ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

おやっさん~笑福亭松喬

2011-08-30 05:15:47 | 本の少し
おやっさん―師匠松鶴と私
クリエーター情報なし
うなぎ書房


還暦になった、松喬さんが、内弟子時代を中心に「おやっさん」、師匠松鶴を語る。

今の、松喬さんからは想像できないくらいの、ドジで不器用な鶴三時代が語られる。
呂鶴、松枝、福笑と鶴三の、同期の桜。松鶴の二回稽古を四人一緒に受ける。
その四人の稽古は、10分(福笑)、40分(鶴三)、3分(松枝)、3分(呂鶴)、なんと
稽古の時間だけを見れば、優秀な弟子と、不出来な弟子が明白。
「ドあほ、アホ、ボケ、やめてしまえ・・・」

「落語を書いて覚えたら、あかん」が師匠の口癖。
らくだでは、「ほんまもんの酔っ払いをして、どうすんねん、落語の、酔っ払いをするんのじゃ」
晩年、稽古のつけることのなかった松鶴師匠に、・・・・・怒られながらでも、続いた稽古。
今の松喬さんの財産ですな。

運転手をされていた、松喬さんと、鶴志さんが、一番DNAを継いでおられるのも、
やはり、一緒におられる時間と正比例するんですな。

人生はよく、マラソンと言われますが、松喬さんの生き様をみていると、
イソップの「ウサギとカメ」でおます。

「継続は力なり」。できるまで、やる、の不器用さと粘りが、最後には大成させるのですな。


にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第四回・正覚寺寄席~鶴二長講一席

2011-08-28 23:12:02 | 笑福亭鶴二

正覚寺


阪堺線「塚西」から徒歩3分。

ぽんぽ娘さんに、文鹿さん、そして暁照夫師匠・・・トリは、鶴二さんの「らくだ」。
盛りだくさんで、楽しみですな・・・。


満員のお客様


立派な高座

一、桂ぽんぽ娘・・・・・・・・・・「寿限無」

前説にでてきた、鶴二さん曰く、ぽんぽ娘さん、今年10月に結婚、そしてお腹には・・おめでたとか。

高座が高いので、昇り降りにも、お客様もハラハラ・・・。お茶子さんもや、るぽんぽ娘さんに替って
前のお客さんが、見台を運んだり、名ビラをめくったり、まさに、地域寄席の良さですな。

マクラは、高座は一流、立派な本堂のこの会場の雰囲気も一流、お客様も一流、
合わせて、三流の落語会・・・・イヤイヤ・・いつもながらの、毒舌、ツッコミ。

噺は、お得意の「寿限無」、江戸の喋りに、違和感はないが、かん高い声が、お堂に響きわたる。
普段の喋りは、大いにツッコミ上手だが、落語においては、一切崩すことは無い。・・・感心。

年末には、産休で落語はお休みとか、嫁入り前のぽんぽ娘さんの高座はあと少しですよ。


二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・「淀川」

東京でいう「後生鰻」、昔、松之助師匠で聴いた覚えがあるのだが・・・筋はうら覚え。
お題の「淀川」は、河川の淀川ではなく、舞台の魚屋の屋号が「淀川」のはず。

噺は、ご出家が魚が活きづくりにされるをみて、買いとって川に逃がす。
味をしめた、魚屋は、次は鰻と次々、用意する。最後は文鹿さんは、赤ちゃんではなく、
おかみさんを、まな板の上へ・・・・・思惑どおり、ご出家は買いとったが、いつものごとく
橋の上から、川へ、ザブン。 赤ちゃんでは、命に関わるので、おとなの女性に。
このあたり、文鹿さんらしい、優しさか。

こんな、レアな噺、文鹿さん、似合いますな。


三、暁照夫・・・・・・・・・・・・・・「三味線道楽」

74歳とか、照夫師匠のお元気な舞台。

鶴二が可愛いとか、お住職さんが素敵とか、客席も巻き込んで、お姉色で弄り倒す。
でも、三味線を弾くと、背筋が伸びて、芸人としての生真面目さで、大熱演。
都々逸ではじまり、浪曲調で「金色夜叉」、そして長唄の「狸」へ。
汗びっしょりで、弾ける撥が凄い・・・道頓堀アワー、宮川左近ショー、良き昭和を
思いださせてくれる、照夫師匠の、三味線でおました。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「らくだ」

本日で、四回目の鶴二さんの「らくだ」・・・・凄い。
いまだ進化中、聴くたびに、笑える箇所が増えていく。

紙屑屋が酒を呑まされて、だんだん本領を発揮・・・これが、酔いっぷりも凄いが
らくだの死体を前に、ゆったりと時間が過ぎていく,噺っぷりに余裕が溢れる。

次の、鶴二さんの「らくだ」予定は
9月10日(土)PM1:15・・土塔庵寄席・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・土塔庵(深井)・・・・・・・TEL06-6845-2258

9月17日(土)PM5:00・・笑福亭鶴二独演会・・・・・・・・・・・・・・・・・国立文楽劇場・・・・・・・(・前売券、完売。)



第四回・正覚寺寄席~鶴二長講一席
2011年8月28日(日)午後2:00開演
正覚寺本堂

一、桂ぽんぽ娘・・・・・・・・・・「寿限無」
二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・「淀川」
三、暁照夫・・・・・・・・・・・・・・「三味線道楽」
仲入り
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「らくだ」

11-25-111


本日の主役、照夫師匠に、鶴二さん、正覚寺住職。


打上げは、玉出、中華料理の「姜」。




にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第5回・心斎橋 質屋寄席~遠い親類より近い

2011-08-26 23:45:10 | 落語

心斎橋にある、大阪質屋協同組合のビル。


繁華街の真ん中だけに、仕事帰りの方もおられる、老若男女のお客様。


会場に張ってある、質屋協同組合のポスター。
質屋は安心です。遠い親類より近くの質屋へ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最初に、福車さんが出てこられて、
第5回目ですが、この質屋の組合の理事長の交代があったりして、
前回から一年もあきました。次回からは、一年に数回する予定とのこと。

そして、今日のメンバー紹介・・・・なんと、トップの二人は京大出。
なんと、高学歴の、業界か。

一、桂福丸・・・・・・・・・・・・・・・・・「道具屋」

最後に、福車兄さんの長講「らくだ」がありますので、手短に。
「道具屋」・・・でも、いつもの軽妙さがなく、重たく、福丸さんらしさが発揮されない。
「平林」なんかの子供、丁稚は可愛いのに、残念。


二、笑福亭たま・・・・・・・・・・・・・「陰陽師」


お題を控えてくるのを忘れたので、私がつけるとすれば、「霊能者」。
(誰か、正式のお題、お教えください)・・・・
★ゆういのおかんさんから、正しいお題「陰陽師」をコメント頂いたので、早速訂正致しました。

マクラは、やはり、今話題の、紳助さんの引退というより、893との関わりの部分を・・・。
でも、普通の噺家はまず大丈夫。まず、金が無いのと、知っている者もいないので、
一緒に写っている写真があっても、自慢にもなんにもならない・・・と。

そして、高津の公園のバラバラ事件へ・・・これは最高におもしろい。
ばらすと営業妨害になるので、是非、生で。(でも、話題の旬は終わりかけてますな)

噺は、安倍の近鉄という霊能者に、男女の雑誌の記者二人が訪問、
そこでのやりとり、展開が奇想天外でおもしろい。

同僚のゴマスリ男に、呪いをかけて貰うと、口ではおべんちゃらを言うが、
本心が行動に出てしまう。上司の頭は叩くし、アカンベェはするは・・。
昔の恋敵の怨念がこの若い女記者にとりついているのを、祓う。

いつもの、ショート落語は無かったが、でもこの霊能者、オムニバス風で、
たまさんらしいギャグ満載、そして、たまさんの新作は、いつも新鮮でおます。


三、笑福亭銀瓶・・・・・・・・・・・・・「持参金」

最近発売した、DVDと写真集を紹介。
噺は「持参金」、こんなに、ギャグ満載の銀瓶さんの古典は初めて。
古典継承派と思っていたのに、芸風が変ったのか、
それとも、偶々「持参金」、一席だったのか。

次の出会いでは、どんな演出なのか、興味津々ですな。


四、ナオユキ・・・・・・・・・・・・・・・「漫談」

一年振りの出会い。ALL、聴いたことのないハナシばかり、凄い。

街で、自転車に乗っていたら、子供とお母さん、ナオユキ自身のこと、など
お酒や、バーという夜のバージョンではなく、昼のバージョンシリーズ。

印象に残った作品を一つ

街で・・・「あの・・・の・・気ぃ悪く、せんといてください・・・ナ、・・ほんまに・・・気、悪うせんといて
ください・・・あの・・ナオユキさんと、違います・・・。」
「そんなに、俺に間違われるのが、気、わるいんか・・」
(でも、なんとも、ナオユキさんのハナシは、うまく伝えることは難しいですな)

あちらこちらで、ライブも多くされてる、ナオユキさん。
ボチボチ、単独ライブが聴きたくなりましたな。


五、桂福車・・・・・・・・・・・・・・・・・「らくだ」

最後の火屋までところまで演る予定なので、約一時間の長講。

思っていたより、熊がおとなしい。紙屑屋の酔いっぷりもおとなしくて、
全体的に、上品。紙屑屋の後妻が、先妻の子に遠慮しているとことなんぞ、
福団治師匠さんのように、人情噺風になっている。

らくだ、流石に色んな形がありますな。
長い噺だけに、噺家、各人の個性が、最後にはじっくり表現されますだけに、
あれこれ、やはり、聴き比べしたい、大ネタでおますな・・・。


第5回・心斎橋 質屋寄席
2011年8月26日(金)午後6:30開演
心斎橋・大阪質屋協同組合ビル

一、桂福丸・・・・・・・・・・・・・・・・・「道具屋」
二、笑福亭たま・・・・・・・・・・・・・「陰陽師」
三、笑福亭銀瓶・・・・・・・・・・・・・「持参金」
仲入り
四、ナオユキ・・・・・・・・・・・・・・・「漫談」
五、桂福車・・・・・・・・・・・・・・・・・「らくだ」

11-24-107



にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

繁昌亭・大トリ~笑福亭鶴二さん

2011-08-24 22:14:38 | 笑福亭鶴二

笑福亭鶴二さん、天満天神繁昌亭、初の大トリ。


一番、左に、鶴二さんの、名看板・・・・・・嬉しいですな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今週、笑福亭鶴二さん、初の繁昌亭の大トリ。
春之輔師匠や、ざこば師匠の推挙により実現したとか。


実は、晴れ姿を生では、仕事の都合で観れてないんですよ・・・・残念。
(初の大トリなので記念に写真だけはと思い、昼の休み時間を使って撮影)

今週の演目は
月曜日・・・「らくだ」
火曜日・・・「佐々木裁き」
水曜日・・・「船弁慶」
木曜日・・・「猫の災難」
金曜日・・・「らくだ」
とか、でも今一番の注目は、六代目を彷彿させるとの、噂の「らくだ」でおますな。


鶴二さん、今後の「らくだ」の予定(解っている範囲で・・・・)

8月27日(土)PM6:30・・にしんそば松葉と笑福亭鶴二の会・・・京都にしんそば松葉・・TEL075-871-4929
8月28日(日)PM2:00・・正覚寺寄席・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・南海「粉浜」正覚寺本堂TEL06-6671-6229
9月10日(土)PM1:15・・土塔庵寄席・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・土塔庵(深井)・・・・・・・TEL06-6845-2258

9月17日(土)PM5:00・・笑福亭鶴二独演会・・・・・・・・・・・・・・・・・国立文楽劇場・・・・・・・(・前売券、完売。)








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

内田的哲学入門~「おじさん」的思考

2011-08-22 00:38:31 | 本の少し
「おじさん」的思考 (角川文庫)
クリエーター情報なし
角川書店(角川グループパブリッシング)


この「おじさん」的思考は、「ためらいの倫理学」(2001年冬弓舎より刊行)についでの
二冊目のエッセイである。
今日の内田樹があるエッセンス満載の本である(2002年晶文社より刊行)。
著者曰く、これが最後の本になるかもしれないと、思い切り好きなことを書かせてもらおうと
やけっぱちな気負いが滲んでいると、・・・題材も、多岐に渡り、憲法9条、買売春と自尊心、
別姓夫婦の先進性について、大学全入学時代、フリーターの隠れた社会機能とか、・・・
解ってはいるが、自らそれを認めたくはない、タブー視して、見ている振りだけしている事柄を
熱っぽく述べている。

でも、すべて、哲学的、思考法であり、「考える」、「自らに置きかえる」、「自分の立ち位置を決める」
など、「おじさん的」思考とは、おじさんになったからには、自ら思考することが大切であると教えてくれる。

「自分は、なぜ、ここにいるのか」「自分は誰なのか」、「自分は、何の為に、いまここにいるのか」、
「禅」の公案、「父母未生以前の我」(両親が生まれる前の私とは誰であるか)のごとく、
答えのない問いにどう対処すべきかというのが、「大人」的技法であると・・・・
「愛」を考え「倫理」とは「幸福」とはを考える。

この「おじさん」的思考という本、おじさんなら、日頃からこれぐらいは考えて欲しいという
内田樹的、「哲学」の入門書である。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第7回・鳥はな寄席~鶴二さんの「らくだ」でっせ

2011-08-20 22:31:57 | 笑福亭鶴二

初芝の、鳥はなさん主催の、鳥はな寄席。

鶴二さん登場で、・・・・・・・今日も進化してドンドンよくなる、「らくだ」。


70人の大入満員・・・今回から東部会館に移しての、第七回「鳥はな寄席」。

一、すずめ家こごめ・・・・・・・・「延陽伯」

チラシにでている、すずめさんは用事の為、代役でこごめさんが登場。
「と、するとなんですか、家主さん、今日は、私に、嫁さんを世話しようと」
この前を省略して入るやり方は、大師匠の枝雀さんの得意技。
こんなところに、一門らしさが、大いに出ていますな・・・。

噺は、「延陽拍」、大きく詰まるところも無いが、リズム感に乗れぬだけに、
客も笑うのに、戸惑っている感じ・・・。

アマチュアとしては上手なのに、笑いがおきないというのは・・・笑いというのは、不思議なもんですな。


二、すずめ家ちゅん助・・・・・・「犬の目」

小噺、なぞかけを連発しながら、客の笑いをひき出し客席を和ませ、
たっぷりと時間を掛け客席をあたためていき、「犬の目」へ。

前座噺であるが、ベテランのちゅん助さんが演る「犬の目」、掠れた味がある。
聴けば、プロとして演っておられてもおかしくない経歴。

ゲストを立てて、サッカーでいうアシストに徹する「鳥はな寄席」のちゅん助さん、
これからも演目と共に注目ですな。


三、桂佐ん吉・・・・・・・・・・・・・・「皿屋敷」

一門の某師匠の品川プリンス事件(一寸書けない)をマクラに・・・夏はやはり、怪談と。
そして、幽霊と化物の違いについて、基本的には、人間と動物の違いですが、
すべての人が、幽霊になれるのではなく、美人だけに限られております、ブスの方はやはり、化物に。

噺は「皿屋敷」、さすが、正統派の一門、夏の噺なのに秋風が漂う、端正な高座。

お菊さんがが有名になり、近在から見たい人が押し寄せ、お菊饅頭に、お菊煎餅などみやげもんがいっぱい。
一番の売れ筋は、お菊煎餅、家に持って帰ると、10入りの煎餅が、なぜか9枚入りに・・・洒落てますな。

梅田の、まいべすと落語会で大ネタにも挑戦して充実の、佐ん吉さん。
今日のように、育ち盛りの噺家さんの、新ネタ(私にとっての)に出会えるのは、楽しいもんですな。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「らくだ」

今日で、三回目だが、聴くたびごとに、安定感を増す、鶴二さんの「らくだ」

パシリの紙屑屋が酒を呑んでから、本性を表わし、居直ってくる様は、絶品だが、
回を重ねる度に、香典や酒肴を集めて回るところでも、じっくりと面白味が増している。
お客さんの一言「今日の鶴二さんの「らくだ」、時間が、少しも長く感じなかった」と、
これこそが、最高の賛美ですな。

9月17日の独演会にむかって、更に磨きのかかる鶴二さんの「らくだ」
感動の時は、日々、近づきますな・・・・。


鶴二さん、今後の「らくだ」の予定(解っている範囲で・・・・)

8月27日(土)PM6:30・・にしんそば松葉と笑福亭鶴二の会・・・京都にしんそば松葉・・TEL075-871-4929
8月28日(日)PM2:00・・正覚寺寄席・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・南海「粉浜」正覚寺本堂TEL06-6671-6229
9月10日(土)PM1:15・・土塔庵寄席・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・土塔庵(深井)・・・・・・・TEL06-6845-2258

9月17日(土)PM5:00・・笑福亭鶴二独演会・・・・・・・・・・・・・・・・・国立文楽劇場・・・・・・・(・前売券、完売。)




第7回・鳥はな寄席
2011年8月20日(土)午後2:00開演
東部会館 2階

一、すずめ家こごめ・・・・・・・・「延陽伯」
二、すずめ家ちゅん助・・・・・・「犬の目」
三、桂佐ん吉・・・・・・・・・・・・・・「皿屋敷」
仲入り
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「らくだ」

三味線・・・さやか
鳴物・・・・・佐ん吉
笛・・・・・・・つばめ
お茶子・・・ふじこ




打上げの会場
右から、鶴二さん、佐ん吉さん、井上さんに、ちゅん助さん。


お世話のお嬢さんたち。・・・・・右の方は三味線のさやかさん、か。


ハゲの刺身、特に肝が美味。


脂がのった美味しい、秋刀魚の刺身。


にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

落語の聴き熟し

2011-08-16 05:47:51 | 本の少し
落語の聴き熟し―噺の真意・人物の本音・演者の狙いを聴く
クリエーター情報なし
弘文出版


またしても、京須偕充さんの本、江戸落語でおっしゃっている事も難解なのに読んでしまった。

結論から言うと、ルール違反ですが、「あとがき」から読む事をお勧めいたします。
あとがきにかえてで、著者は、始めに噺ありき、噺家は末にありきと・・・。

肝心のことばも、言い表わされる事柄も、現代の日常生活からは遠いものが多くなり、まずは噺をわかりやすくする、ハウツウ型の「聴き方」ばかりが幅を利かせるようになる。その傾向は、わかりやすさとわかりにくさとの微妙なバランスが生命である洒落や落語にとってひどく危険なものと、至言を述べている。

この本では、噺の真意、人物の本音、聴き手の思い、演者の狙いなどをいろいろな角度から述べてきたと、まず噺があって、登場人物がいて、噺家がいる。それがものの順序だと、噺が表現したいことは何か、人物が本当に言いたいことは何か、それをどの演者がどのように表すか。今は、三番目の演者のみが語られ、第一、第二の論点が不在と嘆く。そして、噺を考えながら聴けば楽しさは何倍にもなり、また長続きすることであり、物事受け身でとらえていては自分のものと熟し(コナシ)えないと、(実際はそない、難し考えなくてもとは思いますが)。

上辺だけの演者論ではなく、噺から立ち上がる演者論の時代がくればと落語の基礎はもっと安定し、往年の名人をしのぐスーパースターの輩出に夢が抱けると・・・・・。

本題はもっと、難しいので、お題だけ列挙・・・。

目次

まくら・・・・・落語に「聴き方」はあるのか

まず短編落語を楽しもう・・・・・・・・・・「欠伸指南」
「火焔太鼓」の亭主はなぜ甚兵衛か
「明烏」は若旦那か・・・・・主役と主人公
「締め込み」は泥棒の噺か夫婦の噺か
しくじり男の物語・・・・・・・「芝浜」と「厩火事」
落語はなぜ幇間を生かしておくのか・・・・「幇間腹」と「つるつる」
まくらは誰のためにある
落語にとって何が大切・・・・・・・・飲む・食う・酔う
「文七元結」・・・・・江戸と時代

始めに噺ありき、噺家は末にありき・・・・・あとがきにかえて



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥さんの誕生日に京都散策

2011-08-15 23:05:58 | 街で
今日は、奥さんの何十何回目のお誕生日・・・・・・つれもって京都へ。

襖絵を見ようと、まずはおけいはんに乗って、七条で降りる。
前に読んだ柴門ふみさんの「ぶつぞう入門」が気になっていたので、まずは三十三間堂へ。

★三十三間堂(妙法院蓮華王院)

1001体の「十一面千手千眼観音像」が、宝塚のレビューのごとく並ぶ、圧巻。
その前の、慶派の二十八部衆は、説明を読めばそのままのお姿、「捻りなさい」と言いたいぐらい、一つ一つが解りやすい。
そして両端にある、風神、雷神は、片膝立てて力強く、カミナリ様と風の神の下界を見下ろす姿は、カッコいい。


館内は撮影禁止なので、通し矢の行われる120mの本堂を。

★養源院



三十三間堂を出て、入口はすぐ東側なのに、大雑把な地図を頼りに歩けば、智積院まで行ってぐるっと一周。

入れば、志村けんのコントに出てきそうなおばあさんが、各部屋部屋に入る度に、カセットデッキのスイッチを押して、
説明ガイドを流す・・・・目的は、俵屋宗達の杉戸絵、象や麒麟、獅子など当時珍しい生きものを描いているが、麒麟だけではなく
象あたりも、実際見たわけではなく、聞き伝えでこの様な絵になったのでは思えるぐらい、デホルメされている。


絵葉書より転用・・・実際はうすボケてみえ難い。

本堂の中には、鶯張の廊下で、左甚五郎作とか、そして「血天井」、伏見城落城のおり、将志が自刃した廊下の板の間を
この天井に張り、弔ったもので、先ほどのお婆さんが、竿を持って天井を指し、あそこが鳥居元忠様のお顔、お足、片膝と手の型
説明すると、キャーと若い女の子の悲鳴・・・・・・・・男の私でも、、霊を弔うと云えども、怖い風習ですな。

★昼食・・・彩席ちもと

四条大橋の鴨川沿いの、ちもとで昼食。
彩点心、を冷えたビールと共にいただく、お値打ちにて、美味。
夏のほてってた汗と身体がスッと引いていく・・・京都でいただいてるという気だけで、心地よい。


14種類のぎっしり詰まったお弁当に、玉子宝楽という茶碗蒸しと、今日は鱸御飯がつく。・・・大満足。

★建仁寺

ここも「風神雷神図」の襖絵をお目当てに、・・・でもよく調べると、本物は京都国立博物館に。
ここに有るのは、CANONさんが最高技術で復元したもの、上海万博出品後、こちらへ。


俵屋宗達作・・・・・落款も印象もないのが、逆に、自信の表れか。


金沢翔子さんの書「風神雷神」
若き書家である金沢翔子さんが書く「風神雷神」には、娑婆の一般人の邪念がなく、俵屋宗達にも劣らぬ名作である。

ここでは、お盆なので特別、お坊さんのお説教をたまわる。
普段は一切してないらしいが、この頃京都へ来た観光者から、京都にはお寺さんは多いが、お坊さんの姿、読経している
ところなんぞ一度も見たことがないと、苦情が寄せられており、今日は時間があるので、少しお話を・・・と。

夫婦円満の五つの秘訣とか、合掌の意味とか、五百生の輪廻であり、家で飼っているいる犬や猫も本当に家族であり、
次の世では、逆に彼らが人間の姿をしており、あなた方が犬や猫になっているかもしれない・・・。
家にあるもの、家具でも、ちょっとした道具など、すべてのものには命があり、大切にそして愛情を持って接することであると。

お念仏の意味はと、お家のお住職さんに一度聴いてください、でもお念仏にはリズムというか、宗派は違いますが、
朝は「南無妙法蓮華経」、寝るときには「南無阿弥陀仏」と声に出して唱えるだけで、元気になるものですと。

いや、ほんと説法を聴いて、夫婦つれもって、京都に来て良かったと・・・・感じる。


法堂の天井の雲龍図、平成十四年、小泉淳筆の「双龍図」、108畳の壮大なる画。


★花見小路、衹園、白川



四乗で風呂敷、手拭を買ったりしながら、「群虎図」をお目当てに、南禅寺へ。

★南禅寺

途中、美しい赤煉瓦の水路閣、発見、


南禅寺を拝観しようとすると、なんと既に受付終了、折角タクシー飛ばして来たのに残念。
そうか、お寺さんは結構、早じまいなんだ。・・・・要注意ですな。


三門、行の潜る時には楼上に人が登っていて、帰りにと思っていたのに・・・・・・。


せめても極楽に近づければと、帰り道の道沿いにあった蓮池。


南禅寺の「群虎図」、二条城の「松鷹図」は、次回のお愉しみでおますな。


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この暑い最中にバス釣り~堀河ダム

2011-08-14 14:40:02 | 釣り
この暑い最中に、堀河ダムへバス釣り~アホというかお盆に殺生していいのか、
まあバス釣りはキャッチ&リリースですが・・・。

いつもの釣り仲間の増田さんと仲地さんと、泉南IC近くの堀河ダムへ。
IC近くのコンビニに朝4時半集合、今回は遅刻もせず、余裕で集まったが
ダムへの道を迷って、スタートは5時半、薄曇りで涼しい朝。


あまりにもあたりがないので、底で浅そうなこの浮島と陸地の間の水路のど真中狙い。


針も、錘も、ワームも最近一切買って無いので、あるものでやりくり・・・
普段使わない、スプリットで、ワームはブラグ、辛うじて一匹、GET。

前回に続き、陸に上がってからは、カレー味のカップラーメンを食べながらのお喋り。
でも、後半の日射しにに疲れたのか、睡魔にウツラウツラ・・・・。

帰ってからは、シャワーを浴びて、炒飯を食べて、暫しの昼寝、極楽極楽。



十年間使っている、フローター。百回は使っているので、充分、原価償却は終っていますな。



ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小梅ちゃん、初高座~第235回・西明石浪漫笑

2011-08-12 20:03:09 | 梅団治・須磨寺落語会

見台に大きく浪漫笑。・・・なんと今回は、235回目、ほぼ月一の開催で23年、凄いですな。

小梅ちゃんの初高座を楽しみに、西明石へ。


梅満会より転載


西明石から大阪方面に2号線沿いに戻れば、HANAZONO、実はお酒屋さん。


通常はジャズライブもされているお洒落な、地下の会場。


堂々の初舞台、初のギャラと大入り袋を手にする小梅さん。


一、桂小梅・・・・・・・・・・・・・・「平林」

凄いの一言、立派な初舞台。
ご挨拶と、ちょっとしたマクラはしどろもどろだが、いざ噺に入ると、
「定吉、さだ吉ぃ―」と、旦那さんの落ち着いた口調で始まる、
詰まる事もなく、噛みかけると、なんと逆に大きな声で、ゆっくりと喋る。
普通、初高座は、早く終わりたい一心で、早口になり一気にかけ抜けてしまうそうだが、
師匠の教えなのか、躓くとアクセル踏むのではなく、更にブレーキを踏め・・・
じっくりと構えた、小梅さんの「平林」、所要時間はたっぷりの20分でおました。

二、旭堂南海・・・・・・・・・・・・「丸善屋騒動」

南海さんの創作らしい、怪談噺。
大阪の淡路町の新興の古道具屋「丸善」が舞台。
嫁いできた御嫁さんが、親父と亭主までのいじめに合い、
子供ができたのに、離縁、最後は自害し、その怨念が・・「私の、ややこ・・私の、ややこ・」・・・・。

家と家のと縁なれど、最後はやはり、亭主が護ってあげなけれが。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「らくだ」

トリは鶴二さんで「らくだ」。・・・まくらも振らずの、1時間2分。
でも、それが長く感じない、充実の高座。
特に、屑屋が呑みだし、「ちょっと、お話しさせてもろうて構いませんか」ではじまる酔いっぷりは最高。
ヤタケタの熊に替って「、おまえ仕事あん、ねやろ、一度、仕事に行てきたらどや」と突っ込みたくなる。
独演会までにあと、3、4回、はかけるらしいが、見るたびごとに、磨きあがる鶴二さんの「らくだ」
今年の秋、必見でおますな。

鶴二さん、今後の「らくだ」の予定(解っている範囲で・・・・)

8月20日(土)PM2:00・・鳥はな寄席・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・堺市東区(東部会館)・・TEL072-285-0094
8月27日(土)PM6:30・・にしんそば松葉と笑福亭鶴二の会・・・京都にしんそば松葉・・TEL075-871-4929
8月28日(日)PM2:00・・正覚寺寄席・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・南海「粉浜」正覚寺本堂TEL06-6671-6229
9月10日(土)PM1:15・・土塔庵寄席・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・土塔庵(深井)・・・・・・・TEL06-6845-2258

9月17日(土)PM5:00・・笑福亭鶴二独演会・・・・・・・・・・・・・・・・・国立文楽劇場



第235回・西明石浪漫笑
2011年8月12日(金)午後7:00開演
ハナゾノ(西明石)

一、桂小梅・・・・・・・・・・・・・・「平林」
二、旭堂南海・・・・・・・・・・・・「丸善屋騒動」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「らくだ」


終演後の打上げ。


すべて、手作り、お酒屋さんだけに、美味しいお酒が次々とでてくる。


無事、初舞台が終わり、ご本人以上に、ほっとされた様子の梅團治師匠。・・・・・・・・「男春團治」を歌う
芸の為ならではなく、SLの為なら、女房も泣かすらしいですが・・・。


書きはじめて、まだ3枚目とか、初舞台の小梅さんのサイン。
これからの、本格派落語家誕生に、記念すべき色紙ですな。(大事に、しもうとこ)



にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドラえもん短歌

2011-08-09 05:06:05 | 本の少し
ドラえもん短歌 (小学館文庫)
クリエーター情報なし
小学館

☆☆


私が好きな一首・・・。

ドラえもんが 好きだと言える人だった 羨ましくて にくらしかった
自転車で 君を家まで送ってた どこでもドアが なくてよかった
空港でチェックにかかり ポケットの中身を全部出すドラえもん
もう少し素直になれと言う上司 スネオになれと聞こえる私
妻の声スモールライトより効く みるみる内に小さくなる俺
どこでもドア会社の行き来に使いたい 大人の夢はそんなもんです

「ドラえもん短歌」とは、ドラえもんを題材に一般の人が応募した作品を、枡野浩一氏が選んだ短歌集。3600首の応募の中から、優秀作100首と300首ほどの全入選作品が掲載されている。

どれも、これも、微笑ましい作品でいっぱい。
それは、題材がドラえもんであるのではなく、ドラえもんが好きな人がつくる短歌であるから。
優しくて、ドラえもんの世界に、何でもドアで運んでくれる素敵な本でおます。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プリンセス トヨトミ ~万城目学

2011-08-07 05:28:45 | 本の少し
プリンセス・トヨトミ (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋


映画をやっていたので、借りていた本を慌てて読んだが、最初の会計検査院の三人の登場と
空堀中学校での大輔君がスカートを履いての登校事件までは、最高にワクワクするプレリュードであった。

ただ、その大阪国の存在が表面化されれればされるほど、絵空事で興味が薄れていき、ドンドン並行して読んでいる他の本に抜かれていき、読了までどれほど時間を費やしたことか・・・。

前作の「鹿男」、「ホルモー」など、万城目さんの奇天烈さは特徴だけど、ホルモーの存在が1%でもいてるのではないか、いや居てて欲しいという気がどこかにあるだけ、楽しめたのだが、今回の大阪国総理の存在は0%と思う分、この本への興味は加速度的に薄れていった。

鹿とか架空の動物であるがゆえに我心も納得させられたのに、今回の主人公が人間とはやはり現実過ぎて、夢を見るには無理がありましたな・・・。

我が愛する大阪が舞台だけに残念。しかし、映画はどんなつくりになっているのか、逆に怖いもの観たさになっている、ごまめでございます(2011年8月当時)。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする