分の持ち時間の中で完結させるのか。

同じ噺でも、ダイジェスト版で最後まで演じるのか、
お好きなところをたっぷり演じるのか、噺家さんのセンスが問われますな。


五、入船亭扇遊・・・・・・・・・「たらちね(延陽伯)」

続いて、扇遊さんの「たらちね」でっせ。

このあたりで、なぜか嬉しくなってしまった。
普段は、上方にある噺は上方の方が断然おもしろいと思っていたが、
真打、師匠連が演る噺の息と間の絶妙のもしろさ・・・・・。

工夫された、科白のいろいろ、今日は、東北の学生さんに感謝、感謝でおます。


六、柳家小菊・・・・・・・・・・・「粋曲」

これまた、小菊姐さんの粋な高座。

吉原であろうと、おめかけさんであろうと、いつものままで・・・。

あんた達わかる、今はわからなっくても、そのうちわかるようになるから・・・。
さあ、ついてこれるだけ、ついてきなさい・・・・。

この、色っぽさに、後ろに座った中高校生の男子生徒は
どんな顔をして聞いていたのか見てみたかったですな・・・・。


七、三遊亭金時・・・・・・・・・「禁酒番屋(禁酒関所)」

酒にまつわる噺だが、役人のぐでんぐれんぶりは上方の方が強烈か。

禁じられているものを破るというより、頓智比べみたいなもの。
商売では負けたが、頓智では勝った、酒屋の丁稚たち。
親旦那、溜飲を下げたが、もうこの手は使えませんな・・・。


八、三遊亭歌奴・・・・・・・・・「新聞記事(阿弥陀池)」

馴染みのある歌奴の名、先代が円歌を襲名して空跡になって40年。
6年前に、4代目歌奴として襲名。・・・・40年も空けてあったんですな。

この噺も、やはり、最初の阿弥陀が行けの仕込があって、
最後のサゲに、「それややったら、阿弥陀が行けと言いました」が聴きたいですな。

東京では、時間があればやはり、このサゲのフルバージョンの形もあるんでしょうな。


九、アサダ二世・・・・・・・・・「マジック」

アダチ龍光さんのお弟子さん。しゃべくりは、やはり似ている。

上手いのか、そうでないのか、あざやかさよりもお喋りで楽しませてくれる。

でも、師匠の名も空いたまま・・・・、落語家と違って色物は一代限りで複雑なんでしょうか
引田天功あたりの襲名も、最初は女性、それも小娘と思っていたが今や世界的マジシャン。

名は体をあらわすの例えのごとく、名前って大事ですよね。


十、桂文楽・・・・・・・・・・・・・「悋気の火の玉」

名跡、文楽の登場、九代目。

上方でも、なかなか出会えない噺。

「悋気の独楽」とよく似た設定。
旦那が本宅と妾宅の間を往ったり来たり。

女の嫉妬は怖いですが、怖さはこちらの方が上、
だって、火の玉になってからも、「ふん~」の焼もちセリフ。

モテるのと嫉妬は別もんみたい、張りあう相手に腹が立つんでしょうな・・・。


十一、三遊亭歌る多・・・・・「松山鏡」

凄い芸歴・・・喜多八さんやさん生さんより真打昇進が半年早くて先輩。

こちらの露の都一門が十八番だけに、女流落語家の「松山鏡」は違和感一切なし。

仕草やかわいさ全面に出した喋りにおおいに騙されるとこ・・・。
女性芸人さんの年って、解り難いですよね・・・・。


十二、ペペ桜井・・・・・・・・・「ギター漫談」

ギター漫談、何でもできます、リクエストを、客席から「ショパンのノクターン」
ええ、クラシックもできるのかと、21曲ある中から何をと期待させたが、
「夜想曲」と再び言う客に、「日本語で言ってよ」と、さっきから云われてるやん。

唄うのは、フランク永井、など流しの曲ばかり・・・・決して悪くはないが。
何でもできます、弾けますと、豪語したわりには尻すぼみの高座。

ノックダウンのペペ桜井さんでおました。


十三、林家正蔵・・・・・・・・・「読書の時間」

林家正蔵さん、「読書の時間」。

学校の読書会に、親父の本棚から借りてきたのが、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」。
でも、カバーはそれだが、中身はエロイ本。

授業中、先生に当てられ皆の前で朗読。

修学旅行の生徒さんたち、大いに受けていたこと間違いなし。

自分たちの日頃の学校生活が落語になっているんだから・・・
感激ものでしょう・・・・・・・良い、思い出になってるんでしょうな。


高座を降りられたあと、後ろの席で若い男が連れの女の人に
これが自分で創った創作落語というもので・・・と知ったかぶりの声。

思わず、作者は、三枝さん、今の文枝さんでっせと云いたかったけど、
若いカップルの仲がおかしくなっても困るので、そこは大人、じっと我慢でおました。

十四、林家正楽・・・・・・・・・「紙切り」

紙切り、正楽さん、芸術の極み。

お題は「お花見」「弁慶」「チャップリン」。

「チャップリン」最高・・・・今度、リクエストと言われたら、勇気を持って言ってみよう。


十五、三遊亭歌之介・・・・・「龍馬伝」

正蔵さんが降りられてきて、正調「龍馬伝」をと、言われたので、
十八番の「龍馬伝」、でも三回目だと思うが今までで最高。

龍馬の生き方を述べながら、東北の震災にあった1階と2階の修学旅行の生徒に、
どんな苦難にも打ち勝って、「少年を大志を抱け」のメッセージを述べているような、
力の入った高座・・・・・良かったですな。

笑いがすべてですが、伝えたい対象が絞られた時の芸の力とは、
素晴らしいものがありますな・・・・。

でも、歌之助師匠の噺に感動、龍馬の様な立派な人になりたいというより、
落語家になりたい、師匠の弟子になりたいという者がでてきたらどうします。

生徒さんたちと同じく、感動を分かち合えた・・・

三遊亭歌之介さんの「龍馬伝」の一席でした。



浅草演芸ホール・平成二十六年四月中席(夜席)
2014年4月16日(水)
浅草演芸ホール

一、川柳川柳・・・・・・・・・・・「高校野球の入場行進曲」
二、三遊亭多歌介・・・・・・・「桃太郎」
三、翁家和楽社中・・・・・・・「曲芸」
四、桃月庵白酒・・・・・・・・・「ざる屋(米揚げ笊)」
五、入船亭扇遊・・・・・・・・・「たらちね」
六、柳家小菊・・・・・・・・・・・「粋曲」
七、三遊亭金時・・・・・・・・・「禁酒番屋(禁酒関所)」
仲入り
八、三遊亭歌奴・・・・・・・・・「新聞記事(阿弥陀池)」
九、アサダ二世・・・・・・・・・「マジック」
十、桂文楽・・・・・・・・・・・・・「悋気の火の玉」
十一、三遊亭歌る多・・・・・「松山鏡」
十二、ペペ桜井・・・・・・・・・「ギター漫談」
十三、林家正蔵・・・・・・・・・「読書の時間」
十四、林家正楽・・・・・・・・・「紙切り」
十五、三遊亭歌之介・・・・・「龍馬伝」


14-14-81



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散歩が仕事~早川良一郎

2014-04-15 00:14:17 | 本の少し
散歩が仕事 (文春文庫 は 46-1)
クリエーター情報なし
文藝春秋

☆☆

「こんなふうに“声”のある文章を書ける人が、いまどのくらいいるのだろう」という
江國香織さんの帯のメッセージに魅かれて購入。

単行本として1982年に発刊されていたのが。今月文庫本として登場。

定年後の毎日が、散歩が仕事と、もうすぐそんな時期が来そうなので
そのときの、何かの参考になればと読みはじめたが・・・・。

著者は、1919(大正8)年、私の母親と同じ世代の方、
戦争での軍隊も経験、欧州へも出掛け、パイプで煙草を嗜み、
アルコールは弱いのでご自分では飲まれないが、仲間とはワインとか場にも
積極的に参加・・・・色っぽい事も多少ありながらの昭和の記録がここに。

でも、正直云って、エッセイの良さは、「そうそう、あるある」の臨場感がキモ。

そういう面では、あまりににもかけ離れ過ぎて、
親父の昔の自慢話を聞かされているようで、途中からは多少辛くなってきた。

ということで、「エッセイは同じ世代に限りますな」の一冊でおました。

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第8回・大爆笑・ラジ関寄席「角座月夜はなしの会」

2014-04-14 21:31:03 | ラジ関寄席

大爆笑・ラジ関寄席「角座月夜はなしの会」

司会、小川恵理子さん、結構如才のない話しっぷりにいつも感心。
かわいいお声に、最初のご挨拶もいつも楽しみに・・・・。


一、笑福亭松五・・・・・・・・・「ちりとてちん」

久し振りの松五さんの高座。

しっかりした抑えつけた口調に、変なベテランさんの匂いが、
若いのか年がいってるのか、若年寄りの雰囲気。

あと十年経てば、先代の文我(我太郎)さんみたいな
飄々としたええ味がでてきそうな、松五さんの一席でおました。


二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・「野ざらし」

楽しいですな・・・こんな噺、こんな鉄瓶さん、大好き。

喜六、清八、シリーズ、極めて欲しいですな・・・・。


三、桂小春團治・・・・・・・・・「職業病」

三回目の「職業病」、何度聞いてもおもしろいのは、
噺として完成度の高い証しですな。

このあと、丁度お葬式に参列する機会があったのですが、
シキビさんの口調は、本職よりも良かったですな。

「冷蔵庫哀詩」「失恋飯店」まだ出会ってないので是非、
小春団治さん、演目出しした落語会、お願いしたいですな。


四、笑福亭瓶太・・・・・・・・・「上燗屋」

丁度、法善寺横丁に、この西田当百さんの“上燗屋へいへいヘイとさからわず”の石碑が
ありますので、お帰りの際は一度覗いてくださいと・・・瓶太さんのお誘いで、パチリ。

今日は、上燗屋をからかって遊ぶ処まで、隣の道具屋へも行かず、
もちろん、首提灯もなし・・・・・。

でも、この噺、この最初の部分だけでも十分に楽しめる
そんな瓶太さんの「上燗屋」でおました・・・・これは何・・・・。


五、桂福團治・・・・・・・・・・・「井戸の茶碗」

正直者、三名の心温まる噺。

今迄、東京で談四楼さん、遊雀さん、こちらでは、新治さん、竹林さんで三回。

はてなの茶碗ではないが、終わりの無い、エスカレートしていく展開に
いつもドキドキワクワク、そしてしんみり・・・ええ、噺ですな。

福団治さんのハナシを聞いて初めて思ったのですが、
浪人の千代田卜斎って年幾つ・・・福團治さんのはエライお爺さんみたいで
今迄のイメージとは大違い・・・でも娘は20才前後、30過ぎの時の子としても
53ぐらい・・・・でも、昔は今と違って50といえば老人だったんですかな。

ラジ関寄席、六月ぐらいには放送があるので、
是非もう一度じっくり聞いてみようと思う福團治さんの「井戸の茶碗」でおました。



大爆笑・ラジ関寄席「角座月夜はなしの会」
2014年4月14日(月)午後7:00開演
DAIHATHU MOVE 道頓堀角座

一、笑福亭松五・・・・・・・・・「ちりとてちん」
二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・「野ざらし」
三、桂小春團治・・・・・・・・・「職業病」
仲入り
四、笑福亭瓶太・・・・・・・・・「上燗屋」
五、桂福團治・・・・・・・・・・・「井戸の茶碗」


14-13-68



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最低で最高の本屋~松浦弥太郎

2014-04-12 23:04:00 | 本の少し
最低で最高の本屋 (集英社文庫)
クリエーター情報なし
集英社

☆☆☆☆

好きな、松浦弥太郎さんの本。

最近の松浦さんの本は、字も大きく、内容もちょぴり少なめ。
この本は、最初2003年に単行本として出版されたもの。

作者の、初期の全力投球した本は、どなたのも読み応えがある。

これもしかり、著者が授業に違和感を感じていた高校時代から、
レイモンド・マンゴーの「就職しないで生きるには」という本を読んで
アメリカという自由さのあふれる国に憧れ、て、旅立ち。

その中で、古着や中古本を扱う内に、古書店カウブックスを立ち上げる、
そして「暮しの手帖」の編集長に・・・・・・・。

その時々で著者が考え、自分に正直生きてきた信念ともいえる一つひとつの思いが、
丁寧に語らえる・・・・。

最近出版されている著者の文庫本も多いですが、
初めて、松浦弥太郎さんの本を読もうとされている方、
是非、この本から読まれることをお奨めいたします・・・・。


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窓際OL会社はいつもてんやわんや~斎藤由香

2014-04-08 05:05:05 | 本の少し
窓際OL 会社はいつもてんやわんや (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆☆☆

実におもしろい。

TVの勝谷誠彦さんの番組でゲストで出ていたのが、著者の斎藤由香さん。
北杜夫さんの娘さんで、サントリー社に入社、広報部から健康食品部へ。

その窓際部署とも言える異動先で、精力剤の「マカ」の広報を・・・。
「週刊新潮」に「トホホな朝ウフフな夜」というコラムを連載。

でてくるのは、食べてばかりの会食三昧の“胃袋部長”に、
チョロチョロと動き回る“小ネズミ部長”、思いつきでモノをいう“ダメ部長”
想像がつきそうな“キャバ課長”・・・その恥ずかしいはなしが、赤裸々にご披露。

しかし、会社からは人事部長も広報部長からの一切のお咎めも、
その後の事前の原稿チェックもなし、自由に自称窓際OLにも優しい会社
大阪の会社らしい「やってみなはれ」の精神、先輩の開高健さんや山口瞳さんの
DNAは脈々と引き継がれている・・・。


しかし、連載後は、売上三年間で十倍に伸ばして、事業は黒字転換。

出版社、テレビ局、マスコミ関係、政治家までと、あらゆるところへ
「マカ」を送り届けて、効用を体感していただく・・・。

でも、テレビ局って、誰それの息子さんとか、いかにコネ入社が多いのか
丸わかりですな・・・・。

「マカ」・・・「マカ不思議と」と興味がそそられるサプリメント・・・。
ごまパワーの「セサミン」より、先に飲まなければでおます。


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式の前日~穂積

2014-04-06 09:40:39 | 本の少し
式の前日 (フラワーコミックスα)
クリエーター情報なし
小学館

☆☆☆


読書ログで、おもしろそうな本だと記憶に残っていたようで、
Bookoffの推薦棚で発見、半額の210円。

安いのでこの際ついでに揃えておこうと
店員さんに、前後の「壱、三」はどこにあるんでしょうか」と聞くと、
「それ、一冊だけですよ・・。」の返事。

よくよく表紙をみると、「式」の字をいつのまにか「弐」と勘違い。
あはは・・・・で、おます。

中身は、この世とあの世が交錯するような物語・・・・
人の想いは永遠であり、身体は消えても精神は消えない。

ただ、この世に未練があれば、成仏されないとか云いますが、
もし好きな人が毎夜現れるなら、仏様が未練があるのではなく、
この世に残された者の想いが強いんでしょうな。

絵柄の素敵な漫画は、ゆっくり読めて余韻が漂いますな・・・。


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名人とは何か

2014-04-04 22:02:26 | 笑福亭鶴二

名人とは何か






一、林家愛染・・・・・・・・・・・「十徳」

遅まきながら、今回が初めての出会い。

さすが染丸さんの直弟子さん。
あとで、出られた阿か枝さんと同じ岡山大学で後輩とか。

噺っぷりはしっかりと、この頃の若手さんの達者なのには感心。

演目は「十徳」。

普通年季明け前の修行中の方で聴くのが多いだけに、
こんな、落ち着いて聴けた「十徳」はひさしぶり。

若手の時から、高座に上がる機会の多い今の噺家さん、
これからの伸び盛りの高座が楽しみ。

若手のごとく、名人のごとく、ごとくごとくの愛染さんの「十徳」でおました。


二、桂梅團治・・・・・・・・・・・「鉄道勇助」


鉄道ファンの梅團治さん、ならではのネタ。
「鉄砲勇助」の形を活かして、鉄道マニアが北海道や九州へと、
あちらこちらへと旅に連れってくれる。

駄ジャレの連発だが、この“せんみつ”の男のハナシは、
話している本人も、聞いている私たちも、楽しさでいっぱい。

ちょっとした緊張感の漂う「切符」よりも、ご気楽に聴ける
この「鉄道勇助」の方が、私好みでおますな・・・・。


三、桂米輔・・・・・・・・・・・・・「嬶違い」

同じ日に嫁さんを迎えた長屋のお隣どうし、入れ違って一晩過ごしてしまう。

翌朝気が付いた亭主の二人、嫁さんは家につきものと、引っ越しして
亭主だけが入れ替ろうとするが、嫁さんがついてくる・・・。

最後は「一晩寝たら、情もわくし、最初からこの人と思うて、
このままでは、どうでっしゃろ」と、・・・・・・二人相談。
そのまま、仲の良い夫婦円満の家庭を築いたという、一席。

嫁さんが入れ違うなんて、すごいことなのに、エロちっくならないのは、
最後の結末が、人間の情があってよろしいんでしょうな。

まあ、夫婦なんて元々他人、何かの縁で一緒に暮らし始めて
あれこれ言いながら、添い遂げるもの・・・。

夫婦の縁とは不思議なもの・・・。

この夫婦も最初仲人が紹介したほうが間違いで、
本来結ばれる方の処へたどりついた・・・と、
めでたし、めでたしのお噺でおました。


四、桂阿か枝・・・・・・・・・・・「親子酒」

大好きな、阿か枝さんの高座、期待いっぱいだったが
あれぇ・・・・・・の一席。

酒好きの酔っ払いの親父と息子。
阿か枝さん、一見大いに酔っているようだが、
目が素面、気持ちが素面・・・真面目さ、真剣さが、
こちらまで、微妙な緊張で、伝わってくる。

そこまでやるか、そこまで酔うか、そこまで・・・・はないやろが落語の世界。

大いに酔いつぶれて欲しいと、一升瓶を目の前にドンと置きたくなった
阿か枝さんの「親子酒」でおました。


五、桂春若・・・・・・・・・・・・・「天王寺詣り」

春若さんのマクラ、大好き。
ちょっとひねった、シュールさがよろしおま。

今回は、ネタばらしすると営業妨害になるので、
題をつけるとすれば、「始末の極意、ストーブ編」と「三人の告白」ですかな・・。

噺は「天王寺詣り」

普段から聴いていても、大爆笑するネタでもなしと思っているが、
名人、春若さんのを聴いて、再確認。

ほんま、笑いの少ないネタですな・・・でも天王寺さんのガイドブック
あちらこちらの、境内の案内を聞いていると、
一度、ゆっくりお詣りでもしようかと思ってるんですが・・

そんな気持ちだけで、JTB春若さんとすれば、大成功なんでしょうな・・・。


六、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「紙屑屋」

良ろしいな・・・。

音曲ネタの真骨頂・・・鶴二さんの「紙屑屋」。

中腰になって踊り回るネタ、50才になってもできるのかと心配していたが。
もはや、最初の「吉兆廻し」で息切れ、次の「千本桜道行」に最後の「娘道成寺」の
中腰のまりつきで、身体が重たそう・・・。

この「紙屑屋」、鶴二さんにとっても、上方落語にとっても、大事な演目。
いつまでもできるよう、ダイエットと筋力づけ・・・・・・

噺家さんは、体力勝負、鶴二さん、50才での「紙屑屋」の高座、期待してまっせ・・。


名人とは何か
2014年4月4日(金)午後6:30開演
天満天神繁昌亭

一、林家愛染・・・・・・・・・・・「十徳」
二、桂梅團治・・・・・・・・・・・「鉄道勇助」
三、桂米輔・・・・・・・・・・・・・「嬶違い」
四、桂阿か枝・・・・・・・・・・・「親子酒」
仲入り
五、桂春若・・・・・・・・・・・・・「天王寺詣り」
六、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「紙屑屋」





繁昌亭ライブのインタビューに鶴二さん登場。
コメント (2)
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小福歳時記~群ようこ

2014-04-02 20:38:31 | 本の少し
小福歳時記 (集英社文庫)
クリエーター情報なし
集英社

☆☆☆

群ようこさん、初めての出会い、いや初めての本でおます。

この頃、女流作家のエッセイの本が多いこと・・・。

世間話の様な、部屋が片付かないやら、昔風の質素な食事をしたり、
エコだと言って夏中クーラーをかけなかったり、古風なところもあって、
着物を縫いたいと和裁を、「無駄」の楽しみと小唄と三味線を十年以上習ったり、
その上手くいかない様子を、「忍耐」といいながらお喋りしてくれる。

後書で、かつて同じ会社でアルバイトとして働いたことのあるもとしたいづみさんが、
お昼休みやお茶の時間、群さんのおしゃべりは抜群に面白かったと。(30年前)

「銀行に行ったのよ―。 そうしたらさ。」そこまで言って声を落とし、ふふふっと笑う。
周りの人を観察する視点も面白いが、その巧みな語り部が凄かった・・・と。

昨日見たテレビのこと、爺さんにナンパされた話、作ってみたらけっこうおいしかった
簡単で安上がりのレシピなど、すぐ役立つ情報か、がははと笑えるものばかり。

これって、今のこの本と同じ。(文才というか、お喋りが上手だったんですな)

私が興味深く読んでしまったのも、落語家のマクラみたいなもので、
ここへ来る前にこんなことがあったと、こんなおもしろいおばちゃんがいてたとか、
・・そんな立ち話ネタ満載にはまってしまったみたい。

このまえ東京で聴いた落語で新鮮なフレーズ
「鬼に金棒、ブスにカネボウ」・・・・お後がよろしいようで。


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