ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

脳はなにかと言い訳する~池谷裕二

2015-07-30 05:05:05 | 本の少し
脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆☆☆

脳の本では一番解り易く、大好きな池谷裕二さんの本。

気になったところを、抜きだしてみると、

「ど忘れ」では、エジンバラ大学のモリス博士が、
記憶を戻す“きっかけ”を「プライミング」と呼び、
その一番の方法が「ド忘れする前と似た状況を作る」ことだと。
隣の部屋に来て「何を取りにきたか?」の時、
元の部屋に戻ると思いだすなんてよくあること。


「親父ギャグ」はくだらないものなのか。
私もそうですが、仕事に疲れた時に、連発するのは“子ども化”しているのでしょうか。
言語学でいうと、表層としての「音」、深層としての「意味」。
意味として使う言語が、子供時に戻って音として捉えられる言語、
新鮮な脳になって、言葉の潜在能力をフル活用した表現手段のダジャレ。
自信と余裕を持って言ってみようと、心強い一言。


「努力しないで記憶力を高めるには」
アイデアに詰まったとき、一晩おくと、次の日にふっとひらめくことがある。
睡眠の効果だと・・・「睡眠は、記憶を再構築することで、知識を抽出し、
インスピレーションをもたらすのではないか」と。
というと、寝る前の作業、時間の使い方は大事ですな。


「学習」し、「十分な睡眠をとり」、そして「果報は寝て待て」でおますな。


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朝霧~北村薫

2015-07-28 05:11:16 | 本の少し
朝霧 (創元推理文庫)
クリエーター情報なし
東京創元社

☆☆☆☆

「円紫師匠と私」シリーズの5作目。

前回読んだ最新作の「太宰治の辞書」では、多少がっかり気味だったのですが、
今回は、主題が本と落語、興味のある話が次々登場、あっというまに読破。

例えば、、仏壇の小糸の三味線が鳴りだし、、その三味線の音が途中で途切れる。

「たちぎれ線香」の最後のくだりのオチについて、
〈小糸は、ひかしまへん〉《線香がたち切れました》ではなく
〈小糸は、ひけしまへん〉《線香がたち切れました》と、
こんな些細な一言に、作者の言葉のこだわりを感じますな・・・・。

歌舞伎との関わりも、
忠臣蔵の三段目が「質屋芝居」、四段目が「蔵丁稚」、五段目が「中村仲蔵」、
そして「七段目」・・・・落語ファンには堪らないものだが、

このシリーズ、内容は多岐に渡り、国文学研究者や俳句愛好者など
各分野の方にも愛好者は多く居られるように思う。


この「円紫師匠と私」シリーズで、
『夜の蝉』は読んだ様な気がするのだが、
『六の宮の姫君』は間違いなく、まだ。

最新作では、大学生のヒロインが社会人になった現在、
昔に戻ったりで行ったり来たりですが、今年中には読み終えたい本ですな。


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梅団治憧れの東西二人会~桂文治の段~

2015-07-26 21:05:00 | 梅団治・須磨寺落語会




開演前の黄昏の繁昌亭。

桂文治さんの二席、大当たり。
詳細は、後日。


一、桂小梅・・・・・・・・・「大安売り」

久しぶりの小梅ちゃん。

落語家になって四年目、あちらこちらの落語会に呼んでいただき、
忙しい毎日、いわゆる前座バブリーの日々を過ごしていますと・・。

でも、マクラで気になったのは、滑舌の悪さ。
酔った人が呂律が回らなくなって、ラがリャに聞こえるように、

でも、落語がはじまるとそうでも無いんですが、
マクラは、ご自分の言葉だし、内容が聞き取れないと思って
聞けば聞くほど、気にになってしまいましたな。

落語は、丁度夏場所の千秋楽で、タイムリーな「大安売り」。
小梅ちゃんも、これからの長い落語家人生、
“勝ったり、負けたり”の繰り返しなんでしょうな。

頑張れ、小梅ちゃんでおました。


二、桂梅団治・・・・・・・「八五郎坊主

台風が、続々と日本上陸かと気を揉む中での、落語会。
大阪で喬太郎さんと市馬さんの会もありの中に、ようこそお運びいただき
ありがとうございます・・・と

でも、この梅団治さんの東西会、いつもハズレなし、今回も大当たりでおました。

噺は、「八五郎坊主」、「ホウバル」「ホカス」「ノリカス」と読み間違いの妙、平林の高級版。
この様な、軽めの噺の梅団治さん、味のある軽妙さで好きでおます。


三、桂文治・・・・・・・・・「火焔太鼓」

前は平治で高座に、三年前に11代目文治襲名。

今や上方でも演じる方も多く、元々東京からの移入とわかっていたが、
今日の文治さんの「火焔太鼓」、東京の粋さよりも、上方のナンセンスの味がギッシリ
「火焔太鼓」といえば、古今亭志ん生師匠の十八番だったらしいですが、
さぞ、今日の高座みたいに、自由奔放な高座だったんでしょうな。

私の中で最高の「火焔太鼓」に出会えた、夜でおました。

文治さん、大当たり・・・・。


四、ラッキー舞・・・・・「太神楽」

「太神楽」では、大好きな、舞ちゃん。

初めて観る方には、ため息のでる、高座。

最後の、包丁の芸はわかっていても、毎回、ヒヤヒヤさせられますな。

よく寝る嫁さんも、茶碗乗せから最後まで、目を見開いて見ていましたで。



五、桂文治・・・・・・・・・「擬宝珠」

不思議な噺、「擬宝珠」(ぎぼし)、若旦那が気病で寝こんでいる、
誰も聞きだせないので、白羽の矢がたったのが、熊さん。

途中で文治さん、「これって、崇徳院さんや、紺屋高尾の恋患い、みかんが食べたいと、
言いだすのでは・・・と」・・・・洒落た演出。

実は、この若旦那、「擬宝珠」が舐めたいと、橋の欄干の擬宝珠は舐め尽くしたので
浅草の観音様の五重の塔の擬宝珠が舐めたいと・・・・、。

この奇天烈な「フェチ」感、終わってすぐ、嫁さんに「喬太郎さんの創作の匂いがする」と、

帰って調べると、元々あって埋もれてしまってた噺を、
喬太郎さんが速記本から掘り起こした・・・・・噺と。

そして、今日の文治さんが喬太郎さんに「あれ、、教えてよ」と頼んだ直伝。

ルーツを感じるなんて、ごまめも鋭い、自画自賛の一席でおました。


六、桂梅団治・・・・・・・「鋳掛け屋」

師匠の春団治さんの十八番中の十八番。

生意気なこせがれに応対する、鋳掛け屋。
路上で商売しているだけ、このわるがき達の親がいつ商売になるか
解らぬだけに、やんわりと応対していると、どんどん図にのる子供たち。


最後はガキ大将が、小便で鋳こしていた火を消してしまう。

そして、今回は、鰻屋へ・・・・。


でも、昔は、大きい者も小さい者も、年代を越えて一緒に遊んでました。

「ビー玉」「ベッタン」で賭け事のまね事、人数分でやった「三角野球」。
「缶けり」や「デンツキおにごっこ」、道具らしきものもなく、よう遊んでましたな。、


梅団治憧れの東西二人会~桂文治の段~
2015年7月26日(日)午後6:00開演

一、桂小梅・・・・・・・・・「大安売り」
二、桂梅団治・・・・・・・「八五郎坊主」
三、桂文治・・・・・・・・・「火焔太鼓」
中入り
四、ラッキー舞・・・・・「太神楽」
五、桂文治・・・・・・・・・「擬宝珠」
六、桂梅団治・・・・・・・「鋳掛け屋」


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別れる力・大人の流儀3〜伊集院静

2015-07-24 04:05:06 | 本の少し
別れる力 大人の流儀3
クリエーター情報なし
講談社

☆☆☆

続いて、伊集院静さんの本。

久しい人を失った時、別れはいつか訪れるものでありながら、切なく苦しい。

でも、そこから一歩踏み出したときは、目に見えない力が備わっていると、

すべては、父親から、母親から、幼きときに教えられたことばかり、

大人はこうあるべき、男はこうあるべき、お金が全てではなく
日本には四季があり、風情があり、人には人情がある。

男も女も、凛として、背筋を伸ばして生きる姿は美しい。

大人の流儀・・・は、続きます。


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続大人の流儀~伊集院静

2015-07-22 05:04:03 | 本の少し
続・大人の流儀
クリエーター情報なし
講談社

☆☆☆

自称、遊び人の伊集院静さんが、「週刊現代」に連載していたのを纏めたもの。

丁度、2011年の東日本大震災の時も含まれており、
より人間の良識とは何か、礼儀、言葉、真の思いやりとは何か。

いつのまにやら、作者のペースに呑みこまれ、
はちゃめちゃながらも、どこか信念に満ちた生き方がかっこよくみえてくる。

最後に、気にとまった処を、

「・・・不幸の底にある者と幸福の絶頂にある者が
隣り合わせて路上に立つことが日常起こる。
だから大人はハシャグナというのだ。」


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「角座月夜はなしの会~大爆笑!ラジ関寄席」

2015-07-20 09:06:27 | ラジ関寄席

今日は、久しぶりに�谷氏と一緒に、ラジ関寄席へ。

道頓堀・角座


ちょっと空席の目立つ館内


外は、俺たちのフレンチ以外にも、屋台の店も沢山出て賑やか。

一、笑福亭生寿・・・・・・・「二人癖」

噺の上手さに引き込まれて、結果さらりとしたでき上がり。
ハシャギ、ハジケタ、生寿さんを見てみたいと贅沢な望みが沸々と沸いてきましたな。


二、笑福亭喬介・・・・・・・「兵庫船」

なぞかけでハジケタ喜六、お題の度に「はい―」と手を上げ、
その珍答に期待する、船中の乗合い。

最後には、鱶に身入れられるのがお女中ではなく、喜六。

こんなに愉しく、・・・喜六さんが乗っているのなら、
乗ってみたくなる楽しさいっぱいの、兵庫船でおました。


三、笑福亭純瓶・・・・・・・「夢八」

雀々さん以外で、当たりの少ない「夢八」。

さらりとした中に、随所に現れる雀々さんの匂い。

純瓶さんの純朴さと八兵衛が重なりあい、イイ色合いに
珍しい噺だけに、十八番になりそうな充実の高座でおました。

四、笑福亭右喬・・・・・・・「犬の目」

独特の言い回しに、こちらまで肩が凝ってくる右喬ワールド。

どんな養殖よりも強し、天然の味が活かせるネタ(演目)は何なのか、
しばらくは、目が離せませんな。

五、桂福団治・・・・・・・・・「百年目」

大ネタ、百年目。

でも、桜の宮での豪遊が見つかった夜、寝床であれやこれやと悩んで
悶々とするあたりは、あっさりと・・・・ラジオの収録の時間調整があったのか・・。

そして、翌日親旦那が「旦那」の言葉の由来で諭すのが、
今回は、なぜかスッキリ腹に入ってこなかったですが・・・
見た目の親旦那の怖さが勝って、滲み出る優しさが不足していたからなのか。

でも、久し振りの「百年目」で堪能、

是非、ラジオ関西の放送でもう一度じっくり聴きなおしたくなっております
桂福団治さんの「百年目」でおました。


「角座月夜はなしの会~大爆笑!ラジ関寄席」
2015年7月20日(月・祝)午後7:00開演
道頓堀角座(地下鉄「なんば」)

一、笑福亭生寿・・・・・・・「二人癖」
二、笑福亭喬介・・・・・・・「兵庫船」
三、笑福亭純瓶・・・・・・・「夢八」
仲入り
四、笑福亭右喬・・・・・・・「犬の目」
五、桂福団治・・・・・・・・・「百年目」



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ピアニストが見たピアニスト~青柳いづみこ

2015-07-17 21:34:30 | 本の少し
ピアニストが見たピアニスト―名演奏家の秘密とは (中公文庫)
クリエーター情報なし
中央公論新社

☆☆☆☆

ピアノニストが書く本、三連チャン。

中身が濃いのとCDを聴きながら読み進めていたので、
最初に読みはじめて、終わったのは最後に・・・。

今回は、本格的にピアニストのテクニックについて書かれた青柳いづみこさんの本。

六人のピアニストについて書かれているが、私自身
CDは作曲家で掘り下げて買うタイプなのと、まだまだ相対的に器楽曲が少ないので、
CDがあるのは、リヒテル、アルゲリッチ、ハイドシェックのご三方。

ミケランジェリ、フランソア、バルビゼ、にいたっては一枚もなし。

読んでいて一番興味が湧いたのが、サンソン・フランソアさん。

よく、演奏家全集みたいなのが、BOXで超廉価で販売されているのがあるので、
一度、CDショップを覗いてみなければでおます・・・・。


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ピアニストを二度笑え~山下洋輔

2015-07-14 05:05:05 | 本の少し
ピアニストを二度笑え! (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆☆

ピアニスト続きで、山下洋輔さんの本。

こちらも、世界のあちらこちらを演奏旅行に・・・。

でも、もう大ベテランであるからなのか、
演奏についてはこれっぽっちも、出てこない。

あるのは、終演後の打ち上げとか、旅先でのハチャメチャでのハシャギよう。

ミージシャンとうのは、日頃から何でも遊びに変えてしまう。
仲間のタモリが演る「森繁久彌の物真似」とか、あの人は普通に喋っていても
すべてそれが有難い人生訓に聞こえると・・・


「それでね、まあ、わたしが、こう、交叉点で立ち止って入るんだねえ。
秋風が吹いていてねえ。落ち葉が転がっていくのを見ている内に、
いつの間にか信号が青になる。すると、人々がいっせいに道路を渡りはじめるんだねえ」
当たり前の話が、実に有難い話に聴こえる・・・と。

音に敏感というか、ジャズ面特有のアドリブ大好き人間からか。

いずれにしても、舞台と同じように前に出て、自分のおもしろいことをご披露
客席よりも、仲間うちを普段から意識しての行動。

おもしろいが、四六時中、休む暇がないのが、難。

狂騒、のジャズ・ツアーの一部始終を紹介。


山下洋輔でなければ、場末の酒場で呑んだくれて気勢をあげてる
ご一行さんと、なんら変わりはないんですが・・・・・。


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第103回・土塔庵寄席

2015-07-11 16:09:52 | 落語

土塔庵の入口の蔵


中は庄屋か立派なお家。



お庭を背に、大きな高座。


後ろのお庭も小さいながら、手入れが行き届いており、清々しい。

生寿さんの大ネタが聴きたくて、深井の土塔庵へ。
車では、和泉市を跨いで真直ぐで30分ぐらいで着くので案外近い。
これからも、ちょくちょくお伺いできそう。

開口一番・・・・・・笑福亭生寿

まずは、挨拶に生寿さん登場。

今は、生寿さん、南陽さん、八斗さん、ご三方の会。
8月と2月は、暑すぎたり、寒すぎたりと遠慮してお休み。
9月は、今回私がしたので他の二人ですが、八斗さんは吉本の仕事で地元密着で地方へ、
南陽さんは既に仕事が入っていたりで、次の9月も生寿さんと松五さんとの二人会で。


次回のチラシを。

と云って私だけ仕事が無いわけではなく、宝塚好きが高じて、ミュージカルに出演。
8月2日(日)クレオ大阪で、えぇパンプレット見ると8月25日(火)には
東京公演もあるんだ・・・「ファイヤーマンの祈り」、本格的ミュージカルらしいです。


「ファイヤーマンの祈り」、のチラシ、
行けないので・・・ちょっと宣伝でご協力を。



一、桂小鯛・・・・・・・・・・・・・・・「いらち俥」

この前、ベ瓶さんで聴いたばかり、どうしても比べてしまう。
あの市電と当たりそうになるシーンなど、
いかに漫画チックな情景が浮かぶかどうか・・・
真面目さ、硬さが、漂う、小鯛さんの「いらち俥」。

でも、箕面からの帰りもまた市電に当たりそうになり「ワア、ワア、・・・ワア」
そしてオチが、「ワアワア言うております、いらち俥でございます。」

最後は、三代目みたいなまとめ方でかっこいい。
小鯛さんの「いらち俥」でおました。


二、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・「金釣り」

珍しい噺、こんなのが聴けるなんて、師匠の生喬さんか文我さん譲りか。

最初、始末の極意か商売根問いの様なはじまり、
でも松鶴師匠も演られていたネタ。

こんな、貴重なネタの掘り起こしも大事なことでおますな。


三、桂小鯛・・・・・・・・・・・・・・・「青菜」

夏の噺、今年最初の「青菜」、落語における季節感。
あとで、生寿さんも言っておられましたが、前倒しで掛けるとか、
まさにファション業界と一緒ですな。

この「青菜」学生時代に聴いた、絶好調の時の仁鶴さんの「青菜」が常に頭に、

あの・・・・「このアンケラソウ」・・・「お腹でもこわしなはれ。この腸チブス」
「この九官鳥」・・・次々でてくる言いぐさの変化球。

おもしろかったですな。


夏の長屋のムンムンする、蒸しかえる暑さ。

あのお屋敷のひんやりとした心地よいお庭との対比。

あの、クーラーの無い時代、暑さだけは庶民のほん身近にあったんですな。



四、笑福亭生寿・・・・・・・・・・「蛇含草」

東京でいう「そば清」、こちらは蕎麦ではなく、餅。

生寿さん、餅の食べる仕草も最高。

ウワバミが出てくると「夏の医者」みたいで夏の噺ですが、
餅がでてくると、年末の噺の様な気もするのですが・・・。

いずれにしても、久し振りの生寿さん、たっぷり堪能させて貰いましたで。

どこかで、評判の「質屋芝居」聴きたいもんですな。



座っていると、「今日は」と、お声を掛けて頂いた、K氏さん。
今朝、和泉市のゴルフ練習場で同じ先生について並んでレッスンを受けていた
ゴルフ教室仲間・・・・・えぇ、落語もお好きとか。

大好きな趣味が重なるなんて・・・嬉しくなります。

世間は狭いというか、合縁奇縁でおますな。


第103回・土塔庵寄席〜笑福亭生寿・桂小鯛二人会〜
2015年7月11日(土)午後2:00開演
深井・土塔庵

開口一番・・・・・・笑福亭生寿
一、桂小鯛・・・・・・・・・・・・・・・「いらち俥」
二、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・「金釣り」
三、桂小鯛・・・・・・・・・・・・・・・「青菜」
仲入り
四、笑福亭生寿・・・・・・・・・・「蛇含草」


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上原ひろみ・サマーレインの彼方~神舘和典

2015-07-09 21:49:15 | 本の少し
上原ひろみ サマーレインの彼方 (幻冬舎文庫)
クリエーター情報なし
幻冬舎

☆☆☆

ジャズピアニストの生い立ちから、実際コンサートや録音で忙しく
各地を飛び跳ねている様子を、ドキュメンタリー調で本にて、文章にて紹介。

でも、ひろみさんのエキサイトする音楽が、文章が上手いのか、
感動の音楽に導かれてか、すぐ目の前に現れてくる。

ああ、一枚もCDをもっていない、料理本を見て、すぐ食べたくなる、作りたくなるように
この本を読み進めればなるほど、音楽に浸りたくなる・・・。

[Spiral]も[Time Control]も良いけれど、まずは[Byond Standard]を買ってみようと・・・。

早めに、買って、聴いて、感想はコメントでさせて頂きます。

追伸、写真のひろみさんは、すべて笑顔、笑顔です。


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太宰治の辞書~北村薫

2015-07-07 23:51:27 | 本の少し
太宰治の辞書
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆☆

今、太宰治といえばいつも熱く語る、芸人である又吉直樹さんの
初小説、「花火」が注目であるが、この本の連作の中の最初の題が「花火」
偶然なのか、はたまた太宰が結びつけた縁なのか・・・・・
近い間に出版されただけに、落ちつかない気持ちになってしまう。

その二話の「女生徒」の話は、太宰の「女生徒」は若い女性の愛読者の日記に
拠っている、と。 その「有明淑の日記」を探しだし、解きほぐす。

そして本の題になっている「太宰治の辞書」は、太宰が手元に置いていた
辞書とは、如何なるものか、ようやく登場した噺家春桜亭円紫さんと調べゆく。

小説に疎い私は、どこまでが小説で、どこまでが太宰に関する研究発表なのか
皆目、検討がつかない。

落語のように“喜怒哀楽”“情”や“性(サガ)”なれば得意のところだが、
学術的“論理”や“探索”は苦手の分野。

太宰の「女生徒」は本当にあるのか、あったとすれば「有明淑の日記」は
この本の作者、北村薫の創作ではないのか・・・

これって、読書家の研究発表なのか、全体、すべてがミステリーなのか・・・・

疑心難儀で読み進めた、ごまめ、でございました。


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第354回・NHK上方落語の会

2015-07-02 23:14:28 | 落語

第354回・NHK上方落語の会

一、桂鯛蔵・・・・・・・・・・・・・・「つる」

上手いですな、噺っぷりは鼻にかかった声で先代の文枝さんを彷彿させる。

「つる」は、米朝一門では最初に覚える噺と聞いているが、
磨きがどんどんかかって、熟したメロンのごとく食べ頃、利き所の噺に。

腕の立つ若手さんの、熟れる前のみずみずしさが何とも云えませんな。

TVでの放送も、是非もう一度聴いてみたい鯛蔵さんの「つる」でおました。


二、桂三扇・・・・・・・・・・・・・・「シルバーウェディングベル」

高齢のおばあちゃんが結婚、師匠の三枝さん作の「シルバーウェディングベル」

今や、三扇さんの得意ネタ、十八番に。

自然体で語る、三枝さんの落語は、自然体の三扇にピッタリ。
都噺ではないが、三扇噺聞いてみたいですな。


三、笑福亭呂鶴・・・・・・・・・・「植木屋娘」

「うちのおみつは、ぼてれんじゃ」で浮かれる植木屋の親父。

今や、できちゃった婚も多いですが、父親にしてみれば、
この植木屋の心境か・・・次に生まれてくる孫の顔でも浮かんでくるんでしょうか。

今迄に聴いたのが、小文枝さんに始まり、雀々さん、文太さんに呂鶴さんの四人方さん。
もっと、多くの方で聴いてみたい演目の一つですな。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「竹の水仙」

よろしいな、鶴二さんの「竹の水仙」。

あまりする方も少ないようで、NHKからの依頼がある演目とすれば
やはり自他とも認める、十八番ネタなんでしょうな。
(今迄、聴いたことがあるのは、梅団治さん、阿か枝さん、遊喬さん、と鶴二さんの四人)

講談ネタなのに、重たくならずに軽いタッチで描かれるのは
やはり、鶴二さんの良さですな。



五、月亭八方・・・・・・・・・・・・「胴乱の幸助」

これも、やはり八方さんの得意ネタ。

そういう意味では、このNHKの落語会は各自の十八番のオンパレード。
テレビの収録もあり、力の入った出来の良い高座で見ごたえたっぷり。

この噺の主人公のように、真面目一筋で、世の中のことに疎い人っているんですな。

仕事でも、業界が違ったり、企画畑と営業畑とで、
まるっきり価値観の違うことにビックリする時があります。

じっくり、楽しめたNHKの上方落語の会、なかなか当たらないのが
唯一のキズですが、申しこみのハガキ出し続けなければですな。



第354回・NHK上方落語の会
2015年7月2日(木)午後6:30開演
NHK大阪ホール

一、桂鯛蔵・・・・・・・・・・・・・・「つる」
二、桂三扇・・・・・・・・・・・・・・「シルバーウェディングベル」
三、笑福亭呂鶴・・・・・・・・・・「植木屋娘」
中入
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「竹の水仙」
五、月亭八方・・・・・・・・・・・・「胴乱の幸助」






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