ジミーの自然ブログ (Jimmy's Nature blog )

花の美しさ 自然の素晴らしさを 伝えたい。 

  6月に咲く花 と 提言の続き。

2017年06月17日 | 自然 花 写真

   ( グラジオラス。上下に花をつけます。 色々な色がありますね。)


旅の報告の途中ですが 戻って来て4~5日 新しく咲いている花も多いので 6月の花を紹介します。

土曜日なので 森里川海をつなぎ支える『 提言 』 の紹介を続けます。 

森里川海の危機と課題
森の危機
 日本の国土は2/3を森が占めています。(約5割が天然林 4割が人工林)海外からの
木材の輸入 木材価格の下落 経営コストの上昇により 収益性が低下し 伐採が進まない状況です。
植林も進んでいません。日本の林業は森林経営の持続性と森林資源の持続性という2面で危機の状況です。
森林管理が充分に行われない人工林では貯水機能の低下により 土砂崩れが起こりやすく 生物多様性が
著しく低下しています。老齢化した人工林では 二酸化炭素吸収機能が弱まり 自然の恵みが失われて
きています。

里の危機。
 昔から人々が暮らしに必要な食料 燃料 木材 肥料などを得る為に育てて来たのが里地
里山です。戦後この状況が一変しました。人々は都会へ出るようになり 農林水産業の担い手が急激に
減少しました。輸入燃料・食料で 棚田・雑木林の放置が進み 採草地 放牧地も減少しました。都市
近郊の里山は大規模宅地開発で姿を消しました。所有者不在の里山も多く 手入れも出来ません。身近
だった里地里山の動植物が減少し 絶滅危惧種が増加 一方外来種による被害が深刻になりました。
農薬や化学肥料の過度の使用が生態系に悪影響を及ぼすことも懸念されます。近年野生鳥獣による被害も
深刻化しています。ニュースで人が 畑の農作物が襲われる事件をよく耳にします。  

川の危機
河川沿いの氾濫がよく起こった地域に宅地や農地が開発されてきました。洪水を防止するダム作り 
河川の改修で 両岸や川底がコンクリートで固められ 多くの生き物の生息を困難にしています。
湖沼においても 干拓や埋め立てにより その面積が減り 水際線の人工化が進んでいます。

海、沿岸域の危機
海も同様で水際域の環境も かっての姿を失いつつあります。沿岸開発により砂浜 藻場 干潟の面積が
急激に減少。上流からの土砂も供給が少なくなり 水際環境の悪化に拍車がかかっています。都市部からの
生活排水 工場排水による水質汚濁 ゴミも沿岸の海を汚しています。海岸沿いに幹線道路が整備され
自然海岸は著しく消失 人工護岸で埋め尽くされた感があります。連続した生態系こそ生物多様性の宝庫で
あることが忘れさられています。地震による津波防止など 水害を守る防潮堤等人工物も必要があるので
しょうが バランスのとれた対応が必要です。又漁村コミュニティの衰退により 人と海が共存する姿が
失われつつあります。 アサリ 海苔 牡蠣 シジミなど水際の海産物が その生産量を減らしています。

つながりの分断による危機
森から海へのつながりは 生物多様性の確保のみならず 土砂供給や水量調整の役割も担ってきました。
その分断により これらの機能は低下しています。また氾濫原等が宅地化され、人が住むようになり 災害
リスクが増大しつつあります。日本人が昔持っていた水への意識が変わり 森里川海という流域をまとめて
考える目線が失われてきています。森と海は川や地下水系でつながり 土砂・栄養物の移動により魚介類の
ゆりかごとなってきました。海は全ての命を育む水を陸に 森に循環させる不断の役割を果たしています。
私も今回の旅で 多くの海岸 漁村 里山 田舎の町を見ました。その美しさとは別に 活気の無さを感じ
ました。それぞれ活性化 創生する努力が払われていますが 大都市集中の極点化を止められずにいます。

自然と共生した暮らしと日本の自然観の喪失
日本の文化は 自然との調和を基調として成り立ってきました。自然とのつきあいの中で 日本人の感受性が
培われてきました。物作りの文化も自然を基にして生まれてきました。今自然と人とのつながりが希薄に
なり 自然の中で生かされているという自然観も失われつつあります。地域住民が共同で生活を支える場が
失われ 人工的な便利さ 快適さが評価され 都会に人々は集中して住むようになりました。若者が流出し
地方の街 里山、里地は失われてきています。人口減少・高齢化で地方衰退、地方消滅が起こっています。(続く)




鮮やかな 紫色です。


アガパンサス。紫君子蘭(ムラサキクンシラン)とも。 愛らしい花のギリシャ語。


ユッカラン。以前も載せていますが・・。 白いおわんのような花がユニーク。


南天。 実の方が有名ですが ? 白い小さな花の集まり。


ヒマワリ。 7月 8月の夏の花。 でかい花です。


紫陽花の種類で アナベル。 以前土田さんに 教えて貰ったのを 思い出します。


紫陽花の種類で 墨田の花火。 萼紫陽花(がくあじさい)の種類ですが。


時折見ます。 去年は名前が分かっていたのですが・・。


百日草。 名前の通り 長持ちする花です。


岩シャジン キキョウ属。 釣り鐘人参の仲間。


ザクロ。 よく見ると もう小さな実が出来ています。


大反ゴン草。 野原に広く咲いているのを見たことがあります。


ノウゼンカズラ。 6月末から 9月まで。 平安時代に渡来したとか。 つるで伸びます。


ムクゲなど同様 夏の花として 待っていました・・!


木槿(ムクゲ)。 この花も6月末から。 韓国の国花。 

コメント (2)
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