ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

短歌の作り方、教えてください~俵万智・一青窈

2017-09-28 05:43:21 | 本の少し
短歌の作り方、教えてください (角川ソフィア文庫)
クリエーター情報なし
KADOKAWA/角川学芸出版

☆☆☆☆

一青窈さんが短歌つくりに挑戦、先生は、あの俵万智さん。
羨ましい、でも、添削するのではなく、注文んとヒントとを与えながら
最後の一字、一句まで、必ず一青窈さんがつくりだす。

羨ましい限りの、マンツーマンレッスン。

例えば

空しくてあの娘が好きな人の名の消し跡も無きホワイトボード
空しいは誰かが誰か好きなのに消し跡の無きホワイトボード
名を出して誰かが誰か好きなのに消し跡の無きホワイトボード


最終的には、初句が浮いているので、
しばらく心の宿題として置いておきましょうと。

短歌をつくりだして、わかったのは、数日してから見なおすと
思わず良い言葉が浮かぶことがあります・・・・。

熟成というか、新しい感性が実るというか。
何事も、焦って、急いではあきませんな・・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

十階・短歌日記2007~東直子

2017-09-26 04:05:06 | 本の少し
十階―短歌日記2007
クリエーター情報なし
ふらんす堂

☆☆☆☆

だいすきな書店、長崎書店にて購入。

この本は、2007年1月1日から、12月31日まで、
ふらんす堂のホームページで、「短歌日記」として毎日掲載されたもの。

その一年分を、素敵な装丁の本に。

二日間で、一気に読み終える。


いつものごとく、気になった短歌を・・・・。

ないよりも泣く方がいい何度でも麒麟のように焦がれていたい (1・1)
手の中の野の花束が枯れるまでわたしは声を待つつもりです (1・5)
そういえばこんなものが好きだったのはなぜだろう 座ってしまう (1・26)
なめておけば治るはずだとおもってたガラスの傷は案外深い (1・30)

豆まきにつかわれなかった豆たちがてのひらのなかそわそわしめる (2・6)
その方が気が楽だしねと立ちあがりボタンを止める一つずれてる (2・8)
「賞味期限は別途記載」されているはずの別途はついに分からず (2・9)
なにをしているかわからぬ者ですが不思議に今日も生きております (2・13)
この次でおりるからねと言ったあと同じかたちのくちびるむすぶ (2・21)
エレベーター開きあなたが現れてはじめて出会うひとに思えた (2・22)

ただそばにずっといてくれるだけのたったひとりの人ほしかった (3・11)
誰がなにを言ったとしても春風のざっくばらんな私を生きる (3・16)

片寄りて花びら池の面に腐る そんなふうでも愛しかった (4・9)
火の中に人ひとりいて炎とは二つの人が重なる現 (4・13)
その坂をのぼったさきに赤い花一つ残っていたらあなたに (4・16)

水の上に花をうかべて流れ去るまでのようです一夜のことは (5・2)
みんな誰かの前で泣きたいものですかひとりのひとが欲しいのですか (5・16)
わたしだけの場所があることうれしんで浮かぶ本日どこまでも青 (5・23)

どこにでも一緒に行ける気がしてる今は左に眠るこの人 (6・4)
偶然を愛するように少し甘い米を噛みつつ朝を噛みつつ (6・5)
封じ込めていたものが放たれて未来が過去をあたらしくする (6・6)
この次は会えるかどうか分からない人だとしても今がうれしい (6・7)
ひと匙のマーマレードの安らかさ少し焦げ目を与えたパンに (6・14)

濡れるとき色を濃くする人立ちてこちらに一歩一歩近づく (7・5)

生き物である苦しさに真夜中を抜け出し歩む道なまぬるし (8・3)

あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているものを捨てなさい (9・30)

現実と真実のごとブランコは二つ並んで一つが揺れる (10・19)

この場所に一緒に座っていた人の笑顔はうすくなれども消えず (11・4)

サシスセソうまく言えない男らの恋はさみしい誤解なのにね (12・17)
夕焼けに足さしいれてきたように緑をふるわせて咲くシクラメン (12・19)

日記代わりに、一日一首、お洒落ですね。
しばらくは、数打つも下手の横好きと、私も日々一首。
詠んでみようと・・・・・・・。

穂村弘さんとの連歌ともいうべき恋歌、東直子さんの本「回転ドアは順番に」は、
既に文庫本で読んでるんですが、単行本が手に入ったので読み返してみようと・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

渡辺のわたし~斉藤斎藤

2017-09-21 03:05:07 | 本の少し
渡辺のわたし 新装版
クリエーター情報なし
港の人

☆☆☆

先日の、「かんたん短歌の作り方」に、この本の紹介があったので
アマゾンで初めて購入。日曜に申し込んで、翌日の月曜日には自宅に配達。
便利になりましたな・・・本屋さんも在庫、置かなくて良いし、
出版元は一括して在庫管理できるし・・・・
難は、便利さに甘えて、運送会社に負担が増えていることぐらいですか。

本は、思っていた以上に、質素。
(これって、自主出版の本?)

この斉藤さん、会社の九州の店長が知っていたのには、ビックリ。
世間は狭いというか、その世界だけという有名人はわんさか居られるんでしょうな。

気になった歌は

コンビニの袋はぼくを横切ってバス停のバスを越えてむこうへ

牛丼の並と玉子を注文し出てきたからには食わねばなるまい

内側の線まで沸騰したお湯を注いで明日をお待ちください

いつまでも手を振りつづけてたいつまでもいつまでも手は見えつづけてた

傘を差すひとの顔へはとどかない雨の基本に忠実な雨

二日も着ればスーツって案外ラクでかんがえなくて済むなつかしさ

いけないボンカレーチンする前にご飯よそってしまったお釜にもどす

カレーには味噌汁が付く 味噌汁のわかめのために割り箸を割る

先日は紙とインクをありがとう ぼくはあなたを愛しています

会いたくて今すぐ会いたくてとりあえず風邪薬のんでみた治った

ぼくはただあなたになりたいだけなのにふたりならんで映画を見てる

あさのひかりにまどろみながらみぎのかたからももにつらなる圧をたのしむ

コーヒーを下駄箱の上に置き忘れ朝刊でカーテン開ける君

わたくしの口癖があなたへうつりそろそろ次へゆかねばならぬ

なみなみとコップの水を飲み干してくすりのための水をおかわり

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かんたん短歌の作り方~枡野浩一

2017-09-19 05:05:05 | 本の少し
かんたん短歌の作り方 (ちくま文庫)
クリエーター情報なし
筑摩書房

☆☆☆☆

短歌を詠むようになってから、この本を読むと一段とおもしろい。

この「マスノ短歌教信者の部屋」からは多くの歌人を輩出。

私の好きな、佐藤真由美さんもここがきっかけでデビューされたとか。

2000年に刊行された本で、短歌のつくり方を紹介しながら、
一般の方にハガキにて投稿、それを例にあげながら、いかにあるべきか
短歌の真髄、キモを解説。

でも、途中から教組が特待信者として認定する方々の短歌の斬新さ。

今の私が目指す短歌の原点、ここにアリ。

何度も、読みかえす本になりそうでおます。


また、後ろに付いている、各人の詩集だけでも読み応えあり。

作品集2000、では
向井ちはる、西尾綾、天野慶、杉山理紀、加藤千恵、梅本直志、佐藤真由美、脇川飛鳥、柳沢真実

作品集2014、では
天野慶、加藤千恵、佐藤真由美。

短歌は・・・・・・想いを伝える、イメージを伝える。
テクニックと共に、人間性を磨かねばと思いますな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上方特選落語会・ヴィアーレ

2017-09-18 22:43:58 | ヴィアーレ落語会

本日は、ヴィアーレでの
落語会。
文珍さんの登場です。

一、桂團治郎・・・・・・「つる」

上手いし、若いし、元気はあるし。申し分なしの團治郎さんの高座、
米朝一門の最初の前座噺を100点満点で好演。

米朝一門の若手、恐るべしでおます。


二、桂米團治・・・・・・「稽古屋」

團治郎さんの師匠、米團治さん、まだ襲名の時の話をマクラに。
でも、春団治さんとのやりとりはよう出来たハナシですが・・・。

噺は「稽古屋」、師匠さんが稽古をつける演目が、小文枝さんで聴き慣れている
「狂乱の太鼓地」ではなく、「手習い」の踊りに「梅は咲いたか」を歌われる。

上手いのが下手なのか、下座さんとの間合いももうひとつで・・・・。

全体に、間延びのした、「稽古屋」でおました。



三、桂文珍・・・・・・・・「猫の忠信」


最後の出番と思っていたら、中トリで登場。
吉本の出番の間に抜けて来られたようで、また終わると吉本へ。
高座は、吉本の高座のごとく。ツカミ最高。笑いも最高。
さすがに、客席の心掴むのは長けていますな。

噺は「猫忠」、結構される方も少なく、私も聴いたのは、
枝雀、文之助、宗助さんのご三方だけ。

猫の告白が芝居がかっていて見どころですが、
案外、さらりとかわされ、肩透かし。

一度、吉坊あたりで聴いてみたい噺ですな。


四、桂鯛蔵・・・・・・・・「強情灸」

鯛蔵さんの十八番「強情灸」、よろしおましたな。
一直線の演出が心地よい、噺がストレートに伝わってくる。

この日、広島カープが阪神に勝ってリーグ優勝決定。
カープファンの鯛蔵さん、おめでとうございます。


五、桂米平・・・・・・・・「胴切り」

一緒に行った、お連れさんは本日の落語の中で一番おもしろかったのが、
米平さんとか、あのほのぼの感が最高に良いと。

嬉しいですな、ニンにあっているというか、人柄が出ている高座。
からだに優しい、米平さんの落語でおました。



上方特選落語会・ヴィアーレ
2017年9月18日(月・祝)午後2:00開演
本町・ヴィアーレホール

一、桂團治郎・・・・・・「つる」
二、桂米團治・・・・・・「稽古屋」
三、桂文珍・・・・・・・・「猫の忠信」
仲入り
四、桂鯛蔵・・・・・・・・「強情灸」
 五、桂米平・・・・・・・・「胴切り」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「暇活」短歌がつくれたら~(2017.09.14)

2017-09-14 22:22:22 | 短歌

「暇活」短歌がつくれたら~(2017.09.14)

「暇活」短歌がつくれたらの三回目、会の雰囲気にもなれてきて、
ようやく自己表現もできそうでおます。

今回、おみくじ風の引いたお題は「カレンダー」と「商店街」
各々、別個に詠みました。

ごまめ

生きざまを埋めるといえばカレンダー真っ黒も良し真っ白も佳し

夕暮れの商店街を歩きつつ店も言葉も途切れてゆきぬ

前回が、ひどかっただけに、ちょっと短歌らしくなってきました。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ほんとうの「和」の話~広田千悦子

2017-09-14 02:02:02 | 本の少し
ほんとうの「和」の話
クリエーター情報なし
文藝春秋

☆☆☆☆

「和」について、漫画的絵を使って解り易く解説。

「和」の神。・・・間口は広く、排除はしない。すべてを受け入れる深い懐と太い芯
「和」菓子。・・・すべてを受け取り、すべてを生かす。新しいかたちを生む。
「和」装。・・・・・個性は生かす。ほんとうの自由はきまりごとの中に。
「和」語。・・・・・深みを読む。調和を保つ。美しく響く。
「和」食。・・・・・日常に織り込まれた感謝の気持ち。行き届いた配慮。
「和」室。・・・・・礼節と自然体の共存。適度な距離感。
「和」楽。・・・・・繊細な物語のように、たんたんと。
「和」歴・・・・・・すべてはつながっている。大きな流れとともにある。

これって、すべて目次を写しただけですが・・・・親切に説明がされてます。

季節感のある「和」の世界。

九月といえば、和菓子の世界では、長月「月見団子」。
季語では「秋澄む」「こぼれ萩」「秋高し」「月」「山装ふ」「あきつ」「落し水」
食でいうと旬は「鰯」「南瓜」「茄子」「林檎」「無花果」
暦の72候でいう、九月十九日は「玄鳥去(つばめさる)」
行事でいうと、「重陽の節句」長寿をもたらし邪気を祓う。

「和」を通して、季節感を日頃の生活に取りいれる。
古くからの習慣やものごとには、楽しみながら人との「和」を、
大事にするすべてのものへの、感謝があります。

今月は、月見団子と美味しいお茶を用意して、窓から月を見上げて観る。
月見で・・・・風流でおますな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぼくの短歌ノート~穂村弘

2017-09-12 05:05:05 | 本の少し
ぼくの短歌ノート
クリエーター情報なし
講談社

☆☆☆

またしても、短歌の本。
穂村弘さんが、「群像」誌上に連載された「現代短歌ノート」をまとめたもの。
近現代の名作から中学生の投稿まで気になる短歌をご紹介。


そのなかで、私のお気に入り10首を・・・・・。

よくわからないけど二十回くらい使った紙コップをみたことがある(飯田有子)

体などくれてやるから君の持つ愛と名の付く全てをよこせ(岡崎裕美子)

したあとの朝日はだるい自転車に撤去予告の赤紙は揺れ(岡崎裕美子)

ボールペン中身のインクみ見えるのに書けないいらだちぐるぐるをかく(吉田洋和)

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日(俵万智)

「おぢいちゃんしぬまでながいきしてください」誕生祝いは孫からの文(高橋雅雄)

牛乳のパックの口を開けたもう死んでもいいというくらい完璧に(中澤系)

バスを降りし人ら夜霧のなかを去る一人一人切りはなされて(大西民子)

最後だし「う」まできちんと発音するね ありがとう さようなら (ゆず)

お軽、小春、お初、お半と呼んでみるちいさいちいさい顔の白梅(米川千嘉子)


女性の歌が、好きな傾向にございますな・・・・。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

文藝別冊・俵万智

2017-09-09 03:04:05 | 本の少し
俵万智:史上最強の三十一文字 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)
クリエーター情報なし
河出書房新社

☆☆☆☆

「サラダ記念日」30周年記念と題して、俵万智さんを総ざらい。

短歌をかじりだして、改めて俵万智さんを知れば知るほど、
画期的な文体で短歌界と世の中に衝撃を与えた。

その、親しみ易い短歌、一首一首がいかに従来の短歌とは違うのか、
新たな若者の心を掴み、伝統からの脱皮、歌としての拡がりに貢献している。

私も、穂村弘さん、東直子さん、佐藤真由美さん、枡野浩一さん、林あまりさん、
の歌を、エッセイつながりで読んでいたが、改めて俵万智さんの革命的存在を知る。

本は、好きな、穂村弘さんとの対談ではじまり、色んな方が万智さんの魅力
歌のもつ特徴について、解説されている。


その中で、再録(すばる・1991年7月号)として、小林恭二さんとの対談を掲載されてます。

俳句と短歌を比べながら興味深いことが多く語られている。

例えば
俳人でもある、小林さんは俳句というジャンルは、近代とか江戸時代とか
そういう大きな区切に即してでてきたので、それが終われば根こそぎ無くなるんでは
ないかと危機感を持たれておられ・・・。

やはり、俳句というのはどこかで座を設定しているところがあって、
自分一人で作っても大体独りよがりのものになってしまうことは
事実みたいだ、と。

そして、読む人がいるなら読めばよし、読まなければ私一人のもの、みたいな。
短歌では、主語が書いてなければ、我ですから。
そして、俳句は柔道みたいなもので、相手がいなければできないもの。

俳句では相手を設定しないで書かれたものは自己満足的なものになってしまう。
短歌においての求道心というか、道を極める気持ちというのには、
俳句では自己満足というぐらい、価値観が全然違う。

短歌のほうはよく「一人称の文学」、俳句は「三人称の文学」と言われるらしい。

そして、万智さんは、読んだ人が一瞬拉致されたような感じというのが、
一首のなかにあったらいいなと・・・それを私自身可能にしているのが、
短歌のリズムだと思うと・・・。

その五七五七七のリズムに縛られているというより、支えられているような。
それも器ではなく、プロポーションというか、滑車というか・・・
軽さと重さなど、力のバランスについて語られていく。

小林さんの誘いに、万智さんの真髄があからさまになっていく。

革命児、俵万智さんを知って、現代短歌を知るの、一席でおました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美しい日本のくせ字~井原奈津子

2017-09-07 05:03:01 | 本の少し
美しい日本のくせ字
クリエーター情報なし
パイインターナショナル

☆☆☆

おもしろい本。

くせ字のオンパレード、美しいかどうかは意見の分かれるところですが、
見ていると、二種類あるのが解ります。

それは、字のもっている効果、お役目によるものだと気づきました。

すなわち、看板やPOPや手紙のように、他人にお見せする、情報を伝える為の文字。
もう一つは、自分自身の為の、記憶、記録の為の文字。
前者は、見た目にも綺麗でビジュアルですが、後者はご自分しか解らない暗号みたいな
字もあり、まさに殴り書き状態。

この本で特筆なのは、稲川淳二さんの字ん、端正で形が独特でそれでいて機械的に揃っている。
マス目に書かれているように、相対的に真四角的で、元工業デザイナーさんで
当時製図に書いていた字がそのまま、普段字に。

字で大事にしている本を一冊、ご紹介。
(座右の書として、傍に置いてある20冊の中の一冊)

「“手”をめぐる四百字」(文化出版)
文字は人なり、手は人生なり、と、五十人の方の肉筆原稿をそのままの大きさで・・・。


その中で。自分の字体の雰囲気に似ていて、憧れる字体の方が10名。

永六輔、獅子てんや、出久根達郎、時実新子、金田一秀穂、村田喜代子、
角田光代、筑紫哲也、志村ふくみ、あがた森魚、さん。

この頃、自分のノートへの覚書でしか書かないので、それも早く速記の様な状態で、
あとで、自分で読んでもすぐに目に飛びこんでくる字では無くなった・・・。

お礼状とか、手紙をできるだけ直筆で書くようにしてますが、
心を落ち着けて、一字一字、心を込めて書く時間というのも大切ですな。

短歌の為に、原稿用紙と2Bの鉛筆も買った事だし、
字を大事にして、ゆっくりとマス目を埋めようと思います・・・・。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人生を味わう 古典落語の名文句~立川談慶

2017-09-05 03:33:33 | 本の少し
人生を味わう 古典落語の名文句 (PHP文庫)
クリエーター情報なし
PHP研究所

☆☆☆

先月、談慶さんが天王寺のジュンク堂で落語と本のサイン会をされた時に
購入していた本。

落語の名文句を、そのココロとはと、師匠談志の言葉も挟みながら解説。

例えば、黄金餅では、「そもそも人間の行為に善悪なんてないんだよ。」

「人間って、後ろめたさがあったほうがむしろいいのでは・・・・」

今流行の、不倫ではないですが、人間は誰もが「後ろめたさ」をもつべきでは、
少しぐらい浮気したことのある人のほうが、奥さんのワガママなども許せるものだと。
超真面目人間は、得てして人に対して寛容度が低くなる。

決して、浮気を肯定する訳では無いんですが、連日のマスコミの報道を見ていると
他に伝えることあるでしょうと、次元の低さに飽き飽きしますな。

主観が強すぎる人は傲慢になり、客観が強すぎる人は卑屈になる傾向がある。
一億総国民が他人には傲慢になり、わが事には卑屈なる。

バランスよく生きたいものですな・・・・そんな世界が、落語にはありますな。
談慶さんも、まえがきで述べられているように、
落語という万能漢方薬から抽出した「人生サプリ」としてご愛用くださいと。

まあ、副作用等はありませんので、ご安心してお読みください・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

彦八まつり・落語会

2017-09-03 17:17:17 | 落語

第27回・彦八まつり

今日は、年に一度の落語家さんによるお祭り。
今年は、お天気さんも良さそうで、たっぷり楽しめそうです。





うちはは、例年通りのデザイン。

富くじは、ハズレ。

落語会は、三百人の大入り満員。

本日は、五代目文枝、四代目文紅、四代目染語楼、吉朝、の十三回忌で偲んでの落語会。
直属の弟子、そして文紅さんにはお世話になった鶴瓶さんが登場。


一、林家市楼・・・・・・・・「市民税」

市楼さんの祖父である、三代目林家染語楼さんが創った「市民税」。
今年になって、生喬さんで「青空散髪」といい、なんとなく昭和の匂いを
感じさせ、のほほんとする独特の世界観のある落語でおますな。

二、桂佐ん吉・・・・・・・・「犬の目」

安定感のある高座。

最近とみに噺上手、落語上手で正攻法で落語の楽しさを伝えてくれる。
師匠が亡くなられてからも、脈々と伝承されてますな。

吉朝一門は、素晴らしい一門でおますな。


三、笑福亭鶴瓶・・・・・・「妾馬(めかうま)」

「妾馬」、こちらでは「八五郎出世」とも呼ばれている噺。

鶴瓶さん、酒をいただいて酔ってからが、鶴瓶ワールド全開。
最後は、しんみりと人情噺の味付け。

でも、侍になって馬に乗るとこまで演じないなら「妾馬」の題は如何。

まあ、落語の題って、元々符丁みたいなもんですから、
周りの者が判れば良いんで「妾馬」もありですか・・・・。

四、座談会

各師匠の思い出、松鶴、文紅、小文枝、染語楼、吉朝、・・・・
まあ、喋っておられたのは、文枝さんと鶴瓶さんのお二人でおましたが・・・。

五、桂文枝・・・・・・・・・・「大・大阪辞典」

文枝さん、今一番の最新の創作落語「大・大阪辞典」を。

大阪出身の旦那が赴任先の東京から一家で大阪へ。
東京生まれの、東京育ちの奥さんが、大阪に、大阪弁に慣れる為に
教材として買ってきたのがこの「大・大阪辞典」。

100問の問題もついており、その問題を読みながら紹介。
第一問は、「日本語でお尻のことを、大阪弁では何というか・・・・・・・」
ある問いでは、「英語でNew、これを大阪弁になおせ」

大阪、独特の言い回しを、笑いに・・・・。

一緒にいった友達は、一番解り易く、文枝さんの笑いにはまった・・・と。


楽しい、愉しい、落語会でおました。



第27回・彦八まつり
2017年9月3日(日)
生國魂神社


奉納落語会~文枝・文紅・染語樓・吉朝・十三回忌
2017年9月3日(日)午後3:00開演
一、林家市楼・・・・・・・・「市民税」
二、桂佐ん吉・・・・・・・・「犬の目」
三、笑福亭鶴瓶・・・・・・「妾馬」
四、座談会
五、桂文枝・・・・・・・・・・「大・大阪辞典」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする