ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

神楽坂謎ばなし~愛川晶

2016-01-31 07:38:36 | 本の少し
神楽坂謎ばなし (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋

☆☆☆

あの神田紅梅亭寄席物シリーズの愛川晶さんの新刊文庫。


今度は、出版社に務める31才の女性編集者が主役。

生死さえ不明だった実の父親が健在でいて、しかも危篤状態と聞いて
病院へ行けば、実は寄席の席亭で、暫くの間、席亭代理を務めてくれと・・・。

ここからは大好きな、楽屋裏のハナシ。

「色物」「顔づけ」「シバヤの初日」「テケツ」「モギリ」「イチバン(太鼓)」
「オオド」「立て前座」「開口一番」「主任(トリ)」「ロセン」「タレ」
「膝代わり」「タロ」「ワリ」「板付き」「カゼ」「マンダラ」の符丁がでてくるが、
素人の席亭さんに教えるすがたで上手く解説。


そして最後にでてくるネタが「芝浜」と「死ぬなら今」。

これで、三週続けての「芝浜」続き。

「もう、よそう。 また、夢になるといけねい」でおます。


更にシリーズの続編は現在執筆中とか、楽しみですな・・・・。


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呂好一人勉強会

2016-01-29 23:33:26 | 笑福亭呂好

呂好一人勉強会

船場寄席

呂好さんファンの40名強のお客様


一、桂小梅・・・・・・・・・・・「道具屋」

一人会と言いながら、助っ人で小梅さん、参加。

下座の太鼓は無いんですが、出囃子のCDのスイッチ係がどうしても要るんですな。

マクラは、急ぎがちに日常のコンビニを扱ったもの・・・・を。

本題に入ってからはいつものごとく、ゆっくりの喋りと間、
これやこれ、今や、これぞ、小梅さんの味に・・・・。

本屋の善さんに会う前に、金魚屋に寄って楽しいですな・・・・、
南天さんはそれプラス、射的屋まで寄りますが。

そう言うと、昔の縁日は、輪投げやスマートボールにパチンコと
遊ぶものが色々とありましたなぁ。

最後は、「抜けるもんは無いのか」の客に、
「それやったら、お雛さんの首が抜けます」のところのオチで終了。


二、笑福亭呂好・・・・・・・「たいこ腹」

去年の1月29日に、この呂好一人勉強会したのですが、
丁度一年同じ日にと、一年ぶりの二回目の開催です、と。

兄弟子たちの色々なハナシを中心にマクラを、

演目は「たいこ腹」、呂好さん、最高。

芸が無くて、口だけで生きている幇間の説明を十分にしてからスタート。

この噺、茂八がお茶屋に入ってくるなり、女将、お富さん、お梅さん、
最後は「ねこさん、ご機嫌さん」と、猫にまでべんちゃら使い、
皆さんにご機嫌伺いするところ、・・・まずは、ここの出来で決まりでおますな。

如何に、茂八、口だけ、それもご機嫌伺いだけで商売しているのが丸わかり。

あとは、茂八の、お金への執念が見どころ。

とんとんと進むところ、安定感があって、呂好さん最高。

若旦那も若旦那ですが、それにつきあう幇間という、商売も大変ですな・・・
「愛宕山」「百年目」「鰻に太鼓」「猿後家」にでてくる幇間さん・
仕事ぶりは、たいへんなもんですな。



三、笑福亭呂好・・・・・・・「まめだ」

今迄に聴いた、春之輔さん、米朝一門につながる、
この上品さ、呂好さんにピッタリ。

三津寺さんの前を通る度にに思いだす「まめだ」。

呂好さん、軽い人情噺で、よろしおますな。


四、笑福亭呂好・・・・・・・「弥次郎(鉄砲勇助)」

仲入り後、呂好さん、出てきて、
実はもう一本ネタおろしをを考えていたのですが、あがらず、
次に演じるのは短いので、そのあともうひとつ、演らしてもうてよろしいか
・・・・押しつけで、迷惑になりませんか、と。

お客さんからは、「演って、演って」の拍手・・・・。


次の噺は、たま兄さんに付けて貰った噺です、と。

稽古は独特のもので、笑いの原理、笑いのツボまで、
なぜここで、この言葉、この仕草をするのか、こと細かに解説し、
親切に教えていただきましたと。

たま兄さんの頭の良さに、ついていけない処も多々あったらしいですが・・・。

噺は、嘘つき、ほら吹き、せんみつのはなし。

「木曾の山奥」、「山賊」に続いて「イノシシ」、北海道へ移って
「小便が凍る」「家事が凍る」・・・・・。

全部、「オチ」がたまさん風、その間合いがたまさん風。
あのショート落語につながる、「オチ」。


呂好さんの後ろで、たまさんがチラチラ見え隠れして、
それはそれで、楽しい一席でおました。


五、笑福亭呂好・・・・・・・「近日息子」

最後は、十八番になっている「近日息子」。

この安定感に裏付けされた、躍動感。

ご自分でも演じていて、楽しい噺の一つとか。

噺家さん、こういう噺が増えていくことが、
本当の意味でのレパトリーが増えるということなんでしょうな。

呂好さんで、今もう一度、聴いてみたいのは、
「色事根問」と「天狗裁き」でおます。

お客様の、要望もあって、次回は、今年、5月に開催予定とか・・・・
またまた、新ネタも聴けそうで楽しみですな。


呂好一人勉強会
2016年1月29日(金)午後7:00開演
船場寄席

一、桂小梅・・・・・・・・・・・「道具屋」
二、笑福亭呂好・・・・・・・「たいこ腹」
三、笑福亭呂好・・・・・・・「まめだ」
仲入り
四、笑福亭呂好・・・・・・・「弥次郎(鉄砲勇助)」
 五、笑福亭呂好・・・・・・・「近日息子」

呂好さんと小梅さん

呂好さんファンの面々



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昭和元禄落語心中・八巻~雲田はるこ

2016-01-28 04:32:10 | 本の少し
昭和元禄落語心中(8) (ITANコミックス)
クリエーター情報なし
講談社

☆☆☆

丁度先週、新聞のTV欄を見ていると「落語心中」という文字、
深夜なので、ビデオに撮って観ると、既にもう第三話らしい、
最後にこの続きは明晩に、との言葉に期待していると、やはり一週間置きみたい。

大の大人をなぶったらあきまへんな・・・。
まあ、愉しみは一気に味わうより小出しの方がよろしいようで・・・。



本の方は、第8巻。

師匠の八雲が倒れ、意識は取り戻すが、もう落語はしない、「引退」。

そんな中。三代目助六が向かったのは四国の旅館、そこに、
八雲師匠が菊比古時代の「明烏」と先代助六の「芝浜」の8�テープが残っていた。

そのテープから溢れる、助六さんの幸せに満ちたみよ吉さんとアネさんと過ごした数年間
それが崩れ去ってしまった後に、深い深淵の中に残ったハ雲(菊比古)師匠。

暗く重たい中で、まだまだ「落語心中」は進んでいきます。

でも、今回の落語が「芝浜」とは、このまえの歌舞伎といい、続いていますな・・・。


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落語家という生き方~広瀬和生

2016-01-26 05:05:05 | 本の少し
柳家三三、春風亭一之輔、桃月庵白酒、三遊亭兼好、三遊亭白鳥 「落語家」という生き方
クリエーター情報なし
講談社

☆☆☆☆

今注目の噺家との芸談、インタビュアー。広瀬和生さん。


それも「この落語家を聴け」の落語会の中でのロング・インタビューをおさめたもの。

当日、二席落語はあるんですが、インタビューは、間にか二席終わってからかなんですが、
いずれにしても40分から50分の長時間。

この本では、今、旬の、柳家三三、春風亭一之輔、桃月庵白酒、三遊亭兼好、三遊亭白鳥の五名。
お客様を目の前にしてのハナシだけに、落語の延長、マクラの延長で、
どうしても笑いをとりにいくので、思わず口が滑ってのリップサービスも随所に。

でも、落語に対する思いは皆さん同様に熱いものがいっぱい。


例えば、

「落語から無駄なものを省こうとしたら、もう落語なんかなくなっちゃうんだ」
・・・(ああこれは、話の途中ででてきた、小里んさんの言葉)

「落語って、不親切な芸能ですから、お客様が、聴いた言葉なり仕草なり、
最小限の情報だけをもとに、自分でたくさん想像しなくちゃ楽しめない。
でもそれが出来た時に二は、面白かっていう満足感が、他の娯楽より
大きいと思うんです」・・・(三三)

「オウム返しの噺を面白く出来るってことが、本当の落語の上手さなんだな・・・」
・・・(一之輔)

「「芸人にピークはない」って言っていました。そりゃ波はあるけど、
芸人にはピークはない。でも、お客さんのピークはあるって、
お客さんは飽きる、と。必ず離れる。そんなのは誰でもある」・・・(一之輔)

「ウケてるってことは、ちゃんとお客さまに伝わっているこだし、
違和感なく伝わってるってことで、伝わってなかったらウケないわけですから
もちろん、笑いが総てじゃないですけれど、まあ、今んところ、
私は笑ってほしいんで。楽しい感じで帰ってほしい」・・・(白酒)

「落語って、私は「業の否定」のような気がする。「業の肯定」と言った談志師匠は
凄く人間を優しく見ていたんですね」・・・(兼好)

「談春兄貴も言ってたんですけど、「おれは芸が上手くなったわけじゃねぇんだ。
登場人物の歳に、オレが近くなったんだ」って。
「ああ、兄さん、たまにはいいこと言うんじゃない」と言ったんですけど」・・・(白鳥)


各人の、落語に対するアプローチ、生き方が生々しく語られる。



上方でも、こんな落語会、無いんでしょうか・・・。


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新春大歌舞伎・平成28年

2016-01-23 15:42:29 | 文楽・歌舞伎・能
平成28年・新春大歌舞伎

満員御礼か、大勢のお客様


初めて入った松竹座・・・正面のビュッフェ作の『暫』の絵画

高いパンフレット、1700円。




一、桂川連理柵・帯屋


落語の「胴乱の幸助」にでてくる、お半長、これ聴きたさに、夜の部を。

「柳の馬場を押~小路ぃ~、軒を~並べし呉服店、現金商い掛硯 テン、
虎石町の西側にぃ~、主は帯屋長右衛門、井筒に帯の暖ぉ簾の、掛値如
才も内儀のお絹 テン、気の取り苦しぃ姑にぃ~、目をもらわじとぉたす
き掛け 」と、ああ、お半長だす。

そしてあの歌朴さんが稽古で得意という、あの婆が嫁いじめするところ、
「親じゃわやい、親の言ぅこと聞けんのかい、親じゃやぞい」ああ、ここや、ここ。


枝雀さんの落語だったら、幸助さん、ここの登場人物を忘れんように○×で、


義母の「おとせ」、これは、×××。

それの連れ子「儀兵衛」、これは××やな。

隠居のお父っつぁんが「仏の繁斎」、案外、物事分かっておられて、○。

信濃屋の「お半」こら歳は何ぼや、十四? 大胆なやっちゃなぁ、△

長右衛門女房の「お絹」さん、これが日本一の貞女やな、○○、◎。

帯屋の「長右衛門」さん、三十八、九、分別盛りやないか、大胆なことを、△
いやほんまに悪いのは、優柔不断で誰にでも優しさがあだに、やはり××でおますな。


でも、三枚目の丁稚長吉と、可憐な娘お半との早替り、壱太郎さん、
良かったでおます。

「成駒屋」。


二、研辰の討たれ

一番、解り易く、すんなりと楽しめた「研辰の討たれ」。
大正十四年の作、舞台を江戸時代としているだけで、現代作。

台詞といい、立ち回りといい、仕草もすべてが今風、
主役の三人、辰次が愛之助さん、仇討の兄の九市郎が中車さん、弟が壱太郎さん。

土下座をせよと言えば貴方と中車さんに、「半沢直樹」が未だにギャクで登場。

まあ、三者三様、肩の凝らない舞台でおましたな。

「松嶋屋」。


三、芝浜革財布

落語の「芝浜」。

落語と違うおもしろさは、三年後のお店の違い、落語は想像の世界、
使用人も増え立派な店になっているのは分かっているのだが、
あそこまで綺麗な住まいになっているとは、ビジュアルに見せられると
思わず笑いがでてくる。

そして、最後の幕間に新春の彩にでてきた
當吉郎さんと翫政さんの獅子舞、ユーモラスで動きも大きく良かったですな。


最後の最後、隣で嫁さんがウツラウツラしているので、最後のオチ、
女房のおたつさんが、三年間断っていた酒を勧めて、政五郎が言う
「やっぱりよそう。また夢になるといけねえ」ぐらいは聞き逃してはと起こすと、

注がれた盃を旨そうに呑む政五郎、・・・あれぇ、名台詞なしでどうすんの・・・。

こうして仲良く盃を交わす夫婦、そこへ、大工の勘太郎が、困っている人への
奉加帳をもってくる。政五郎は、革財布のお金をすべて寄進する、
めでたし、めでたし、お金があると心まで豊かになるんですな。

「澤瀉屋」。


平成28年・新春大歌舞伎・夜の部
2105年1月23日(土)午後4:00開演
松竹座

一、桂川連理柵・帯屋

二、研辰の討たれ

 三、芝浜革財布



追伸、今回お互い初歌舞伎を観て、
嫁さんは歌舞伎が良いと、私は文楽が良いと、大きく意見が分かれた。

ビジュアルに解り易い歌舞伎、あのオペラの様なリズムとメロディで語られる
浄瑠璃、文楽・・・・・まあ、ケンカせずして、どちらも行くようにいたしましょう。


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小説古今亭志ん朝~金原亭伯楽

2016-01-19 06:54:32 | 本の少し
小説・古今亭志ん朝―芸は命、恋も命
クリエーター情報なし
本阿弥書店

☆☆☆

志ん朝さんの弟子ではなく、兄さんの馬生さんの弟子の金原亭伯楽さんが書いた本。

小説とうたっているので、すべては本当の事では無いと思って読まなければですが、
落語に関すること、芝居での三木のり平さんとの絡み、
すべて他の本で知っていること、となればすべて事実なのか・・・・・。

この本で一番興味をもって読んだのは、
独身の時の“時子”さんと、結婚後に出会う“恵美”さんとの恋模様。


でも、二人しか知らないことも多く・・・・、

志ん朝さんが自らしゃべったのか、一番気心が知れた伯楽さんだけは
近くにいてそれとなく知ることとなったのか・・・・・・・。

謎に包まれた真実、それ故に、小説としたのか。


芸は命、恋も命。

いずれにしても、人の秘め事は興味そそります。


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「角座月夜はなしの会~大爆笑!ラジ関寄席」

2016-01-18 21:52:50 | ラジ関寄席

ラジ関寄席

一、桂咲之輔・・・・・・・・・・・・・「寄合酒」

大師匠の春団治さんが亡くなられて、十八番にされていた「寄合酒」を。

でも、途中料理の場面で、食材は入れ替わるところもあり、荒削りで未完成。

酒は誰が用意したのか、・・・・気になるところだし。

あの、気楽な連中を違い分けた大師匠の域にはまだまだ時間が掛かりそうですな。


二、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・「初天神」

正月明けに相応しい噺。

今も昔も、きっちり、かっちり、の呂竹さんの落語。

寅ちゃんのやんちゃぶりが、早く見たいですな。


三、笑福亭伯枝・・・・・・・・・・・「試し酒」

良ろしいな。

今迄、四人の落語家さんで聴いたことのある「試し酒」ですが、
伯枝さん、一番、ほんま、良ろしいな。

呑みっぷりといい、段々酔っていく顔色といい、
横柄に喋りだす、田舎育ちの権助はん、素朴な人柄と共に最高・・・・

すべて、充実の一席でおました。


四、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・「豊竹屋」

浄瑠璃好きな、豊竹屋節右衛門さん、見たものを即興で浄瑠璃に。

口三味線の花梨胴八さんとのコラボ競演、・・・・・・・。

音楽的才能のある、喬若さん、是非小粋なギャグなんぞ
ボチボチ挟んで欲しいですな。


五、桂春若・・・・・・・・・・・・・・・「鹿政談」

マクラは得意のジョーク集。
いつ聴いても新作で、楽しおます。

でも、あのシュールさは、春若さんの独断場ですな。

京の名物から、奈良の名物へ。・・そして「鹿政談」へ。

この「鹿政談」といい、「百年目」「一文笛」「はてなの茶碗」と、
米朝さんの噺っぷりに、ダブりますな。

お奉行さんのお裁きで、スカッとした「鹿政談」でおました。


「角座月夜はなしの会~大爆笑!ラジ関寄席」
2016年1月18日(月)午後7:00開演
道頓堀・角座

一、桂咲之輔・・・・・・・・・・・・・「寄合酒」
二、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・「初天神」
三、笑福亭伯枝・・・・・・・・・・・「試し酒」
中入り
四、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・「豊竹屋」
五、桂春若・・・・・・・・・・・・・・・「鹿政談」




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第738回・田辺寄席《新じっくりたっぷりの会―桂南天の段》

2016-01-17 23:05:11 | 田辺寄席

一年振りの田辺寄席ですが、幟が沢山に増えてます。


《新じっくりたっぷりの会―桂南天の段》




開口0番は「禁酒」

酒癖が悪い方というと、先代の文我(我太郎)さん。
人の話の揚げ足を取って、どんな事でも絡んでくる。

もう一人、凄かったのは小染さん。
意識のなくなるまでとことん呑む。
呑みに行こうと云われたら、朝方までは覚悟の上。
亡くなられたのは、享年36才、若かったですな。

「酒は百薬の長、命をけずるかんな」とか、
適度に嗜むのが、よろしおますな。


一、笑福亭生寿・・・・・・・・・・「金釣り」

最初のマクラから、師匠の生喬さんによく似てきましたな。
落語といい、宝塚といい、師匠と弟子の関係、気持ち悪いぐらい似るんですな。

噺はこの頃、生寿さんよく掛けられる「金釣り」。
珍しい噺ですが、まっこと「金を稼ぐネタ」、「金釣り」でおますな。


二、桂南天・・・・・・・・・・・・・・「阿弥陀池」

最高、良ろしおますな。・・・・・・・・・・南天落語、爆発。

「体をかわす」、「タイ」を思いだすのに「西宮」からの一連。
随所に、南天さんの工夫がいっぱい。

「針の先」「エサ」の答に、「いったい持っている鯛の、どこにエサ見えんのや」と、
ちょっとしたところに、お客様目線が入る。

「ゾウ」の説明にも、「鼻の長い動物」、・・・・「オオアリクイ」「バク?」などがでてくる
「そんな難しい答え出せるんなら、もっと簡単なあるやろ」と
ひっぱること、ひっぱること・・・・・。

ああ、「米政」の弟が殺されたと聞いてからのドタバタぶりは、最高潮。
大師匠の枝雀さんを彷彿させる。

こんな南天ワールド全開の落語聴けると、誰が行けというた、
それなら「阿弥陀が池」と申しました・・・・の一席でおます。


三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・「蛸芝居」

文枝師匠の十八番「蛸芝居」。
家内中、芝居好きの最後は蛸まで踊りだす。

この落語で一番難しいのは、その蛸の顔とか・・・。

サゲは、「黒豆、三粒、持ってきてくれ」と、
これは蛸にあたった時のおまじないらしいです。


四、笑福亭由瓶・・・・・・・・・・「じゅうじゅう亭弁当」

酷い、凄い、辛い、こんな落語、あるんですな。

新大阪から京都までの買った弁当に白ごはんが付いていなくて大騒動。

でも、嫌な上司ですなぁ。 人の過ちにとことん付け込む。
逆の立場なら、どうするのか。

創作落語、作者の本質が表れるとすれば、これが由瓶さんの本質、
笑うに笑えないとはこのこと・・・誠に、怖いハナシでおました。


五、桂南天・・・・・・・・・・・・・・「住吉駕籠」

おもしろいのには、間違い無いんですが・・・・。

これは、南天ワールドが出過ぎて、住吉さんではなく、
天神さんの境内のような感じ。

バタバタしてせわしなくて、あの熊野街道のゆったりとした大人の空間、
住吉さんの風景が浮かんでこず。

落語というのは難しい芸で、受け手側の客の想像力に任しているだけに、
酔っ払いの客と駕籠かき二人にフォーカス、焦点が絞られれば絞られるほど、
街道筋の周りの景色が消えてしまう。

あの、「駕籠の向き変えときや」は、場面転換の息抜きで、
お口直しに周りの景色が拡がるところ
そこまで、笑いで埋めてしまうと、ドンドン、インドア状態になってしまいますな。

演者も客も、各自その場でイメージしているだけに、
浮かぶ景色に各々違いが生じるんですな・・・・。
(贅沢な意見で、すいまへん)

ほんと、ああ、落語って、難しい芸でおますな。


第738回・田辺寄席
《新じっくりたっぷりの会―桂南天の段》
2016年1月16日(土)午後5:30開演
桃ヶ池公園市民活動センター

一、笑福亭生寿・・・・・・・・・・「金釣り」
二、桂南天・・・・・・・・・・・・・・「阿弥陀池」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・「蛸芝居」
仲入り
四、笑福亭由瓶・・・・・・・・・・「じゅうじゅう亭弁当」
五、桂南天・・・・・・・・・・・・・・「住吉駕籠」



十分愉しませて頂きました、田辺寄席の昼夜公演でおました。



中入りの休憩、寒いだけにぜんざい一段と美味しおます。




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第737回・田辺寄席《桂雀三郎一門会》

2016-01-16 23:02:58 | 田辺寄席

今年の落語初めは、田辺寄席から・・・・・・


《桂雀三郎一門会》


140名もの大入り満員。


開口一番・・・「サ」(鷺とり)

開口一番、文太さんでてくるなり「この頃、涙もろうてあきません」
・・・・・・「春団治師匠が亡くなられました。」と言うなり嗚咽。

思い出深いお師匠さんで、前座時代随分お世話になり、
厳しい中にも、茶目っ気のあるお師匠さんでしたと・・・
・・・・・涙を拭いながらのおしゃべり。

そして、米朝、松鶴、文枝、へと
四天王の中では酒飲みのイメージがあったのは松鶴師匠ですが、
実は家ではあまり呑まれなかったようで、一番強かったのは
米朝師匠、日本酒をゆっくりとぐびりぐびりと呑んでおられました。

春団治師匠と文枝師匠は、横に女の人が居るとすすむお酒で、
粋にそしてご陽気でおました。

今日の開口一番は「サ」(鷺とり)、残り時間が少ないので、
ましてや、最初の部分は雀太さんの「商売根問」とつくので、
ここでは、粗筋と間に入る俄の説明を・・・・・と。


一、桂雀太・・・・・・・・・・「商売根問い」

雀太さんの骨太の落語、好きですな。

「これが、我が一門の特徴ですが」と、
座布団をはみ出しての熱演。

“雀取り”、“鶯取り”“ガタロウ”と商売のあれこれ。

雀太さんの、声の大きさ、元気の良さ、落語の必須条件ですな。


二、桂雀五郎・・・・・・・・「八五郎坊主」

落ちつき払った、雀五郎さん。
あまりの名人芸に、ウツラウツラ。

名前をつけてもろうた処は覚えているが、
街中へ出てからは意識なし、

嫁さん、リズムが良いとすぐ寝てしまうと・・・・、
すると、今日の雀五郎さん、名人芸でおますな・・・・失礼しました。

三、桂文太・・・・・・・・・・「代脈」

文太さん、腎臓結石のハナシで長いマクラを。

「せきどめ」の薬が効いてきたのか、うつらうつら。
気がつくと、娘さんのお腹を押さえている、あぁ、終盤のところ。

古典落語の問題点ですな、・・・そこそこの噺は、知っているだけに
意識が飛んでも、頭では物語は進んでいるのか、ところどころ戻っても、
全部聴いたつもりになっている、・・・・ああ、困ったもんですな。


四、桂雀喜・・・・・・・・・・「アンドロイドJ」

是非聴きたかった「アンドロイドJ」。

これは、創作だけに、全編一語一句漏らさず聴いていましたで。
この「アンドロイドJ」のJは、雀喜さんのJ。

自分とうりふたつのアンドロイドができたら、
嫁さんはどっちを選ぶのか・・・。

人を動かす4つの方法、「利」「愛」「同情」「恐怖」があるらしいですが、
やはり「稼ぐ夫」が一番なんでしょうな。


五、桂雀三郎・・・・・・・・「宿屋仇」

「源やんは色事師、色事師は源やん」

旅の楽しさには、気心知れた仲間同士というのがありますが、
この噺も「源兵衛、清八、喜六」の三人組の、ほたえよう。

でも、その隣にはお武家様が、
世の中には「見てきた様な、嘘を言い」というのもありますが、口は禍のの元。

口に尊ぶと書いて、「噂」、ですが、
あまり「噂」を口にすると、ろくなことはありませんな。


第737回・田辺寄席《桂雀三郎一門会》
2016年1月16日(土)午後1:30開演
桃ヶ池公園市民活動センター

一、桂雀太・・・・・・・・・・「商売根問い」
二、桂雀五郎・・・・・・・・「八五郎坊主」
三、桂文太・・・・・・・・・・「代脈」
仲入り
四、桂雀喜・・・・・・・・・・「アンドロイドJ」
五、桂雀三郎・・・・・・・・「宿屋仇」



睦月席、恒例の「ぜんざい公社」。


桃ヶ池を眺めてのお庭で、ぜんざいを味わうお客様。


つきたてのお餅入りのぜんざい。
甘さ控えめで、男の私達にも美味しおます。





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現代落語論~立川吉笑

2016-01-12 05:00:00 | 本の少し
現在落語論
クリエーター情報なし
毎日新聞出版

☆☆☆☆

丁度、年末にテレビで二宮さん主演で「赤めだか」がありましたが、
なかなかの出来、本とは違った味で落語ファンも大いに楽しめました。

“談春”さんが主人公なのですが、物語の主役は師匠の“談志”さん。
愛と鞭が入混じった理不尽な育て方、普段は一方的に突き放しているが、
他人からの攻撃には、弟子を心底守り通す。

その一門の“談笑”さんの弟子、
“談志”さんから言えば孫弟子にあたる“吉笑”さんが、
実は、“談志”師匠の名書に「現代落語論」というのがあるのですが、
それをなぞって、その落語のおもしろさ、色あせなく受継いでいく責任を
「現在落語論」として、書いた本。

“談志”が「落語が『能』と同じ道をたどりそうなのは、たしかである」という
一言で締めくくられた前書、このままでは落語は大衆性を失い、
まさに伝統芸能になってしまう日がいずれくるのではないか・・・・・と。

あの1965年から半生記経った今、その可能性は極めて低くなったが、
もう一度「伝統を現代に」という思いをベースに、落語の魅力を伝える。

噺の本質さえ摑めば、“吉笑”さんの師匠の“談笑”さんは、
古典と改作のついて、「例えば仏像やお寺や神社は歴史を感じさせてくれるし、
そういったものの古めかしには心が安らぐこともある。ただそれらが
つくられた当時は、もっとキレイでピッカピカだったことも事実なのだ」と、

まさに、本質、だからこそ「伝統芸能」としての古めかしさを醸し出すことも、
「大衆芸能」としてのピカピカの輝きをも見せることは現代の落語にとっては
等しく大事だと。

いつもは「紺屋高尾」の改作「ジーンズ屋ゆうこりん」を演じる
“談笑”師匠が、あるときの「紺屋高尾」の最後の定番のフレーズで、
「傾城に誠なしとは誰が言うた。『ジーンズ屋ゆうこりん』改め
『紺屋高尾』の一席でお開きでございます」、・・・・・カッコイイ。

あるネタをいったん現代化して、それをまた古典に還元する。

まさに、噺を生きもの、生ものと扱っている証拠ですな・・・。



筆の立つ談志一門、談志、談四楼、談春、志らくに続いて、
本を出せる落語家がまた一名デビューしましたな。


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新春文楽公演・平成28年度

2016-01-11 21:46:52 | 文楽・歌舞伎・能
平成26年度・新春文楽公演

近松門左衛門の作


午後4:00から8:35までの初段からの通し上演。




「国性爺合戦」とは、日本と中国を舞台にしたスケールの大きな演目。
初演の1715年といえば今から300年前、日中って今のヨーロッパぐらい
離れた異国だったんでしょう。

作者は、近松門左衛門。


通し上演なのですが、おもしろくなってくるのは、
「千里が竹虎狩りの段」から、虎が現れ主人公の和藤内と戦います。
その虎、大きくなった猫のようで、そのユーモラスなこと
その当時、本物の虎など見たことが無かったお客様には、
その姿だけでも、拍手喝采だったんでしょう。

ああ、それと「返し」といって、観客から見える形での舞台転換、
これも、おもしろく、大受けだったのでは・・・・・。



三段目の「楼門の段」以降は、

和藤内の老母や皇女の錦詳女の二人の女性の心の葛藤、
この辺りから、浄瑠璃の本領発揮でおます。


男の面子、男の手柄、男の恥、それに翻弄されて揺れ動く義理の母娘、
命を惜しんだ親兄弟に貢がないのは「唐土の国の恥」と錦詳女は自害。
老母は自分がながらえては、「再び日本の恥」と自らの命を絶つ。

その結果、大明国再興が果たされるのですが、
その陰に、女性の犠牲が・・・・・・。

浄瑠璃・・・・・常に悲劇的立場の女性が描かれているんですな・・・・。



次の文楽公演は、4月2日~24日の国立文楽劇場
通し狂言「妹背山婦女庭訓」でおます。



平成28年度・新春文楽公演・第2部
2016年1月11日(月・祝)午後4:00開演
国立文楽劇場

 一、国性爺合戦(こくせんやかっせん)

大明御殿の段
大明御殿奥殿の段
芦辺の段
平戸浜伝いより唐土船の段
千里が竹虎狩りの段
楼門の段
甘輝館の段
 紅流しより獅子が城の段




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追悼・三代目桂春團治

2016-01-09 09:09:09 | 落語

追悼・三代目桂春團治

一月九日午前0時十一分、桂春團治さんが、
心不全のためお亡くなりになりました
八十五歳でした

一番の思い出は、新丸八寄席の目と鼻の先の至近距離で聴けた
十八番の「野崎詣り」でおます



心からご冥福をお祈りいたします

合掌
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アイム・ファイン~浅田次郎

2016-01-05 05:05:05 | 本の少し
アイム・ファイン! (小学館文庫 あ 18-2)
クリエーター情報なし
小学館

☆☆☆

浅田次郎さんのJALの機内誌に連載中のエッセイをまとめた第二弾。

あと一冊は、単行本で既に出版されているようですが・・・・文庫本まで待ちますか。


内容は、旅のはなし、ラスベガスのバクチや競馬のはなし、
書斎や講演での仕事ぶり、中国へのアテンドツアー、
ハゲについて、食べ物のはなし、こうしてみると、
日常の何気ないことを題材に、エッセイ化しているのがよくわかる。

まあ、エッセイって日々の公開日誌みたいなもんですから・・・・。

二八蕎麦というのがありますが、浅田さん遊び四割、仕事六割の四六生活か。
仕事と旅取材の際が難しいので、贔屓目に見ても三七生活でおますな。




時折入ってくる、小説家に依頼のある講演について・・・

この文化講演で、小説家には得意不得意の二つのタイプに分けられる。
同じ商業に就きながら、この二通りが歴然としているのは、たぶん小説家になった
そもそもの動機と関係があるのではないかと・・・。

子供の時から自己表現を書くことのみに頼ってきたか、
あるいはまったく逆にもともと口が達者で、喋るように文章を書いてきたか。
そのいずれか一方であると・・・・。

そうした先天的素質のほかに、世代による講演の得意不得意もあるような気がする
とは年長の方はおしなべて講演なさるが、下の世代になると好んではいない。

昔は(著者1951年生まれ)小中学校の学級会や自治会では、
起立して我意を述べるという方法が当り前だったが、
高校のホームルームになると車座に組んで、
いわゆるディベートを始めるようになった。

おそらくこの時代に、伝統的なヨーロッパ流の意見弁述から、
アメリカ流の討論形式に学生生活が変わっていったように思えると・・・・。

ああ、今の若い者、普段差し向かいではそれなりに意見を言うくせに、
大勢の前で喋るとなれば、まるっきり駄目。


ディベートは得意だが、スピーチは御勘弁、
会社の者にも、年齢を見て、心してかからねばでございます。


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落語の名人芸「ネタ」の裏側~立川志らく

2016-01-03 04:05:06 | 本の少し
落語名人芸 「ネタ」 の裏側 秘蔵資料 三越落語会 十一名人の「感どころ」
クリエーター情報なし
講談社

☆☆☆☆


落語の名人芸「ネタ」の裏側と、立川志らが、
三越落語会+十一名人の「感どころ」と各噺家が当日のプログラムに書いた「感どころ」と、
志らく自身の解説を加えたもの、各噺家の自筆の原稿も掲載されており、
書体と推敲ぶりが窺えて、興味がそそられる。

その十一名人とは、五代目志ん生、八代目文楽、六代目圓生、三代目金馬、
三代目三木助、八代目可楽、八代目正蔵、五代目小さん、十代目馬生、
五代目圓楽、五代目談志・・・・・の十一人。


実際に高座を見た小さん師匠、憧れだった馬生師匠、そして圓楽師匠、
志らくさんの師匠である、談志師匠と後半になればなるほど、
志らくさんが、実際噺家になってから、自分の落語を究めるのに、
芸のサンプルとして細やかに分析しているので、おもしろい。


ただ、すべてが、師匠との比較論であり、離れようとすればするほど近づいてしまう。
例えば、一門の志の輔、談春、志らく、の談志十八番への接し方は、三者三様である。
全く触れない志の輔、オマージュとコピーの談春、否定しても元に戻る志らく、と
自己分析している。

前半は「三越落語会」の正しい芸の継承との形を取りながら、
後半は「三越落語会」を通じて、志らくの落語論を遠まわしに披露。

何れにしても、一つの噺をものにする為の、各噺家の思い、「感どころ」が知れる。


同時代の噺家を意識しながら、如何に自分の十八番とするか、
「ネタ」の裏側の、工夫と悩み、そして芸人としての自己肯定。

「感どころ」、一つにしても、各人各様の思いが伝わってくる。



でも、この名人さん達の生の高座を見たのは談志さんだけに・・・・・残念です。


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2016年・謹賀新年・ごまめ~の~いちょかみ

2016-01-01 01:06:26 | 街で

2016年・謹賀新年・ごまめ~の~いちょかみ

今年は、「ごまめ維新」の年に。

「転原自在」と、すべてのことは自分自身に起因していると、白紙で考える。

変化する瞬間、進化すると信じ、前進あるのみ、

今年は維(これ)新たなりでおます。


でもこれは大好きなので、
今年も「ごまめのうた」歌詞を掲載させて頂きます。

    ごまめのうた

              島田陽子

  いつかて いっしょに あそびたい
  にいちゃんたちに ついてくねん
  さっさとしいや ほっとくで
  しかられたって へいきやねん
  ごまめで いれてくれるねん
    ごまめ ごまめ うれしいごまめ
    ちいさい子かて なかまやねん



  いつかて いっしょに あそびたい
  にいちゃんたちは おこらへん
  とっととしたかて おそいのン
  しゃあないいうて まってるねん
  ごまめやさかい かまへんねん
    ごまめ ごまめ うれしいごまめ
    ちいさい子かて なかまやねん



本年もよろしくお願い致します。

ごまめ



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