先日幸福丸という船がひっくり返って、台風のさなかを切り抜けた乗組員の方々が助けられましたよね。
今から5年ほど前台風の中突然増水した水の中で立ち往生して水没したバス。 そして10時間後に救出されたお話を覚えていらっしゃいますか?
「バス水没事故、幸せをくれた10時間」 朝日新聞出版
そのときのお話を元看護婦であった方がつづったものです。
今まで、この事件を思い出して書くことは心理的にパニックがよみがえりできなかったとか。
88歳の方を最高齢に平均年齢67歳の方たちが洪水の中,バスに入ってくる水に恐れながらバスから天井へ。
そしてバスの上でも腰まで水につかりながら、バスが浮かんでひっくり返る、或いは流されてしまいそうな恐怖、そして低体温症から来る眠気!
10時間耐えた..・
皆が其々に時間の経過とともに,死を覚悟していく。
とてもひどい状況が想像できる内容です。
この団体が寄せあるつめではありましたが引退した公務員の団体であったこと
、元看護婦さんが7名もいたり、地域で指導者の立場にあった経験者もいたことが、このミラクルをもたらした一因のようです。
しかし、作者の中島明子さんがいいたかったのは、皆が互いを思いやったこと!運命共同体的な感覚がいろいろな脱出作業の中から生まれて、 生きるも死ぬも皆一緒! と思ったことが軌跡につながった!と言い切っています。 みながいたから助かった、ひとりではたすからなかった!と ||
_この本を読んだ方に 「アアあのときのバスの屋根の高齢者のようにあきらめなければ大丈夫!人間の力、助け合いの気持ちを信じよう」と思い出してくださったらありがたい
と締めくくっています。
奇跡は寝て待つのでなくて自分から大きな心で招くものなのかしら。