ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

ワッハ応援~島之内寄席・11月席

2009-11-21 23:52:39 | 島之内寄席
移転問題でゆれるワッハ上方ヘ、存続の期待を込めて、島之内寄席ヘ。





鶴二さんは、いうまでもなく、お目当てだが、
佐ん吉さんの田楽喰いはおもしろいとの噂、「持参金」は私の好きなネタであるし、
呂鶴師匠の「近日息子」は迫力たっぷり。、三喬さんの「へっつい幽霊」は初めてだし。
演者と演目が楽しみな、期待いっぱいの落語会ヘ。


開演前の熱心な落語ファンで、予定五分前に開場。


一、桂佐ん吉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「田楽喰い」

酒を呑もうとするが、金を出せる者は誰一人としていない。
そこで、兄貴の処に届いた酒樽を目当てに、「んづくしで」豆腐田楽を取りあいをする。

「きゅうりん・・。トマトん・・。ナスビん・・。・・・今風に、アスパラガスん・・。
ブロコリン・・。」と今、八百屋にあるすべてを列挙。
南瓜(パンプキン)まで、なかなか到達しない。

「でんでん虫の歌」や、「一休さん」など、
たくさん笑いのネタを仕込んだ楽しい「運廻し」。

佐ん吉さんを見る。楽しいネタが一つできましたで。


二、桂花丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「狸の鯉」

地方に呼ばれた時の、花丸さん紹介の「これが、芸達者という、落語家に」というマクラ・・。

「狸の鯉」、助けられた狸が、お祝いの鯉に化けて出かける。

このような噺、本来、演目が出てなければ、おもしろさは増す。
「ああ、狸賽」と思いきや、展開が違うと・・・あれえ・・と・・・。

その時の客の反応を見て、演者は快感でしょうな。

狸が、人間に助けられて、色々なものに化けて、恩返しする落語。

前座噺で、札、鯉、賽、釜の四作品があるらしい。
狸賽が断トツで、有名だが、残りの札、釜はどんな噺か興味有りますな。

是非、花丸さんには、四部作、制覇して欲しいですな。


三、桂楽珍・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「持参金」

楽珍さん出身の奄美では、持参金替わりに、豚を持っていった時代があったとか。
借金の話から、ご自分のサラ金時代の話ヘ。
余りにも、取立てが厳しく、死のうと思ったが、「遺書」の「遺」の字が書けずに、
「い書」では、かっこが悪いので、思い止まったとか・・・。

この噺、楽珍さんは、ご結婚というより、借金という面で演じます・・と。

楽珍さんのお鍋さんの容貌は、メタメタ。
私は、お鍋さんは、美人では無いが、どこか愛くるしくて、愛嬌があって、
やもめは、この縁談、基本的には喜んでいるというのが好き。

この縁談、良い所に収まって、やもめも、お鍋さんも、番頭さんもみんなが幸せにと、
ハッピイエンドの話が、嬉しいのですが。

でも、この噺、いつも思うのは、長屋の狭い部屋、翌日の朝、番頭が尋ねて行った時、
お鍋はんは、どこにいるのか。

気の小さい私、いつもか顔を会わすんではないかと心配。
「番頭はん、実は昨日、私も嫁さんもらいましてん」
「そら、めでたい時に悪かったな」・・「それで、嫁さんは」
「いや、まだ持って来るもんがあると、朝から取りに行ってますねん」と

すれ違いにでも、してもらったら、ちょっとは安心できるのですが。

「まあ、金は天下の回りもん」と、楽珍さん、最初に断わられていましたが、
人より、お金を主体の演出。・・・・
持参金目当ての、やもめの気持が、会った後もお鍋はんに向かないようで
このままでは、お鍋はん、幸せになれないような・・そんな・・気がする。
後味の悪い・・・「持参金」でおました。


四、笑福亭呂鶴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「近日息子」

「我々同様と申しましても・・・・・」から、
昔ジャンジャン横丁にあった、新花月の客がいかにガラが悪かったという話へと。

この噺、作ぼんよりも、スカタン言う人に、腹を立て一気にまくしたてるお方が主人公。
呂鶴さんも、血圧が上って、血管切れるのではないかと心配するぐらいの熱演。
マルキのパン、では、高座で立ち上がる。
たまさんの逆立ちは見た事があったが、舞台での仁王立ちは初めて。
呂鶴さん、大きいだけ、迫力ありましたな。

「文華」、「文太」さんでしか、知らないこの噺。もっと他の演者でも聴いてみたいですな。
福車、遊喬、かい枝、雀太、まん我、さんなんぞ、お聞かせくださいな。

仲入り

本日は、見台を外す事なく、全員置いたままで・・・。


五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「稽古屋」

いつ聴いても、安定感のある鶴二さんの「稽古屋」
今日は、時間制限があるのか、色事根問いも、二男と、四芸とふたつだけ。
喜六丸のポンポン船も、小さい踊りは、どこで御稽古してんねんも無い

ほんま、収縮自在は、さすがプロですな。

でも、この噺、「越後獅子」は入るは、「狂乱の太鼓地」と、
今日は内海英華さんのこれまった、ええお声。・・・・・上方落語、堪能でおますな。

そして、鶴二さんの「喜撰」、よろしいな。
客席の奥までええ声聞かしたろうと、余裕まで伺えましたで。


六、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「へっつい幽霊」

この噺の、三喬さんの作ぼんが好き。
抜けているというより、ええとこのボンで、色街で遊ぶが、世間ずれしてないのが良い。
新町の小里との、のろけも聴いていても、ほんわかと心地よい。

脳天の熊も、作ボンの実家からとってきた、300円。
幽霊に全額、とりあえず返す。・・博打打ちだが筋は通す、律儀さ。

そして、からっけつの八、幽霊でありながら、博打好きは直らず。

「バカは死ななきゃ直らない」というが、
案外、今の性(サガ)は、死んでも、直らないんでしょうな。

久しぶりの、島之内寄席、当日でも入れそうなので、
これからはちょくちょく、お伺いしようと・・・・・・・。


島之内寄席・11月席
2009年11月21日(土ー9午後2:00開演
ワッハ上方・ワッハホール

一、桂佐ん吉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「田楽喰い」
二、桂花丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「狸の鯉」
三、桂楽珍・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「持参金」
四、笑福亭呂鶴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「近日息子」
仲入り
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「稽古屋」
六、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「へっつい幽霊」

09-75-328
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こわいもの見たさの・まめださん・福笑さん・・~島之内寄席・十月席・

2008-10-18 10:48:33 | 島之内寄席
今日は久しぶりに、島之内ヘ、
当日券なので、入れるのか、
朝、電話入れると、・・・「当日券もありますが」、と
頼りなく、かつあいそないご返事・・・・・。
なにか、お役所仕事の、においがしましたで。

前売りは、1時15分から発売買って並ぶと50番めぐらい
30分の開場には、約100人の列。
落語人気は、繁昌亭人気だけか。

開演時は約6分の180人。


一、桂まめだ・・・・・・・・・・・・「子ほめ」

大阪ミナミの都会に、まめだが出没と、
この機会を逃すと、文福一座を求めて、奈良の方まで
行かなくてはならないので、まめださん見たさにこの会ヘ。

怖いもの見たさで見ましたが・・・・・・なんと期待を超えた舞台。
おびえた表情。心の窓というマナコは、イキイキと怯え
宙を彷徨う。何とも言えぬ間。客も一緒に次の台詞を探す。

客席の、台詞、一つ一つに集中した、静けさ。
まるで、京都の山水庭園を見るごとく、無の世界。

私は、途中から目をとじて聞いていたが、
隣のご夫婦は、おもわず、こんなハラハラする高座初めてと。

次に出てきた生喬さんが、たぶん50年後もあの舞台でしゃろ。
楽しめましたか~と。
楽しめなかったですが、十分に堪能致しました。

味が不味いというより、味付け忘れた料理。
変な、後味は全く無く、なんとも言えぬさっぱり感。

金返せと思わないのは、まめださんの人柄か。
ほんと落語は、最後は演者、そのひとなりの芸ですな。

噺は「子ほめ」、ネタを忘れさせるぐらいの
まめだワールドに、たっぷり浸されましたな。


二、笑福亭生喬・・・・・・・・・・「竹の水仙」

マクラで、網走ヘ行った時のこと。
刑務所の隣接の記念館で見つけた土産物。
Tシャツが「脱獄囚」とあり、レジのおねえさんの胸には
「模範囚」と、買おうと思ったが、思いとどまった。

今日は、竹の水仙、左甚五郎の話。
この左には、出身が飛騨で、その飛騨がなまって左に。
酒のみで、左党で、左にと、
酒飲がなぜ、左党と・・・。これは大工からきていると、
良い大工は、左手にのみしか持たぬ為、
左は、のみだけ、から、呑みだけになったと・・。
諸説、色々ありますが。

噺は、竹の水仙、旅籠の女将さん、主人、武家の家来
それぞれが上手い。
でも、いつもの生喬さんからすると、あっさりめ。

この噺のスタンダードはいかなるものか。
竹の水仙、難しい噺ですな。


三、笑福亭伯枝・・・・・・・・・・「長短」

なかなかの、おもしろさ。
特にせっかちの男が、勢いある台詞と共に活き活き。
顔の表情もたっぷりに、東京の金馬師匠を彷彿。
(金馬師匠が長短を演じたかは、定かではないが)

怒り、怒鳴りの芸はピッタリか。
その様な噺は、他には何があるのか。


四、桂春若・・・・・・・・・・・・・・「鴻池の犬」

良かったですな、春團冶一門で一番、品がありました。

押すでも無く、引くでも無く。
そして、手を抜かず、きっちりと噺をすすめる。

鴻池さんの暮らしぶりが、クロを通して伝わってくる。

マクラを三つ披露。

地震の話。○「すごい、地震やったな」
△「周りの全てが、潰れてしまたな」
○「でも、あの古い時計台だけ、きちんと、残ってるで」
△「あぁ、あれ、昔から、一時間おくれてんねん」

長生きの話。
○「あの、おたくの先生、400才と聞いたんですが本当ですか」
弟子「私は、200才ですので、確かな事は、解りません」

妻「あなた、私、40才には見えないでしょう」
夫「ああ、昔は、見えたのに」

このはなしは、今日で四回目などと言いながらの
話ぶりがまた良い。反応見ながら、楽しみながらのご披露。

春團冶一門では、既に独自の世界の福團冶さん、
笑福亭味の骨太の梅團冶さん、新作のシュールな味の
小春團冶さん。・・・春若さん、初めて春團冶師匠のにおいがする。

上品さと、粋さ、そして人に対する優しさが噺の中に溢れる。

春若さん、これから、落語会探して、いきまっせ。


五、月亭八天・・・・・・・・・・・・「星野屋」

昔は、おめかけさん、おてかけさんと呼ばれる二号さんがいてた。
一升枡の四分一を「こなから」と言い。二合半のこと。
そこから、二号はんを、「こなから」と(実は聞き逃したので確かでは無いが)
しゃれてますな。

八天さん、何をやらしても、おもしろい、そつがない。
演目は「星野屋」、旦那とおめかけさんの噺。
男と女。女の方が、一枚うわて。そのまたうわてがおかん。
それを、八天さん、見事に演じる。

まあ、昔から女の幽霊は多くありますが、男の幽霊は少ない。
、男は、未練たらしいですが、本来幽霊にもなれない。
この、勝負、結局、誰が勝ったのか、裏切られた女の心を
知ったところで、なんか晴れぬ旦那の心、お察しいたします。

でも、八天さんの、十八番ネタは何なのか、全てが上手すぎて
ハマリの噺が浮かばない。・・・小言幸兵衛なんぞいかかなもんか。

これと言うのに出合うまで、まだまだ聴き続けまっせ・


六、笑福亭福笑・・・・・・・・・・「絶対絶命」

最初に、言葉について、
KY・・・空気が読めぬ人。
昔、頭がきれると言えば、聡明な人のこと。
今、頭がきれると言えば、キレタ態度のこと。

適当は、今アバウトの意に使っているが、
本来、適していて、妥当なことであり、
昔の試験問題には、次の( )に適当な言葉を選び入れよ。と

ほんま、言葉は進化しているのか、退化しているのか
まあ、変化しているのは、事実ですが。

話は、「絶体絶命」だが、よくミスプリントで「絶対絶命」と・・。
お腹の調子が悪くて、ウンチがしたくて悪戦苦闘する女性が、
トイレを探し回る話。

「ブリブリ、ピュー。ブチュバルブリグチュバリビリピープー」
と何とも、言えぬ擬音、濁音、汚音、匂音、臭音、卑音、猥音。
の音パレード。・・・・すざましいでっせ。

トイレがなくて、苦しむ様、誰もが経験したこのとある情景。
あまりの苦しみの表情に、なぜか笑いがでてしまう。

解ってはいながら、はまっていけない、
禁断の福笑ワールドを、ついに覗いてしまいました。

まめださんに始まり、福笑師匠で終った、
怖い物見たさに、たっぷり応えた、
あぁ、独自の世界でした。



島之内寄席・十月
2008年10月18日(土)午後2:00~
ワッハ上方5F・ワッハホール

一、桂まめだ・・・・・・・・・・・・「子ほめ」
二、笑福亭生喬・・・・・・・・・・「竹の水仙」
三、笑福亭伯枝・・・・・・・・・・「長短」
四、桂春若・・・・・・・・・・・・・・「鴻池の犬」
中入り
五、月亭八天・・・・・・・・・・・・「星野屋」
六、笑福亭福笑・・・・・・・・・・「絶対絶命」
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鶴瓶さんの私落語~島之内寄席・七月席

2008-07-12 22:16:53 | 島之内寄席
嫁さんと、島之内寄席ヘ。
お目当ては、鶴瓶さん。
でも演目は、古典ではなく、私落語。
この「回覧板」なかなかおもしろいですが・・・・。

通路に各一列30席加えての、満席御礼。
落語ブームか、はたまた鶴瓶さん人気か。


一、桂阿か枝・・・・・・・・・・・「千早ふる」

保育園の園児相手に落語・・・・・しぐさが解り易いと、
手拭いで「焼芋」のつもりで丸めて、
「皆さん、これは何ですか」
園児が「はーい」、・・・・当てると」「バナナ」、「巻きずし」
「他に見えるものは・・」と聞いても、熱いしぐさをしても
「バナナ」、「巻きずし」の園児たちの大合唱。
「バナナ」、「巻きずし」いっこうにおさまらず、
園児たちのパワーに負けましたと・・・・。

演目は「千早ふる」。
時々、鼻にかかった小文枝師匠の声に聞こえて心地良い。

前座で、話を端折っているが、噺の面白みが前面にでて、好感。
阿か枝さんの落語、ここ数回裏切られたこと無し。
ボジョレーヌーボーのワインのごとく、
さわやかで、それでいて熟していないトゲトゲしさも残っている。

この後、3年、5年と、時の経つのが楽しみな噺家さんです。



二、林家そめすけ・・・・・・・「仏師屋盗人」

まくらで、得意の噺家さんの物まね。
仁鶴師匠、巨人師匠、似てなくもなく、そっくりでもなく、
うわさほどでは無いと言うのが正直な感想でおます。

話は、職人のぶっきらぼうさが出ておらず、
暗闇での、おどおどしさが無い。
呂鶴、三喬さんの笑福亭が演じる仏師屋の職人のイメージ。
が、どうしても優先してしまう。

落語家さんの、髪型によるのか
私の噺家さんへの、のめり込み度は、髪型の影響度大。、
長髪の噺家さんへは、自然と点が辛くなっている様ですな。


三、露の吉次・・・・・・・・・・・「初天神」

季節ハズレの演目・・・。
子供が主役の噺だが、
おとん、おかん、向かいのおっさん、飴や、みたらし屋・・・、
脇役の大人がきちっと演じられて、更に楽しさが増す・・・・。

季節ハズレにあえてするのであれば、
夏真最中なのに、正月の天神さんの光景が懐かしく
・・・うかぶぐらいの完成度が欲しかったですな。

やはり、中堅としての期待が大きいだけに・・・・・。


四、笑福亭仁嬌・・・・・・・・・「天狗裁き」

ベテランさん。この話が合っていますな。
見てない夢(本当は覚えていないだけらしいが)の中身を
話せと言われ、困る主人公と仁嬌さんがダブル。

ただ、お奉行も、天狗も同じように映る。
奉行は人間だが、天狗は違う。(一度も会ったことは無いが)
怖さ、威圧感も、相当違うだろうに。

主人公が、助けられる度の、ほっとする気持ちがもっと欲しいが。

仁嬌さん、更に聴いてみたいので、時間があれば、
「こみち寄席」ヘ・・・・・・。


五、桂三歩・・・・・・・・・・・・・「松山鏡」

マクラで「めざましテレビ」のコーナーの「今日のわんこ」で、
三枝という名の、パグの4才が出てきた。
この犬が、散歩が嫌いで・・・・。
「三枝は、散歩(三歩)が大嫌いと・・・」、師匠の独演会で言おうとして、
間違って、「三歩(散歩)は、三枝が大嫌い」と・・・とほほ。

ほんまかいな・・・。パグの犬顔の真似も入れてのマクラ、ほのぼの。

話は、能の「鼻見息子」からの噺。
鏡の存在を知らぬ正直者が、ご褒美に、とっさまに会いたいと願い、
鏡を頂いた。
畑仕事に出る時、帰って来た時、その度毎に、
鏡の蓋を開けては、写っている自分の姿に、「とっさま」と挨拶。

それを見ていた、女房が不審に思い留守中にその箱を開ければ
そこには、不細工な女の姿・・・・嫉妬した女房。
帰って来た亭主と、夫婦げんかしていると、そこへ近くの尼さん
仔細を聞いて、確かめる為に、その箱を開けて・・・・。

「あぁ、心配せんでよろしい。」
「確かに、女の人はいたが、二人の話を聞いて、反省して」
「既に、髪をおろして尼さんになってはるわ・・。」
あぁ、せわしない此の世では、なんとほのぼのした噺。

地球温暖化対策の為に、先進国の首相が集まってCO2の排出量を決める。
何が、幸せなのか解らぬ世の中に成りましたが。
この、ほのぼの感は大事にしたいですなぁ・。


六、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・「回覧板」

トリは、鶴瓶さん。
マクラを思い出そうとしても思い出せず。
話自体が、まくらの延長みたいなもので、
笑いはあるが、印象薄し。

嫁さん曰く「今日のの鶴瓶さん、元気あらへん。」
でも、何と、何時と、比べて、言うてんのかと思いましたが、
口には出せませんでした。

でも、今日の朝刊を見ると、この会のまえに、
小つるさんの、「枝鶴」襲名の記者会見に
兄弟子としての、後見に出席。
ほんまに、いそがしいですな。

小さな小屋で、じっくり古典落語を聴く機会
(すなわち、チケットをゲットしなければ)を
早く持ちたいですな。



七月席・島之内寄席
2008年7月12日(土)午後2;00開演
ワッハホール

一、桂阿か枝・・・・・・・・・・・「千早ふる」
二、林家そめすけ・・・・・・・「仏師屋盗人」
三、露の吉次・・・・・・・・・・・「初天神」
四、笑福亭仁嬌・・・・・・・・・「天狗裁き」
仲入
五、桂三歩・・・・・・・・・・・・・「松山鏡」
六、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・「回覧板」



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島之内寄席~初参加~繁昌亭大賞受賞記念

2008-04-19 22:05:49 | 島之内寄席
私にとって、初めての、ワッハホールでの落語会。
《繁昌亭大賞受賞記念》の4月席の島之内寄席への参加。

ほぼ、満席、この府民のささやかな楽しみも無くすとは
橋下はん、もうすこし、考えてみなはれ。

一、露の団姫・・・・・・・・・「大仏の目」

話しは「東の旅」の発端。
目のくりくりとした、笑顔のすばらしい、表情。
しゃべりも、きちっとしていて、好演。

ただ、拍子とりの、右手の張り扇が、
勢いあまって、最後に一拍、
おまけの弱音が、聞こえるのが、残念。
(基本はいかなるものか、知らぬが)

元気はつらつの、高座、好感。
上方落語・最年少の噺家の今後が楽しみ。

二、林家卯三郎・・・・・・・「隣の桜」

なにわ芸術祭新人賞候補とあるが、
それなりの、年令。年鑑をみると、1970生まれの38才
ただ、入門が1999年4月とあるので、
この世界、9年目の新人か。

演目は「隣の桜」・・・鼻ねじか。
隣の家とのトラブルのはなし。
その中で、活躍するのは丁稚さん。

卯三郎さん、芸歴より、年令なりの話しっぷり。
人柄の良さが出た、一席。

三、桂歌之助・・・・・・・・・「七段目」

繁昌亭輝き賞・受賞の一席。

うまい。忠臣蔵の七段目の茶屋の場。
しっかり歌舞伎の世界を見せてくれる。

米朝一門の本格派か。
米朝一門では、異端児の方を探すのが難しいのか。

歌々志時代を知らぬだけ、襲名後の変身ぶりがわからず
逆に残念。

でも、今日の「七段目」、品の良さ、ありましたでー。

四、桂あやめ・・・・・・・・・「Oh・舞妓(マイガール)」

繁昌亭奨励賞・受賞

先月で終わった「ちりとてちん」の主人公のモデルは
あやめさんですかと、周りの人から良く聞かれました。

創作落語へといううのはダブルけど、基本的には
違うでと、答えていました。
実は、「若狭」フアンで、・・・・・・・・・。

ぽんぽこさんも、私がモデルというてるらしいが、
すると、師匠の「草若」は、「文福」師匠かいな・・・・。

話は、現代っ子の「金龍」、「市じく」のドタバタ御座敷の劇。
現在女性の生態を凝縮した視点は見事。

次は、「古典落語」を女性の側からみた、あやめさん版を
聴いてみたい。

「桃太郎、母版」、「厩火事」、「子は鎹」など。

五、桂三風・・・・・・・・・・・「農といえる日本」

繁昌亭創作賞・受賞。
と、あるので、この「農といえる日本」は三風さんの作か。
解りやすい、おもしろい。

三枝師匠の話のエッセンスを継いでいる。
登場人物が、無駄なく、キャラクターをもって
役割りを果たしている。

単なる、話のかけあいだけの笑いでは無く、
人物を演じることにより、古典と同じ
人間のおもしろさが、滲みでる。

次も、創作落語でと、期待させる一席でした。

六、笑福亭三喬・・・・・・・「首提灯」

繁昌亭大賞・受賞

三喬さんの、「マクラ」はおもしろい。
先週に続いて同じネタなので、・・・・・・・・。
あまり、営業妨害になってはいけないので
マクラは出来るだけ飛ばしているのですが、
次回、違うのが聴きたいので、あえて、ご披露。

三喬師匠が、喬若さんの結婚式に際して
仲人の労をとられたとか。

今仲人を立てる式は何割かと・・・・・・・・・一割とか。
しゃべる商売なので、さぞかし上手と思われていますが、
いらん事は喋れても、肝心の事は、さっぱり。

伝説の話ですが、あの小文枝師匠でさえも、
池田のカトリック教会で式をされた三枝さんの仲人を
されたとき。・・・・・披露宴で、
「三枝さんと、・・・さんは、とどこうり無く、
池田カントリークラブで無事、式を・・・・・・・」と失敗。

八方師匠が、ぼんちのまさとさんの結婚式で、頭が真っ白
「新郎のまさとさんは、昭和26年、旭区に生まれ、・・・
・・現在に至る。」と大幅なる中抜きの御紹介であったとか。

本題の「首提灯」・・・・やはり随所に三喬さんらしさ。

酒のあても、「イカと小芋の炊いたん」をプラス。
「鷹の爪」を、「イーグル・フィンガー」と。

道具屋ヘ行って、「穴のあいた花瓶」、「首の取れる人形」
と、道具屋のネタでくすぐり。

刀を買ってきての小学校時代。
加代ちゃんの「蝿、分度器、小刀」の話。

あちこちに、笑いのエッセンスを。
おもしろいことは、客に言わなければならない性分か。

どんな、話も、進化する。
どんどん、おもしろくなる。

やはり、大賞受賞にふさわしい、一席でした。

ただ、このワッハ上方。府の財政難も解りますが、
「大阪の子供たちが笑える街に」と選挙公約ありましたが
「大阪の大人たちにも笑い」を、橋下知事。
大阪から、笑いをとると、何も残りまへんで・・・。

このあと、田辺寄席ヘ。


月例・島之内寄席・四月席
2008年4月19日(土)午後2:00開演
ワッハ上方5階ワッハホール

一、露の団姫・・・・・・・・・「大仏の目」
二、林家卯三郎・・・・・・・「隣の桜」
三、桂歌之助・・・・・・・・・「七段目」
四、桂あやめ・・・・・・・・・「Oh・舞妓(マイガール)」
仲入り
五、桂三風・・・・・・・・・・・「農といえる日本」
六、笑福亭三喬・・・・・・・「首提灯」
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