ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

私の落語へのルーツ・・実験寄席

2008-03-30 16:28:54 | 落語
写真は、古き、1967年10月26日
大阪・梅田・梅ヶ枝町のたしか、電子ビルであった

第18回・実験寄席のプログラムです。

一、子ほめ・・・・・・・桂団平(露の慎悟)
二、寿限無・・・・・・・桂団丸(立花家千橘)
三、淀川・・・・・・・・・笑福亭松之助
四、くやみ・・・・・・・桂我太呂(後の三代目桂文我)
五、寝床・・・・・・・・・林家小染(四代目)
六、向付け・・・・・・・笑福亭仁鶴
七、夢八・・・・・・・・・桂小春団冶(露の五郎兵衛)

主催は、桂小春団冶師匠(今の露の五郎兵衛師匠)。
私が、なんと中学2年生の時。
17回から会の終了する22回まで半年のおつきあい。
なんとも、ませた、15歳でしたな。

第17回・実験寄席・・(1967・9・?)

一、商売根問・・・・・・・桂団平(露の慎悟)
二、牛のがんぢ・・・・・笑福亭仁鶴
三、崇徳院・・・・・・・・・桂我太呂(後の三代目桂文我)
四、・・・・・・・・・・・・・・・浜村淳
五、はてなの茶碗・・・林家小染(四代目)
六、浮世床・・・・・・・・・桂小春団冶(露の五郎兵衛)
七、仔猫・・・・・・・・・・・笑福亭松之助

第19回・実験寄席・・(1967・11・29)

一、不思議の御縁・・・桂朝太郎
二、忠臣蔵・・・・・・・・・桂朝丸(桂ざこば)
三、まんだん・・・・・・・浜村淳
四、書割盗人・・・・・・・桂春蝶(二代目)
五、初天神・・・・・・・・・笑福亭光鶴(後の五代目枝鶴)
六、生貝・・・・・・・・・・・笑福亭松之助
七、猫忠・・・・・・・・・・・桂小米(後の二代目桂枝雀)

第20回・実験寄席・・(1968・1・20)

一、へっつい盗人・・・林家小染(四代目)
二、二番煎じ・・・・・・・桂小春団冶(露の五郎兵衛)
三、けんげしゃ茶屋・桂朝太郎
四、不動坊・・・・・・・・・桂朝丸(桂ざこば)
五、(、、、、、、、、)・・・・・桂我太呂(後の三代目桂文我)
六、延陽伯・・・・・・・・・笑福亭仁鶴
七、尻餅・・・・・・・・・・・桂小米(後の二代目桂枝雀)

第21回・実験寄席・・(1968・2・25)

一、子ほめ・・・・・・・桂団平(露の慎悟)
二、豆屋・・・・・・・・・桂団丸(立花家千橘)
三、三十石・・・・・・・笑福亭松之助
四、桃太郎・・・・・・・桂小春(今の桂福団冶)
五、がまの油・・・・・桂我太呂(後の三代目桂文我)
六、(、、、、、、、、)・・・桂春蝶(二代目)

第22回・実験寄席・・(1968・2・25)

一、米あげいかき・・桂朝丸(桂ざこば)
二、宿屋町・・・・・・・・桂我太呂(後の三代目桂文我)
三、高津の富・・・・・・笑福亭松之助
四、胴切り・・・・・・・・桂小米(後の二代目桂枝雀)
五、まんだん・・・・・・浜村淳
六、芝居噺累草子・・桂小春団冶(露の五郎兵衛)

この年、四月に、小春団冶が、二代目・露の五郎を襲名。
何やかやが重なり、実験寄席はお休みと・・・ご挨拶でした。

いやはや、豪華なメンバーです。
落語の良さは、聞き手も、噺家も、年を経て、
歴史を共有できることですな。

贔屓の噺家を見つけ、追いかけると
いつか、大師匠に・・・・・と。

これからの、落語会に、またまた楽しみが増えますな。







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鶴二さん・写真は小さいが,芸は大きい~第2回夕陽丘寄席

2008-03-27 23:06:00 | 夕陽丘寄席
最初、鶴二、遊喬、福矢さんの3名
うだうだはなしで登場。

和室に、ほぼ満員の40名。
前回の第1回目は、10名にも満たず。
今回、大入り満員で大喜び。

何で知ったかと、前回の「巴の会」からのお客様も、5、6名。
チラシ効果、大いにあり。

売り込みもあり、応援方々、これからの落語会を紹介しときます。

4月3日(木)18:30・・「三人会」・・・・・・・・・・福矢・・・天満天神繁昌亭
4月5日(土)14:00・・「稲田観音落語会」・・鶴二・・・・観音禅時
4月6日(日)19;00・・「遊喬であそぼ」・・・・遊喬・・・・ワッハ上方
5月29日(木)18:30「きこんかい」・・・・・・・鶴二・・・・天満天神繁昌亭
6月2日(月)18:30・・「宵酔落語会」・・・・・・遊喬・・・・天満天神繁昌亭
6月10日(火)18:30「めざせ四天王の会」・鶴二・・・天満天神繁昌亭

どれも、聴きに行きたいですが、平日はなかなか予定が未定ですな。

一、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「米揚げ笊」

なかなか、客が落着かないので、5分間・・うだうだと。
「笊」は「イカキ」では変換せず、「ザル」でと。

座布団には、前(継ぎ目無し)と横(継ぎ目あり)の部分があると
落語、雑学、勉強になります。

一番、前で、演者の鶴二さんが、2M前に、こんな近くで初めて。

大きな、そして、ええ、声でおます。
いつもあれだけの、声で、しゃべっているとは、体力勝負ですな。

「おおまめ、ちゅうまめ、こまめ、に、米揚げ笊」と、
まめは、「豆」ではなく、「間目」。ザルの網目の粗さの事と。
おおまめはザルの大きさでは無かった、今日初めて知る。

「アホ」が甚兵衛さんに紹介される場面
町中で、行きかたを尋ねる場面
笊屋での氏素性がわかると尋ねて行き、仕事を教わる。
堂島で、強気の主人に、上がる、上、高いと大いに気に入られる。

このはなし、よくきけば、落語によくでてくる基本が満載。
そして、たて弁に近い、上がる、高いの連発。

前座、二つ目、がよくかけるはず。

それを、鶴二さんが演じると、やはり、どの場面も、おもしろい。
こんな、近くでみると、迫力のある事、ある事。
顔の、動き、ひとつひとつが、素晴らしい。
鶴二さんの、高座、いつもながら、一切手抜きなし。

落語は、繁昌亭の200人そこそこが、MAX。
今日の50~60人ぐらいで聴くのが、BESTですな。


二、桂福矢・・・・・・・・・・・・・・「野崎詣り」

マクラは、昔の憧れの、山本京子さんの話。
そして、いつもの、リカちゃんの話。
今度は、「楽しかった編」を、一度お聞かせください。

噺は、大師匠の春團冶師匠の十八番、「野崎詣り」

船に乗るとき、ともの頭を貼る時の、手拍子。
上手いですな。(変なもの誉めるな・・・)、必聴。

もっと喜六のアホさかげんが欲しいけど、
春團冶一門の噺。なんともいえず。よろしいな。


三、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・「胴切り」

子供がいたので、「喋るさる」の小噺をひとつ。

「芋俵」、「看板の一」、「高津の富」に続いての「胴切り」。
聴くたび毎に納得。今回の「胴切り」で最高。

遊喬さんの話には、まっるきりの「アホ」は登場せず。
でも、「アホ」が登場しなくても、噺はおもしろい。
この噺の選び方にも、演者のセンスが。
聴く度に、癖になる、不思議な噺家、遊喬さん。

6日の「地上げ」、「風呂敷」も聞いた事が無い噺。
是非、都合をつけて馳せ参じよう。と、今は意気込んでいますが。

落語とは、話しの掛け合いだけではなく、
シチュエーション。胴が風呂屋の番台、足が麩屋の職人。
と言うだけで、・・・・・。はなしはオモシロク、すすむ。

この噺、「さくらんぼ(あたま山)」と双璧なる、SF的落語。
奇想天外なる筋立てに、マクラに「喋るサル」の話をもってきた。
計算づくか、恐るべき、遊喬さん。
はたまた、単なる、こちらの思いすごしか。

この会、アットホームで、なかなかよろしいな。
でも、畳でお座り、結構、西洋そだちの私、苦手。
じっくり、聴きたいので、「三人会」でずっと、末永く。
帰りの天王寺にも近いし、・・隔月でも、参加しまっせ。・・・。
第三回が、待遠しい、夕陽丘寄席でした。

第二回、夕陽丘寄席
2008年3月27日(木)午後7時開演
クレオ大阪中央3F

一、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「米揚げ笊」

二、桂福矢・・・・・・・・・・・・・・「野崎詣り」

三、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・「胴切り」



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長講落語、二席は、やる方も、聴く方も、堪能。~雀三郎、みなみ亭

2008-03-22 23:52:52 | 落語
初めてのトリイホール、5時に覗くと、6時半開演なのに40名の列。
100席しか無い会場、札止めになるのではと、心配。
ぞくぞくとお客様、開場の6時前には、4Fから1Fまでの並んで、
最終、立ち見ありの、130名、超満員御礼。
興行は、キワモノ、当れば、入れる、入れる。
トリイホールも、吉本も、興行師は同じ。

一、桂雀太・・・・・・・・・・「天災」・・・・・17分

ボーンと、どついて、鼻血、ダラー。
よろしいな。アラクレ者の、勢いが良い。
恰幅の良い、雀太さん。迫力満点の舞台。
20分弱にまとめて上手い。この噺、決まっていますな。

二、桂雀三郎・・・・・・・・「地獄八景亡者戯」・・・・・55分

出て来るなり、満員への御礼。
単に、長講2席と書いただけで、今までとは違う、大入り。
興行とは、不思議なもの。実際、今日もそう長くするつもりはありません。

「らくだ」も米朝仕込みで、あっさりと。
「地獄八景」も今から、やりますが、
ギュウギュウ詰めで、客席の方が、地獄ですな、と・・・・・・。

そして、おまちかねの「地獄八景亡者戯」。
冷凍餃子も、赤福も入れ、・・・・近日来演は、雀三郎と。
米朝さんは、看板が古びて、用意していたがなかなか来ないと・・。

やはり、この噺、膨らます処はできるだけ膨らましてが、楽しみ。
もう少し、たわ言が欲しいが、・・・・・・淡々と進めての、55分。

でも全篇、お囃子入りで、地獄も楽しそう。
染二さん、雀太さん、たしか和女さんと思いますが、
鳴り物、ご苦労様でした。

やる方も、聴く方も、人息で酸欠状態なる、熱気いっぱいの一席でした。

三、林家染二・・・・・・・・「近日息子」・・・・20分

林家の実力派。「染二」さん、私にとって、初の生舞台。
TVや、ライブ繁昌亭とは違い、嫌味がなく、数段、良い。

近所の連中で、物言いが悪い男に、食って掛るところ最高。
言葉の勢い、大迫力、大きな眼で、更に大迫力。

上方落語でありながら、江戸落語のにおいもある、染二さん。
さすが、次代の林家のホープ。
次は、染二さんで、長講噺を・・・。

四、桂雀三郎・・・・・・・・「らくだ」・・・・・・35分

紙屑やが、兄貴分の熊五郎と、酒が入って、立場が逆転。
最初の女房、そして今の女房、二人の子供。のはなし。
酒癖が悪いと自ら言いながら、身体が揺れる。

「人は、酒を呑み。酒は、人を呑む。」と言うが、まさにそれ。
世の中に、真からの悪人は無しか。

長講二席で、落語、たっぷり、満喫。

落語のあと、娘と待ち合わせで、鍋を。
にんにく、唐辛子、たっぷりで、あまからさ満喫。

今の満腹状態では、明日は、久しぶりに落語会なしでも、済みそうですな。

第六次、雀三郎、みなみ亭・・・・長講の巻
2008年3月22日(土)、午後6時30分開演
千日前、TORII・HALL

一、桂雀太・・・・・・・・・・「天災」
二、桂雀三郎・・・・・・・・「地獄八景亡者戯」
仲入り
三、林家染二・・・・・・・・「近日息子」
四、桂雀三郎・・・・・・・・「らくだ」
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鶴二さん、「口入屋」、最高。~「巴の会」

2008-03-17 22:14:44 | 笑福亭鶴二
「巴(ともえ)の会」・・・・幕があくと、ズラッと、襲名披露のごとく、
四人が、色それぞれの座布団の上に。

左から、鶴二さん、瓶太さん、遊喬さん、文鹿さん。(キャリア順)
「巴の会」は、元々、鶴二、瓶太、遊喬さんの、3人の会。
瓶太さんが、抜けた際、ピンチヒッターが文鹿さん。
その後、四人で。

今回は、帰って来た「巴の会」とパンフレットは、
帰って来た「ウルトラマン」を意識して制作したが、効果薄し。
あぁ、着物姿では、無理がおまんなー。

一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・「開口一番」

市川海老蔵似と、自己紹介。
「鯉のえさ、100円」の小噺ひとつ。

即、はなしへと、今日は、声が嗄れて、渋味があって、カッコ良い。

東の旅の、喜六、清八の掛け合い。・・・「煮売り屋」へと。
おなじみの、「村雨(覚め)、にわさめ、じきさめ」のなんとも水くさい酒。
そして「口上」、「どじょう」、「ばな」へと続く。

常に、キッチリ、演じる姿勢は素晴らしい。
早く「崇徳院」、「みかん屋」、「牛ほめ」など、呂竹さんで聞いてみたい。

二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・「タヌキハブラシ」

マクラは、無人パーキングで精算すると、隣のフェンスが下りた。
アタリの出る自動販売機で、次々ランプがつくので、
ラッキィと押していると、釣銭取るの忘れていただけで、有料だった。
細かい失敗談。「小さな失敗は、小さながっかり(笑い)か」

話は、故桂音也さんが創った、「コマソン(CMソング)時代」を
師匠の文福さんがリメイク。

音也さんは、40年前に2、3度聞いているが、今で言う創作落語。
アナウンサーの声の良さを生かし、何ともい得ない味がありました。

話は、新商品「タヌキのハブラシ」を売り出す為、
社内で、CMソングを募集。次々、・・・・・・・・のCM。
CMの紹介で、飛び出す、今のCMソング、12~15は紹介。

この部分、もっともっと、間を空けずに、次から次からでれば
お客の期待以上の間合いが、だせればと・・・・・・残念。

でも「めずらしい」話、ありがとうございました。

三、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・「高津の富」

お馴染みの「ね、1365」、、「たつ、857」、、「とら、963」
1,000両、10億。・・今なら、超ドリームジャンボですな。
当たってみたい、今週は、ロト6は、4億とか。

遊喬さん、・・・・2等が当たると、妄想する人。
大ほらふきの当たってからの演出は、シリアスそのもの。

人間、極限は、・・・言葉無くして、黙り込むか
・・・・反対に、身体がブルブルと震えだすのか、
さてどちら、・・・・心配は、まあ、当たってからでも十分。

こんなとき、人は。と、人間の性(サガ)を描く、落語。
「高津の富」、庶民の夢をのせた、ようできた噺ですな。

四、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・「崇徳院」

今や死語がいっぱい。たとえば「恋わずらい」。

手伝いの熊のおかみさんが、
「借家持ちの大家になれるわ」と、喜び。
「見つけならんなら、あきらめまひょ」と、落胆。
「黙って歩いてたと聞いて」、の怒り。
熊さん相手に、もっともっと気持ちの揺れがあればと・・・・・・。

福知山からの応援団もあり、サービス精神満杯の舞台。
声の迫力、すごい。声の大きいのは、舞台人の、基本ですな。

五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「口入屋」

最高です。

「丁稚が口入屋に出掛けた」ところ
「おなごしが、たしなみを述べる」ところ
そして、山場は、番頭がお給金を決める「ドガチャカ」のところと
、今まで、思っていましたが、

最後の、「膳棚を掲げ、井戸にはまる」ところが、これほど面白いとは。

今までの「言葉のおもしろさ」が、「視覚のおもしろさ」に大変身。
一階の台所の板張りの広間が。ビジュアルに現れる。

一番番頭と、二番番頭の力の入ったしぐさ。
「顔」と「目」で表現。

鶴二さん、上手い。素晴らしい。
鶴二さんの今日の噺ぷりで、
「口入屋」全篇、おもしろい噺になりました。・・・・・・すごい。

次は、夕陽丘寄席。さて何が聞けるのか、
心から、「お楽しみ」ですな。


帰ってきた「巴の会」
2008年3月16日(日)午後5時30分開演
天満天神繁昌亭

座談会
一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・「開口一番」
二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・「タヌキハブラシ」
三、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・「高津の富」
仲入り
四、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・・「崇徳院」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「口入屋」



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第454回田辺寄席~夫婦の愛とは、「ざこば師匠」、の叫び

2008-03-16 14:30:46 | 田辺寄席
454回田辺寄席 、

開口一番、・・・・・・・・「す」、数字。・・・桂文太

一、一番太鼓・・・・太鼓を打つとは言わず、太鼓を入れると。
二、二番太鼓・・・・「お多福、来い、来い」と。
三、三番叟・・・・・・一番手から三番手までを、あまり良い意味では使わない。
四、四天王・・・・・・「松鶴、米朝、春團冶、文枝」
五、五代目・・・・・・文枝。はんなりの芸。
六、六代目・・・・・・松鶴。
七、七十・・・・・・・・古希。あの可朝師匠が、なんと70才。
八、八代目・・・・・・文楽師匠の言葉、「勉強してまいります」
九、九つ・・・・・・・・昔の「刻」の基本。
十、つばなれ・・・・ひとつ、二つ、みっつ・・・・九つ、とう。で「つばなれ」


一、桂そうば・・・・・・・・・・「鉄砲勇助」

落語家、しているの、全ての事が、ウソと思われて、困ると。

昔、子供の時、給食のパンを橋の欄干から投げると、
「カモメがパンを取り、そのパンをカラスが取り、
そして、そのパンを鷹が横取り。・・・ほんまにあった話ですと。

その勢いで、「鉄砲勇助」ヘ。
「ちりとてちん」の小草々の本名「木曾山勇助」はこの噺から。

今日は、九州なまりもさほどなく
気持ち良く、ほらぶりを、聞かして貰えた。

二、桂ひろば・・・・・・・・・・「禁酒関所」

お酒は、20度で「冷ヤ」。30度で、「ひなた燗」40度で「ユル燗」
45度で、「上燗」。50度で、「熱燗」。それ以上は「もうあかん」と。

笑福亭のオハコの噺であるが、あえて挑戦。

酒のセンを抜く「音」のうまさに、感心。
酒の注ぐ「音」も、上手い。

落語は、心の情感を伝える、ストーリー性のものだが、
ひとつひとつの、しぐさの出来栄えは大切。

あっさりとした、演出。
役人も、「粋」がわかるお人。
酒屋に、「お咎め」はなさそう。


三、桂文太・・・・・・・・・・「味噌蔵」

旦那が居ない時、奉公人がハメをはずすのは、今も昔も同じ。

でも、普段が普段だけに、ドンチャン騒ぎに。

最後のサゲで、豆腐屋が、田楽をもって来て。
「一丁、二丁と、どんどん、焼けています。」
「それなら、我家の味噌蔵にも、早くめばりをを?」

サゲを聞き逃し。・・・・・・・失態。

四、フロッグ西嶋・・・・・・・・・・「ステージ漫画」

独特の、「雰囲気」。
どこで、笑うのと、こちらが気を使う芸風。
もっと、おしゃべりが、大きな声で聞こえれば、・・・・と。

でも、木川かえる師匠の雰囲気出てました。

五、桂ざこば・・・・・・・・・・「厩火事」

マクラ、いつもの様に、家族の話。
帰ると、嫁と娘。・・・「お父さん、帰ってきたで・・・。」
二階ヘ上がると、下から大きな笑い声。・・・・被害妄想になるよ。
降りていくと、・・・「降りてくると思うてたわ」・・・・・。
でも、本当は、仲の良い家族では無いかと。

噺は、「厩火事」。
よろしいな。おさきさん。

亭主と別れると言いながら、離れられない様子。
グウタラ亭主と思いながら、他人から言われると庇うおさきさん。

揺れ動く、おんな心が、ヒシヒシと伝わる。

大事な皿を割ったあと、
亭主が、身体を気遣う台詞で、会場のお客様全員が、ほっとする。

おさきさんに、「愛してる」と一言、言わしたいが為の、一席か。

「おまえに、ケガでもされたら、明日から遊んでお酒、飲めへんがな」
の、サゲは、おまけ。

夫婦の愛はこうあるべきと、「ざこば師匠」、心からの熱演。


第454回~田辺寄席
2008年3月15日(土)、午後6時10分開演
阿倍野青年センター

一、桂そうば・・・・・・・・・・「鉄砲勇助」

二、桂ひろば・・・・・・・・・・「禁酒関所」

三、桂文太・・・・・・・・・・「味噌蔵」

四、フロッグ西嶋・・・・・・・・・・「ステージ漫画」

五、桂ざこば・・・・・・・・・・「厩火事」
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453回、田辺寄席~「小つぶ」ではなく 、実力派「枝光」

2008-03-15 23:07:22 | 田辺寄席
第453回・・・田辺寄席

開口一番・・「せ」・・・世話女房

先日の、五代目文枝師匠の追善落語会。
師匠の奥さんと20人の弟子たちの話。
やはり、良い落語家には、良い女房がついていると。
これは、落語家に、限った事ではアリマセンガ。

一、桂阿か枝・・・・・・・・・・「商売根問」

文枝師匠の鼻にかかった、声、調子(トーン)、そっくり。
話は。「すずめ捕り」から、「ウグイス捕り」そして「ガタロ(河童)捕り」ヘ

心地良い、ひびき。・・・「まねる」ということを遠慮せず、
明るく、さわやかな、今の口調で、文枝調を継承してほしい。


二、桂三金・・・・・・・・・・「デブの肉に恋してる」

元銀行員出身で、三金。
落語家になっても、共に、高座(口座)を大事にしていると。

先週、インフルエンザにかかって、「タミフル」を医者のミスで
倍の量、処方されたが、さいわい、110kgの巨漢で効かず
難を逃れると・・・。

話の演目は、「奥野君シリーズ」
「デブの瞳に恋してる」では無く、「肉に」。
まさに、他の演者では出来ない、話。

昔から、不釣合いのカップルの多いこと、
「割れ鍋に、綴じ蓋(豚)」か。

三、桂文太・・・・・・・・・・「眼鏡屋盗人」

昔は、10両、盗むと、首がとぶと。
プロのドロボウは、「9両3分2朱」しか盗らないとか。

「盗人ネタ」だが、カワイイ泥坊、三人。
「将門メガネ」で、20人、30人、に見え。
最後は、望遠鏡を逆さまに見せられ、サゲは
「今、何時」・・チン、チン、チン、三時と、ゲザからの鐘の音。

「今晩は、やめとこ」
「あれだけ、遠ければ、台所(金庫)に着くときは、夜明けになる」と。

軽い話ではあるが、文太師匠の軽い仕上げで心地良い。

中入り・・・・・・・・・・外で、お茶とお菓子

四、桂枝曾丸・・・・・・・・和歌山弁落語、「祝い事」

「和歌山バーちゃん」の、カツラと着物で、登場。

和歌山以外で演じるのは、「AWAY」の立場であるが、
この阪和線の田辺では、タイガースの岡山マスカット球場、状態か。

和歌山弁では、「ザ」が、「ダ」になる。
「ぜんざい」が、「でんだい」に。
「おっとろしよー」。

言葉とは、不思議なもの。20分も聞いてると、
言葉が聞きなれ、その雰囲気にも慣れてくる。

でも、同じ慣れるなら、
「和歌山弁落語」より、「英語落語」を先に習得したい。
和歌山の人、「ごめんよー。」

五、桂枝光・・・・・・・・・・・「紙いれ」

去年、再婚しました。
たしか、5年前にしたと聞いていたので、3度目の結婚か。

今日のは、浮気を扱った、噺。

昔の、一両は今の価値で言うと、
江戸初期で「10万」、末期で「30万」。
浮気の示談金が、7両2分。ほぼ、100万か・・・。
かなり、高うつきますな。

「ほかの女房と、枯れ木にのぼるのは、命懸け。」

本題の「紙入れ(財布)」最高の出来。

男より、女のほうが、一枚、うわて。
「知らぬは、亭主ばかりナリ。」

おんなのしぐさ、色っぽさ。
この先、どうなるかと、ワクワクさせながら、
「お色気噺」になる寸前で、とめる、手ギワの良さ。

ライブ繁昌亭で枝光さんの紙入れ見ましたが、
この様な「噺」は、やはり、「生」でなければ。

枝光さんの、ほかの噺も、早く聞いて見たくなりました。

かつての「小つぶちゃん」ではなく、噺家「枝光」の実力見たり・・・。


第453回、田辺寄席
2008年3月15日(日)、午後1時40分開演
阿倍野青年センター

一、桂阿か枝・・・・・・「商売根問」
二、桂三金・・・・・・・「デブの肉に恋してる」
三、桂文太・・・・・・・「眼鏡屋盗人」
中入り
四、桂枝曾丸・・・・・・「祝い事・・和歌山弁落語」
五、桂枝光・・・・・・・「紙入れ」





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私ばかよね~ブログ・再・オープンです。

2008-03-13 00:03:38 | 落語
実は、画像を取り込もうとして、パスワード紛失。

縦列組合わせで、80通りしてもでず。諦めて。

「ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ」として再デビュー致します。


過去の分は、一様、コピーで復元致しましたが。
コメント等は、お許し下さい。

今後は、画像も、お送りできればと・・・・・。

がんばります。

引き続き、ごひいきのほど、よろしく、お願い致します。

今週は、田辺寄席、そして、鶴二さんの「巴の会」の予定です。
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不完全燃焼、「ざこば、南光、雀々、三人会」

2008-03-09 05:05:15 | 落語
期待が大きいだけ、不完全燃焼でしたな。

会場は、800人ぐらいのホール。
補助席が出てまでの、満員御礼。

年齢層は平均60才。
皆さん、指定席券で、並ぶことなく、余裕のお顔。

一、桂そうば・・・・・・・「子ほめ」

開演にあたり、注意事項。
携帯電話、お持ちの方、電源をお切りください。
PHS、お持ちの方、買い替えてください。
ポケベル、お持ちの方、すぐにでも、すてなはれ。と。

すぐさま、「子ほめ」,に。
はぎれも良く、好印象。キッチリまとめての、15分。

しかし、「竹やん」の言い回しに、なまりあり。
プロフィールを見ると、九州出身。
早く、船場言葉、おおさか弁のもっちゃり感を。

二、桂団朝・・・・・・・・・・・・「秘伝書」

まくらで、日本お伽話をと。
「桃太郎」で・・「イモバージョン」、・・「芝刈らずに、くさかった。」
「花咲か爺さん」で・・「ココホレ、ワンワンで、掘ればゴミの山」
、、、、、、「爺さん怒ってポチの尻尾をもって振り回せば」
、、、、、、ポチが「放さんか、爺ぃ」
「こぶとり爺さん」で、短い話。
、、、、、、、「昔、メタボの、小太りの爺さんがいました。」
「つるの恩返し」で、「夜中決して見てはいけません。」
、、、、、、「朝になると、家財道具一式、無し」
、、、、、、「あれは、つるではなく、サギやった」と。
やつぎばやの、4連ちゃん。

そして、本題へ、「秘伝書」・・・

勢いあって良い。時間を意識しすぎてか、
イヤミも無いが、もう少し、一つ一つにねばりが欲しい。

「昔、昔、ある所で、可朝(当時、小米朝)という噺家で聴いた
「秘伝書」は、いかがわしく、猥雑で、それでいておもしろかったとさ」


三、桂南光・・・・・・「素人浄瑠璃」
、、、、、、、、、、、、、、、(寝床のサゲまでいかないのでこれで良いのか)

まくらは、米朝師匠の浄瑠璃好き。

おちは、「玉子屋さんが、浄瑠璃にあたって、大学で解剖すると」
「大きな、浄瑠璃の固まりが出来て」・・・「そんなアホなことを」
・・・・・・の、「素人浄瑠璃」で。

最後の定吉の「寝床」までいかず。

それにしても、旦那の「生涯語らん」、「芸惜しみ」などと
機嫌直すまでの、久七相手に、たっぷりの、45分。聴きごたえあり。

南光さんの、声と顔に、魅了されました。

この噺は、主人公は、「旦那」か、はたまた「久七」か。

次回の、浄瑠璃の会はいつあるのか。
続編を見たいものですな。

中入り

四、桂ざこば・・・・・・「首提灯」

マクラは、いきなり。
嫁はんと、このごろ、ムカムカしてます。(師匠の言葉そのまま)
夫婦の、言葉の掛違いで、気まずい雰囲気とか。

会場の大半は初老の御夫婦。
頷きもあり、いやここに来られている方は無縁のことか。

今日も、これが終わると、気持ち良くさせてくれる
「ヒゲのマスター」のところへ行きますと。

「なるお寄席、今日はよう、うけたで」
・・・・「やはり、師匠の腕が、よろしいからやおまへんか」
「なるお寄席、今日は散々やった」
・・・・「それは、なるおの客があきまへんやろ」と
べんちゃら一つでもいうてもうて、気持ち良く、酒が飲めるのが良い。

そして、「上燗屋」・・・から、「首提灯」へ。

ざこばさんの、「上燗屋」は酔っ払いに、もう二度と来て欲しくない。
松喬さんでは、「上燗屋」はウダウダ言いながら、
また、来てくださいという、感じ。
この差は、大きい。・・・・・・・・酒飲みと言えど、善人。

でも、その善人が、首を斬るとは、不思議な「噺」ではあるが。

時間を意識して、急いでいる様子。

最後のサゲの「火事や、火事や」も、解らぬままに終わった。
嫁さんには、説明しましたが。それでも納得はしていない様子。

ざこばさんは、見かけの男っぽさより、女らしい女性がでてくる
「厩火事」とか、「子は鎹」が、秀逸か。
今の心情、女性はこうあって欲しいと、憧れも在るんでしょうか。

五、桂雀々・・・・・・・「鷺とり」

「ここんところ、「トリ、トリ」ちゅうことを「トリ、トリ」、「トリ、トリ」ちゅうことを
いろいろと考えてるんです。」
この勢いで、雀々ワールドに入るが、いつものテンションに入れず、
そのまま、・・・・ずっと全編、終わってしまった感じ。

雀の、羽織の袖をもっての、バタバタもいつもより少なめ。

こんな、雀々さん、見たの初めて・・・・・・・。
嫁さんは、「前の方が、おもしろかった」と、きつい一言。

今日は、天王寺さんで、変が起こったところでは、

①「チラシをはり紙するのは、おじぃ」ですよ。何で。
・・・・昔から「ハリガミ、オジィ」・・・・「はみかみ、王子」と
②「蝶々がたくさん感電死」しました。何で。
・・・・「蝶々、おおはら、感電死」・・「京都、大原、三千院」
③「来た長さん(長島)、眠眠、餃子、とる」
・・・・「北朝鮮人民共和国」、、、、三つのにわかが。

三人会の三人とも、時間にセカされいる感じ。
腰を据えての、じっくり感が無いのは、残念。

米朝一門の大師匠の会。
お互い遠慮されているのか、
わがままさが、でれば、三者三様、もっとおもしろかっただろうに。

期待が、大きかっただけに、不完全燃焼の落語会でした。

夜は、「天満」、に戻って、予約を入れといた、
ビストロ(洋食屋)へ。・・・おいしい・・リーゾナブル。

店名は、言いません。店に迷惑がかかるので、言えません。

そのマスターが、嫁を見て・・「お若いですな。」と
まるで、「子ほめ」状態。・・・・・・何を見て、何と比べて・・・。
ご主人さんより、見かけより・・か・。

言われれば、喜ぶ、嫁さん。・・・・単純ですな。

料理はうまく。ワインもうまく。価格もうまく。

NHKでふられ、落語会でふられ、最後ににして
「期待以上の幸せ」、感じましたです。



第19回、なるお寄席
「桂ざこば、南光、雀々三人会」
2008年3月8日(土) PM 2:00~
なるお文化ホール

一、桂そうば・・・・・・・・・「子ほめ」
二、桂団朝・・・・・・・・・・・「秘伝書」
三、桂南光・・・・・・・・・・・「素人浄瑠璃」

中入

四、桂ざこば・・・・・・・・・「首提灯」
五、桂雀々・・・・・・・・・・・「鷺とり」


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ようこそのお運び厚く御礼申し上げます。

2008-03-08 22:30:32 | 落語
今日は、久しぶりのお休み。

落語に、浸って、まいりました。

「ようこそのお運び厚く御礼申し上げます。」

このフレーズ、そうです。
NHKの「ちりとてちん」収録セット公開に馬場町まで行って来ました

でも、公開録画中で、写真は一切駄目。
お役所仕事まるだし。

「ちりとてちん」目当てに来ている、ファンを
何も、犠牲にしてまで、セットで収録する必要あるのか。
雀松さん、司会しておられましたが、かわいそう。
ちょっと、20M、ずらして行なえば、済むことを。

やはり、見てもらうと言うより、見せてやると、
NHKですな。

でも、セットは、思ったより、収録を考えてか、小ぶり。
若狭も、草々も、一門の面々が所狭しと活躍すれば、
さぞ、せまかったと。記念にカメラに収められ無かった事は残念。


時間があったので、大阪城ヘ。
これまた、綺麗、奇麗、の大阪城。

エレベーターはあり、白壁とピンピカ。
文化遺産と観光地の両立は、難しそう。

でも、天守閣以外は、広大で、ごみもなく。
大阪人の数少ない、ゆとり場所です。
一度、ご覧あれ。

昼からは、「ざこば、南光、雀々、三人会」でなるおヘ、続く。

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