ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

「ぶんろこう~第五回・文鹿/呂好ふたり会」~2023.10.01

2023-10-01 16:16:16 | 笑福亭呂好

「ぶんろこう~第五回・文鹿/呂好ふたり会」~2023.10.01

今日は、「ぶんろこう」六回公演の第五回目。ついに呂好さんの、奇想天外、お父様の実録「おーい坂上」が聞けるのか楽しみですな。

一、桂文鹿・・・・「おーい阪下、妻はイスラム教徒」
チャレンジしようとネタおろしの落語を。当日の朝でも出来上がっていないので、この南森町のドトールへ行くと、先客の呂好さんが必死に今日の新作を絞り出している作業中。背中合わせに受験生みたいに最後のあがきを・・・。

噺は阪下の嫁さんが、イスラム教徒ですったもんだのお話。こんな噺がすぐに出来上がるなんて,文鹿さん、やはりすごいですな。

二、笑福亭呂好・・「壺算」
次は古典落語で「壺算」。この噺、うかっと聞いていたら、三円のお金と引き取って貰う一荷入りの壺で、二荷入りの壺もろうていにそうでおます。詐欺にもなるように、言葉って恐いですな。

三、桂文鹿・・・・「鍬潟」
文鹿さん得意の相撲ネタ。可愛い二尺二寸の男が主人公。三尺二寸の鍬潟が七尺余りの雷電為右衛門を負かした話を聞いて、相撲部屋に弟子入り。こんな身体についてが笑いにできるとは、やはり落語って懐が深いですな。

中入り

四、笑福亭呂好・・「マンパチのタネ」
この前の「落語と絵本のアニュアーレ」の三題噺でできた落語。「魚屋」「マジシャン」「おみやげ」のお題で、昔の情景もうかぶなかなかの作品。絵本にもできる、やはり夢のある落語になっていますで・・本選は後日繁昌亭であるらしいです。

五、笑福亭呂好・・「おーい、阪上(仮)」
今日のメインの落語。今迄語ってこられた呂好さんのお父さん、阪上善秀さんの奇想天外物語。五十も百もあるエピソードの中で、「明石大橋テープカット」をメインにほん一部を紹介、それもお母さんと呂好さんが亡くなったお父さんんをしのんで思い出話として落語に。

六、文鹿&呂好・・「おもしろ対談」
あとで、文鹿さんが言われてたのは、実際本人が出てきて喋り、周りの者との掛け合いをもっと話しにせな・・勿体ないと。

まあ、一歩踏み出した「おい、阪上」。これから「●●の段」と50段ぐらいシリーズ化お願いしたいですな。

でもYouTubeで「阪上善秀」と「ジャニーズ」を検索すると、20年前に国会で本人が「性的虐待問題」として質問されたのがでてきます。しかしマスコミも警察も国民もこの問題から目を背かされています。すごい、一般には問題の多い方との印象ですが、どこか骨のある政治家ですな。

失礼ながら、目立つことが好きだった阪上さん、何が今問題なのか、何が注目に値するのか、そういうことを見極める嗅覚は鋭かったんですな。

これは、やはり、「●●の段」とひとつひとつ、大切しながら落語に仕上げて欲しいですな。次回で「ぶんろこう」は6回シリーズの最終回。是非、続編お願いしたいですな。

第五回、ぶんろこう・文鹿/呂好ふたり会
2023年10月1日(日)午後2時開演
ツギハギ荘

一、桂文鹿・・・・「おーい阪下、妻はイスラム教徒」
二、笑福亭呂好・・「壺算」
三、桂文鹿・・・・「鍬潟」
中入り
四、笑福亭呂好・・「マンパチのタネ」
五、笑福亭呂好・・「おーい、阪上(仮)」
六、文鹿&呂好・・「おもしろ対談」



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ぶんろこう~第4回・文鹿/呂好ふたり会~2023.05.13

2023-05-13 15:15:15 | 笑福亭呂好

ぶんろこう~第4回・文鹿/呂好ふたり会~2023.05.13

ぶんろこうの会もついに第4回目、後半戦に入りました。
文鹿さん、夜の会と間違って家を出たのが11時50分。楽屋入りできたのが開演二分前の12時58分、ギリギリの駆け込みセーフでスタート。

一、笑福亭呂好・・・・紙芝居「平林」、「運動会」(小堀裕之作)
この頃呂好さん、幼稚園で落語をぼランチアで、そこでよりわかりやすくと思って紙芝居仕掛けにしようと、昨晩出来上がったホカホカですが、お試しに演らせていただきますと、紙芝居版「平林」を。

その後、モンスターペアレントを扱った落語を。でも、今や落語で笑えるよりあまりにも現実にある事で、その分慣れっこになってしまって笑いも薄いような、身近にあることがらは扱いむつかしいですな。

二、桂文鹿・・・・・・「さわやか少年院」
これも、文鹿さんが昨晩、頭でグルグル練っていた噺。最後までまとめてないのですが、あえて演らしていただきますと。少年院の職員、法務教官の物語。
文鹿さんには、おもしろいことは登場人物の設定だけを行えば、あとは頭の中で彼らが自由に動き出し言葉を発するらしい。
たくさんの作品をうみだす連載作家の忙しさと技量ですな。この「さわやか少年院」、また近々会えましゃろ・・・。

三、笑福亭呂好・・・・「厩火事」
やはり、安定感のある古典落語「厩火事」。この題名は「論語」の「厩焚、子退朝日、傷人乎、不問馬」からきているようで。教訓めいているがそこは落語,お咲さんの可愛さがキモか。
でも、呂好さんのお咲さん、下品にならなくてよろしおますな。

四、桂文鹿・・・・・・「淀川」
江戸落語では「後生鰻」。時々ある「24時間テレビ」で目先のチャリティーを見ていて、はたして愛を地球をたった24時間だけで救うことができるんですか。なにか長時間バラエティの様相でテレビ局もその日は休日で寄付金集めに徹するとか・・まあ、愛とか信心は必要ですが、形にするのはむつかしいですな。

五、文鹿&呂好・・・・「おもしろ対談」
さぁ、呂好さんの「おぃ阪上」シリーズ聞けるかと思いきや、またまたおあずけたくさんの実録エピソードがあるだけに、「釣書」「さわやか不倫」「面会」「テープカット」「またか」などシリーズ化の期待高まるだけに、あと二回で必ず、呂好さんお披露目よろしくでおます。

ぶんろこう~第4回・文鹿/呂好ふたり会
2023年5月13日(土)午後1:00開演
ツギハギ荘

一、笑福亭呂好・・・・紙芝居「平林」、「運動会」(小堀裕之作)
二、桂文鹿・・・・・・「さわやか少年院」
三、笑福亭呂好・・・・「厩火事」
仲入り
四、桂文鹿・・・・・・「淀川」
五、文鹿&呂好・・・・「おもしろ対談」

ぶんろこうの会・第5回は10月に開催予定のようですが・・・・。










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ぶんろこう~第3回・文鹿/呂好ふたり会~2023.01.15

2023-01-15 15:15:15 | 笑福亭呂好
ぶんろこう~第3回・文鹿/呂好ふたり会~2023.01.15

一、桂文鹿・・・・「亀佐」

珍しい噺、もぐさ屋の亀屋左京さんの売り声の「江州~伊吹山のほとり~柏原本家~亀屋ぁ~左京~く~すり もぐさよろ~し」をもじった噺。初めて聴いたんですが、米朝さん演じられたんですな。まあ「孝行糖」とか物売り歌が普通に歌われていて、もじり、洒落が笑いになったんですな。

二、笑福亭呂好・・「獅子の子」(小堀裕之・作)

あの小堀裕之さんの創作落語。つぶれかけた動物園が目玉の客寄せのために色んな知恵を出し合う。いずれにしても新作は新鮮でおもしろおます。

三、桂文鹿・・・・「わんだのガタロ」

これも、「天狗刺し」ではないが、ガタロをつかまえて金儲けしようと・・。でも、天狗とか河童って身近におったんですな。そういう意味で怖いものや、狸、狐が人をだますとか、そんなものがあった時代の方が今より心情的には豊かなように羨ましく思えますな。

四、笑福亭呂好・・「崇徳院」

この頃、呂好さんがされているのをチラシで見たので、是非聴きたかった「崇徳院」、願いが叶ってラッキー。私が最初に「崇徳院」を聴いたのが、1968年の仁鶴さん。その時の感激が刷り込まれていて、そのあと12人の落語家さんで聴いていますがなぜか、最初の味が忘れられないという悲しい演目の一つでおます。

五、文鹿&呂好・・「おもしろ対談」

この落語会の、名物コーナー。今の若手の台頭から始まり、呂好さんのお父さんのエピソードへと。目立ちたがり屋という点では、師匠の文福さんと呂好さんのお父さんは共通点も多く、許せない部分も多くありながらその行動は想像を超えている。残り三回のでその親父さんを題材にした「おぃ阪上」を披露しますと宣言、あと三回、見逃すわけにはいかなくなりましたな・・・。


ぶんろこう~第3回・文鹿/呂好ふたり会~
2023年1月15日(日)午後1:00開演
ツギハギ荘

一、桂文鹿・・・・「亀佐」
二、笑福亭呂好・・「獅子の子」(小堀裕之・作)
三、桂文鹿・・・・「わんだのガタロ」
仲入り
四、笑福亭呂好・・「崇徳院」
五、文鹿&呂好・・「おもしろ対談」
①、ツギハギ荘
②、味のある看板
③、「おもしろ対談」の文鹿さんと呂好さん
④、文鹿さん
⑤、呂好さん
⑥、話題の阪上善秀さんの記事
⑦、本日の演目

⑧、天神橋筋商店街の1丁目南端の入り口
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ぶんろこう・Vol.2~桂文鹿・笑福亭呂好二人会

2022-09-11 15:15:15 | 笑福亭呂好

ぶんろこう・Vol.2~桂文鹿・笑福亭呂好二人会

今日は、ダブルヘッダーで第二試合は、文鹿さんと呂好さんの二人会。
ちょっと芸風の違うお二人が、古典と新作を一席ずつ、でも一番の楽しみはお二人のトークでおますな
一、笑福亭呂好・・・「おかん」
オレオレ詐欺でかかってきた電話に出るお年寄り、人生のベテランはすべてお見通し。でも、詐欺師の言葉って巧みですよね、少し視点を変えて頑張ればまともな商売でも成功するのに・・・まあ、世の中には真っ黒ではなくてもグレーっぽい職業沢山ありますな

二、桂文鹿・・・・・「さわやかデッドボール」
野球ネタ、引退試合でのマウンド。最後にひと花咲かせようと、そして投げた球は・・。人生の引き際って、難しいですよね。「立つ鳥、跡を汚さず」とは、そういう人間の心理を踏まえての教訓ですな。

三、笑福亭呂好・・・「盆唄」
呂好さんの「盆唄」も、聞く度ごとにどんどんしっとりしてきて良い噺ですな。
最近の「もう半分」「箒屋娘」「だんじり狸」などの笑い控えめの噺、よろしおますな、でも一番心に残っているのは「まめだ」なんでおます、いつか、演ってみたいもんです。

中入り
四、桂文鹿・・・・・「後家馬子」
初めて聴く噺「後家馬子」。年寄りの恋心、解かっているようで年寄りの頑固さと相まって、一度燃え上がると、枯れ木は燃えやすいのたとえで困ったもんですな。まあ、人生百年時代、年寄りの冷や水にならぬよう気を付けて暮らさんとあきまへんな・・・。

五、文鹿&呂好・・・「対談」
最後は、お二人の対談。秀逸。と言っても、呂好さんのお父さんの奇天烈ぶりにビックリ。人生山あり、谷あり。人生の振幅の大きい人ほど、エピソードも失礼ながらやはり面白いですな。今後「おーい坂下」「おーい坂上」のお二人での新シリーズ始まるのか、こうご期待でおますな。

ぶんろこう・Vol.2~桂文鹿・笑福亭呂好二人会
2022年9月11日(日)午後1:00開演
ツギハギ荘

一、笑福亭呂好・・・「おかん」
二、桂文鹿・・・・・「さわやかデッドボール」
三、笑福亭呂好・・・「盆唄」
中入り
四、桂文鹿・・・・・「後家馬子」
五、文鹿&呂好・・・「対談」

②、ツギハギ荘
③、文鹿さんと呂好さんのコアなお客様
この限定30名の中で約6割の方が繁昌亭の特濃6と掛け持ち。
④、文鹿さんと呂好さんの対談
これも、特濃でしたな。すごいぞオカン、いやオトン。
⑤、ええ、演目でおます。
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角座・呂好一人勉強会~2021.10.24

2021-10-24 13:13:13 | 笑福亭呂好

角座・呂好一人勉強会~2021.10.24

一、月亭希遊・・・・「手水廻し」
希遊さん、初めての出会い。今の若手さんはすごいです、話し方にメリハリがあり、フレシュさもありながら直球勝負で気持ち良い。開口一番を意識して15分ぴったりにまとめた「手水廻し」。遊方一門も三人のお弟子さん、兄弟弟子がいるというのは、助け合いながらも競争の原理、切磋琢磨でよろしおますな。

二、笑福亭呂好・・・「三人上戸」
酒飲みが酒飲みのお話、「三人上戸」、笑い上戸、泣き上戸、怒り上戸、これが順番に起こってうどんやを困らせる。まあ、コロナ禍で世の中から酔っ払いも見当たらなくなりましたが、年末年始にかけて緊急事態解除となれば、癖の悪い酒飲み、酔っ払い、増えるんでしょうな。

三、笑福亭智丸・・・「天狗刺し」
智丸さんで「天狗刺し」が聞けるなんて、智丸さんの演目のチョイスのセンスに驚く。ちょいとシュールな世界、まあ、商売の成功には人のやらないこと、ずばりこんなことがさもありなんと思わせる一席、もう一度聞きたい噺「鼓ヶ滝」に続いて出てきましたで。

四、笑福亭呂好・・・「崇徳院」
仁鶴さんで落語を知った私には大好きな落語「崇徳院」さん。40分の長講で疲れますと言いながら、楽しい一席。オチは下の句の「割れても末に買わんとぞ思う」ではなく、「一対の夫婦が出来上がります、おめでたいお噂で・・」
でも、私は崇徳院さんの下の句のほうが好きでおます、落語が先でこの句、覚えたんですから・・・。

五、笑福亭呂好・・・「盆唄」
立川談四楼さんで、「ぼんぼん唄」というのを聞いたことがあるのですが、
噺が進むにつれてあの時の温かみのある落語が思い出されてきました。
呂好さんの、穏やかでしっとりとした噺よろしおますで、こんな良い落語どんどん聴かせてほしいもんでおます。
 

角座・呂好一人勉強会
2021年10月24日(日)午後1:00開演
DAIHATSU・心斎橋角座

一、月亭希遊・・・・「手水廻し」
二、笑福亭呂好・・・「三人上戸」
三、笑福亭智丸・・・「天狗刺し」
四、笑福亭呂好・・・「崇徳院」
五、笑福亭呂好・・・「盆唄」









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第6回・船場で落語〜雀五郎と呂好〜

2020-01-28 22:23:24 | 笑福亭呂好
第6回・船場で落語〜雀五郎と呂好〜

一周年記念の第6回、記録更新の大入り満員。

一、桂雀五郎・・・・・・・・・・「手水廻し」

オーソドックスな米朝一門の「手水廻し」。

この噺の、大阪の客人が縁側で景色を見ながら、
ほっこりとするところ、好きですな・・・・。

頭を廻すところではく、この場面で、
噺の出来不出来を判断してしまうようで・・・・・。

二、笑福亭呂好・・・・・・・・「へっつい盗人」

今日の、呂好さん、全体に落ちつかない様子。
何かリズムに乗りきれないままに、前に進む。
こんな日もあるんですな。

三、桂雀五郎・・・・・・・・・・「肝つぶし」

いたって地味な難しい噺。
後味の悪い、妹を殺そうとする噺。
妹よりも友人をとる・・・こんな友、居ませんな。

四、笑福亭呂好・・・・・・・・「替り目」

呂好さんも最初に言っておられましたが、
なかなかうまくいかない噺とか。

酒の噺ではなく、酔っ払いの噺。
帰って来てから、女房にうだうだと、一人になってうだうだと、
うどん屋相手にうだうだと、呑んで帰って来たので、帰って来てからの
2合、3合でも更に酔いが回ってどんどん、そのうだうだ感が増す。

目、仕草、一番気になったのが、声、大きさ、しわがれ感、
酔ってくるのすべてが微妙に変化するんですな・・・・。

そういう意味で、酒飲みの呂好さん、
酔った人を客観的に見る機会が少ないのか、
ご本人が言われるように、何か違和感、ありますな。

師匠がおっしゃる「目が死んでる」の一言、言いえてますな。

こんな噺ほど、モノにされていく呂好さんの過程見るのも
楽しみですな・・・。


第6回・船場で落語〜雀五郎と呂好〜
2020年1月28日(火)午後7:00開演
船場センタービル2号館・B2、「船場寄席」

一、桂雀五郎・・・・・・・・・・「手水廻し」
二、笑福亭呂好・・・・・・・・「へっつい盗人」
三、桂雀五郎・・・・・・・・・・「肝つぶし」
仲入り
四、笑福亭呂好・・・・・・・・「替り目」

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呂好辞苑①〜2019.12.21

2019-12-21 21:21:21 | 笑福亭呂好
呂好辞苑①〜2019.12.21

一、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・・・「ふぐ鍋」

呂好辞苑とうたっているが、まさに独演会の様相。
客席は信者とも言えるファンの期待で二階席まで熱気ムンムン。

入門して、12年・・・ええ、噺家さんになりましたな。

季節柄、冬の噺「ふぐ鍋」を・・・。
大橋さんがでてくるなら、染丸系の流れか。

いたって、オーソドックスに演出、嫌味も何もなく、
それでいて、ほっこりと鍋の湯気が感じられる。

呂好さんの良さ、噺が真正面から入ってくる、
この生真面目さが、大好きでおます。

二、笑福亭智丸・・・・・・・・・・・・・「西行鼓ヶ滝」

よろしおましたで・・詩人疋田龍之介さんらしい、和歌にまつわる一席、
今迄聞いた、智丸さんの噺のなかで、飛びぬけて最高によろしおます。

伝え聞く鼓ヶ滝に来てみれば沢辺に咲きし白百合の

音に聞く鼓ヶ滝にうちみれば沢辺に咲きしたんぽぽの

さて、皆さんはどちらがよろしいですか・・・
夏井いつきさんになったつもりで

最後の、白百合とたんぽぽは鶴光さんのとは逆に入れ替えたようで、
智丸さん、一般の人に解り易いようにと詩人らしい気遣いですか。

智丸さん、詩人の視点で「道灌」や「ちはやふる」など和歌につながる落語、
新解釈でご披露していただきたいですな・・・・。

三、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・・・「箒屋娘」

この噺、まことに呂好さんのニンに合っているというか、
若旦那の人の良さ、箒屋の娘、チョカの丁稚の定吉といい、
登場人物のキャラが活き活きと輝いている。

この噺を覚えようとする、その呂好さんの落語感、センスに大いに感心。
善人ばかりがでてくる噺、いつか「井戸の茶碗」を聴ける日が待ち遠しいですな。

四、笑福亭呂鶴・・・・・・・・・・・・・「三人上戸」

ゲストででてきた、呂鶴さんも嬉しそう。
お酒のお噂をと、「三人上戸」を、大きな声で、老練さではなく、
元気の良さだけでも弟子には負けへんと・・・・元気いっぱいの高座。

呂竹、呂好、呂翔、三人のこれから成長、活躍、楽しみですな。

五、内海英華・・・・・・・・・・・・・・・「女道楽」

これまた、豪華な色物ゲストさんで、英華さん。

どんと節から、都々逸、最後は踊り「かっぽれ」を・・・・・。
色っぽいし、お洒落やし、かっこいい。

一度、英華さんのトロンボーン聞いてみたいですな。


六、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・・・「だんじり狸」

小佐田定雄さんの作、だんじり好きの師匠へのお礼方々の一席か。

これもまた、子供の絵本を見ているような、ふんわりとした噺。

幕が降りてからも、しばらくだんじり囃子がなっていて、
お客様もせき立たずに聞いて、鳴りやんだら一斉に拍手。

この状況が生まれるどうかが、この噺の成功、不成功のバロメーターですな。
ということで、今夜は、大成功でおました・・・・・。

これからも続く、「呂好辞苑」、第一回目に立ち合えたのは幸せでおます。
次回が待ち遠しいですな・・・・・。

呂好辞苑①
2019年12月21日(土)午後6:00開演
天満天神繁昌亭

一、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・・・「ふぐ鍋」
二、笑福亭智丸・・・・・・・・・・・・・「西行鼓ヶ滝」
三、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・・・「箒屋娘」
四、笑福亭呂鶴・・・・・・・・・・・・・「三人上戸」
仲入り
五、内海英華・・・・・・・・・・・・・・・「女道楽」
六、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・・・「だんじり狸」
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船場で落語〜雀五郎と呂好〜

2019-11-27 22:22:22 | 笑福亭呂好
第5回・船場で落語〜雀五郎と呂好〜

一、笑福亭呂好・・・・・・・・「近日息子」

呂好さんの十八番中の十八番。
初めて呂好さんらしいネタを見つけたと、もう八年前になるんですね。
今や、安定感と、爆発力、充分・・・・。
5ナンバーながら、ターボ付き、時々半年に一度は聴いてみたいネタですな。

二、桂雀五郎・・・・・・・・・・「みかん屋」

噺のおもしろさだけで、突き進む。
正統派の雀五郎さんの落語、好きでおます。

みかん屋、ようできた噺ですな。
「米揚げ笊」も「道具屋」も、この「みかん屋」も、
どこか商売のキモ、教えてくれてますな。

三、笑福亭呂好・・・・・・・・「まめだ」

これも、ほろっとさせる、ええ、噺ですな。
呂好さん、軽めの人情噺好きそうだし、また上手いです。
今度の「だんじり狸」も、ほんわか、ほんのり、シリーズですな。

四、桂雀五郎・・・・・・・・・・「けんげしゃ茶屋」

今日の、一番の、聴きごたえのあったのが雀五郎さんの「けんげしゃ茶屋」
嫌味の羅列で、こんな客、ほんまに居ったら嫌になる様な噺。
それを、ふんわりとした嫌味にとどめながら、ハナシを進める。
雀五郎さんならではの味、押しつけたら駄目、引いても駄目。
このさじ加減・・・・雀五郎さんしか、できまへんで・・・・。

この、二人会・・・実力派だけに、難しいネタほど、聴きごたえあり、
是非、奇数月は、・船場で落語〜雀五郎と呂好へお運びを

第5回・船場で落語〜雀五郎と呂好〜
2019年11月27日(水)午後7:00開演
船場センタービル・「船場寄席」

一、笑福亭呂好・・・・・・・・「近日息子」
二、桂雀五郎・・・・・・・・・・「みかん屋」
三、笑福亭呂好・・・・・・・・「まめだ」
仲入り
四、桂雀五郎・・・・・・・・・・「けんげしゃ茶屋」

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第1回・ロコウモーション

2019-10-14 14:50:26 | 笑福亭呂好
第1回ロコウモーション

良かったですな、ゲストも含めて充実の落語会。


呂好さんの人柄か、じっくりと落語を楽しむ、良い客席です。
一、桂華紋・・・・・・・・・・・「道具屋」
上手いですな。

落語を信頼して、それだけを忠実に話すだけで、笑いは充分ついてくると、
華紋さんみたいな成功法の噺家さん、大好きですな。
でも、今の若手、皆さんお上手ですな。

二、笑福亭呂好・・・・・・・「手水廻し」

実質、三席も町中でやるとは、独演会みたいなもの・・・
角座、満席で一番後ろは、補助席まででる、130人満員御礼状態。
真面目にやってこられた、呂好さんの応援隊ばかりで、
期待で会場は、始まる前から熱気ムンムン。

まずは、御礼と初舞台の失敗談をおもしろおかしく・・・・。
嫁さん曰く、呂好さん、どこか米朝さんみたいと・・・。
あまり泥臭くなく、端正できっちりと伝えていくのは、
案外、米朝一門寄りかもしれませんな。

三、笑福亭銀瓶・・・・・・・「宿題」

やはり、ベテランの味。
それも、呂好さんの邪魔をしてはイケないと、
敢て創作「宿題」をだしてくるとこなんぞ、気遣いの銀瓶さんらしいですな。

今や、多くの人が手がける「宿題」、
銀瓶さんのは、十八番ともいうべきおもしろさですな。

四、笑福亭呂好・・・・・・・「井戸の茶碗」

こんな、長講噺もきっちりと、滑稽噺から人情っぽい噺まで、
どんなネタでも、器用にこなす呂好さん。

無駄なくきっちりと、その噺の世界に誘うてくれる。

五、笑福亭呂好・・・・・・・「だんじり狸」

ネタおろしという「だんじり狸」、
会場にはこの噺の作者、小佐田定雄さんもお越しになっておられた。

しっとりとして、新幹線でネタを繰ってて、思わず涙が・・・。
そういえば、呂好さんで好きなネタは「まめだ」「もう半分」「箒屋娘」など
ちょいとしんみりさせる噺好きですな・・・・。

12月21日(土)には、“呂好辞苑”と、銘打って、
繁昌亭で独演会らしき落語会を・・・2019年もあと少し
呂好さんは、ますます充実のラストスパートですな。



第1回ロコウモーション
10月14日(月・祝)午後2:00開演
心斎橋角座

一、桂華紋・・・・・・・・・・・「道具屋」
二、笑福亭呂好・・・・・・・「手水廻し」
三、笑福亭銀瓶・・・・・・・「宿題」
四、笑福亭呂好・・・・・・・「井戸の茶碗」
仲入り
五、笑福亭呂好・・・・・・・「だんじり狸」

小さなお客様

と、思いきや、どうやら呂好さんのお子さんらしい。



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呂好一人勉強会

2019-08-27 21:21:21 | 笑福亭呂好
呂好一人勉強会


お馴染みの船場寄席


呂好一人勉強会
2019年8月27日(火)午後7:00開演
船場寄席

一、笑福亭呂翔・・・・・・・・・「煮売屋」

弟弟子の呂翔さん、開演前の諸注意や彦八まつりの紹介では、
つまりつまりながら、落語に入ると噛むこともスムーズに・・・。
ということは、落語は既に普段語に、普通の言葉の方がご自分の言葉だけに、
考えながらか・・・・スムーズにいかないとは。

落語の「煮売屋」、呂翔さんは、発端はされるのでしょうか、
是非一度、聞いてみたいですな。

二、笑福亭呂好・・・・・・・・・「勘定板」

汚い話を、・・・・難しいですな。
情景を浮かばすのが、名人、良い落語といわれていますが、
この噺に限って、あまりリアリティ過ぎると・・・・困りますな。

ほどよい加減の、呂好さんの「勘定板」でおました。

三、笑福亭呂好・・・・・・・・・「目薬」

これまた、お色気、艶噺・・・。
あまり、リアリティにやると、やらしくなるし、
お子さんがいたり、ご夫人がいたりすると、さらりと演らなければ、
艶笑ばなしって、本格的に聴いたことは無いんですが、
どの程度のものか、一度じっくり聴いてみたいもんですな。

四、笑福亭呂好・・・・・・・・・「井戸の茶碗」

人情噺ではないですが、登場人物が善人ばかり。
今は、どうなんでしょう落し物の届けの具合なんかは、
変わらないのか、下がっているのか、・・・相対的にみて、
我が身優先、自分だけが良ければの世界。
それだけにこの「井戸の茶碗」は、生きざまに惚れる世界ですな。

こうありたい、「清貧の暮らし」、憧れますな。

一、笑福亭呂翔・・・・・・・・・「煮売屋」
二、笑福亭呂好・・・・・・・・・「勘定板」
三、笑福亭呂好・・・・・・・・・「目薬」
仲入り
四、笑福亭呂好・・・・・・・・・「井戸の茶碗」

なかなかの人気

呂鶴師匠がつくられた、ポータブル団扇。



第一回・ロコウ   モーション
2019年10月14日(月・祝)午後2:00開演
心斎橋角座


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呂好一人勉強会~2019.06.26

2019-06-26 21:24:43 | 笑福亭呂好


呂好一人勉強会・2019.06.26

 一、笑福亭呂好・・・・・「狸賽」

一人会と言いながら、ゲストがお二人、伯枝さんと福龍さん。
それでいて呂好さん、三席・・・・狐、狸の動物がでてくるハナシが好きで。

「狸賽」を、あの狸に呼びかける独特の「たーちゃん」では無くて、チョイ淋しい。
このあと、二人はどうなったんでしょうか・・・。

狸の「札」「鯉」「賽」「釜」四部作と聞いてますが、「賽」「鯉」は聞いたことが
ありますが、残りの「札」と「釜」はどんなハナシか何方か演って欲しいですな、
といいながら、後回しにされるぐらいですから、さほど面白く無いんでしょうな。

二、笑福亭呂好・・・・・「江戸荒物」


呂好さんとの出会いは、七年前。
最初は出会うたびに「近日息子」、その次が「時うどん」「狸賽」
そしてこの「江戸荒物」と、今日は初期の二席が復活。

さて、五年ほど前に演ったネタ、クル事もなく即できるものなんか、
それとも、やはりおさらいは必要なんでしょうか・・・・。

あの、六年前の高座が懐かしく感じる「江戸荒物」。
でも、あのときのドキドキ感、スピード感、も良かったですな。


三、笑福亭伯枝・・・・・「病室物語」


ご病気で入院されていた伯枝さん、退院されて元気に高座に。
その入院の病室での出来事を一篇の落語に・・・・
「今しか話せない旬ですから、今日は落語やなしにこれでよろしいでしょ」
と、遠慮しながら「病室物語」を、3月末に和泉市のコミセン寄席で聴いた時は、
長めのマクラだったのが、笑い処も整備されて一つの創作落語に。

噺家さん、病気してもタダでは起きませんな・・・・。
声もよう出てますし、完全復活でおます。
身を挺して創った噺、思い出の作になるよう
早くお元気になられるよう願っております。

四、桂福龍・・・・・・・・・「動物園(英語落語)」


英語落語に挑戦しようかという呂好さんのリクエストで、福龍さんの登場。

わたしは今回初めての出会いの、福龍さん、カナダ出身とか、
英語落語の身を構えていたんですが、英語4割、日本語6割で、
いたって解りやすくしてくれている。

外国で演じる場合には、英語9割、日本語1割とかほんと顔色、反応見ながら
変えるんでしょうな。

「時うどん」とか「動物園」、「犬の目」、「狸賽」など仕草が入るのはOKか。
でも「狸賽」のオチの天神さんは、解らんでしょうな。
元々、向うでは、丁半博打ってあるんでしょうか。

でも、日本の文化、日本の話芸、是非世界に広めてもらいたいですな。

呂好さんの、英語落語、一人勉強会でネタおろしして欲しいですな。
七年前のドキドキ感、味わえそうで楽しみです。(悪趣味ですな)

五、笑福亭呂好・・・・・「ふぐ鍋」

夏に向かって、今から冬の噺の仕込、ネタおろしを。

旦那さんとこへ来るのが、お決まりの“大橋”さん。
出は、林家、でもそれ以外で聞いたことありませんな。

これから、冬に掛けて煮込んでいくんでしょうな・・・・楽しみでおます

呂好一人勉強会・
2019年06月26日(水)午後7:00開演
船場寄席

 一、笑福亭呂好・・・・・「狸賽」
二、笑福亭呂好・・・・・「江戸荒物」
三、笑福亭伯枝・・・・・「病室物語」
四、桂福龍・・・・・・・・・「動物園(英語落語)」
五、笑福亭呂好・・・・・「ふぐ鍋」


次回、「呂好一人勉強会」は、8月27日(火)19:00開演
                                船場寄席にて

そのまえに、「船場で落語~雀五郎と呂好」は会場同じくして
2019年7月31日(水)19:00開演です。

 

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船場で落語~第2回・雀五郎と呂好~

2019-05-30 21:39:22 | 笑福亭呂好


船場寄席


船場で落語~第2回・雀五郎と呂好~

呂好さんはもちろん、気になる雀五郎さんが聴きたくて、二人会に・・・。

一、桂雀五郎・・・・・・・・・・「短命」

久しぶりですが、あの飄々さは健在、ええ味でおますな。
押すでもなく、引くでもなく、噺自体を淡々と進められるが、
それだけで、充分おもしろい、落語本来のおもしろさ、王道を突き進む、
雀五郎さん、「ねずみ」、のしっとり噺、「佐々木裁き」、「馬の田楽」など
子供が出てくるのもおもしろそう、是非どこかで聴きたいもんですな。

二、笑福亭呂好・・・・・・・・「長短」

今や、十八番とも云える「長短」、「近日息子」と同じように気の短い、
いらちのキャラクター、おてのもの・・・声の大きさで恫喝(笑い)。

久しぶりに呂好さんの「江戸荒物」、聴きたくなりましたな。
熟成5年、どう変わっているのか、確かめたいですな。

三、桂雀五郎・・・・・・・・・・「宿替え」

大師匠の枝雀さんを彷彿させる、まずは風呂敷広げて、
荷物を入れるところからじっくりと・・・。

釘を打ってから、お隣さんへお伺いするところも飄々味たっぷり。
次回は「高津の富」、「子の1365番」読み上げるところ、どんなふうか
今から楽しみですな。

四、笑福亭呂好・・・・・・・・「箒屋娘」

GWに聞いてから、たて続けに呂好さんの「箒屋娘」。

よろしいな、若旦那といい、定吉といい、娘さんといい、
すべてのキャラが立っている・・・この饅頭ほうばる定、好きですな。

呂好さんの云う、昔の松竹新喜劇での寛美さんのあほぼん。
世間とはづれているが、持っている心はピュア。
この若旦那、良いお嫁さんをいただいて、良妻賢母。
奥さんの後ろ盾もあって、良い旦那さんになっていくんでしょうな。

でも、良い嫁さんと出会うのも、運だけではなく、
本人がもっている人間性がもの言うですな・・・・。

船場で落語~第2回・雀五郎と呂好~
2019年5月30日(木)午後7:00開演
船場センタービル・「船場寄席」
一、桂雀五郎・・・・・・・・・・「短命」
二、笑福亭呂好・・・・・・・・「長短」
三、桂雀五郎・・・・・・・・・・「宿替え」
仲入り
四、笑福亭呂好・・・・・・・・「箒屋娘」


お見送りの雀五郎さんと呂好さん
(丁度このとき携帯が電池切れしたので、この写真、
落語仲間からラインで送って貰いました、ありがとさん)

次回
第3回・船場で落語~雀五郎と呂好~
2019年7月31日(水)午後7:00開演

桂 雀五郎 「高津の富」 他一席
笑福亭呂好  「青菜」          他一席
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呂好一人勉強会~2019.02.25

2019-02-25 21:21:21 | 笑福亭呂好

 

呂好一人勉強会


終演後、お見送りに出てこられた呂好さんをパチリ。

 後ろにチラッと見えるのが、本日のゲスト文華さん。

 
満席のお客さま❗

駆けつけると、受付に落語界のマドンナ、M子さんが、
いつも顔を見るなり、「来てくれたん」と笑顔でおでむかい、
ニコッとされると来て良かったと嬉しい限り・・・会の看板娘ですな。

一、笑福亭呂翔・・・・・・・・「犬の目」

若い若い、呂翔さんの登場。
この頃、お年を召してからの入門もあるので、二十歳前後の入門は新鮮です。

中田翔、哀川翔、大谷翔平、の翔、只今より呂翔のshow time  始まりです。
きっちり、キャッチコピー、定着しましたな・・・・。

初々しくも、元気いっぱいの高座、呂鶴一門の三番弟子、楽しみでおます。

二、笑福亭呂好・・・・・・・・「替り目」

今日のゲストの文華さんにつけて貰ったネタ。
ご本人さんの前で、ご披露・・・・・若夫婦という関係で良かったですな。

三、桂文華・・・・・・・・・・・・「井戸の茶碗」

今日は、告知もしてないですが、文華さんのファンの方も多いのか、
大入り満員。

噺は、「井戸の茶碗」、これ一席でも価値あり。

生真面目な人ばかりが登場する、心温まる噺。
一本気な文華さんと相まって、気持ち良く、できればこう生きたいと思う噺。

呂好さんの「近日息子」も、文華さんからと思いますが、
あと「打飼盗人」、「仔猫」、「ねずみ」、「短命」、「猿後家」あたりは、
是非文華さんでお願いしたいですな。


四、笑福亭呂好・・・・・・・・「手水廻し」

ネタおろしの「手水廻し」、喋りながら呂好さんが言っていましたが、
「声の小さいこと、不安になると、どうしても小さくなる」と、・・・そういうと声の小さいこと。

もうすぐ、十年という呂好さんでも、ネタおろしは緊張されるんですな。
どんどん、仕上がっていく様子をみるのも、楽しいもんでおます。


五、笑福亭呂好・・・・・・・・「へっつい盗人」

得意ネタの「へっつい盗人」、声がうるさいぐらいボリューム一杯に。

刑務所辺りのところ、ゆったりとすすめるのん、好きですな。
実際、盗人に出掛ける前の、昼間のシーン、味があって大好きでおます。

「天王寺詣り」といい、初舞台といい、呂好さんのネタおろし、
色んな意味でおもしろおますで。

笑福亭呂好一人勉強会
2019年2月25日(月)午後7:00開演
本町・船場寄席

一、笑福亭呂翔・・・・・・・・「犬の目」
二、笑福亭呂好・・・・・・・・「替り目」
三、桂文華・・・・・・・・・・・・「井戸の茶碗」
四、笑福亭呂好・・・・・・・・「手水廻し」
五、笑福亭呂好・・・・・・・・「へっつい盗人」



次回、呂好一人勉強会は、
4月25日(木)19:00開演です。

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呂好一人勉強会

2018-10-29 21:21:21 | 笑福亭呂好
呂好一人勉強会

久しぶりに寄せて頂いた、呂好さんの一人勉強会。
と言いながら、ゲストの南青さんが参加。

堺筋本町・船場寄席

一、笑福亭呂翔・・・・「色事根問」

呂好さんの弟弟子の呂翔さんの登場。
「師匠の呂鶴の呂と、哀川翔さんの翔、日ハムの中田翔さんの翔、大谷翔平さんの翔、
翔で、呂翔・・・今から呂翔のショータイムのはじまりです」と、
キャッチフレーズって大事ですよね。

かつて、「女風呂の呂と、女好きの好で、呂好」というのが呂好さんでしたよね。
これだけでも懐かしいですね。

呂翔さん、初めての出会いですが、なかなかのもの。
声は大きく、言葉もはっきり、急ぐこともなく、よろしおます。

話をきっちりこなすだけで、笑いはきっちり取れると確信のもとでの
高座、呂竹、呂好、呂翔、と一門の匂いができてきましたな。


二、笑福亭呂好・・・・「猫の茶碗(猫の皿)」

弟弟子の高座を見て、自分のことのようにドキドキ、ヒヤヒヤでしたと。
一部詰まりかけてましたが、立派なものと。

自分は、三席なので、ネタおろしはちょっと短めのものを・・・・。
「はてなの茶碗」と思いきや、「猫の皿」、こちらでいう「猫の茶碗」へ。

こんな噺ができるなんて、一般にお茶やお花が普及し、骨董品が流通してたんですな。

人間、一攫千金、欲をかくとあきまへんな。
芸事も同じ、一足飛びはないようで、そういう意味で、
呂好さん、着実に一歩一歩上り詰めてますな。

そういえば、NHKの新人落語大賞の最終選考まで残ったようで、
11月の4日(日)では、午後4時から放映があるようで・・・凄いですな。
贔屓にしている落語家さんが、成長されるのを目の当たりにできるのは嬉しい限りです。

三、笑福亭呂好・・・・「まめだ

丁度、今の季節柄にぴったりの噺。
落語家さんって、素敵ですね、床の間の掛け軸を替えるように、
四季折々に、時節柄の噺ができるなんて。

落語って、最後のオチを言いたくて、ずっと噺を進めているような・・・

「狸の仲間から、ぎょ~さん香典が届いたがな」

この「まめだ」、まさに、そんな、噺・・・・ですな。

しっとりと、銀杏が敷きつめられた三井寺の境内が浮かぶ、
呂好さんの「まめだ」でおました。


四、旭堂南青・・・・・・「山之内一豊と千代~内助の功」

チラシに、南龍と書いてあるので、はてな、と思いきや。
来月、南龍、二代目旭堂南龍さんを襲名なさるんですね。
講談界では27ぶりの真打誕生とか・・・・。

今、東京の神田松之丞さんで講談が注目ですが、
やはり、スターというか、新しい演者の登場により、業界、
その芸界、そのものが普及、浸透してゆきますな。

今日の講談は。春蝶さんでよく聴く「山之内一豊と千代」、
どちらが原本か解りませんが、まるっきり同じ進め方。

笑いも、動きも、たっぷり、愉しい高座でおました。
ということは、講談も落語も、兄弟の様なよく似た芸。

立て弁と台詞の量の違いぐらいで、赤穂義士伝や軍談に任侠伝など
聞いてみたいものは、ようけあります。

今後は、大阪で活躍される南龍さんに期待して、講談の世界も覗いてみたいですな。


五、笑福亭呂好・・・・「もう半分」

新しいジャンルに挑戦か・・・・気色の悪い噺ですがと断りながら。
少し、証明も落として、怪談風に「もう半分」を。

でも、怪談噺というには、おどおどしさはさほどなく。
声の質、声のトーン、陰気な高座とすべてが違う様な、
恐さも陰気さも「まだ半分」というところ。

先程の南青さんの講談での落語と講談の間の噺というのでは、
この「もう半分」、もっと講談寄りの噺なんでしょうな。
来年の夏あたりには、ヒンヤリと冷房代りの語り期待しております。

たっぷり5席、充実の呂好さんの勉強会でおましたで。


呂好一人勉強会
2018年10月29日(月)19:00開演
堺筋本町・船場寄席

一、笑福亭呂翔・・・・「色事根問」
二、笑福亭呂好・・・・「猫の茶碗(猫の皿)」
三、笑福亭呂好・・・・「まめだ」
四、旭堂南青・・・・・・「山之内一豊と千代~内助の功」
仲入り
 五、笑福亭呂好・・・・「もう半分」

次回、呂好一人勉強会は、12月28日(金)開演19時でおます。

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呂好一人勉強会

2017-08-28 08:52:56 | 笑福亭呂好
船場センタービルにある「船場寄席」

本日のネタおろしは「ちりとてちん」

呂好さんを応援するファンの方々

詳細は・・後日。


一、笑福亭呂好・・・・・・「牛ほめ」

昔、演ったものの中で蔵出しというか、
最近演ってないものをしようと思っていますと・・・・・・。

でも、この「牛ほめ」、この頃一番聴く噺でおますが・・・。

最後の牛ほめまでいくのですが、娘を牛と間違えて泣かすとこや
山水の掛け軸、棗形の手水鉢などはいつも割愛、結構おもしろいとこなんですが
20分の尺に納めるよう省かれてるんでしょうか・・・淋しおます。

でも、いつ聴いても安定感のある、呂好さんの「牛ほめ」でおました。

そういえば、昔は「池田の牛ほめ」というてましたな。


二、笑福亭呂好・・・・・・「三人上戸」

笑い上戸に、泣き上戸、怒り上戸の、三人上戸。

うどん屋や首提灯(上燗屋)につながる、酔っ払いの噺。
酒好きの呂好さんにもってこいの噺ですが・・・・。

くだを巻くのも、絡むのも、怒るのも、すべて遠慮がち、
爆発した時にどんな感じになるのか、見てみたい気がしますな。

でも、酒飲みの噺もよろしおます、呂好さんの「三人上戸」でおました。


三、笑福亭呂好・・・・・・「ちりとてちん」

ネタおろし、この噺って難しいんですね、と実感。

吉弥さんで聴くことが多いのですが、おべんちゃらの喜いさんと、
けなしてばかりいる竹との、このメリハリがこの噺のキモでおますか。

この、手探り状態なのは、やはりネタおろしのせいですか。

でも、竹はん、「ちりとてちん」一度食べたあと、もう一度口に入れるとは
勇気のある男ですな。

茶碗蒸しを食べたり、「元祖」「本家」など、クスグリをすべて排除した形。
ますます、今後磨きがかかってくるんでしょうな、期待の一席でおました。


四、笑福亭呂好・・・・・・「長短」

最後に、ご自分も不完全燃焼だったのか、もう一席よろしいでしょうか。
とお断りを入れて、これは次回ゲストで出ていただく鶴志師匠につけて頂いた
「長短」を・・・・。

気の短い方の恐ろしいぐらいの大きな声、まさに鶴志師匠が乗り移った様な迫力。

これぐらいの、デフォルメされた方が、芸としては活きるんでしょうな。

この「長短」は、呂好さんの十八番(オハコ)、間違いなしでおます。

呂好一人勉強会
2017年8月28日(月)午後7:00開演
船場寄席

一、笑福亭呂好・・・・・・「牛ほめ」
二、笑福亭呂好・・・・・・「三人上戸」

三、笑福亭呂好・・・・・・「ちりとてちん」
 四、笑福亭呂好・・・・・・「長短」


次回は、10月30日(月)午後7:00開演
堺筋本町・船場寄席

 ゲスト・笑福亭鶴志
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