ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

正しい大阪人の作り方~わかぎゑふ

2010-06-29 03:20:33 | 本の少し
正しい大阪人の作り方 (集英社文庫)
わかぎ ゑふ
集英社

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大阪人がフツーにやっていることは、日常的に落語の世界。

例えば、大阪で地図を広げて困った顔をすれば、通りがかりのおばさんが寄ってくる。

知り合いの編集者が、大阪で迷っていると、二人組のおばちゃんが寄ってきて、
親切にその場所まで一緒に連れていってくれたという。
でも、問題はその間中、喋りかけられることだ。

「どこから来たん」、「何してんの」、「お兄ちゃん、幾つ」、「大変やねぇ、頑張りや」などなど、
その時、「はぁ」、「ええ」なんて、曖昧な返事を繰り返しいたら、今度は即、突っ込まられる。

「なんや、はぁ、て、元気ないなぁ。・・しっかり喋らんと、商談上手いこといけへんで」
「おばちゃんがついていったろか」・・・もちろん大阪人のジョークだが、
ついて来られても、困るので、・・・「いいえ、けっこうです!」と答えようとでもすると、
「アホやなこの子、誰がついていくかいな」と笑われる・・・・

東京の人からすれば、親切なのか、おせっかいなのか、からかわれているの分らないのだが、
正解はその全てだと・・・「教えたろか」、「いうといたるわ」、あげくのはて「知らんけど」と続く
まさに、こごろうさんのマクラ、「大阪のおばちゃん」そのものが語られる。


次には、「ツッコミを入れてもらわんと淋しい」という大阪独特の感情があるともいう。
わかぎさんの友人の名言に、いきなり入ってきて、「なぁ、俺今暇やねん、構うたれや」
というのがある。究極の甘えん坊根性、究極の突っ込まれたい体質である。
当然答えは。「アホか、何でおまえを構うたらなあかんねん。こっちは忙しいねん」であると。

まさに、上方落語の、「十徳」であり、「阿弥陀池」、「つる」の世界である。
ツッコミは愛であり、「町内きってのアホか」、「忙しいねん」、「あっちゃ、行き」と
答えてあげることが、最高のコミュニケーションのはじまりであると。

正しい、大阪人の構い方・・・それは「何やってるねん」からはいる会話からだと。

次々出てくる、大阪人の気質、いらちからくる、ストレートなもの言い。
大阪人を知るには最適であり、大阪人にとっては、常識が世間ではおかしいと、
説きあかされる、お尻がこそばい、紙上、ケンミンSHOWである。

既に、「大阪の神々」、「大阪弁の秘密」、「大阪人の掟」、「大阪人、、地球に迷う」の
四冊が出版されているようなので、「そうや、そうや」、「いや、ちがうで」と言えるのか
近日中に読まなければ・・・・・・・。
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松喬・右喬の豪華ゲスト~須磨寺落語会

2010-06-27 21:49:56 | 梅団治・須磨寺落語会

・・・・・・・・・青葉茂る・・・須磨寺青葉殿・・・・・・

明日は、大阪南の鶴二ファンが、三国ヶ丘に集合、阪神高速を経て須磨ヘ。
松喬さん、そして、右喬さんも、楽しみですな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


Oさんの新車(ホンダのストリーム)で・・・快適なドライブを。
まだ、買って一ヶ月、車内は新車の良い匂いが・・・。



・・いつもながらの、補助席まで出た満員のお客様。・・


一、桂ひろば・・・・・・・・・・・「大安売り」

ひろば以外に、なんばとか幾つかの命名の候補があったとか。

大柄な、相撲取り体型ののひろばさん・・・・。勝ったり、負けたり、の「大安売り」
ゆったり構えた喋っぷりと、体に似合ったおおらかさで、
ますます太る、芸の大きさを予感させる。

しばらく、ご無沙汰している、常盤寄席ヘ行って、
ひろばさんの、大ネタを聴かなければ。


二、笑福亭右喬・・・・・・・・・「平の陰」

天然記念物と云われている、独特の右喬ワールド。

今日の「平の陰」、師匠と同じ出番で、さぞ緊張しているかと思いきや、
逆に、いつもの力んだ声もなく、町内の物知りといわれて、手紙を読む男が
右喬さんとダブッて、わざとらしさがなく、自然に見えて、楽しい。

「平の陰」、今まで聴いた、右喬さんの中で、一番のお奨めですな。


三、桂梅團治・・・・・・・・・・・「持参金」

梅團治さんの、持ち味、全開。
おなべを押しつける算段をする金物屋の佐助さんにしても、
若い娘と深い中になって、身を引かせる張本人の番頭さんにしても、
なぜか、悪い人には見えない。

梅團治さんの落語の良さは、悪人は一人もいない事。
本来、落語の世界には、真の悪人はいない。
もっちゃりとした人柄で、滲み出てくる優しさで、
梅團治さんの落語は、どの噺も、優しく、心から楽しめる落語である。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「遊山船」

前回の桜井とは違って、楽しい鶴二さんの「遊山船」
お客が笑い、その笑いを受けて、鶴二さんが更にヒートアップする。

途中から、喜六と清八の掛けあいが、喜六と客席との掛けあいのように感じる。
「遊山船」には、落語を楽しみ、遊べる、雰囲気と客が必要ですな。




・・・・銀屏風に白の高座・・・・なんと厳かな舞台でしゃろ。


五、笑福亭松喬・・・・・・・・・「はてなの茶碗」

最初、高座にあがるなり、上の写真にあるように、普通金屏風ですけど、
ここは、銀屏風・・・まさにセレモニーホールですな。

まあ、落語は、元々は寺院さんでのおもしろい説話からが始りで、
御縁があります。説法はタダで、元来生きている人からはお金は取らず、
お金を取るのは、もっぱら、死んでから・・・・・と。

ああ、「お文さん」が聴けると期待するが、この寺が何宗か分らないのか、
途中から、マクラが骨董品ヘ、そして京都から「はてなの茶碗」ヘ。

この噺は、よく大阪人と京都人の気質の違いを、複線に演じられるが、
京都ネタは、ウケル、ウケル。
大阪のイラチ、京都のイケズに、神戸のオットリ(とろい)である。

やはり飛び越えてライバル意識があるのか
神戸の方の、京都への反応は、大阪人以上でおます。

松喬さんの「はてなの茶碗」、いうにおよばず、完璧であり、絶品。

ほんま、遠路はるばる来ただけの、充実の「須磨寺落語会」でおましたで。




第131回・須磨寺落語会
2010年6月27日(日)午後2:00開演
須磨寺青葉殿

一、桂ひろば・・・・・・・・・・・「大安売り」
二、笑福亭右喬・・・・・・・・・「平の陰」
三、桂梅團治・・・・・・・・・・・「持参金」
仲入り
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「遊山船」
五、笑福亭松喬・・・・・・・・・「はてなの茶碗」
・・・・・・・・・・・・・・・・・三味線・・・花登益子

10-30-131


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旅まくら

2010-06-24 06:15:11 | 本の少し
志の輔旅まくら (新潮文庫)
立川 志の輔
新潮社

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☆☆

志の輔さんの、落語会で、旅をまくらにしたのを集めたもの。
ただ行き先が、ただものではない、・・・・マニアックな、国々ばかりで、
キューバ、インド、トルコ、エジプトにメキシコ、極めつけは、北朝鮮・・・。

そのなかで、ガイドさんとホテルの女性従業員相手に通訳を通じて小噺をする。
言葉のゴロ合せは通用しないので、分りやすい「右足と左足が同い年」の噺を。

思いの外、受けたので、
続いて、「また忘れたのか、おまえは!、学校に鉛筆を忘れてくるとは何事だ。
鉛筆を忘れた生徒というのは、戦場で鉄砲を忘れた兵士と同じじゃないか。
馬鹿者!!おまえは、戦場で鉄砲を持っていない兵士をみたら、なんだと思う?」
「ええっと、・・・・・・、大将だと思います」・・・・と訳された瞬間大受けとか。

実は、私も、上海で、中国人10名を相手に小噺をした経験があります、
分り易くと思いながら、いっそ日本人でも分り難い噺でもと、
選んだのは、枝雀師匠の緊張と緩和の極意「流れ星」を・・やはり、通訳を挟んで、

「これは、日本でも全員笑う噺ではありません。なぜなら、IQ150以上
すなわち、賢い人しか理解できないからです、でも、解らないとしても、
無理やり、笑う事はありません。」・・・なんと、この部分だけでくすくす笑い。

お母さんと娘の会話、「あっ、流れ星だ」、「消えないうちにお願い事を言いなさい」
「はやく、お父様に会えますように・・・・」、「まあ、ばかな事を言うんじゃないの。・・
お父様には、私たちの分まで、長生きしてもらわなくっちゃ・・・。」

予想どおり、シーン、では、もういちどだけ言いますと・・・。
「あっ、流れ星だ」、「消えないうちにお願い事を言いなさい」
「はやく、お父様に会えますように・・・・」、「まあ、ばかな事を言うんじゃないの。・・
お父様には、私たちの分まで、長生きしてもらわなくっちゃ・・・。」
この緊張・・・心地良いですな・・・。

「これは、この世の噺ではないんです。・・・・・訳あって、夫より先に亡くなった
妻とその娘の、あの世での会話なんです。
単にはやくお父さんにに会いたいという幼子と、
会いたいのは娘以上だが、・・・・この世に呼んではいけないと、
女性のいじらしい、揺れ動く気持と、無邪気な子供の心を描いた超大作
・いやいや・・・・・・そんな大層な噺ではないですが・・・」で、納得の笑い。

俗にいう、緩和の笑い。・・・笑いは最初と最後のみで、肝心の中身ではシーン。
でも、それを覚悟で、選んだのですが・・・
でも笑いは、万国共通であると確信したのを思い出しましたな。

あまり行くこともない国々で、おもしろごとを探す名人、志の輔が、自ら最高の語りべとなる。
その本が、おもしろくないはずがない・・・。
発刊してもう七年、是非、続編を聴きたいものですな。



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アッサリ目のリクツ~上方落語十八番・桂米二

2010-06-22 06:20:10 | 本の少し
上方落語十八番でございます (日経プレミアシリーズ)
桂 米二
日本経済新聞出版社

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☆☆

桂米二さんの、落語十八席のネタ紹介。
「リクツ」、「りクヤン」と呼ばれてるとあって、もっと蘊蓄満載と思いきや、
いたって、あっさりめ・・・おもしろいような、もの足りないような。

あくまで、落語を初めて出会う人まで、想定した様な、
手取り足取り、親切な内容だが、「リクヤン」と唸らす部分は少ない。

自分の落語会のプログラムに載せているところの紹介は、
落語ファンを前提に書かれているので、おもしろい。

たちぎれ線香の・・・「雪」について、・・・地唄の一つ。
浮世を捨てて尼になった芸妓が、昔の恋人を忘れかねる心情を述べたもの。
南地の芸妓で、「そせき」という女性のことを唄っているという。
歌詞の中に、「もしやといっそせきかねて」と詠み込んであるというのだが・・・・。
この三味線の一節を、「雪の合方」として、「不動坊」、「池田の猪買い」などの
雪の降る場面で、はめものとして使用する。地唄ではもっとも有名な部類に入ります。
地唄舞としてもよく出るほうだと思いますと。はめものとして唄われるのは、
「ほんに昔の昔のことよ・・・・・」のところで、こんな効果的なはめものはちょっと無いと。

普段、よく聴いている「雪」の説明に、 得心も得心。
そして、「猫の忠信」では、登場人物の名前は、全て歌舞伎「義経千本桜」をもじってあると。
この猫はタダで飲んでて、「狐忠信」、吉野屋の常吉で「義経」、駿河屋の次郎吉で「駿河次郎」
お師匠はんがお静さんで「静御前」、六さんは「亀井六郎」、その他、片岡はんとか、
伊勢屋三郎兵衛旦那とかは、義経四天王とか。・・そして「おとわ」さんは、
義経の母親の常盤御前ではないかと、こんな事と知ると、歌舞伎を見に行かなければ
と思いますが、「猫の忠信」はもとより、「七段目」、「蔵丁稚」など本家本元知らんと
うわべだけでは、あきまへんな・・・。

米二さん、次回の本はもっと、「リクヤン」の名にかけて、落語の奥義、
こってりと、ご講義くださいな・・でおます。

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奈良の落語会~鶴二の会

2010-06-19 23:53:15 | 笑福亭鶴二
・・・・・・・・・・・
・・なんと、奈良の桜井まで、鶴二さん、追いかけて・・・・

さて、何人の大阪の鶴二さんファンのお顔が見れるのか・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


寂れた商店街の奥に立派なホールが。



地元の方ばかりで、ほぼ満席の60人のお客様。
大阪からの遠征組は、鶴二さんファンの私とI氏とN氏、
文華さんファンのYさんの、計四名か。


一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「道具屋」

飛梅さんの新ネタ「道具屋」
「十徳」、「煮売屋」などで見せた、どっしり感が、逆に災いしているのか、
「道具屋」では主人公のアホさ加減、抜けてる部分が、逆に見えにくい。

ましてや、桜井のお客さまとの相性も悪いのか、笑いもいたって少なめ。

登場人物も、主人公のアホ、甚兵衛はん、本屋の善さん、隣の下駄屋、
そして次々くる多くの客と、一挙に増え、その使い分けも大変。

ひとつひとつのネタに挑戦しながら、基礎の笑いを修行中の、飛梅さん。
どこで笑いが増えるのか、次の機会の「道具屋」が、今から楽しみですな。




初めての経験・・・・・。
全席、予約、前売りの方は、お名前の紙が座席に置いてある。
お客様へのサービスつもりが・・・後々、色んな事が・・・。



二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「七度狐」

出てくるなり、一番前が、空いてまっせ。
ガラガラも、逆にまた立ってみてもらうのも、辛いですが。
適度に、空席がありますなと、・・・・・・・
60人の予約席でまだ来られてない方が10席ほど。

マクラが終わり、本題に入ろうとすると、お客さんが入ってきて、
自分の名前がはってある、前の席へ座られる。
お知り合いが多く、まずは回りの方に、ご丁寧に挨拶までされる。

坐られると、すぐ後の方が、高座が見えにくくなって、頭の位置を変えれば、
どんどん後の方に、連鎖反応で、伝わり、その度に落着かない。

来た順番に、前から、または自分の好きな位置で見る。
座敷ですが、いっぱいになったら、膝送りして、詰めあうなんて良い光景ですけど。
興行なんぞは何でも、前から詰めて一杯ににするが、鉄則・・・
隙間の席があるのは、やはりいただけませんな。

噺は、東の旅、まさに伊勢参りへの道中に通ったかもしれない、
桜井の地にちなんでか、「七度狐」。

いつもの、仁鶴師匠っぽさも出ず、さらりとした高座でおました。


三、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「替り目」

本日の秀逸・・・文華さん、「替わ目」をたっぷりと。

こんなに、酔いのまわっている「替り目」も初めて、
夜中にへべれけになって帰ってきて、冷酒で二合、うどん屋に燗させて二合呑めば、
まあ、これぐらいの酔っぷりになるでしょう。

で、なければ、「おかあちゃん、すいません、日頃からこんな酔っ払い、
相手にしてくれたありがとう」なんて、独り言でも、恥ずかしくて言えませんな。

サゲの、「今行ったら、丁度、銚子の替り目でございます。」と・・題目由来の最後まで
たっぷりと、フルバージョンで、間の、留さんの娘の婚礼の前の晩の噺もよろしいな。

どの噺もおもしろい、文華さん、三席演じられる、次は勉強会などにお伺いしなければ。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「遊山船」

鶴二さん、出てくるなり、さっき、隣の英会話教室から、うるさいと苦情がありましたと。
今日は、上方らしく、鳴物たっぷりの噺をと「遊山船」を選んでますし、
隣がうるさいというネタもあるんですが(隣の桜か)、
まあ気にせんと、予定どおり「遊山船」演らしてもらいますと。

でも、勢いがそがれたのか、ドンチャン騒ぎの賑わいも盛り上らずか。
喜六の、見る物、聴くものへの物珍しさ・・・それに、怒ったり、羨ましがったり、
その喜怒哀楽の暑苦しさが、この噺のおもしろさか。

「ヒチに入れても、流れんように」・・・・ようできた、粋な嫁さんですな。

次の、鶴二さんとの出会いは、27日の須磨寺落語会か・・・。


第一回・笑福亭鶴二の会
2010年6月19日(土)6:00開演
桜井・お笑い来~夢

一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「道具屋」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「七度狐」
仲入り
三、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「替り目」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「遊山船」


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単にブログの書き出し~今朝子の晩ごはん

2010-06-17 06:31:57 | 本の少し
今朝子の晩ごはん-仕事も遊びもテンコ盛り篇 (ポプラ文庫)
松井 今朝子
ポプラ社

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「晩ごはん」というので、グルメ、いや料理本と思いきや、
料理については、毎日、数行で終わる。

パラパラと読みだして、QPのレシピと、所々に出てくるので、
ホームページか何かの略と思っていたが、ある日、キューピーの略と気づく。
「タラッタ、タッタッ、タ、タラッタ、タッタッタ、タ」の昼間の料理クッキングか。

でも、東横のれん街(デパ地下か)で買って食べる日も多く。
他のグルメ本とは、根本的に違う。

私も、二年前から、ダイエットというか、体重を気にかけているので、
三度三度の食事のメニューだけ、記しているが、食事の内容と一緒に
食べた人を思いだすと、その時の話しの内容まで、はっきりと浮かんでくる。

この本は、作者、松井今朝子さんの日々の日記であり、
その時の小さな思いが綴られている。

でも、最初、料理本と思って買った私、意地でも、つくりましたな。
鶏肉のソテートマトソース、レタスとしらすのサラダ、エンド豆の甘煮など、
でも、調味料の分量の記載がないので、あくまで自分の舌が頼り。
どれも、最高に旨いと思えたものはなく、実は、失敗作だったかも知れない。

松井今朝子さんの、「今朝子の晩ごはん」は決して、一日の終わりではなく、
一日での感じた事を書く、ブログの書き出しである。



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大盛況~ザビエル寄席

2010-06-13 22:11:55 | 笑福亭松喬一門
今日は、久し振りにザビエル寄席へ。

会場は堺東の、町中の大きなホールに・・・。
サブタイトルが、三喬一門会と、喬若さんが一席になった変わりに、
ゲストにこごろうさん、そして師匠の三喬さんの出番・・・楽しみですな。


・・・・・500人弱の大入り満員・・・・喬若さん凄い人気・・・



一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・・・「つる」

にこにこ顔で登場、携帯の電源切りのお願いのあと、
「落語、、やります」でスタート。

「つる」、米朝一門では、初期に習うネタと聞いているが
喬介さんの「つる」、・・・内容はいたってオーソドックスだが、無邪気さが満開。
どこまでが、演出で、どこまでが、素なのか、いつもながらに分らない噺っぷり。

でも、一見、頼りなさそうにうつる、その様子に、後の女性(そこそこの・・・)たちは、
かわいいの連発でしたで、中年のアイドルの位置、確保ですな。


二、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・「禁酒関所」

門番に、最初の丁稚の時は、「湯飲みの大きいやつを持ってまいれ」
次の丁稚の時は、「湯のみ、寿司やと同じやつ」
最後の時は、「どんぶり鉢を持ってまいれ」と、役人が言う。

落語とは、うまくできてますな。
最後の、小便をどんぶりで飲ます為に、フィルムを逆に回して作ったような噺。

喬若さんの酔いっぷり、若いだけに、まだまだ酔いが回ってない様子。
二升ものお酒、久しぶりだけに、もう少し、酔ってほしかったですな。

でも、この会の良さ、二席するだけに、この様に大ネタのご披露、うれしおます。


三、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・「七段目」

笑福亭の会に、桂で一人、アウェイ状態だが、力抜くことなく、孤軍奮闘。
ああ、こごろうさんの「七段目」・・最高でおます。

「あにさんの頼みとは、あにさんの頼みとは」のお軽の台詞に
「妹よ、われの命、この兄さんがもろうた」で、若旦那が、夢中になって
柄に手をやり、いままさに、刀を抜かんとする。

「あかん、あかん、抜いたら、あかん」という定吉の顔、こごろうさん、上手いな。

らくご道とか、こごろうの会など、三味線が入る事が少ないので、
こごろうさんの音曲噺、初めて聴いたような気がするが、
さすが、米朝一門、会場の大きさに合わせて、動きも多少大きめなのか。
この「七段目」・・・・しっかりとした中に、漫画チックなおもしろさ満載。


こごろうさんの、苦手なネタ、出来ぬネタなど無し・・・・・・
「遊山船」、「稽古屋」、「船弁慶」など、どんなんなのか、是非、聴いてみたいですな・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・金屏風の大舞台・・・・・・・・・・・・・・・・


四、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・「月に群雲」

三喬さん、出てくるなり、弟子の喬若がこんな立派な会を催すことができまして、
誠にありがとうございますと、まずは、師匠としてのご挨拶。

プログラムには、私がトリになっていましたが、自分の会だけに、喬若がトリをとって、
責任を果たすのも良いと、今日の出番を入れ替えて先に出てきましたと。

決して、次の仕事があるとかでは無くて・・・、良く言えば、麗しい師弟愛、
悪く言えば、いじめ、ですが・・・・と言いながら、心底、弟子の晴れ舞台・・
喜んでいられるようでしたな。

上方で、米團治と言えば、若旦那・丁稚と言えば雀々・、
三喬と言えば、泥棒ネタ・ですが・・・・よろしいか。

「転宅」、「子盗人」、「おごろもち盗人」、「へっつい盗人」、「仏師屋盗人」
「書割盗人」、「花色木綿」、拡大解釈で「一文笛」などがあるが・・
今日は・「月の群雲」・・(小佐田定雄作)でおました。

「月の群雲」・・・「花に風」の合言葉だけで、笑わす。
「金は天下のまわりもの」、「念ずれば救われる」「骨切って肉を断つ」
ことわざの間違い読みの連発・・・・・。

「七面観音」、「九百九十八手観音」、「六福人」とハンパ物の盗品が続き・・・、、

泥棒、合言葉(ことわざ)、仏像、の三大噺みたいなネタですな。

それだけの筋立てですのに、こんなおもしろい噺になるなんて、
三喬さんの(小佐田先生すいません)、話術に負うところ大いにありそうですな。


五、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」

トリに出るなら、「禁酒関所」でも良かったかも・・・・。
「野ざらし」、喬若さんの、十八番だが、この500人のお客さん相手なら
もっともっと、弾けて、欲しかったでおます。

でも、堺の刃物会館からスタートの、ザビエル寄席。・・・・・今日の大会場は、
喬若さんの、人柄の良さと芸の大きさで、多くのファンができた証しですな。

これからも、多彩なゲストを迎え、ミニ独演会のつもりで
どんどん、新しいネタに挑戦してほしいですな。



第六回・ザビエル寄席
2010年6月13日(日)午後2:00開演
堺市総合福祉会館  大ホール

一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・・・「つる」
二、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・「禁酒関所」
三、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・「七段目」
仲入り
四、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・「月に群雲」
五、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」

・・・・・・・・・・・・・・・・三味線・・・・・・花登益子




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落語仲間に会いに~ゆとりーと寄席

2010-06-12 09:25:01 | 落語
落語仲間のT氏から、連絡頂き、駆けつけると、Mさんも・・・。
お友だちのお顔を見ると、間にあったという以上に、なぜか、ほっとしますな。


立派なユトリート東大阪の館



一、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・・「兵庫船」

生寿さん、お客さんに言われたそうですが、髪を掻き揚げる癖があるとかで、
最近、髪型をアップ気味に、整髪料で固めていますと・・・
師匠が師匠だけに、いっそ短めの方が似合うのではと思いますが。

「兵庫船」、難しい、噺ですな。
前座修行といえども、落語家として、自信喪失になりそうな、いたって笑いの少ない噺。

でも、しっかりとした口調は、稽古のあとが窺えるが、
船の中の客が、旅行で浮かれている楽しさが出てくるまでは、
まだまだ、修行が必要なんでしょうな。

これからも出合うであろう、生寿さんの進化する「兵庫船」に期待ですな。


二、笑福亭鶴志・・・・・・・・・・・・・「風呂敷」

早く呑みたい、早く帰りたい、で、中トリで登場。

いまだに、新ネタに挑戦してます、稽古もしたいんやけれど、
昨日も、高校時代の連れから連絡あって、飲みに・・・・。
お酒ばっかり呑んでと、嫁さんとは、うるさいもんで・・・。

噺は珍しい「風呂敷」・・・間男もでもないのに、押入れに隠した男を、
亭主に気づかれずに、兄貴分が救い出す。

「紙入れ」、「茶漬け間男」といい、「まぁ、知らぬは亭主ばかりなり」
落語の世界では、浮気噺は、女性のしたたかさ、男のおろかさが噺になるんですな。


三、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・「ちりとてちん」

聴きなれた噺だが、喬若さんの「ちりとてちん」、
食べる時の仕草に趣きをおいた、楽しい噺に。

茶碗蒸しの中身を、尋ねるところで、この茶色の魚に似たようなこれ何でございます。
で、客席から「アナゴ」・・・・・。すると、この黄色い丸っこい小さいもん、何でございます。
と、客席から「銀杏」の声をかかるのを待つ。

それを許す、喬若さんの余裕が、ルール違反の客を、私たちまでが許してしまう。
いつも楽しい、居心地の良い客席をつくるのも、芸人さんの腕。
確実に、実力充電中の喬若さんでございます。


四、笑福亭竹林・・・・・・・・・・・・・「井戸の茶碗」

後で聞いた話しですが、T氏の隣の女性が連れのお方に、パンフレットを見て、
「これ、はてなの茶碗、の間違いやで」と、知ったかぶりというのは、時として
大恥じかきますな。その女性、後でなんと言われたのか興味ありますが。

噺は、正直者が集まると、こんな気持の良い、人情噺になるという良い例。
最後に、150両を受け取る際に、「娘を届けてもらいたい」という、
千代田氏の言葉に、後の少女が、身売りされると思ったのか「えぇ・・」という反応。

「娘をめとってほしい。嫁としてつがしたい。150両は結納金として、受け取ろう」
と云う言葉に、後からほっとする気配がながれる。
私たち大人が感じる心のふるえに、感受性豊かに観応する、子供の素直な心が、うれしい。

「はてなの茶碗」だけでなく、竹林さんの「井戸の茶碗」、是非聴いてください。
清貧ではないが、豊かな心は、周りの人の心まで洗ってくれますで。



185回、歴史ある舞台


第185回・ゆとりーと寄席
2010年6月11日(金)午後6:30開演
ユトリート東大阪

一、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・・「兵庫船」
二、笑福亭鶴志・・・・・・・・・・・・・「風呂敷」
仲入り
三、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・「ちりとてちん」
四、笑福亭竹林・・・・・・・・・・・・・「井戸の茶碗」




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さまざまな~芸人という生き方

2010-06-10 06:07:30 | 本の少し
芸人という生き方-渥美清のことなど (文春文庫)
矢野 誠一
文藝春秋

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「長生きも芸のうち」という言葉がある。
作家の吉井勇が、名人八代目文楽にあたえたものとか。
この言葉、一方で、芸に生きる人間がそのピークで世を去ることのむつかしさをも
語っているので、「死に方も芸のうち」にも通じると書いている。

この本は、昭和の個性豊かな、芸人さんを列挙しているが、
一番多くの枚数をとっているのは、表紙のイラストにもある、渥美清さんである。
渥美清の役者としての才能や技術が、最高に活かされたのは、車寅次郎ではなく、
田所康雄であったと、自分自身を演じるという一番難しい課題にいどみ、
見事、演じきってたのではないか・・・。

田所康雄、渥美清、車寅次郎の三つの人格を同時に使い分けた人生。

あと、35名程の、昭和の芸人さんが書かれているが、どれも数ページであり
落語家では、古今亭今輔、春風亭枝雀、三遊亭円、馬橘家円太郎、松福亭松鶴
林家正蔵、などが登場しているが、すべて物足りなさを感じる。

ただし、第三章の、芸人の本、芸の本には、ほぼ55冊が紹介されており、
まだ、5冊程しか読めてないので、追々、探し出して、読みたいと思う。
果たして、本屋にあるのか、それとも、図書館巡りの方が近道か・・・。

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もう疲れたと~談志最後の落語論

2010-06-08 06:07:55 | 本の少し
談志 最後の落語論
立川談志
梧桐書院

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立川一門の本を読む機会が多いので、あえて、家元、談志さんの「最後の落語論」を読む。

「落語は人間の業の肯定である」と・・・。
人間というものの業、それは知性でも理性でもどうにもならないもの、
世間では「よくない」といわれているもの。それらを肯定し、演じられるのが落語と。
いや・・まだ・・難しい。

本の最後に、「もう、俺の出番はない」と、談志はいう。
「もう疲れた、志の輔がやれ、談春がやれ、志らくがやれ」と三名の名を挙げる。

談志は、ちなみに「噺家」と「落語家」は、大いに違うという。
ただ喋っているのが、「噺家」で、談志好み連中を「落語家」という。
私も使い分けている気がするが、明確ではない。

いずれにせよ、談四楼、談春、志らく、と
しっかり、自己主張ができる、本を書ける弟子が出てくるなんぞ、
談志のDNAは、着実に浸透している。・・・・
百聞は一見にで、立川一門の落語に遭遇したいものだ。


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へそまがりも納得~赤めだか・立川談春

2010-06-06 21:39:47 | 本の少し
赤めだか
立川 談春
扶桑社

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☆☆☆


へそまがりの、私も納得も得心も・・・・の一冊。
一昨年のエッセイ大賞受賞のベストセラー本を、今頃、読む(2010年6月)。

世間が、良いという本はいいのに決まっている、おもしろくてあたりまえ。
だったら、自分の感性に合うものを独自で探したいと・・・・避けていたが。

今週、近くの図書館に行くと、有ったので借りて、一気に読破。
おもしろい、談春だけではなく、談志(イエモト)のいきざまが、かっこ良い。

住込みの新聞配達の仕事をみつけ、弟子入り志願する、17才の、のちの坊主(談春)に、
「弟子にしてやる。よし、いい了見だ。・・・」と上機嫌で受け容れる。

そのあと、事あるごとに、いう談志の言葉が、心に沁みる。

最初の稽古で、何かやれるだろうという師匠に、「大山詣り」を演る談春に、
「おい、それは誰の大山詣りだ?」・・「志ん朝師匠です」・・
「そうか、志ん朝か。小さん師匠のとは違うんだがな」
「まあ、口調は悪くねぇナ。よし小噺を教えてやる」と十分ほど喋ったあとに
「ま、こんなもんだ。今演ったものは覚えなくていい。プロとはこういうものだと
わかればそれでいい・・・・・・落語を語るのに必要なのは、リズムとメロディだ。」
そして、最後に「それからな、坊やは俺の弟子なんだから、
落語は俺のリズムとメロディで覚えろ」と、談春でなくても、鳥肌が立つような台詞。

そして、タクシーの中でしゃべろという談志は、聴き終えると
「よーし。それでいい。よく覚えた。坊や、お前は何も考えなくていい、そのまま、
片っ端から落語を覚えていっちまえ。良い口調だ。今度は道灌を教えてやると」
ほんと、弟子がうれしく、得意になる台詞。

ほんと、人間の業がわかるだけに、相手が感動する、ツボのある言葉が出てくる。

と思いきや、「たらちね」を、談志のテープで覚えた言う談春に、
「だから、お前はダメなんだ・・何でもかんでも俺で覚えることはねえんだ。
たらちねは、俺の売り物じゃない。圓生師匠で覚えるんだ。努力の方向性が違う。
一言で言えばセンスがない」とぼろくそに・・・・・。

続いて「志らく、お前は何を覚えている、」
「堀の内です」・・「誰のテープだ」・・「円遊師匠と円蔵師匠です」
「うん、お前はわかってるな。少しは談春に教えてやれ・・・・」
いじめとも差別とも思えるショックな談志の言葉。

ただ、翌日、「お前に嫉妬とは何かを教えてやる」と突然談志が、談春に・・・。
「己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱みを口であげつらって、
自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と云うんだ。本来なら相手に並び、
抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。しかし、それができない、
嫉妬している方が楽だからな。よく覚えとけ、現実は正解なんだ・」と
十九の男に、真剣に男の生き様を語る・・人生訓である。

相手の、立場、力量に応じて、あるときは、感情剥き出しで、
談志は、我が生き様を教えようとする。

この「赤めだか」は談春が語る、談志論。
家元の談志が凄いだけに、談春の日常は非日常であり、
全編、最高におもしろい本になっている。





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日本語の作法

2010-06-01 06:52:48 | 本の少し
日本語の作法 (新潮文庫)
外山 滋比古
新潮社

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今、話題の外山滋比古さんのエッセイ・・「日本語の作法」

当世の言いまわしでという中で、
「ホームと電車の間が広くあいているところがあります。ご注意ください」と、
普段、なりげなく聞いているが、この「ください」は本来、命令形であって、
目上の方には使えない、対等の間柄でも問題がある。

びっくりしたのは、この頃の学校では、こどもに対して命令形はなるべく使わないらしい。
「提出せよ」は論外、「提出してください」も敬遠、「提出しましょう」と言うのが、
当世風らしい・・・・。

教育の場、先生と生徒の関係は、商売人とお客様の関係になってしまったのか。
いやはや、いやな世の中である。

衣食足りて礼節を知る。ことばは礼節のひとつであり、ことばを大切にするのは
文化のはじまりである。敬語を使う、目上の人への言葉使いで、品性がわかる。

日本のことばが生まれ変わりつつある今、日本の文化、日本のことばを大切にしたい、
日頃口惜しい思いのしている、昔ながらの大人には、多少憂さの晴れる本である。

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