ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

「せんしゅう亭~たまの落語会」

2014-08-31 23:21:38 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語

嫁さん、出てきたたまさん見るなり、「色白いな」。
このチラシでも、窺えますな。


さすが、浪切ホール、立派なチケット。


100人強の大入り、観やすい高座。



三人三様の良さ・・・・良い落語会でおました.


一、露の紫・・・・・・・・・・・「延陽伯」

「上方落語界のオセロの中島知子」と、でも今や芸も体格も立派になられて
繁昌亭の楽屋である師匠から、「もう、それ古いんと違う」
「地元やから、上方落語の豪栄道にしたらどうか」と、それはちょっと・・・可哀想。

でも、会うたびにどんどん昇格していきはりますな。

落語は「延陽伯」、喋り口調は、師匠の都さんそっくり。

ハキハキ喋る団姫さんとは違って、上手いし、味はあるし、
失礼ながら、大阪のおばちゃんのどっしり感、最高ですな。

どの噺を聴いても、決してハズレのない、紫さんの落語。

次は、どの噺が聴けるのか今から、楽しみでおますな。


二、桂雀五郎・・・・・・・・・「遊山船」

秀逸、凄い、肩の力の抜いた高座だが、随所に入る肩透かしが快感になる。

なんの衒いもなくても、噺の筋を追っているだけで、充分笑いは取れるし、
終わった後に残る、雀五郎さんの余韻も心地好い。

今迄、「遊山船」、生で九人の方を聴きましたが、私の中では一番かも・・・・。

あと、十年、二十年、経った時の、今以上に熟した雀五郎さんに興味津々でおます。



三、笑福亭たま・・・・・・・「口入屋」

定吉が口入屋へ行って、あれこれ女子衆を品定めするところはなく、
お店へ連れて帰ってくる処から始まる。

「ドガチャガ、ドガチャガ」と、「誰でもできるんではない、できるのは番頭のわ・た・し・」
この辺りの、デフォルメっぽいのは、たま節。

あと「お針」「芸事」、「書」に「お茶」「お花」、「剣術」「柔術」「忍術」まで
何でもできる、新人の女子衆の多才ぶりは、案外そのままあっさりと・・・・・・。

でも、深夜の暗闇のお店でありながら、たまさんがやるとなぜか、
部屋中電気明々と(この時は行燈だったのに)感じてしまうのは、なぜ・・・・
仕草、声の明るさ、ご陽気さ、一体何なんでしょう。

一度、たまさんの怪談噺、怖さ1%になるのでは・・・是非聞いてみたい、
そんな気になったご陽気たっぷりの「口入屋」でおました。


「せんしゅう亭~たまの落語会」
2014年8月31日(日)午後2時開演
浪切ホール内交流ホール



一、露の紫・・・・・・・・・・・「延陽伯」
二、桂雀五郎・・・・・・・・・「遊山船」
三、笑福亭たま・・・・・・・「口入屋」




次回の「せんしゅう亭~たまの落語会」・・・ゲストは旭堂南州さんと、月亭天使さん

浪切ホール内交流ホールで、2014年11月15日(土)午後2時開演でおます。



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かたるかたり・志ん輔出世噺~浦山明俊

2014-08-30 03:33:33 | 本の少し
かたるかたり 志ん輔出世怪噺 (廣済堂モノノケ文庫)
クリエーター情報なし
廣済堂出版

☆☆

岸和田の図書館のネット検索で、最近発刊された本で、志ん輔出世噺とあるので
古今亭志ん輔さんの落語家人生を書いたもので、副題が「かたるかたり」と思いきや、

モノノケ文庫(失礼ながら、こんなのがあるんですな)で、狐と狸の子供が落語家
志ん輔さんと力を合わせて、妖怪退治に・・・・。

子供向けなのか、時代は江戸。

まあ、お伽噺として読ませてもらいましたが、

ようくよく考えると、落語では「七度狐」「高倉狐」「天神山」「吉野狐」で狐、
「狸賽」、「まめだ」では狸は出てくるし、「化物使い」では化け物(実は狸)、
「猫の忠信」では猫が化けるし、「鴻池の犬」では後半は犬が喋っている、

普段から、そんな噺を聴きなれているので、違和感は一切ないが・・・・

まあ、ネット予約しないかぎり、図書館で手にしても決して読もうとは思わない本
借りた限りはと今回は一気に読んでしまいました・・・・。

これも、何かのご縁でおますか・・・。


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小石川の家~青木玉

2014-08-28 04:04:04 | 本の少し
小石川の家
クリエーター情報なし
講談社

☆☆☆☆

エッセイでありながら、何か長編小説を読んでいるよう。

あの幸田露伴の孫、幸田文さんの娘さんの青木玉さんの本。

九つの時、母親と一緒に、小石川のおじいちゃんの家へ移り住む。

昭和初期の日本の家、それも偏屈なお祖父さんで文筆家の露伴の
今だったら、苛めかと思える厳しい躾け、それも言葉で・・・・
プロ中のプロが、小学校の小娘にきついきつい言葉を浴びせる。

お部屋にお薬を持っていった、作者に、露伴は
「何の為の薬か、何も聞かずに持ってきたのか」と叱り、
はいも駄目、いいえはなお、三つ目の聞いて来ますの一時ののがれも許されない。
黙って畳のヘリでもぼんやり見ていれば、そこに返事が書いてあるのか、と突込まれ。
口を利かずに腰でも浮かせば、返事もしないで座を立つことができるのか、
ならば立ってみよと、足払いがかかる。

でも、その様な小石川の家の様子は、異常すぎるかもしれないが、
昭和の家長、お父さんの存在はかくあるべきと思えるところもある。

しかし、戦争になり、空襲や疎開がはじまった後半の部分は重苦しい。

94年度芸術選奨文部大臣賞受賞作品。

読み応えございます、の一言でおます。


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落語教育委員会~喜多八・歌武蔵・喬太郎

2014-08-26 03:04:05 | 本の少し
落語教育委員会
クリエーター情報なし
東京書籍

☆☆☆

入門が、喜多八さんが1977年、歌武蔵さんが1983年、喬太郎さんが1989年
の適度に離れた三人が始めた落語会の名が「落語教育委員会」。

第1章から第5章まであって、
「道徳」・噺家の了見、お客さまの了見。
「社会」・師匠と弟子の奇妙な関係
「国語」・高座の言葉とリアリズム
「工作」・“新しい”噺の作り方
「歴史」・芸名と本名のあいだ

時には真面目に、そして好き放題、楽しく(実は呑みながら)語った本。

ツッコミ、洒落の応酬に、仲間意識とライバル意識が交互に表れる楽しい宴。

言葉に対するこだわりでは、喬太郎さんが、
「あくまで新作落語に限ってですが、噺の中にでてくる若い女の子にリアリティが
あるとよく言われるけど、あえて流行語は使わない、使うとすぐに噺が古くなっちゃう。

あと、リアリティだけど、噺家として「ら抜き」は使わない。芸人としてら抜きは嫌い。
女子高校生を演じるとき「食べられるよね」と言ったほうが、それらしいかもしれないけど
「食べれる」で女子高生らしさを出すんだったら、「食べらんないよね」で女子高生らしさを
だそうと考えてます」と、・・・・・・凄いですよね、言葉へのこだわり、選択、恐れ入ります。


素人の落語と玄人の違いのハナシになって、素人さんでも上手な方がおられる。
そこで昇太さんの名言が紹介される「素人さんの落語はお父さんの料理で、
僕らの落語はお母さんの料理なんだ」と、たまの休みに、いい材料を買って
時間をかけて、手間をかけて「さあ、どうだ、おいしいだろう」と、
ところが、お母さんは、「今日は何をしようかしら」と冷蔵庫を開けて
入っているものでやっちゃう。でもおいしいものをつくる。しかも毎日。

所詮、お母さんの料理はは本業、お父さんの料理はは片手間。
「覚悟」が違いますと・・・・・。

でも、食べれないので、アルバイトをするが、観光バスとか、花火大会の屋形船の
司会など、やらない方がいいけどやるんだったら、するなら落語家の名前でやる
仕事なら勉強になると思うが、本名でやるアルバイトなら決してやるべきでないと・・・。

噺家として、プロになった瞬間からの線引きは大事なんでしょうな・・・。

そんな、リアリティ感溢れる言葉が、ベテラン三人から窺える。

打ち上げに参加したような、内容の濃い、
そして落語ファンには堪らない愉しい時間が過ごせる本でおます。



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きものはからだにとてもいい~三砂ちづる

2014-08-24 03:44:18 | 本の少し
きものは、からだにとてもいい (講談社プラスアルファ文庫)
クリエーター情報なし
講談社

☆☆☆

来年の新春の下旬に着物を着なければの行事があり、
どうしようかと悩んでいるとき、熊本で目にして買った本。

この、盆休みにようやく読み終える。

必要なのは決意だけだと・・今の私の気持ちを知ってか背中を押すような言葉。

でも、普段着ると目立つでしょうな・・ちょっと気恥ずかしい気持ち。

一番のネックは、分相応、年相応の着物って,どんなもんなの・・・・。

何も知らない白紙の状態だけに、不安がつのりますな・・・・。


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第114回・和泉ワンコイン寄席

2014-08-23 22:01:07 | 和泉ワンコイン&笑福亭伯枝

久しぶりのワンコイン寄席。

何度も行こうと思って、連絡すると売切れ。
毎回、寄席があった当日次回分を販売されるので、
常連さんで埋まるんでしょうな。



今日は、4階、奥の和室(茶室)で。


一、桂寅之輔・・・・・・・・・・・「大安売り」

寅之輔さん、いや敢てこう呼ばせて頂こう、寅ちゃん。

立派になられての、一言・・・堂々の高座。
安定感抜群、好感度最高。

笑いは少なかったけど、決めるところではきっちりと、
笑いなんか、勝ったり、負けたり、そんな寅ちゃんの「大安売り」でおました。


二、笑福亭遊喬・・・・・・・・・「へっつい幽霊」

今や遊喬さんの十八番の「へっつい幽霊」。

どこにも、力が入らず、
作ぼんも脳天の熊もからっけつの八も飄々とした感じに大共感。

師匠亡き後、「へっつい幽霊」は遊喬さんでキマリですな。



三、笑福亭伯枝・・・・・・・・・「くっしゃみ講釈」


マクラで昔の角座、トリをとっていたのは音曲、音楽ショーの方々で。

そのテーマミュ―ジックを

フラワーショウ・・・「ようこそ~ 皆さま~ ご機嫌宜しゅう~」
ちゃっきり娘・・・「ちゃっきり娘が、飛びだ―しーた」
タイヘイトリオ・・・・「ちょいと出ました ロマンショウ いつもニコニコ朗らかに 」
かしまし娘・・・「うち等、陽気なかしまし娘・・・誰が言ったか・・・・」
宮川左近ショウ・・・「毎度 皆様 お馴染みの お聞き下さる 一節は・・・」

伯枝さん、大熱演、大きな声で唄われる、どれもこれも、懐かしい。

あと、ジョウサンズにそして横山ホットブラザーズがありましたな。


その、落語以外の芸ということで、浪曲、マジックそして講談・・・で「くっしゃみ講釈」へ

やはり、八百屋に胡椒の粉を買いに行くくだりと、
最後の後藤一山のくっしゃみをしながらの講談が聞かせどころ、

もう少し、城中目がけて馬に乗って入っていくくだり
くしゃみを堪えながらの語り、たっぷりと講釈聞かせて欲しかったですけど・・・・。

でもネタおろしか、はたまた久しぶりに演って云われたようで、
やはり「くっしゃみ講釈」は、どろどろした笑福亭に限りますな。


三席ながら、どれも充実の落語がワンコインとは、超お値打ちでおます。



次回は、9月20日(土)に、伯枝さんに、出丸さん、優々さんで
115回和泉ワンコイン寄席が開催されます。



帰りに、次回のチケットを販売されてるのですが、
私は、その日会社の出勤日なので、買えずに残念・・・・。



第114回・和泉ワンコイン寄席
2014年8月23日(土)午後2:30開演
和泉シティプラザ

一、桂寅之輔・・・・・・・・・・・「大安売り」
二、笑福亭遊喬・・・・・・・・・「へっつい幽霊」
三、笑福亭伯枝・・・・・・・・・「くっしゃみ講釈」




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よなかの散歩~角田光代

2014-08-21 03:26:30 | 本の少し
よなかの散歩 (ORANGE PAGE BOOKS)
クリエーター情報なし
オレンジページ

☆☆☆

“オレンジページ”に連載された、角田光代さんのエッセイ、
というより、その日あったこと、気になったことを日記風に書いたもの
いたって、日常的なことに終始しているので、まさにアルアル事項。

角田さんは面倒と背中合わせでありながら、食へのこだわりは人一倍。
スタイリッシュに生きている作家さんも居られる中、親近感をおぼえるダラダラ感。

お寿司屋さんで緊張したり、珍味を食べるのにエイヤと勇気をはらったり
野菜もきのこも嫌い、青魚も嫌い、でもマックのポテトは大好き。

まるで、高校生の子供みたい・・・でも、最近は偏食を無くすために挑戦中。

餅が好き、鍋の威力に目覚め、最近味覚に変化・・・まさに私といっしょ。

年末、正月の過ごし方も、一緒。

旅行に行くとかご来光を見に行くとか、新たな神社にお詣りにいくとか
作者は“くりかえし信仰”であると、今年も昨年と同じ程度の幸せを願う程度だから・・・・・と、

私の場合、更にの気持ちはいっぱいなのに、していることは一緒。

でも、普段は海外にも足を伸ばしている食べまくる作者、
ここの部分は少し見習わなければ・・まずは北海道へでおます。


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おもたせ暦~平松洋子

2014-08-19 03:47:48 | 本の少し
おもたせ暦
クリエーター情報なし
文化出版局

☆☆☆☆


「おもたせ」とは、いただいたものを、その場で開ける。
いただいた側が、その場でふるまう。

「お遣いもの」「贈答品」のようであるが、本来別の意味でいただいた側の言葉。

手土産ではあるが、「わあうれしい」「美味しそう」その場で一緒に食する。

まあ、気心のしれた間柄ならではの、手土産。

ちょっと自慢げに「どこそこの何々、わざわざ寄って買って来たよ」と言える仲、
開けてぺちゃくちゃ、食べてあれやこれやと、一緒に愉しんでもらえるものが良い。

そんな、「消えもの」という食べ物を、季節をおって紹介。

こちら(関西)では、森奈良漬店の「きざみ奈良漬」、錦戸の「まつのはこんぶ」
末富の「華ふうせん」と「両判」、かん袋の「くるみ餅」、ただやすの「水茄子太郎」
大黒屋鎌餅本舗「鎌餅」、半兵衛麩「禅」、八百源来弘堂「肉柱餅」が紹介されてますが、

食べたことがあるのは、「くるみ餅」だけ、せめてお菓子類だけでも、
早急に口にしたいですな・・・・。

この前、頂いた河籐の「割氷(わりごおり)」といい、
かたちのない気持ちを、かたちのあるものに託して伝えようと・・・
そのときの、時間をさいてまで買い求めに出掛けていただく、
その気持ちが・・・・嬉しいですな。

気心知れた仲間と一緒に楽しめる「おもたせ」、まだ決まってない方には
大いに参考になる、平松洋子さんの「おもたせ暦」でおます。


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Aesop、Hand Balm

2014-08-17 05:41:49 | 街で

Aesop、Hand Balm

松浦弥太郎さんが「日々の100」の中で愛用の100の品々を紹介。

読んだ際、出会いがあれば買ってみようと、スマホに写真を撮ったのが16個。

ジャムやはちみつ、ソックスやボタンダウンのシャツに混じってハンドクリームを。

実は、MIOの2階で見つけたのだが、チューブの色も写真と違って多く、
ましてや4700円もしていたし、女性向けのコスメの店なので、
店員さんに聞くのも恥ずかしく、そのままに・・・・。

今月の初め、南堀江へ行く時、滅多にアメリカ村の中心は通らないのに、
吸い寄せられるようにあったのが“Aesop”の看板。

シンプルで綺麗な直営店、思わず入って、「男性でもできるハンドクリームは」と
薦められたのがこの“Aesop、Hand Balm”容量が違うのか2700円で御手頃。
弥太郎さんの影響で、男の方もお買い上げが増えました・・・と。
(店員さんの接客も押しつけがましくなく、それでいて丁寧で好印象)

その後、使っていますが、すべすべ感としっとり感の両方があり、お気に入り。
一回にちょびっとしか使わないので、長く持ちそう。

香りと共に幸せ感も味わえて、結構お買い得かも、・・・
次回も買ってリピーターになるかどうかは・・・・お楽しみですな。


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昭和元禄落語心中・第6集~雲田はるこ

2014-08-16 06:04:05 | 本の少し
昭和元禄落語心中(6) (KCx(ITAN))
クリエーター情報なし
講談社

☆☆☆

与太郎放浪篇、八雲と助六篇、そして今回助六再び篇。

複雑に入り組んだ愛憎関係、そして落語の継承も複雑に入り組む

しかし、唯一の救いは三代目有楽亭助六(通称:与太郎)の一途な落語。

八雲でも助六でもない、与太郎自身の落語とは・・・・。

そうそう、子供の父親の名を明かさず一人で子供を生んだ千夏と結婚した与太郎。

禍と福が交互に、三本の糸が絡むがごとく話が進む。

次の、第7集は2015年3月発売とか、

ITANとかいう隔月発売の雑誌には、続きが掲載されてるようですが・・
美味しいものを最後に置いとくように、来年まで辛抱いたしあす。


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御菓子司 河藤(かわとう)の「割氷(わりごおり)」

2014-08-15 12:13:28 | 街で

清涼感あふれる氷のお菓子河藤の「割氷(わりごおり)」



花柳旭叟師匠にいただいた河藤(かわとう)さんの手土産。


元々は大和の出で煙草屋と綿屋を、河内屋藤兵衛さんの名で七代、
“帯久”“山権”そして“伊藤忠”と同じように縮めて“河藤”の名で
江戸時代からのお店とか。

奥さんに聞くと、三代目とおしゃっていましたが、
それは四天王寺で和菓子屋を営まれてから。

冷たい飲み物ばかりする夏ですが、温かいお茶と涼しげなお菓子。


早速、お墓参りの御供えに、即おさがりとして二人の兄へのおみやにいたしました。

秋には、栗を使ったお菓子があるようで、今から楽しみでおます。


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白酒ひとり壺中の天~桃月庵白酒

2014-08-14 03:04:05 | 本の少し
白酒ひとり壺中の天 火焔太鼓に夢見酒 (落語ファン倶楽部新書009)
クリエーター情報なし
白夜書房

☆☆☆☆

良いですな、図書館で借りた落語の本、三冊の最後の一冊。

美味しいものを最後に取ってあったような気持ちで、
じっくり味わいながら読ませて頂いた。

白酒さんの、能天気な落語人生と、わが子のように育て上げる師匠雲助さん。

入ってからの稽古が
「道灌」「平林」「豆屋」「手紙無筆」「子ほめ」「堀之内」「宿屋の富」「初天神」、
そのあと一年半後入門の馬石さんと一緒に「黄金の大黒」「たらちね」
前座中に「妾馬」「お見立て」「干物箱」そして初めての出稽古が川柳師匠の「金明竹」


師匠は元々、前座に大きいネタを教えるのを是とされていたらしいが、
それにしても、「宿屋の富」とか「黄金の大黒」なんぞが早く教われるなんて・・。

「前座時代はよかったけれど、二つ目に上がって普通の人になっちゃったみたいな
パターン」と、「ぼちぼち、雲助師匠から離れませんか(芸の上で)」とアドバイスを受け。

「雲助は二人要らないと」自分の落語を目指して、一皮むける。

そして売り物になった演目が「代脈」と「代書屋」そのあと「四段目」「ざるや」へと
つながるらしい・・・・こういうのを聞くと、このネタ、是非聴きたくなりますな。

今の白酒落語へのターニングポイントになった志ん朝師匠の言葉、
「本当に面白いと思ってやってる?面白さがお客様に伝わるような努力をしないと
カネは稼げないし、カネを稼げないんだったらプロでやる必要はないんじゃないか。
だったら、素人で好きにやっていればいい。面白いものをどうお客様に伝えればいいか。
今のやり方はたぶん届いていないと思うぞ」・・・本質を見抜いた鋭い指摘。

する方の志ん朝さんも凄いが、その一言で考え方を変換した白酒さんも凄い。

常に「自分の落語はあるべきか」と考えて、準備できているから、
ちょっとしたヒントをものにできるんでしょうな・・・・。

丁度、昨日買った本が「なぜかうまくいく、1%の人だけが実行している45の習慣」
それにも繋がる様な、ハナシですな。


補足・・「壺中の天」(別天地に浸るの意)で、
雲助の壺中の天から抜け、白酒の新しい壺の中に楽園を創りたいとのこと・・・。




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彦六覚え帖~林家正雀

2014-08-12 01:23:45 | 本の少し
彦六覚え帖―稲荷町の師匠没後三〇年
クリエーター情報なし
うなぎ書房

☆☆☆

師匠林家彦六を、一番末の弟子の林家正雀が語る。

前に読んだ「師匠の懐中時計」と重なる部分も多いが、
師匠への想いがたっぷり、いつまで経っても、師匠と弟子、いいもんですな。

噺家にとって、寄席というのは如何に大事なものかの、師匠の教え・・・

「違うお客さんの前で毎日噺が出来る有難さ」

「噺は一人では上達しない。仲間と競って上達する」

「高座の上がり場所(浅い時間か深い時間か)に相応しい演目でなくてはいけない」

「仲間の高座を聞けば何か発見がある」

「10日間のうち、八日はお馴染みの噺で良いが二日は勉強したい演目を演ってみる」

「人気者がドォッ―と沸せたあとに上がる時には、自分の持ち味が出せる噺を演るのが良い」

また
「新しいことに挑戦していれば、世の中がどう変わっても怖くない」

まさに、ビジネスの世界にも通用するハナシ。

色紙には「「和、これが肝心だ」・・・「「藝」と書き、「字も難しい」」

洒落ていますな。

頑固一徹・・・・ただし判断基準は“情”、相手が気づかっているのが解かれば
その頑固さも和らぐ。

こうして、芸も生き様も、弟子に伝えられていく、羨ましい限りですな。



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演技でいいから友達でいて~松尾スズキ

2014-08-09 04:06:08 | 本の少し
演技でいいから友達でいて―僕が学んだ舞台の達人
クリエーター情報なし
岩波書店

☆☆☆

作家で演出家の松尾スズキさんが、各演劇界の注目の方と対談。

吉田日出子さん、柄本明さん、ラサール石井さん、天海祐希さん、板尾創路さん、
野田秀樹さん、大竹しのぶさん、串田和美さん、中村勘九郎さん、河原雅彦さん、

舞台人としての、各自のスタンス、そして仲間と一緒につくる愉しさなど、
皆さん苦労されたようですが、楽しかった思い出として昇華されているみたい。

天海さんととの対談で、映像と舞台の違いについて
舞台では「いかに動くか」ですが、
映像では「いかに動かないか」「いかに小さな動きで表現するか」・・・。

舞台人は、声は大きく、表現がオーバー、
でも大きいのを小さくするのはまだ楽だが、
反対に、映像人が、初めて舞台に立って、声を出せと言っても
シンドイみたい・・・・・。

でも、勘三郎(当時勘九郎)さんの、歌舞伎に対する熱意を伺うと、
歌舞伎界にとどまらず演劇界にとっても、あ惜しい人をなくしたと痛感しますな。

この題の「演技でいいから友達でいて」、洒落てますな。
「恋人でなくていいから友達でいて」「嘘でもいいから好きと言って」

「文庫本でいいから、一度手にとって」でおます。



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悠々として急げ~中部銀次郎

2014-08-07 05:03:01 | 本の少し
悠々として急げ: ゴルフをもっと深く、もっと楽しむ38章 (ちくま文庫)
クリエーター情報なし
筑摩書房

☆☆☆☆

前回はビジネスの本。今回はゴルフの本。いかに気の多いことか、

でも、この中部銀次郎さんの本の良さは、単にゴルフ理論だけではなく。
人生の生き様のヒントにもなること言葉がさりげなく散りばめられている。

「つねにミスを想定せよ」「無心の強さ」「欲の弊害」
「良い結果を求めるなら、難しいショットを試みるのは愚かだ」

いいかっこをしようとしたとき、既に自分に負けている。

この題になっている「悠々として急げ」は、元々は、ラテン語で「festina lente」
アウグストゥス・カエサルの言葉、銀次郎さんは、自分のゴルフのテーゼに・・・。

日本アマ、6勝もしながら「飛ばないから勝てる」と・・・・。

そう思うと、いつまで経ってもスコアが縮まらないのは、
心・技・体・の心のあり方が問題か・・・・これはこれで、手ごわいですな。

でも、スコアは別に、ゴルファーとしての中部銀次郎さんに憧れますな。



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