ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

高千穂・(2017.10.27)

2017-10-27 22:42:15 | 街で
高千穂・(2017.10.27~28)


高千穂峡

前回の、鹿児島から高千穂への旅行で、楽しみにしていた
高千穂峡のボートが予約3時間待ちで乗れず、

今回は、そのボートに乗るのを目的に、リベンジの高千穂だけへの一泊二日の旅行。

【一日目】

台風22号は来ているが、まだ沖縄辺りなので、行きの飛行機はOK。
着くなり真っ直ぐらに、高千穂へ・・・・・そこで、出会ったのが。


21号の台風の増水の為、ボート利用禁止、あれぇ・・・・辛い。


またしても、上からしか見れない「真名井の滝」・・・
高千穂峡をゆっくりと遊歩道を散策。


散策、遊歩道コース


まずは、腹ごしらえで、「そば処 天庵」さんへ。
細めの蕎麦で、料理も懐石風で多彩で美味しくて、お値打ち。


高千穂神社・・・・街の中心にありながら、一歩鳥居を潜ると
緑の中に神聖な空気が漂う。


高千穂あまてらす鉄道・・・・・不通になった高千穂線の
旧高千穂駅と高千穂鉄橋を30分で30人乗りのスーパーカートが運行。
オープンカーなので、肌で感じる絶景が心地よい。



「槵觸神社」、神社のある峰自体がご神体で、この国を治めるために
天降りされた、聖地、パワースポットです。



「荒立神社」、芸能と縁結びに御利益があると。
拝殿の裏、奥の森が一番のパワースポットが・・・・。
七回叩いて御神恵を、拝受する干支の「七福徳板木」が・・・もちろん“辰”と“羊”を。


裏の木立

普段は書かれないご朱印、宮司様、快く書いてくださいました。



「国見ヶ丘」・・・・高さ513mの小高い山の上、阿蘇の五岳まで一望できる。
丁度今頃、朝方には、雲海がみえるらしい。


「国民宿舎・高千穂」・・・とっても綺麗で、リーゾナブル。
過度なサービスは無いが、清潔で、料理も美味しい。



食事の後に、「高千穂神楽」を・・・・ホテルから送迎バスで、高千穂神社の神楽殿へ。
選りすぐりの四番の舞を「手力雄の舞」「鈿女の舞」「「戸取の舞」「御神体の舞」
11月22日~23日は、夜通しにかけて、夜神楽33番の舞を奉納するらしい。


【二日目】


ホテルのベランダからの、雲海とまではいかずだが、霧の朝。


ホテルでの朝食、一人ずつお釜でのごはんを、久しぶりにおこげを堪能。



朝から、仕事も兼ねて、延岡イオンへ。

そのあと、近くで景勝地はと、


日向岬「馬ヶ瀬」へ、丁度台風が迫る海岸で、荒れ狂う波の風と音、
雨も本ぶりになってきて、絶景のシーン、ああ、火曜サスペンスみたい。



日向市内で昼ご飯を、「不二かつ」さん、カツはもちろん、ごはんとみそ汁が美味しい。
ごはんも、みそ汁も、キャベツもおかわり自由、・・・食後のコーヒーまでついて、
海老フライ&ヒレかつのセットで1350円、安い、旨い、
良いなこんな店近くに欲しいですな。


これから、土曜日だし渋滞してたら嫌なので、早めに空港へ・・・・。
この時は、まだこれからの、苦難の旅は知らず・・・・。

空港に着いた時は、本降りの雨、台風の影響か風もでてきており
レンタカーを返して、4時前に空港へ・・・すると、早々と、大阪行きの飛行機は全便欠航

嫁さんは、明日が仕事なので、是が非でも大阪へ帰らなければ・・・。
急いで、JRの空港駅へ、“大分から小倉周りで新幹線”と思いきや
今年の台風18号で、大分の臼杵、佐伯間が不通のまま、
「鹿児島へ出て、そこから九州新幹線で大阪へ」、47,000円、高いが
帰りたい一心で、購入し、まずは南宮崎へ、そこで次の鹿児島行きの特急が
4時25分発で、40分程時間があるので一旦改札の外へ。

そのうちに、日南線不通、田子方面不通と、そこで台風に向かって鹿児島
目指すのも如何と、かわいい女性駅員に相談すると、新八代へバスでそこから
新幹線へ乗り継ぎの「B&Sみやざき」がありますと・・・・。

すぐに、決断して、宮交シティ、17時27分発のバスを予約、
イオンで、お弁当を買って乗車・・・出発したころは雨がひどく各所で冠水。

時間通りに新八代に着くのやら・・・豪雨の中、都城、小林、えびの、人吉へ
途中から雨も止んでおり、局部的豪雨なのがよくわかる。

時間通りに着いて、新八代19時49分発・さくら412号に、
博多21時22分発ひかり・590号、新大阪23時44分発・地下鉄御堂筋線、
そして、天王寺0時20分発・区間快速に乗れて、久米田0時48に到着


タクシーも待っていてようやく我家に・・・・9時間の長旅、

情報不足がもたらした災いですが、判断よろしく、最善の形でギリギリ帰ることが。
疲れましたが、家に辿りついて、心地よい疲れが・・・・でおます。

しばらくすると、まあ旅行先での思い出よりも、
帰りの天候と乗り継ぎだけが記憶に残ったりして・・・。

二日間、あれやこれやの、高千穂旅行でおました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天庵・高千穂~2017.10.27

2017-10-27 13:00:00 | うどん・蕎麦・そうめん
天庵・高千穂~2017.10.27

中は、ゆったりとしていて、居心地の良い空間。

料理はセミ・コースで手が込んでいて美味しい。

今年の春に、時間が無くてボートに乗れず、再度挑戦の旅行、
でも、台風の谷間で飛行機は飛んだんですが、峡谷の水嵩が増えて
ボート禁止・・・・・またもや、ボートは駄目でおました。

残念、無念。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜前線開架宣言~山田航・編著

2017-10-26 05:04:03 | 本の少し
桜前線開架宣言
クリエーター情報なし
左右社

☆☆☆☆☆

久しぶりの、五つ☆、コストパフォーマンス最高。

1970年以降の生まれの四十人の短歌を網羅。

最近、短歌に凝って、各人の歌集を買いだしているのですが、
薄めで、すべての歌が気に入るわけでもなく、一冊1600円前後で高め。

そこへいくと、この本、1600円×40=64000円の価値あり。

お一人56の歌が並んでいるのですが、お一人一人の個性があって、
じっくりと味わう事もでき、とっても素敵。

初めての方も多く、ガイドブックとしては最適でおます。


気にいった歌の数の多い順に上から紹介すると。


加藤千恵・・・・あたしってどうやって生きてたんだっけ? あの日あなたと知り合うまでは

松村正直・・・・忘れ物しても取りには戻らない言い残した言葉も言いに行かない

岡崎裕美子・・はい、あたし生まれ変わったら君になりたいくらい君が好きです。

今橋愛・・・・・・たくさんのおんなのひとがいるなかで
わたしをみつけてくれてありがとう

望月裕二郎・・この世からどっこいしょってたちあがるなにもかけ声はそれでなくても

中澤系・・・・・・かみくだくこと解釈はゆっくりと唾液まみれにされていくんだ

堂園昌彦・・・・ベランダに冬のタオルは凍り付きあなたのきれいな感情を許す

永井祐・・・・・・この文面で前にメールしたことがあるけどいいや 君まで届け

雪舟えま・・・・ホットケーキ持たせて夫送りだすホットケーキは涙が拭ける

内山晶太・・・・少しひらきてポテトチップを食べている手の甲にやがて塩は乗りたり

大松達知・・・・なにゆゑかひとりで池を五周する人あり算数の入試問題に

岡野大嗣・・・・ハムレタスサンドは床に落ちパンとレタスとハムとパンに分かれた


加藤千恵さん、ダントツの一位、ほぼ半数の歌がお気に入りでした。
早速、歌集、手に入れたいですね。

また、これと同じような、若手の方が多く紹介されている本、欲しいですね
どなたか、ご推薦ください・・・・・。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桂吉朝十三回忌追善・吉朝一門会

2017-10-24 00:31:52 | 落語

桂吉朝十三回忌追善・吉朝一門会


国立文楽劇場


師匠吉朝さん、縁の舞台

良かったですな・・・・十三回忌追善・吉朝一門会
素晴らしい、一門に・・・・。


一、口上・・・・・・・あさ吉、吉弥、よね吉、しん吉、吉坊、佐ん吉、吉の丞

筆頭弟子のあさ吉さんがご挨拶、そして本日出番の無い、吉坊さんと佐ん吉さんが挨拶。


二、桂吉の丞・・・・・・・・・・・・「時うどん」

上手いなぁ。ベテランの味がする「時うどん」。
へんな小細工なしで、噺のおもしろさだけで、笑いの渦に、良いですな、吉の丞さん。


三、桂しん吉・・・・・・・・・・・・「地下鉄」

鉄道ファンのしん吉さん、あの染語楼さんが創った「地下鉄」。
御堂筋線の地下鉄の駅名をおり込んだ噺、昭和の匂いがプンプン
それがまた、よろしおますな。


四、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・・「茶の湯」

やはり、人気、実力ともに、貫禄の高座。


五、桂よね吉・・・・・・・・・・・・「宿替え」

よね吉さん、久しぶりの高座でしたが、良かったですな。

師匠吉朝の茶目っ気が、乗り移ったように随所に。
師匠の色んな部分が、各弟子たちに形見分けのごとく継承されている。

今度の独演会はたちきりと幸助餅、どちらも聴いてみたいですな。



六、桂あさ吉・・・・・・・・・・・・「あくびの稽古」

独特の味がある、あさ吉さん。

「あくびの稽古」、その、のほほんとした独特の空気感、
「さくらんぼ」とか、「死ぬなら今」とか独特のシチュエーションが活きそう。

これぞ、あさ吉、十八番を聞いてみたい。



七、(DVD/桂吉朝)・・・・・・・「化物づかい」

今日の主役はやっぱり、吉朝さん。

DVDでこれだけ感動、笑えたのは初めて、芸って凄いですな。
随所に入る、小ネタ、ギャグ、それがセンス良く、適時、適量、入ってくる。
これだけ、変化球を出されるなら、同じネタでも
さぞかし、どの高座も新鮮で楽しかったんでしょうな。

失礼ながら、親はなくても子は育つ、
それも、立派に育っておられますな・・・吉朝一門、よろしおますな。


桂吉朝十三回忌追善・吉朝一門会
2017年10月24日(火)午後6:30開演
国立文楽劇場

一、口上・・・・・・・あさ吉、吉弥、よね吉、しん吉、吉坊、佐ん吉、吉の丞
二、桂吉の丞・・・・・・・・・・・・「時うどん」
三、桂しん吉・・・・・・・・・・・・「地下鉄」
四、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・・「茶の湯」
五、桂よね吉・・・・・・・・・・・・「宿替え」
六、桂あさ吉・・・・・・・・・・・・「あくびの稽古」
七、(DVD/桂吉朝)・・・・・・・「化物づかい」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本の中でたのしく暮らす~永井祐

2017-10-22 04:05:06 | 本の少し
日本の中でたのしく暮らす
クリエーター情報なし
BookPark

☆☆☆

便利になったけど、困った事も、というのはこの本。

アマゾンで初めて本を買ったんですが、歌集というのがこんなに薄くて
あっさりした装丁とは、手にして初めて知りました。

いかに、歌集を出すということが歌人にとっては大変なことなのか、
本の装丁を見ているとじんわりと伝わってきます。

17ほど、気にいった歌がありましたが、

ここでは更に選んで、三つ、紹介

たよりになんかならないけれど君のためのお菓子を紙袋のままわたす

会わなくても元気だったらいいけどな 水たまり雨粒でいそがしい

この文面で前にもメールしたことがあるけどいいや 君まで届け



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

800回・田辺寄席・記念公演

2017-10-21 23:53:02 | 田辺寄席

800回・田辺寄席・記念公演


ホールに並んだお祝いのお花




台風真近に来る、桃ヶ池公園市民活動センター

田辺寄席、43年、800回記念公演。

第一回が、1974年(昭和49年)9月6日
その時の演者さんと演目は、
桂文喬・・・・・・・「動物園」
桂文太・・・・・・・「江戸荒物」
桂我朝・・・・・・・「延陽伯」
笑福亭仁福・・・「壺算」
桂米治・・・・・・・「宿替え」・・・(雀三郎)
桂文福・・・・・・・「牛ほめ」
旭堂南右・・・・・「江島屋騒動」
桂小米・・・・・・・「替り目」・・・(枝雀)

小米さんに米治さん、凄いのは文福師匠が落語を・・・・。

一、桂三語・・・・・・・・・・・「狸賽」

元気印の三語、落語家の良さの一つに大きな声と元気、それと笑顔。
三語さんの笑顔、素敵です。

二、桂小春団治・・・・・・・「代書」

「代書」、師匠春団治さんの十八番、やはりその形とはちょい違う形で
でも、違った味の「代書」に。

三、桂文福・・・・・・・・・・・「お笑い演芸教室」

凄いですな・・・30分のフルバージョン、ひとつの形を究めるとは強いもの。
相撲甚句に、なぞかけに、歌謡ショー、お客様へのサービス精神のすべてを
地方でのお年寄りにはウケルでしょうな・・・・。


四、口上・・・・・・・福団治、文福、鶴志、小春団治、(司会、文太)

お祝いの口上・・・文福師匠が田辺寄席の第一回から参加していると。
若手の登竜門的落語会、“田辺寄席”、上方のすべての落語家さんは憧れの高座。

昨今は、色んな処での落語会は増えましたが、年期明け真近になれば
是非、田辺寄席での落語、ご披露して貰いたいもんですな。

五、笑福亭鶴志・・・・・・・「長短」

迫力の鶴志師匠。十八番の「長短」。
さて、素の鶴志師匠は、気は長いのか、短いのか、
見かけは短そうですが、本質の部分では長いような・・・・・。

六、桂文太・・・・・・・・・・・「愛宕山」

師匠小文枝につけて貰ったネタの中でも、思い出の「愛宕山」。

あの、一八と繁八が、愛宕山に登っていくところがキモ、そして文太さん
息も荒く、額から汗、そして顔の肌も紅色に、体力戦なのがよう解りますな。




鏡開きの後、振る舞い酒に・・・。

ひと月に三席、一年で三十六席、次の九百回はほぼ三年後。
記念の千回目は六年弱あとで、まずは健康で過ごさなければでおます。


800回・田辺寄席・記念公演
2017年10月21日(土)午後1:30開演

一、桂三語・・・・・・・・・・・「狸賽」
二、桂小春団治・・・・・・・「代書」
三、桂文福・・・・・・・・・・・「お笑い演芸教室」
仲入り
四、口上・・・・・・・福団治、文福、鶴志、小春団治、(司会、文太)
五、笑福亭鶴志・・・・・・・「長短」
六、桂文太・・・・・・・・・・・「愛宕山」


800回・田辺寄席・記念パーティ


まずは、世話役を代表して副会長さんのご挨拶。


賑やかに、文福一門による、お祝いのなぞかけ、まめださんによる皿回し。


文太さんのご挨拶。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3652~伊坂幸太郎

2017-10-19 05:05:05 | 本の少し
3652―伊坂幸太郎エッセイ集
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆☆

前半☆五つの勢いだったのが、後半☆三つに、
一冊の中で評価が違うのも珍しい。

題の3652は、2000年から2010年までの
365×10+2=3652日の意、伊坂幸太郎さんのエッセイ集。

前半は色んなことに対してエッセイされているのが、後半はほぼ本についてのみ。

最初は、デビューしてまじかで、バイト先やその帰り、暇に飽かしての映画鑑賞など、
お父さんの事や、日常の喫茶店での出会いをエッセイに・・・。

2006以降は、すべて本にまつわることのみに、作家として成功、
忙しくなられたのか、雑誌社からの依頼のエッセイが中心。

そのぶん、視野が狭くなったようで、私にとっては面白味半減。
久しぶりの男性のエッセイで素敵な本、手にしたと喜んだのに、
がっかりと致しました・・・・・辛い。

その中でも、このデビューは元々「ほんの少し」と、本の覚書のつもりで、
印象に残った箇所を書きだしていたので・・・・・ここでも少しだけ、

わが心の恋愛映画の中で、伊坂さん、
「昔はフィクションで恋愛を扱うことにあまり関心がなかったんです。
みんなが興味を持つ恋愛は、料理でいえば肉みたいな存在だと
思っていました。肉が入っていれば、その料理はうまいに決まってるよ、と。
だったら、肉の入ってない美味しい料理を作る方が恰好いいと考えちゃって(笑)
いまは少し変わってきて、肉料理を作るにしても、焼き加減や味付けとか、
いろんな技術が必要なんだよな、と思います」

こんなのが、ずっと続いていたら、五つ☆なんですが・・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本所おけら長屋(二)~畠山健二

2017-10-17 05:06:07 | 本の少し
本所おけら長屋(二) (PHP文芸文庫)
クリエーター情報なし
PHP研究所

☆☆☆☆

短歌の本が、続いていますのでお口直しに、時代小説を・・・。

畠山健二さんの「本所おけら長屋」シリーズ、第二弾。

この前、立川談慶さんが阿倍野のジュンク堂で落語会された時、
お友達の畠山さんも来られ、打上げの会場でサインして頂いた本。

厚かましくも、計四冊、嫌な顔もされず、快くすべて私の名も、印も押しての
完璧な形でサインしていただきました・・・ありがとさ~ん。

噺は、話でなく、まさに噺。

落語を聴いているように、毎回、長屋に事件がおき、それを長屋の連中が
個性豊かに力を合わせて解決してゆく。

まさに、よくこれだけネタ探し、ネタづくりが、できるものだと感心。
著者の紹介を見て納得・・・というのも、演芸の台本、演出も手がけられている。

すまわち、時代小説ドラマを毎週見ている様なもの。
各キャラクターも固定されながら、毎回、主人公が入れ替わる。
NHKの水曜日かにありましたね、時代ドラマ、是非、ドラマ化して欲しいですな。

あと、読んでないのがあと二冊、楽しみでおます。


にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村

読書ログ - 読んだ本を記録して共有する読書コミュニティ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

七つ空、二つ水~東直子

2017-10-15 05:05:05 | 本の少し
七つ空、二つ水
クリエーター情報なし
キノブックス

☆☆☆

大好きな、東直子さんの本。
エッセイの中に短歌を折り込み、ご自分で撮った写真を添える、

写真もじっくり見ると、なかなかの出来。
エピソードを言葉で切り取る短歌、風景の一部を切り取る写真、
同じ作業をされているような・・・切り取りかたは大胆で写真も素敵でおます。

例によって、気になった短歌を、すべては東さんの歌ではないです。

短いけど「好き」の言葉の意味を重く今の私には理解できない (山羊)15歳の少女の歌

生ビール買い求めいる君の手をふと見るそしてつくづくと見る (俵 万智)

体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ (穂村 弘)

大好きな穂村さんにサインを頂いた時、「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ
言葉も一緒に書いてくださいました・・・・。

今日まで私がついた嘘なんてどうでもいいよというような海 (俵 万智)

空と陸のつっかい棒を蹴飛ばしてあらゆる人のこころをゆるす (笹井宏之)
あるいは鳥になりたいのかもしれなくて夜をはためくテーブルクロス ( 同 )
何枚もまぶたのひらく音がする ゆっくり気道確保しなさい ( 同 )

ホットケーキ持たせて夫送りだすホットケーキは涙が拭ける (雪舟えま)

写真と短歌、一緒に残せたら、良いでしょうな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

回転ドアは順番に~穂村弘×東直子

2017-10-10 05:05:05 | 本の少し
回転ドアは、順番に
クリエーター情報なし
全日出版

☆☆☆☆


実は、先に文庫本で読んで、レヴュー既にしております。

買い換えた本も沢山あるんですが、一冊一度と決めていたので、
今迄、更に書くことはなかったのですが・・・今回そのルールを破って再び。

というのも、今回短歌をつくろうとして、本の見方、受け取り方が変わったのか
自分でも興味があったので、チャレンンジ。
敢て、前回のは見ないで、書き進めます・・・・・。

大好きな、穂村弘さんと東直子さんのメール交換で綴る、想い。
熱いですな・・・・気になった歌だけ抜粋。

〇(東)・・完璧な短い手紙届けられなにごともない朝の木漏れ日

△(穂村)相撲取りの手形にてのひら当てながらサイダー頼む夏の食堂

〇 風鈴の似合う青空ひつようなものはたったひとりの瞳

△ 夜の海に向かってきみが投げたのはハンバーガーのピクルスだった

〇 だれも知らない場所に溜まっている水にその直前の、あ、がとどいた

〇 あしのゆびぜんぶひらいてわたしからちいさな痛みはなたれてゆく

△ 恋人のあくび涙のうつくしいうつくしい夜は朝は巡りぬ

△ 冷蔵庫の扉を細く開けたままスリッパ のまま抱き合う夜は

〇 うわごとで名前を呼んでくださればゆきましたのよ電車にゆられ

〇 きっとここにいて下さいね喜びに湯気がたつほど湯を沸かしつつ

〇 砂糖水煮詰めて思う生まれた日しずかにしずかに風が吹いてた


あとで、前回選んだ歌があるのか、あれば一致しているのか、興味あるところですな。




にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

星(あかり)・道頓堀~2018.10.08

2017-10-08 21:23:00 | うどん・蕎麦・そうめん
道頓堀の星(あかり)さん

今日は、松喬さんの襲名披露落語会、そのまえにお昼ごはんをと、
今井さんに行くが、観光客も含めて長蛇の列。

では、蕎麦に変更して、星さんへ、常連さんが多いのか
ゆったりとしているので、よろしおますで・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

七代目笑福亭松喬襲名披露公演

2017-10-08 12:18:24 | 笑福亭松喬一門

七代目笑福亭松喬・襲名披露公演

本日は、三喬改メ、七代目笑福亭松喬・襲名披露公演

一、笑福亭喬若・・・・・・「野ざらし」

笑福亭喬若、改め、笑福亭喬若でございます、と。
どきっとするような、ツカミでスタート。

暖気運転の様なじっくりと、笑いを温めていく安定感たっぷりの
喬若さんの落語。

喬介さんといい、七代目松喬一門も、安泰ですな。

二、笑福亭遊喬・・・・・・「上燗屋(首提灯)」

「これぅ―はぁなに」のフレーズが頭にこびりつく、先代松喬さんの十八番「首提灯」。
「住吉駕籠」「天王寺詣り」とこの「首提灯」で、一番師匠の味を継いでいるのは遊喬さん。

ますます、懐かしさと共に、遊喬さんの骨太落語、磨きあがるんでしょうな。


三、笑福亭鶴瓶・・・・・・「青木先生」

鶴瓶さんの“私落語”を後押しして一緒に世に出してくれたのが、
松喬の兄さんで、その想い出の「青木先生」を・・・・。

「ぴぃ―っ」と興奮すると、笛の様な音を出す青木先生・・・。
最後は、ほろりとさせる、心温まる噺に。

兄弟弟子というのは、血のつながり以上に一緒に苦労した同士、
ライバルでありながら、ある面、強い絆で結ばれていますな。


四、柳家さん喬・・・・・・「抜け雀」

東京からの、お祝いに駆けつけて頂いた、“さん喬”さん。

今迄、先代の松喬さんと懇意にされていて、何度も二人会を・・・。
その楽屋で、「サンキョウ」と言うと、「三喬」さんと私と二人が居て
ややこしかったのですが、今日からは、私一人で、スッキリしましたと・・・。

一番聴きたいの「柳田格之進」なのですが、そこはそれ、少し控えめで
それでいて、江戸の粋さもと、「抜け雀」。

大好きな、志ん朝さんを彷彿させるような上品な「抜け雀」。
元々は、上方の作らしいですが、小田原の旅籠、江戸の噺になってしまってしますな。


五、口上・・・・〈松喬、福団治、ざこば、文枝、さん喬、鶴瓶、銀瓶・司会〉

口上、よろしいな。

格調高い、福団治、文枝、さん喬の、お祝いの詞。
そして、普段なら、掛け合いで沸す、ざこばさんと鶴瓶さんですが。
今回は、ざこばさんが本調子でないので、鶴瓶さんんも、気づかいしながら
手さぐりしながらの、ざこばさんへは「兄さん、楽ですな」、ツッコミを。

でも、難しい状況だったのに、上品にかつ笑いも適度に挟み、まとめ上げた
銀瓶さんの、司会、良かったですな・・・・。

六、桂ざこば・・・・・・・・「ざっこばらん噺」

代演されるかなとも思ったのですが、ざこばさんの登場。
病気のハナシもされるのですが、時系列も定かでなく、あれぇ、と、
思っていると、本人も客席の反応を感じて、舞台袖を見て、応援をの催促、
弟子の塩鯛さんが出て来られて、ハナシを繋ぎ、まとめられるが・・・・。

言葉が出てこない、頭が回らない、
落語って頭と口、考えと喋りが、時間差で演じる難しい芸・・・

ざこばさんの、早い回復を心から願いますな。


七、笑福亭松喬・・・・・・「初天神」

弟子入りして、三年で十本のネタを教えていただき、
そのあとは、つけて頂きたいネタをお願いしてお稽古を・・・。

その最初にお願いしたのが、「初天神」。

でも最初のお稽古で、多少自分流に演じたら、「そんなこと(了見)なら、教える必要ないな。」
「一言一句、違えずに覚えてきて初めて、ここはこう。ここはこうしてと、
教えるのに・・・・(お稽古)これまで、」ときついお叱りを。
「ずしーんときて、三日で覚え直して、お願いした、思い入れのあるネタ」
今日は、その「初天神」を・・・・。

初心忘れべからずで選ばれたネタ、渾身の出来。

新しい、松喬さん、七代目の初舞台でおました。


三喬改メ、七代目笑福亭松喬・襲名披露公演・昼の部
2017年10月8日(日)午後2:00開演
大阪松竹座

一、笑福亭喬若・・・・・・「野ざらし」
二、笑福亭遊喬・・・・・・「首提灯」
三、笑福亭鶴瓶・・・・・・「青木先生」
四、柳家さん喬・・・・・・「抜け雀」
仲入り
五、口上・・・・〈松喬、福団治、ざこば、文枝、さん喬、鶴瓶、銀瓶・司会〉
六、桂ざこば・・・・・・・・「よもよも噺」
七、笑福亭松喬・・・・・・「初天神」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

短歌の不思議~東直子

2017-10-05 05:05:05 | 本の少し
短歌の不思議
クリエーター情報なし
ふらんす堂

、タンカ
☆☆☆☆

大好きな、東直子さんが短歌の秘訣を伝授、それも沢山の歌を例にあげながら、
そこは、いつものごとく、気にいった短歌を・・・説明は省きますが、項目だけ書いときます。

【短歌の秘訣・必死条件】

観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日(ヒトエ)我には一生(ヒトヨ) (粟本京子)

【短歌の秘訣・単刀曲入】

花水木の道があれより長くても短くても愛を告げられなかった (吉川宏志)
とりにくのような せっけん使ってる わたしのくらしは えいがに ならない (今橋 愛)

【体感とイメージ】

あをき血を透かせる雨後の葉のごとく鮮(アタラ)しく見る半袖のきみ (横山未来子)

【情景を絞る】

春分の日の電車にて床にさす光もともに運ばれて行く (佐藤佐太郎)
窓辺にはくちづけのとき外したる眼鏡がありて透ける夏空 (吉川宏志)
特急に胸のあたりを通過サれながらあなたの言葉を待った (松村正直)

【余韻を残す】

印鑑は文明堂の箱の中 母の慣(ナライ)を受け継ぎ暮らす (藤島秀憲)

【想像の世界へ・フィクションを楽しむ】

透明を憎んで木々はこれほどにふかいみどりに繁る 見る 見よ (佐藤弓生)
石の汗ほのかに匂う参道をゆけばわたしはむかし石の子 (佐藤弓生)
あんなあ、と言うタケちゃんの物語ヒマラヤ杉のあたりまできた (東直子)

【想像の世界へ・事実無根】

お名前何とおっしゃいましたっけと言われ斉藤としては斉藤とする (斉藤斎藤)

【一人称の使い方】

一生を一所と決めて疑わず俺は俺だと立ちあがる樹 (佐佐木幸綱)

【ユーモアのある歌】

ゲンジボタルの尻が発する光をば見んとぞわれら泊りがけで来ぬ (奥村晃作)
次々に走り過ぎ行く自動車の運転する人みな前を向く (奥村晃作)
滋賀県より琵琶湖が大きいと思ふ人さあ手を上げなさい きみは手を上ぐ (小池 光)
秋の雲「ふあ」と数えることにする 一ふあ二ふあ三ふあの雲 (吉川宏志)

【色を使う】

ちちははのくらしあやうし訪ねればほのじろい空の気配している (江戸 雪)

【食物と感情】

バゲットの長いふくろに描かれしエッフェル塔を真っ直ぐに抱く (杉崎恒夫)

【人生を詠む】

「もし」という言葉のうつろな人生はあなたに一度わたしに一度 (俵 万智)


題材というか、歌を詠む、切り口はいか様にもあるというのがわかったようで、
日頃の気持ち、感情の起伏を歌に・・・・まずは、数つくってみることですな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

短歌があるじゃないか。・一億人の短歌入門

2017-10-03 15:43:21 | 本の少し
短歌があるじゃないか。―一億人の短歌入門
クリエーター情報なし
角川書店


☆☆☆

角川ソフィア文庫版「猫又」シリーズの第三弾。

「猫又」とは、当時雑誌編集者であった澤田康彦氏が、深夜の原稿待ち時間や
週末のヒマに飽かせて、気まぐれに始めたメール&ファックス短歌友の会会報誌g
「猫又」である。

今回は、穂村弘さんと東直子さんが、その投稿された短歌に
厳しくまた愛情をもって、コメント。

私の、短歌勉強の為にも、気になった短歌を列挙。

【きらきら】
雨やどりさっとひと降り夏の宵みつめる瞳がキラキラ恥じる (宮崎美保子・52歳)
ケダモノの匂いを窪地に嗅ぎにいく キラキラ光る雨雲の午後 (那波かおり・42歳)
夏の子は海の黒点きらきらの波間に浮きつ潜りし著し (堂郎・39歳)
休んだ月曜のトマトジュースがきらいここにいない君もきらい (ねむねむ・28歳)

【草】
脱衣場の狭さも嬉し草津の湯脱いで開ければ広い脱衣所 (本下いづみ・41歳)
・ワインならまかせなさいと言い乍らグラス倒すこのタコおやじ (本下いづみ・41歳)
・婚約者(フィアンセ)の海辺の故郷 家々に黄旗はためき 汲み取りば呼びよっとよ (〃)
月に指かざして狐と遊んでるすみれ咲くまでここで待ってます (やまだりよこ・40代)
やれ寝るか草木も眠るウシミツどき妻の寝言は「ちよのふじ」なぜ? (国見太郎)

【人名を入れ込んで詠む】
寺尾観て黙ってる人押し倒しうっちゃられたがスイッチ消した (本下いづみ)

【人類史上最大の発明とは何か】
消去する電話番号あっけなく〈ショウキョシマシタ〉何もかも? (本下いづみ・40歳)
せんたくきぐるぐる回る泡を見て今日も私の一日がはじまる (柴田ひろ子・20代)
なんにでも醤油をかけるあの人をばかにできないおんなじルーツ (谷口さおり・20代)
洋式の便座にすわり読む新聞朝のゆとりを感謝しながら (渡邉晴夫・51歳)

こうしてみると、いかに、本下さんのユーモア溢れる短歌が気に入っているのが
よくわかりますな・・・・こんな、ほっとする短歌詠みたいですな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

笑福亭鶴瓶論~戸部田誠

2017-10-01 05:05:05 | 本の少し
笑福亭鶴瓶論 (新潮新書)
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆☆

短歌の本ばかりが続いているので、お口直しに落語に関する本を。
新刊で、早速読んでしまった、今や「国民的芸人」になった鶴瓶さんを掘り下げる。

運と縁を引き寄せるスケベで奥深い人生哲学とは。

例えば「ネアカで元気でへこたれず」と鶴瓶の好きな言葉。
「嫌なことより、たっぱりね、いいことのほうが強いですよ」
「イヤと思って拒絶することは簡単やけど、イヤやからよけい近づくって
いう方法を何十年もとっているんです」、この「人見知りをしない、
時間見知りをしない、場所見知りをしない。そこに対していかに助平になるか、。
それが芸人にとってフラになるんやから」と鶴瓶さんの瓶は“べえ”につながる。

「お笑いにはいろいろな考え方があると想うんですけど、予測もしないアクシデント
が起きた時、いかにそれをおもしろくするのかっていうのが僕の中ではプロなんです。
アクシデントに見せないでいかにおもしろいなって思うように逆転するかって
いうのがプロだと思って入るんですよ」と・・・・。

それは、NHKの人気番組「家族に乾杯」と「ブラタモリ」の違いに現れている。
番組がコラボレーションし、同じ場所を訪れたときも、タモリは、
「同じようにブラブラしているようで全く違う番組なんですよ。
鶴瓶は水平の番組で、こっち(タモリ)は垂直の番組」だと、
タモリは街の歴史や地形の変遷などに興味を示し、鶴瓶はいまそこに住んでいる
人たちにフォーカスしていく。

そこでの仕込なしの素の人たちに飛びこんで、アクシデントを楽しみながら
おもしろみ変えていく・・・・まさに、ひとたらしの鶴瓶ならではの番組だと言える。

そんな、現在進行中の笑福亭鶴瓶さんの生き方を紹介した本でおます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする