ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

六本指のゴルトベルク~青柳いずみこ

2013-01-31 05:50:32 | 本の少し
六本指のゴルトベルク (中公文庫)
クリエーター情報なし
中央公論新社

☆☆


先ほど読んだ、「モノ書きピアニストはお尻が痛い」斗前後したが、
講談社エッセイ賞、受賞作品ということで買った本。

全編、音楽と音楽家が登場する小説を紹介しながら、
そこには、音楽への想い、今の日本の音楽事情など、音楽家ならではの立場で語る。

例えば、日本の音楽家の実情は、

「明治の洋楽導入以来、西洋に追いつけ追い越せと努力を重ねてきたピアノ界は、
すぐれた教育システムと生来の勤勉さから有能な人材を多数育成したが、
その人材を育成したが、その人材を活かすことができる受け皿を同じような熱心さで
開発することを怠ったために、超人的な努力の多くが宙に浮き、社会に還元されないまま
打ち捨てられている」・・・・・と、有名音大を出て、海外留学して、国際コンクールに入賞し、
一流オーケストラと共演してさえ食べていけないというのが、日本のピアニストの実情と、
怒りとも、諦めとも聴こえる悲痛なる叫びがある・・・。

また、ヴァイオリニストでは、

ピアノは図体が大きいため、会場に備え付けられれた楽器を弾くのが普通だが、
ヴァイオリンは自分で自分の楽器を持ち歩く。声楽家は、自分の声が楽器だから
ヴォイス・トレーニングに精を出し、技術を磨く。ヴァイオリンはボーイングや
運指の技術を磨くし、師事する先生のメトード次第で音質が変わったりするわけだが、
声楽の声帯に当たる部分、すなわちヴァイオリンに多大なるお金を出して買わねばならない。
その額が、ウン千万、億とも言われている。

もし子供がヴァイオリンで素質を示したら、両親は先祖伝来の田畑を売り払う覚悟を
しなければならない。運良く田畑があれば良いけど・・・・・。
だから、このまえみたいにベルギーかどこかの空港でヴァイオリンが
取り上げられたりするんですな。

そのヴァイオリンの斡旋に絡んだハナシはいろいろ、りべートの収賄容疑だけではなく、
その楽器そのものの真物贋物で詐欺罪まで進展するとハナシはまた別・・・・
それを下敷きにした本として藤田節子さんの「マエストロ」を紹介・・といった具合に、
本を紹介しながら、ご自分の思いのほどをぶちまける。

紹介の本を読もうと思う前に、青柳さんの語りだけでお腹一杯になってしまうのが難点か・・・。



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恋ばっかりもしてられない~佐藤真由美

2013-01-29 05:17:52 | 本の少し
恋ばっかりもしてられない (幻冬舎文庫)
クリエーター情報なし
幻冬舎

☆☆

今や、夫もあり、子供もあり,の佐藤真由美さんの短歌&エッセイ。
読むうちにこれっていつの時の気持ち・・・・と。

大人になった時の恋心・・・十年かけて仲良くなるんだもん・・・。

「夫がいないと生きていけない」と、少し嬉しく自慢たらしく・・・。

「しないように気をつけていたのに、恋をしてしまいました・・・・」

「お金を積んだって、いい人との出会いというのはなかなかないからね」

「なんで?」、「疲れた」・・「家は?」、「引っ越す」・・「会社は?」、「辞める」・・「?」、「もういいの」

妻になっても、母になっても、恋心、いっぱいの真由美さん。

恋の記憶と予感の狭間で漂います。


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第9回・久米田とんとん亭

2013-01-27 23:32:15 | 久米田とんとん亭

久しぶりに、地元久米田のとんとん亭へ、ほんと久し振りでおますな・・・。



三者三様の演目、楽しみですな・・・・・・・・・・。


一、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・「野ざらし」

久しぶりの喬若さん、一年半ぶりだが、こんなんだったのかと印象ががらりと違う。
前は、勢いがあるとこと、粘るところが適度にミックスされていたのに、
今回、言葉なくして、顔の表情だけで粘る粘る・・・・噺の勢い殺してまで。

噺家さんの、噺っぷりって、しばらく会わないだけで、
微妙に変わってしまうもんなんですな・・・・・・。

進化しているのか、はたまた退化しているのか、私には解りませんが、
でも「ドリームジャンボコンテスト」二代目チャンピオンに輝いた
喬若さんの、一席でおました。


二、笑福亭由瓶・・・・・・・・・・・・「試し酒」

お酒の呑みっぷりは、なかなかのもの。
あとで、「上手いわ、お酒呑むのん」とおば様たちに絶賛されていた由瓶さん。

でも、酔いっぷりは・・・・・・。
権助の酔いぷりと、そのあとのうんちくと、うだうだ感が・・・・。

量は多くて多少苦しいけれど、好きな酒をたらふく呑めて、
上機嫌に酔っている、権助、いや、由瓶さんをみたいもんですな。


三、笑福亭銀瓶・・・・・・・・・・・・「宿屋仇」

毎日、朝のラジオの生放送を担当しているので、家は尼崎ですが
呑んだ時は、何かで遅刻してはならないので、いつも弁天町のホテル泊まり、と。

そこでの出来事をマクラに・・・・上手い流れで「宿屋仇」へ・

さすが、銀瓶さんらしい安定感のある「宿屋仇」
感心も得心もしたのですが、何かしら物足りなさを・・・・

バスの時間が合わず、雪が降る中を20分ほど歩きながら考えたんですが・・

「伊八、伊八」とお侍に呼ばれて、二階へ階段を上る仕草(右足でとんとんとん)が
なかったことか・・・・あのドンチャン騒ぎから、「伊八」の声で舞台転換・・・
何があったのか、またお叱りか、と伊八があの二階へ上がる間が、結構この噺のキモ。

ビジュアル的演出を排除しての銀瓶さんの「宿屋仇」、音としては完璧。
でも、私たち素人には、やはり横と縦の拡がり立体感がある方がわかり易いんでしょうな・・・。

でも、この「久米田とんとん亭」も、もう9回、次回は10回目、早いもんですな・・・。
やはり、地元の落語会、今後とも続けて参加しなければでおます。


第9回久米田とんとん亭
2013年1月27日(日)午後5:30開演
岸和田市・大町町会館

一、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・「野ざらし」
二、笑福亭由瓶・・・・・・・・・・・・「試し酒」
三、笑福亭銀瓶・・・・・・・・・・・・「宿屋仇」


13-4-15


打上げの銀瓶さん、喬若さん、由瓶さん。
喬若さんは下戸、由瓶さんは車で、ビールはなしでおます。


和やかな打上げ風景・・・・・・・・・
銀瓶さん・・・・ファンの方と写真を撮ったり、サインをしたり、大忙しでおます。



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モノ書きピアニストはお尻が痛い~青柳いずみこ

2013-01-25 06:19:48 | 本の少し
モノ書きピアニストはお尻が痛い (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋

☆☆☆

なんとも、濃縮100%のエッセイ。

現役ピアニストでありながら、エスプリ満載のエッセイスト、青柳いづみこさんの本。
音楽家と文筆家の二足の草鞋というより、ご自分の分野である音楽に対しては、
小気味いい、いたって辛口のコメントが続く。

でも、ドビュッシ―からはじまり、近代へと繋がるとどうしようかと思っていると、
モーツァアルト、シューベルト、ブラームスそして大好きなシューマン、ロマン派へと
・・つながる。

モーツァアルトのピアノ曲は、子供のころが一番上手で、そのあと一時的に下手になり、
また年齢を重ねるごとにだんだん上手になっていく、そんな性質を持っていると・・・。

ニュートラルなシューベルトの作品では、作曲家自身の個性や自己主張を超えて、
メロディや和声進行そのものの美しさが、直接私たちに語りかけてくる。
そのめまぐるしい転調には、たしかに、夢遊病者のような、
超感覚的なところろがある・・・・と。

ラヴェルとドビュシーの作風を決定づけているのは
もしかしたら彼らの体型かもしれない。と思うことがある・・と。
やねぎすで鋭角的な線に囲まれ、いかにも体が固そうなラヴぇルと、
ずんぐりむっくりでどこもかしこも円く、歩くと猫のように音がしなかったという
ドビュッシー。

シューマンは、あるとき演奏旅行に出かけたピアノの名手である妻クララへの
手紙の中で、いささか自嘲気味に告白している。
「君がぼくの曲を弾かないのは正しかった。・・・・・・・
・・・・それらの曲は大衆向きではないからね」
それは、舞台芸術家と創作家との解決されない軋轢でもあった・・と。

青柳さんの、ピアニスト的作曲家論は、曲への解釈とあいまって凄い・・・・。



そして、フランスの文化は絶妙のバランス感覚にある、「繊細さの選択」は、こだわりの辛口。
このバランス感覚こそが、フランスエスプリの正体のような気がすると・・・。

ピアニスト論では、アリゲリッチ、ラローチャ、ポリーニにミケランジェリ、
グルダ、ムストネンに最後にはグールドが登場。

ピアニストが語る、ピアニストの演奏論、どんな評論よりも説得力がある。
それも、私が慣れ親しんだ時代のピアニストばかりなので、CDを引っぱりだして聴く・
・・・・・久しぶりの音楽に浸りながら、なぜか部屋のかたづけがはじまる・・・・。

分ければ3~4冊分の本になるような、ぎっしりと詰まった濃縮なる内容。


しばらくは、青柳いづみこさんの本にはまる予感がしますな・・・・。

13-B 6


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第17回・夕陽丘寄席

2013-01-24 23:08:25 | 夕陽丘寄席

今回から、夕陽丘だけど、クレオ大阪から会場は大江会館に。


トレ・イタリアーノ高座。

久し振りの夕陽丘寄席、なんと今回から会場が変わっていて、ちょちょまう。


一、桂治門、・・・・・・・・・・・「つる」

でてきた、治門さん、着物は肌蹴、頭はボサボサ。
裏で、作業でもしていたのか、遅れて慌てて楽屋入りしたのか・・・。
前座さんは、スッキリした短髪が、私の好みなんですが。

演目は「つる」、米朝師匠が言う、落語のエッセンスがすべて網羅されている噺とか。

噺っぷりは詰まりも噛みもせず、順調に流れてはいくが、なぜか笑いが少ない。
まあ、私たちが笑う「間」を与えてくれないというか、川の真ん中を流れていくのではなく
小川の枯葉のごとくあっちこっちでひっかかってくれる方が、
こちらとしては楽なんですが・・・。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「宿替え」

今回から会場が変わりましたと、あとで聞くと半数の方が新しい方、
同じ駅で、たった200Mぐらいの移動なのに、お客様が変わるとは・・・・。
落語なんて、ご近所の方が集まられる、ほんま地域密着型なんでしょうな。



今回のチラシに、なんと、私の得意先である、武生の明城さん主催の
鶴二さんの「武生・蔵の辻落語会」の立派なチラシが・・・・。
鶴二さん【二席】呂好【一席】佐々木千華さんの三味線。
4月20日、ちょっと遠いが、お近くの方は是非でおます。

噺は「宿替え」、枝雀さんは楽しい引越しの荷物をまとめるくだりがあるが、
鶴二さんは、引っ越しした先でおやっさんが休んでいるとこから始まる。
でもこの型、五代目笑福亭松鶴から、五代目桂文枝に伝えた型とか・・・。

仲の良い夫婦、特におっちょこちょいでちょっと抜けている亭主が抜群。
根はアホなくせに、かしこまろうとするおやっさん、そんな男を演らせたら、
鶴二はん、天下一品ですな。

一番前で見てましたが、あれこれ言う女房との言いあいしながら、
八寸の釘を打ってしまうのだが、徐々に釘である小拍子が微妙に入っていくのを
見ていて、鶴二さんの細かい所作に、感心も得心・・・。

こんなとこが、本寸法の中の軽妙なる鶴二さんの正真正銘なる誠実さですな・・・。


三、桂福矢・・・・・・・・・・・・・・・「動物園」

袴姿で登場の、福矢さん。
実は「野ざらし」をしようとネタ繰りまでして、袴を用意してきたのに、
きっちり、前の「宿替え」とネタがツイてしまったと。

ええ、どこがついているのか・・・、
夫婦の惚気は違うし、長屋の壁に穴をあけるということか、
長屋の隣人に話をしにいくというところか・・・。

でも、この心づかい、気づかい、凄いですな。

そして、急遽「動物園」へ。
ぬいぐるみを着るところもアッサリと、オーソドックスな型。
あまり演ってないというが、すぐに演れるところなんぞ、
噺家さんの記憶力、頭の引きだしはどうなってるんでしょうな。

福矢さんの、貴重なる袴姿での「動物園」でおました。


四、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・「初天神」

よろしおましたで・・・・。

笑福亭というか、下町の味、おやっさんの助平さも随所にでていて、
ちょっと色っぽい噺に。・・・・・・・・中にでてくる、「今日は24日、初天神さん」と、
まさに、今日演らなければ、今日聴かなければの「初天神」。

途中、遊喬さん、おかみが言う「今日は、キビショ付きですかいな」で、
キビショって解かりますか、と噺を止めて説明・・・。

「急須のお茶が出るところのこと」、あそこが小さくて子供のおちんちんみたいなので
云うのかと思っていると、急須本体をいう言葉として、また横から口を出すと、
おまけという事でもあるらしい・・・・。まあ、遊喬さんのいう通り、落語とは勉強になりますな。

このおやっさん、天神さんに連れて行くのを嫌がるのは
、寅ちゃんがあれ買えこれ買えというのではなく、単に色街に遊びに行かれんだけのことで、
その証拠に、天神さんに着いてからは、親子とも大いに遊ぶ。

飴屋、みたらし屋、最後に凧あげと、その親子揃ってのたのしさは、今ではみられない。
そんな気の良い男と、遊喬さんがダブって好演。

遊喬さんの、骨太でいてシャイな笑顔・・・・好きでおますな。


夕陽丘寄席
2013年1月24日(木)午後7:00開演
大江会館・四天王寺夕陽丘

一、桂治門、・・・・・・・・・・・・「つる」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「宿替え」
三、桂福矢・・・・・・・・・・・・・・・「動物園」
四、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・「初天神」


13-03-12



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買物71番勝負~平松洋子

2013-01-22 05:30:10 | 本の少し
でも
買物71番勝負 (中公文庫)
クリエーター情報なし
中央公論新社

☆☆

去年から二年越しで読み終えた本。

まるで、平松洋子さんの「ピカイチ事典」。
買物は真剣勝負。お奨めの商品が71番プラス16番の計87番。

女性だけに、下着とかボディケア商品とかもあるが、食べ物であったり、
キッチングッズなど家庭用品は私自身が興味あるので楽しめる。

本のミミを折った処を再度見てみると、

京都のうまいもん・・・・二月に志らくの落語会が京都であるので、
そのとき、嫁さんと一緒に行きたいなぁと思って折ってあったのだが・・・
紹介されているのが
「加茂とうふ 近喜(京揚げ、お豆腐)」「出町 ふたば(ぷにぷに豆腐)」
「花折 (トチ餅)」「柳桜園茶舗 (焙じ茶)」「八坂神社 やよい(ちりめん山椒)」
「御倉屋 (旅奴)」「上賀茂神社 神馬堂(焼き餅)」「よーじや (あぶらとり紙)」
「嵩山堂はし本(便箋、葉書」・・・・まあ、目当ての店は一二店舗にして
ぶらぶらと散策するのがたのしいんですが・・。

チーズの城・・・・・・ワインのあてで書いてあったのが
「パルミジャーノ・レッジャーノのふたかけ」「切っただけのトマトとセロリ」
「つくりおきの長ねぎのマリネ」「青カビチーズのジャムトースト焼き」で
ひっかかったのが「「長ねぎのマリネ」・・・オリーブオイルで焼いて、
容器に入れて、塩、レモン汁、タカノツメを加えて保存・・・早速、作ってみる。

文庫本激情買い・・・・・・・「通販生活」連載中の、愛読したページの文庫化に喝采、と。
あまりの多さに、ここでは割愛、多いのでコピーして持ち歩いて、ブックオフで探さなければ。

台湾名香・・・・・台北の「沁園」の「正黄奇楠沈香」のお香・・・。
高雅で静寂を感じる香り、頭に入れておいて、いつか手にしたいものですな・・。

お江戸気分で、お掃除爽快・・・・・確かテレビでの紹介をみたことがあった様な
平松さんが、近くのデパートの催事場で出会った「職人がつくる日本の雑貨展」で、見つけた小箒・・・。
その後、京橋から銀座へ回る道すがらで、行き会った店「白木屋傳兵衛」、江戸箒がずらり。
やわらかな棕櫚箒、庭先を掃くシダ箒、洋服用のブルームなど、何でも揃う。
でも高そうなので、まずは、平松さん同様、テーブル用の固めの掃き心地の小箒からでもはじめたいものですな。


こんな風に、「暮らしの手帖」や「通販生活」みたいな、実際使った上でのお奨め品ばかりである。
でも、平松さんの凄さは、断熱網付焼網を買ったその足で「ビゴの店」へ行ってトースト用のパンを買いこむ
そんな買い物のたのしさ、嬉しさが素直に伝わってくる・・・
・・・・・・・良い買い物って、良いものに囲まれて暮らす生活ってほんと愉しいですね。


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米朝一門落語会~調停制度施行90周年記念行事

2013-01-19 23:26:31 | 落語

会場の中之島にある大阪市中央公会堂


このあと、歩いて肥後橋の中之島フェスティバルプラザ・タワーへ




大阪民事調停協会主催の「調停制度施行90周年記念行事」に嫁さんと参加。

一部は、ジャーナリスト、大谷昭宏さんの講演。
二部は、米朝一門の落語会・・・。

13時から17時までの長丁場、二人とも辛抱できますやろか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

司会は、中井雅之さん、実は所属が米朝事務所とか。

調停制度施行90周年、日本調停協会連合創立60周年記念の会。
その集まった方の年齢の高いこと、高いこと、どうみても平均65歳以上ですな。

テーマは「くらしの中の民事調停」・・・
落語だけではなく、ちゃんとお勉強したことを書くと、
お後①手続き簡単、②円満解決ができる、③費用が安い、④秘密が守られる、⑤早く解決・・・と
電子紙芝居で理解。

一部は、大谷昭宏さんの講演。
まとめると、色んなトラブルがおきますが、昔から大阪で言われているのは、
「お互い様」の精神・・・・とか。


ではメインの、いやおまけの落語は・・・・・。


一、桂そうば・・・・・「手水廻し」

九州訛りのの残るそうばさん。
今日は田舎の宿屋が舞台の「手水廻し」で、あまり気にならず、
演出ぽく聞こえて、逆に味に・・・。

形は、右手を大きくあげて、市兵衛の大きな顔を表現する雀々さんのスタイル。
でも、漫画チックなあの雀々さんならではのあの顔の回しには及ばず。
大阪の宿で手水を飲むところに主体をおいた笑福亭との折衷的な「手水廻し」

なぜか、雀々さんの、「ちょーず、ちょうず」のおもよどんの言葉が頭に思いだされる
そうばさんの、「手水廻し」でおました・・・。


二、桂米團治・・・・・「壺算」

親であり師匠である米朝師匠の話から、今さら襲名の時のハナシかとは思ったが、
落語を初めて聴くという方の多い会には、挨拶替りの定番になっているんですな。

演目の「壺算」に入りと、まさに米朝さんの「間(マ)」、
あの清八の科白に科白をかぶしていくあの息が乗り移ってきた。

重さはない、軽さの中に、今の米團治さんの齢である55才の米朝さんは、
どんな噺っぷりなのかという思いがよぎる。

この徳さんの買い物、調停するとどうなるのか・・・・。
話合いでのトラブル解決ですが・・・。
勘違いではなく、騙そうとしているのでそのまえに詐欺罪になるんでしょうな。

でも、途中からほんま3円払っているので、返した3円の一荷入りの壺とで
こちらまで、二荷入りの壺を持って帰っていい様な気になってくる。

まさに「それがこっちの思う壺」と、してやったりの米團治さんの「壺算」でおました。


三、桂南光・・・・・・・「鹿政談」

最初にまた、米團治襲名の時のマクラ。
でも、最後の米朝師匠を押しだしていう「これ、結構お荷物ですねん」のハナシ、
ようできてますな。

大仏の目から鼻へ抜ける話、おから、キラズの忌み言葉のマクラ・・。
奈良の名物を詠んだ「大仏に、鹿の巻き手、あられ酒、春日灯籠、町の早起き」歌で既に20分、
でもこの永いマクラが後のお裁きが活きてくるんでしょうな。

南光さんの「鹿政談」、二回目だが、今日のはなぜかおもしろい。
今日のお客さん、時代劇ファンの70近い年配者ばかり、まさに南光さんの一言一言に反応。
客との一体感が、どんどん笑いの熱気と共に笑いを増やしていくのか・・。

客層と演目って重要。・・・・・・・そういう私も、60才。
それ相当のお客が集まる噺家さんの会に行かんとあきませんな。


米朝一門落語会~調停制度施行90周年記念行事
2013年1月19日(土)16:30頃開演

一、桂そうば・・・・・「手水廻し」
二、桂米團治・・・・・「壺算」
三、桂南光・・・・・・・「鹿政談」


13-2-8




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なんやかんやの会

2013-01-17 22:39:11 | 落語


ようやく今年最初の落語会でおます。





露の新治の「井戸の茶碗」、最高。・・・よろしおましたで、

一、露の紫・・・・・・・・・・・・・「松山鏡」

まず、今回の「なんやかんや」についてのハナシから、太り気味の自身の体型へ。
ほんま、どっしりと貫禄つきましたな・・でも噺もどっしりよろしおましたで。

団娘さんがよくかける「松山鏡」、
紫さん、田舎の素朴な言葉が自然で昔話を聞いているようで、
女性噺家が話すへんな違和感がなく、噺の世界に入っていける。

まだ、入門して4年目だが、どっしりと構えた話しっぷり
師匠とは違う、重みがでてきましたな


二、旭堂南湖・・・・・・・・・・・「血染の太鼓」

今日は、解かり易い現代講談という事ですが、
講談、普段聞いておられる方も少ない様なので、挨拶代りに、
ちょっと、本格的なのをと、本能寺の乱のくだりをちょっと語られる。

本題の、「血染の太鼓」は、兄弟子の南北先生が広島商業出身。
その、野球はできないが甲子園へ行きたい一心で、応援団に入る。

第一回戦は、相手は静岡商業、広島商業はしやもじを叩いての応援。
「カチ、カチ、勝ち、勝ち・・・相手をめしとる」とか

二回戦は松山商業、三回戦は日大一高、準決勝は江川卓をようする作新学園。
最後は2対1で、広島商業の勝ち。そのとき応援団で太鼓を叩いていたのが、南北先生。
その必死の応援で、手のひらからの血で、真っ赤に太鼓が染まった・・・・・・と。

試合状況が講談にと思ったが、合戦などテレビのない時代、
まさに講談は実況中継、「講談師見てきたような嘘をつき」でおましたな。


三、露の新治・・・・・・・・・・・「井戸の茶碗」

凄い、粋の一言。
昨年の「中村仲蔵」に続いての大当たり。

「井戸の茶碗」、元はと言えば、江戸落語、それも柳家さん喬さん仕込みとか・・・。
千代田朴斎、高木作左衛門、そして屑屋の清兵衛でてくる人が皆、心ある人ばかり。

江戸の落語を聴いていると、笑いが少なく結構肩が凝ることがあるのだが、
新治さん、大阪人特有の辛抱しきれなくなって、適度にフッと息抜きの笑いを
入れこんでくれる・・・その量とタイミング、絶妙。

江戸の粋さと、上方の洒落っ気を持ちあわせた新治さんの落語。

是非、「火事息子」、「ねずみ穴」、「文七元結」など新治さんで聴いてみたいですな。



四、露の都・・・・・・・・・・・・・「七度狐」

凄いの、一言・・・・都さん。
ネタ下しの「七度狐」
練りもしなくて高座にかけるとは、出来といい、度胸といい、凄い。

深いかぁ、浅いかぁ、言い間違えるのも、計算づくめか。

尼さんがいう「そこのお燈明の火さえ消さなければ、魔性のものはでてはきません」
というのを忘れて、尼さんおさよ後家の夜とぎへ出かけてしまう・・・。

ジュジュ、パチパチの処へきて、「尼さん、小声でなんとか言うたはったな・・・」と、
間違っても、動じるのではなく、慌てるようでもなく、笑いに転化させる天性の都さん。

やはり、女性は居直ると度胸の座るものなのか・・・・
おもしろいけれど、決して、都さんの術にはまってはいけませんな。
「くわばら、くわばら」


五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「替り目」

都師匠が、すれ違い様に「あと、頼んだで」と一言。
今日の、今の今まで本を置いて稽古していたとか、
それも、米朝全集からご自分ようにダイエット、アレンジ版とか。

時間が迫っていたので、割愛するのかと、気になる時計を追う鶴二さんの目。
でも、都さんで、鶴二さんの頭までも、ほぐれたのか、逆にギャグ満載で、
ちじめたり、伸ばしたり、いつもとは、ひと味もふた味も違った「替り目」に・・・。

九時もとっくに過ぎていたので、
「おまえ、そこにおったんかいな。」の途中で終わるのかと思いきや、
うどん屋の最後のくだりまで、きっちりと、このあたり鶴二さんらしいですな。

鶴二さん、春からは新しい企画もされるとのこと、
今年はどんな落語を聴かせてくれるのか、楽しみですな・・・・。


なんやかんやの会
2013年1月17日(木)午後7:00開演
天満天神繁昌亭

一、露の紫・・・・・・・・・・・・・「松山鏡」
二、旭堂南湖・・・・・・・・・・・「血染の太鼓」
三、露の新治・・・・・・・・・・・「井戸の茶碗」
仲入り
四、露の都・・・・・・・・・・・・・「七度狐」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「替り目」

・・・・・・・・・三味線・・・・・はやしや薫子


13-01-5





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身体のいいなり~内澤旬子

2013-01-14 05:46:08 | 本の少し
身体のいいなり
クリエーター情報なし
朝日新聞出版

☆☆

講談社エッセイ賞、受賞作品ということで購入した本。

著者自身が、癌にかかった五年間、それも乳癌という男性から遠く離れた病気。
腰痛、アトピーからはじまり、そのとき身体とまわりに起きたことが書かれている。

単に闘病日誌というより、仕事が、原稿料を稼がなければ、手術はいつ。
乳腺の摘出、保険の範囲で、いくらかかるの、癌という不治の病の悲壮感より、
先生の対応が悪いとか、入院での周りの患者への応対が煩わしいとか、
整形手術をうけようかどうしようかみたいな、目先のことで苛立ち、悩む。

でも、癌が発生してから、ヨガのところはおもしろい。

単なるスポーツではなく、身体と心は連動しているものだと、
気がついた著者だが、心は身体がいいというものに全面降伏するものではないと。

一つは、自分にお祈りができるかどうか・・・。
もう一つは、菜食主義と連動していること・・・。
宗教じみてくる、ヨガ、に心は戸惑ってしまう。

でも、一度やりかけたヨガ、ポーズをこなすうちに、呼吸法なのか
ある先生のレッスンでは、受講後の熟睡の深さがまるっきり違ったりして・・・
身体は正直に受け入れてしまう。

最後には、元気になった著者だが、癌のキャリアであることは変りないが、
なぜか元気になってしまったのか、たのしく生きていいのか・・・・・と。

病とは、身体とはなんだったのか、病は気からというけれど、
今、気持ちよく働いてくれる身体を味わうことができて、
楽しく暮らせるのがとても嬉しい・・と。

気で、病はコントロールできるというのを、実証したような本。

最後の一行・・・
・・・・私は今日も身体のいいなりなのである。


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ギンギラ★落語ボーイ~三遊亭白鳥

2013-01-12 10:56:30 | 本の少し
ギンギラ★落語ボーイ
クリエーター情報なし
論創社



三遊亭白鳥が描く、落語長編小説。

主人公の若手二つ目、銀月ピョン太が、仕事がなくて、落語がウケず
落語とは日々悩み、仲間への妬み辛み、そして超貧乏の生活。

そこには、白鳥さんが日々落語に対する想いが、他の登場人物の言葉によって語られる。

席亭の娘には、「その落語は、誰のためにやるのよ」、「自分が満足するためにやってるんっでしょう。だからオナニーって言ったのよ」・・・・と。

仲間の落語家には、「兄さん、それだったら落研ですよ」、「お客さんがお金を払った分、満足させなきゃいけないんじゃないですか」・・・と。

憩いの家の老人には、「世間で名人と言われている人は、みんな寄席で客を笑わせてます。上手い落語が聞きたいだけなら、昔のもっと上手い落語家のテープでも聞けばいい。客は笑いに来ているのです。おまけに感動や涙がある。まずは客を満足させること。それが先決です」・・・と。

協会に入っていない落語家には、「うちの師匠が言ってる。落語は聖人君主にゃできねえんだ。[水清ければ魚棲まず]だ。落語に出てくるのは金に汚くて女にもてない情けない欲望の塊ばかり。そんな汚いところがありながら人を助けたり、命を投げ打ってまで愛を貫こうとする。影があるから光もある。すべてを飲みこんだ落語は、だから時代を通じて心に届くんだってな」・・・と。

そして、舞台俳優だった老人には、「おまえの一番厄介なプライドっていうものは、俺はプロだと言うやつよ」「プロにも色々あるんだよ。世間が認めているプロと、自分だけ認めているプロとな。プロは絶対素人に負けちゃいけねえ。高い金を払って大勢の客が来るからプロなんだ」
「本寸法ってなんだ。誰が言ったか知らねえが、名人、先輩、師匠の言葉。それは逃げているだけなんだよ。なんで自分の言葉で語らねえ」・・・・と。

今の白鳥さんの落語に至るまでの、心の葛藤があからさまに語られる。

最後は、二つ目のコンテストで最終決戦まで残り、そこでの演目が「トキそば」。
実際、白鳥さんの落語であるのかは知らないけれど・・・結果は入賞せず・・
でも、帰りすがらの客に、口々に一番おもしろかったと言われる「トキそば」。

いつのまにか、主人公のピョン太が体格の良い白鳥さんにだぶっていましたな・・。

白鳥伝のような「ギンギラ★落語ボーイ」の一席でおます。



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センセイの書斎~内澤旬子

2013-01-08 05:46:57 | 本の少し
センセイの書斎---イラストルポ「本」のある仕事場 (河出文庫)
クリエーター情報なし
河出書房新社

☆☆☆

今読んでいるのが、この内澤旬子さんの「身体のいいなり」。
先週金曜日に、本屋で表紙のイラストに惚れて、買ったのが
同じ内澤旬子さんのこの「センセイの書斎」、
ゴルフの赤帽のごとく、抜かしていっきに読了。

一番最初の訪問者、林望さんのところで、この企画の趣旨を作者が書いておられるので
書き写すと・・・・・、

「人の家の冷蔵庫を覗くのは面白い。なかに入っているもの、常備されているものから
その人のふだんの暮らしぶりがリアルに伝わるからだ。あんまりお行儀のいい趣味とは
いえないけれども。書庫を見るのも同じで、その人の脳の知的暮らしぶりを窺うことが
できる。まして作家の書庫ともなると、作家の舞台裏、着想の秘密がいっぱい詰まって
いそうだ、ひょっとしたら秘密のかけらくらいもらえるかもしれない。そんな気持ちで
書庫を訪ね回ることにした。」
・・・と。

31の、センセイと呼ばれる方の書斎と古書店を、探訪・・・それも筆者の細密なイラストと共に・・。
でもこのまえあった「作家の本棚」とはちょっと違う。

今回のセンセイ方は、大量の資料を駆使して書かれる作家、評論家に書誌学者、
解剖学者に、翻訳家、編集者に、児童文学者、国語学者、映画評論家、フランス文学者、
言語学者に建築家・・・凄い、皆さん何かを書いたり、創りだす為の資料としての読まれた本
そして資料としておいてあるその多さには・・驚く。

その分野にかけては、日本一といえるぐらいの、ミニ図書館ばりの
本棚というより、皆さん書庫をお持ち・・・。

作家の方は、ご自分の頭をリラックスさせ、アイデアを生むための本であるが、
学者となれば、テーマに沿ってどんどん分野が拡がり、
事実を事実ととらえればとらえるほど、深耕していく。

総体的に女性の方は、男性ほど蒐集癖がないようで、
手元に置いておられる本も少なめで、書斎もシンプルでスッキリ。

一番すごいのは、佐高信さんの書斎というより部屋。
足の踏み場がない本と書類と未開封の郵便物で、床が見えない、
机もテーブルも埋もれて、何も見えない・・・隣の部屋は本棚があるらしいが・・。

溢れかえる資料の整理に、テーマ別に、段ボール箱を使う方も多く、
アパレルでいうサンプル室に洋服が所せましと吊られているように
ほんと、本は、資料なんですな。

そんな皆さんの「本が生まれる」職場・探訪でおます。

13-B03


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異性~穂村弘、角田光代

2013-01-05 05:35:04 | 本の少し
異性
クリエーター情報なし
河出書房新社

☆☆☆

穂村弘、角田光代との書簡という形で、異性、男と女について語る。

このまえ、内田樹さんの本の中で、書物をする上において常に本書きは、
第三者を意識しながら、対話をし、書き進めていくというのがあったが、
その話相手が、お互い穂村弘、角田光代の二人とあれば、どんなにおもしろいか・・・
結果、得心も得心、なるほどの連続の男女論、恋愛論になっている。

話のテーマだけ列挙すると、

1、「好き」というハードル
2、内面か外見か
3、おごられ女、割り勘女
4、運命の分かれ目
5、女は変化をおそれ、男は固定をおそれる。
6、絆への思い
7、感情移入の男女の差
8、女は非日常体験を求めているか
9、「好きな人」「まあまあ」「眼中にない人」
10、もてるための努力が恥ずかしい
11、恋愛カースト制度の呪縛
12、主電源オフ系男女
13、もてる人には“スペース”がある
14、別れた人には不孝になってほしいか
15、さかのぼり嫉妬
16、女とつきあったことのない男
17、男の勲章、女の勲章
18、錯覚と致命傷
19、好きだから許せる
20、好きだけど許せない
21、ファションがアピールするもの
22、自分とかけ離れた人を好きになる
23、「おれがいないとだめな女」「おれなんかにはもったいない女」
24、恋愛という物語-長編劇画と四コマ漫画

例え、「女は変化をおそれ、男は固定をおそれる」ということでは、

角田・・・・「私のこと好き? ずーっと好き? 一生好き?」と訊くのは、
なぜかおおむね男性ではなく女性だ。そう訊かれた男性は、なぜか答えを渋る。

穂村・・・・そういえば松任谷由美の歌にも「明日のことはわからないけど/
ずっと愛すと云ってくれない/あなたは冷たい人」というのがあったが、
明日のことはわからない「けど」ではなく、わからない「から」、あなたを「ずっと
愛す」と言えないんだと、これは「冷たい人」ではなく「普通の人」なんだと・・。

でも、リストラされて自殺するのは圧倒的に男性が多いし、
夫が死んだあと、いきいきと海外旅行に出かけたりするのも女性。

こんなにも変化をおそれる女性は、めっぽう変化に強いではないか・・・と、
穂村さんが指摘する・・・こんな具合に、人間としては共通でありながら
男と女のちょっとした心のズレを、お互い気づき気づかせで、はなしがすすむ。

読みながら昔を懐かしみ、にんまりできる、好エッセイ(書簡集)でおます。

13-B02


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新年早々・ちょっとした幸せ~ハッピーターン

2013-01-03 21:34:42 | 街で

ハッピーターンのハート型 を見っけ。




ハッピーターンとは、幸せが戻って来るようにと・・・。

ちょっとした幸せが我家に到来・・・。

家族一同、大喜び・・・・。

見つけたのは娘、でも今回買ったのはお母さんです。




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落語娘~永田俊也

2013-01-03 00:33:37 | 本の少し
落語娘 (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社



2008年に映画化になったのを、今頃読む。

主演はムラさん、文庫本の表紙の着物姿の美人さんか。
イメージができ上がってしまうのも如何なものか・・・。
でも、見てなければ[ちりとてちん」の若狭、貫地谷しおり
あたりをイメージしていたりして・・・・・。

話は、女性落語家、香須美が男尊女卑の落語界、縦社会の落語界、
そして、文楽的柿紅と志ん生的平佐の落語観の中でさまよう。

柿紅には、「話芸、の言葉でわかるように、我々が身を奉じているのは、
安っぽい笑いの売りの世界ではない。落語という芸能に一生を捧げた
匠たちが、命がけで技を競いあう場だ」と激しい言葉で諭され、

のちに師匠となったぐうたら平佐には、「ひょっとこのお前だって、
わかってるはずだ。噺家の善し悪しは、仕込んだ根多の数で決まるもんじゃねえ。
ほんのいっときでも、観る者聴く者の頭の中に生きた世界を植えつけられるか
どうかで、そいつの価値が決まる」と・・・。

こんな、落語とは如何なるものかという答が・・・随所に現れる。

それにしても、今や上方の女性噺家も十人を超え、それなりの存在感がでてきましたが、
昔はこの本のように、落語は男のもの、女人禁制というような
大きな壁があったんでしょうな。

もう一作は、2004年、第84回オール讀物新人賞、受賞作品「ええから加減」
これは、女性コンビの漫才師のハナシ、でも落語ファンだけに「落語娘」の方が、
数段興味深く読めましたな・・・。

前座時代というのは、意地はります。無理します。虫けらのように扱われます。
いまどきやない、そんな世界だからこそ[落語物語」同様、映画にもなるんですな。

映画を観る機会の少ない私には・・・今年こそはと、焦りますが
観なければならない、落語映画がどんどん増えていきますな・・・。


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2013年・あけましておめでとうございます・・・ごまめのいちょかみ

2013-01-01 00:25:12 | 落語
・・・・・・2013年あけましておめでとうございます・・・・・・・・・・



今年も、ごまめのいちょかみをご贔屓に、お願い致します。

今年は、もう少し落語会に、また、若手の方の会にも足を運ぼうと・・・。


今年も改めまして、自己紹介を・・・・・・。

大阪弁で、「ごまめ」とは、
兄弟の上の子が、下の子を子守しながら遊ぶとき、
鬼ごっこなので、幼い子が鬼にならないよう、暗黙のルールで遊ぶ。
その幼い子は、お兄ちゃんたちの回りを一生懸命逃げているが、
お兄ちゃんたちは本気で捕まえて鬼にしようとはしない。

回りからはハンディをつけて、遊ばれているのに、気がつかない、
そんな幼い子の事でおます。・・・でも、皆からは、可愛がられてるんですよ。


「いちょかみ」は、
一丁噛みで、何かおもしろそうことがあると、すぐに首を突っこみたがる人。
それでいて、責任あるような、だいそれた事はしないくせに、
あっちへこっちへと、興味あるもには全て適当に参加する。
そんな浮雲のような、形にならない好奇心のかたまりですな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そんな、ごまめの歌、大好きなので、今年も歌詞を掲載させて頂きます。



    ごまめのうた
              島田陽子

  いつかて いっしょに あそびたい
  にいちゃんたちに ついてくねん
  さっさとしいや ほっとくで
  しかられたって へいきやねん
  ごまめで いれてくれるねん
    ごまめ ごまめ うれしいごまめ
    ちいさい子かて なかまやねん

  いつかて いっしょに あそびたい
  にいちゃんたちは おこらへん
  とっととしたかて おそいのン
  しゃあないいうて まってるねん
  ごまめやさかい かまへんねん
    ごまめ ごまめ うれしいごまめ
    ちいさい子かて なかまやねん



こんな、ごまめ、今年も、よろしくでおます。



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