ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

第一回・笑福亭鶴二独演会(東京公演)

2015-06-27 23:16:41 | 笑福亭鶴二

第一回・笑福亭鶴二独演会(東京公演)


ロビーにあった、お祝いのお花。

今日は7月の12日、二週間前の、落語会のことどれだけ覚えているんでしょうか。
でも、泊まりでの落語会、心おきなく二次会まで呑めたこと良かったですな。

一、笑福亭ベ瓶・・・・・・・「いらち俥」

今や、本拠地を東京に置いて活躍中のべ瓶さん。

マクラでのツカミも最高。笑いのセンスも最高。
グイグイと大阪の押しで笑いを取るとこなんぞ、頼もしい。

本題は「いらち俥」、あの十八番の「いらちの愛宕詣り」に続く十八番候補。

上手く演じようとするより<笑いをとろうと演じる。
まさに、笑福亭の息ですな。

更に、笑いに磨きの掛かった、べ瓶さんの「いらち俥」でおました。

二、笑福亭鶴二・・・・・・・「青い目をした会長さん」

「ハンカチ」「作文」に続く創作落語三作目は「青い目をした会長さん」。
日本なのに、なぜか外国の言葉に侵されている昨今、そんな噺。

横文字に弱そうな主人公、鶴二さんとダブッて好演。

鶴二さんの落語・・・
“クラシック”と“モダン”の両方の落語の“コラボレーション”により
お互い“シナジー”、効果を生みだし、日頃の高座でも“アウトプット”が増えた様な。

“デフォルト”された既成の枠を越えて“リスク”を覚悟で“チャレンジ”した結果
“モチベ―ション”と高い“ポテンシャル”と“スキル”により、創作落語にも
“フレシキブル”に対応・・・大きな“ベネフィット”を生みだしましたな。

なんの、こっちゃですおます。


三、柳家さん生・・・・・・・「岸柳島」

粋ですな江戸噺らしい、老侍と若侍のやりとり。
周りの無責任な町人、各々の立場の想いがおもしろい。

江戸では、老侍を、上方では野次を飛ばす町民をフィーチャするんですな。
同じ乗り合い船でも、野崎詣りや三十石、兵庫船とは大分趣きが違いますな。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・「寝床」

「おがおが」と、浄瑠璃の趣味が高じた旦那さんの困ったわがままの噺と思いきや、
それに付きあわされる長屋の連中と店の者、のたくましさ、生き様がこの噺のキモか、
江戸落語の後に聴くとそんな思いが全面に出た落語。

でも、鶴二さんの凝縮版の「寝床」はおもしろいですな。


五、柳家紫文・・・・・・・・・「三味線漫談」

「火付盗賊改方の長谷川平蔵が、何時ものように両国橋の袂を歩いておりますと…」
得意の長谷川平蔵シリーズ満載。

今回初めて聴いたのは、出会ったのが昔の女で「おまえは、ふみえ」、「おまえは、おつや」。

打上げの時の私服姿も、粋でお洒落な。紫文さんでおました。


六、笑福亭鶴二・・・・・・・「高津の富」

時間が押して、押して、急ぎ足で一気に駆け過ぎた「高津の富」。

実は今月車を購入したのですが、NOを指定できるとかで、
これは是が非でも「ね 1365」を申しこまなければ意気込んでいたら、
番号の「1365」は指定出来ますが「ね」は指定出来ないんですよ・・・と。

娘曰く「52分の1やんか、やってみたら」と、当たれば良いが、
外れた場合、ずっとハズレ券をつけて過ごしているようで、遠慮しました。

上方らしい笑福亭の落語に、東京のお客様も大満足のご様子。


鶴二さんの独演会、来年、東京は、国立演芸場で決まりみたい、
更なる飛躍に、期待しますな・・・・。



第一回・笑福亭鶴二独演会(東京公演)
2015年6月27日(土)午後6:30開演
新宿角座


一、笑福亭ベ瓶・・・・・・・「いらち俥」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・「青い目をした会長さん」
三、柳家さん生・・・・・・・「岸柳島」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・「寝床」
仲入り
五、柳家紫文・・・・・・・・・「三味線漫談」
六、笑福亭鶴二・・・・・・・「高津の富」




打上げは、西新宿の「サンメンバーズ東京新宿」にて。


「ビジネス エリートは、なぜ落語を聴くのか」


その本の著者の石田章洋さん、横山信治さんとご一緒に。


右から三番目の横山信治さんは、伝説の笑福亭手遊(おもちゃ)さん。


本日の出演の方の寄書きを持ってご満悦の宮村さんと、さん生さん。


最後に写した集合写真


その集合写真を写して頂いた、笑顔の素敵なホテルのスタッフさん。


深夜の二次会、



東京にもう一泊と、東京駅まで御一行を見送りに来てくれた井上さん。



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大人の男の遊び方~伊集院静

2015-06-21 23:03:58 | 本の少し
大人の男の遊び方
クリエーター情報なし
双葉社

☆☆☆

この本を含めて三冊、図書館へメールにて予約をしていた本。
土日も遊びで忙しくて、図書館に取りに行くことができず、
嫁さんにお願いして代りに取りに行って貰う・・・・・良い嫁さんでしょう。

でも、借りてきて貰って机に置いてある本を見て・・・大失敗。

だってこの本のタイトル「大人の男の遊び方」ですもの。
変な誤解が生じたのではないかと、危惧しているごまめでございます。

本の内容は、伊集院さん俗に云われている“呑む、打つ、買う”の中で
“呑む、打つ”はそのままですが、“買う”の代りに“ゴルフ”が、
良かった、良かった・・・・まあ、嫁さん、中身まで検閲は無かったでしょうが。

一番興味深く読めたのは、やはり、“ゴルフ”。
ゴルフの本では、技術的なことより品格あるゴルファーになるにはとか、
大人のゴルフとは、ゴルフはタフなスポーツであるとか、
うまくなる前に、如何なる心構えでゴルフに接すべきか、

こんなハナシを聞いているだけで、
フェアウェイを背筋を伸ばして歩いている気になってくる。

男の遊びは、やんちゃをしながらも、粋で綺麗でなければとの、
そんな教則本でおます。



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鶴二・文都・柳好・三人会

2015-06-14 22:07:50 | 笑福亭鶴二

鶴二・文都・柳好・三人会



夕方と言えども、まだまだ明るい夜席の繁昌亭。





柳好さんは昼席にも出演・

一、鶴二・文都・柳好・・・・・・「鼎談」

元々、鶴二さんと文都さんが同期、ネタの入れ替えも含めて同期会をと、
ふたりでは淋しいので、同期の東京の柳好さんも呼ぼうと・・・

三者三様の味の違いとネタおろしの様で、おもしろい会になりそう。


二、月亭秀都・・・・・・・・・・・・「兵庫船」

文都さんの二番弟子。

口調も素晴らしく安心して聴ける。
入門の最初には旅ネタとして「東の旅・発端」とかがありますが、
こ笑いの豊富さでは、この「兵庫船」の方が、楽しくてよろしおますな。


三、春風亭柳好・・・・・・・・・・「のっぺらぼう」

文都さんから柳好さんに、ネタの交換で送られてきたのが三つほど
ありましたが、その中で選んだのが「胴切り」、それは中入り後
させて頂きますが、まずは怪談噺というか、シュールなお噺を・・・。

オチが繰り返される、天狗裁きのオチのようが何度も、何度も
エンドレスの終わりの無い、噺。

終わりの無い、世界というのも怖いものですな。



四、月亭文都・・・・・・・・・・・・「猫の災難」

やはり、この噺、酒飲みの、それも笑福亭のえぐいので慣れている噺。

文都さんの大師匠は米朝さんだけあって上品で、あっさりとした感じ。

これも終わりが無いぐらい、ぐでんぐでんに酔っているのを
期待してしまいますな・・・・。


五、春風亭柳好・・・・・・・・・・「胴切り」

胴から真っ二つ斬られた者が、気楽に生きていく。

これも、シュールというか、漫画的な奇想天外なる噺。

でも,東京での寄席を観ている15分で収まる尺の噺。
また東京で演じる方の少ない噺は、即金になる演目に。

そういう意味で、上方の噺がどんどん東京へ流れていったんですな。

この流通の激しい昨今、東西交流で残された噺は、
希少価値になってきましたな。


六、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「算段の平兵衛」

鶴二さんのもちネタ、すぐに十八番になりそうな噺。

あの、死んだ家主が隣村の盆踊りの稽古に連れていかれ
踊らされるさまは、らくだのカンカン踊りのようだが、
そこは踊りを習っておられる鶴二さん。

もっと、踊りのしながつくれて。綺麗。

私が今迄、生で聴いたのが、可朝さん、八方さん、八天(文都)さん。
まさに、米朝さん続きの王道、そこへ鶴二さん・・・。

でも、大昔聴いた可朝さんのは、もっとドロドロしていたような・・・
八方さん、文都さんと受けつがれていくほど洗練されていくような・・・

是非、鶴二さん、あのドロドロとした平兵衛の悪さ加減、
加えて欲しいですな・・・。

次は、どんな噺が、ネタ交換されるのか、楽しみな会、始まりましたな。
(でも、次回、あるんでしょうか)


鶴二・文都・柳好・三人会(kaku to ryu)
2015年6月14日(日)午後5:30開演
天満天神繁昌亭

一、鶴二・文都・柳好・・・・・・「鼎談」
二、月亭秀都・・・・・・・・・・・・「兵庫船」
三、春風亭柳好・・・・・・・・・・「のっぺらぼう」
四、月亭文都・・・・・・・・・・・・「猫の災難」
仲入り
五、春風亭柳好・・・・・・・・・・「胴切り」
六、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「算段の平兵衛」
三味線・・・・・豊田公美子






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今週、27日は東京での初めての、「笑福亭鶴二独演会」
ゲストは、さん生さん、紫文さんに、ベ瓶さん。

大阪とは、また違った独演会になりそうですな。

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日本辺境論~内田樹

2015-06-09 06:05:04 | 本の少し
日本辺境論 (新潮新書)
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆

一番苦手な部類の本か。

ビジネスの本とか、この本の様に考えさせられるのは、
あちらこちらで、躓くように読む手が止まってしまうので、
いらちな私とすれば、終着駅がみえぬ各停に乗った様で、いらいらと。

中身は、“日本人”とは、

書かれていることは耳の痛いことばかりであるが、
まさに日々仕事をしていて根底に流れる考えそのものである。

「私たちは、たえず外を向いてきょろきょろして新しいものを外の世界に
求めながら、そういうきょろきょろしている自分自身は一向に変わらない」
(辛い、痛っ)

「現実主義者は既成事実しか見ない。状況をおのれの発意によって変えることを
彼らはしない。既に起きてしまって、趨勢が決したことに同意する。
彼らにとっての「現実」には、「これから起きること」は含まれません。
「既に起きたことだけが、現実なのです」
我国の現実主義者は、過去への繋縛の中に生きている」
(辛い、痛っ、一歩先へなかなか進めない)


日本人同士で、あうんの呼吸で商売できた時代は良かったけれど、
グローバルとか云われて、世界に向かってお商売しだすと、
今迄の常識、ルールがまるっきり通用しない事にぶち当たる・・・・

揉まれる内にだんだんこの日本人気質が変化を成し遂げるのか、
30年、50年、100年スパンで見てみないとあきませんな。

でも、大昔から外敵と交わりながら、
変わらない日本人の基本的気質は普遍なのでしょうか。


昭和生まれの私は気を揉みながらも、変わらぬまま死んでいくのでしょうな。


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夜中の薔薇~向田邦子

2015-06-07 07:07:07 | 本の少し
夜中の薔薇 (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社

☆☆☆

ようやく読み終えた本。

今迄、向田邦子さんの本は沢山読んだと思っていたが、
写真集や妹さんの本で読んだ気になっただけで、
ご本人さんのは、これで確か三冊目。

でも、読んでいるとなぜか懐かしいというか、
既に目にしたことがあるような、昔聞いた落語を今生で聴いてい
そんな気持ちにさせてくれた・・・・。

さすが、ドラマの脚本家だけに、言葉に敏感。
言葉の洒落っ気については、随所で披露してくれる。

例えば、
渋谷駅で切符を買った時のこと、
気がせいていたので「渋谷一枚」と叫んでしまった。
こういう場合「ここだよ」とどなり返されるのがオチだが、
その駅員さんは違っていた。
静かな声で、「無料(タダ)ですよ」といって、かすかに白い歯をみせた。
私は一瞬、この初老の駅員さんに惚れてしまった。


いいですな・・・・でも今や、自動販売機、乗り越しで清算をして
定期券でも忘れようなら、ピー、ピー、ピーとお咎めのごとく叫んでる。

ああ、味気ない世の中になりましたな・・・・。


向田邦子さんの世界が心地良いのは、
限りなく昭和の匂いがするからでおますな。


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我家は日本酒ブーム

2015-06-06 22:52:48 | グルメ・スイーツ

我家は日本酒ブーム。

左から、

三原市の酔心山根本店「純米吟醸・酔心」・・☆☆☆

西宮市の日本盛「純米吟醸・惣花」☆☆☆☆

京都伏見の齋藤酒造「純米吟醸・古都千年」☆☆☆

京都伏見の山本本家「神聖 大吟醸」・・☆☆☆☆☆

西宮市の大澤本家酒造「蔵出し しぼりたて 寶姫」・・☆☆☆☆☆

☆、呑ん兵の嫁さんのご感想でおます。


西宮市の大澤本家酒造「寶姫」まで、直接、買いに行きました。


白鹿の看板。


白鹿の記念館・・・・だったような。



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