先週の資源ごみの日に。 本の指定の場所に、ふと目に付いたコミック。なんと大和和紀様の本がひとまとめにして捨ててありました。
「あさきゆめみし」が13巻までそろって。
原作はあの「源氏物語」。
雑誌「ミミ」→「mimi,excellent」に1979年から1993までかかって完成された物です。原本のほうは読んだことがあるのですが、、コミックは少ししか読んだことがない。確かとっても評判がよかった記憶がある。
オジさんに断りを入れていただいた。
三日がかりで読んだ、
世界の古典の「源氏物語」のある意味、妖艶な感じを再現したといえると思う。少女漫画の得意とするところ。
しかしこれは少女マンガではない。
雑誌[mimi」というのはハイテーン向けの雑誌で、それなりに青春真っ只中の方たちのものだ
光源氏の恋模様が、少し原作と違って、オブラートにくるまれ、なおかつその美しさ、光り輝く美しさに品がある。
大和和紀さんというのは映画になった、「ハイカラさんが通る」でも、おもしろいストーリテラーです。
20年という月日をかけて、「源氏の宇治10帖」迄原作を少しも損なわずに漫画に描き読ませるところはすごい!
今風の瀬戸内寂さんの訳の源氏より面白いかもしれない、
第一分かりやすい、美しさは大和和紀さんのフアンならずとも惚れ惚れとした気品の登場人物が一杯です。
いまどきこんな本も出ているとか。受験生にとっても嬉しいガイドブックですね。
内容はこんな風になっています。
女性の権利云々に、敏感な方からは総スカンをくらいそうな内容ですが、
時の貴族の楽しみのために、今から千年以上も描かれた物語として、人としての生きる苦しみ、愛の苦しみなど少しも古臭い感じがしないと思うのです。
秋の夜長の、ふっと古の雅の世界に逃げ込みたい気分の時にこんな本をお読みになるのもいいとおもいます。