( 夕方になって ようやく富士山が顔を出した。 初雪は未だ・・!)
今日は中秋の名月だそうですが 忍野は冷たい雨の中で お月さんの出番はないようです・・。
過去をふり返る人間の特性を生かして 生命の誕生に遡ってみましょう。生命(いのち)がどのように
生まれたのか まだよく分かっていないのですが 約40億年前に 原始の海でアミノ酸が化学変化
して 原始バクテリアが発生したのが起源と言われます。 生命は原始地球の過酷な環境の元で
生まれ 数十億年の地球環境の劇的変化に適応しながら進化し 繁栄してきました。 反面生物が
環境に適応出来ない場合もあり 少なくとも5回は生物の『大量絶滅』があったと考えられています。
植物の先祖であるシアノバクテリアが 光合成をはじめ 二酸化炭素を消費 大量の酸素が水中に
供給され 酸素呼吸を行う進化した生物が繁栄をしていきました。大気中に酸素の放出が始まった
のは 20億年前頃だったようです。この裏には 無酸素で生きてきた嫌気性生物の大量死があったと
いうことです。6億年前 酸素濃度の上昇により オゾン層が形成され 生物に有害な紫外線を吸収
したお蔭で 海中にいた生物の『陸上進出』が可能になったのです。約5億年前には植物が 4億年前
には動物が陸上に進出し 豊かな陸上生態系が形成されるようになったと 考えられています。
石炭はシダ類が地下に埋まり 地殻変動で化石化したものであり 石油もプランクトンや樹木などが
化石化したものであり 長い期間の地球変動の結果なのです。6500万年前 隕石の衝突か恐竜が絶滅し
現在に続く『ほ乳類の時代』となりました。ヒト属はせいぜい700万年前 その一種ホモサピエンスは
20万年前アフリカで誕生し 10~6万年前に世界中に拡散したと考えられています。
一つの生物種が数万年という短期間に世界中に拡散し 多様な環境に適応し生存している例は 他の
生物にはないそうで ホモサピエンスの大きな特徴になっています。特に1万2千年前から人類が
他の生物の頂点に立ち 自然環境をも改変してしまう力を持つようになり 人口も急激に伸びました。
私たちはこの生物学的特異性を自覚して 他の生物、生物界との調和、自然との調和など持続可能な
地球環境の保全に役立つ『 生物種 』 として行動する必要があるのです。
人口が100億人に達する今世紀末から見ても 46億年かけて造り上げた地球環境を 人類が劇的に
極めて短時間に変化させて来たのが分かります。 生物と地球環境との共存関係の継承は 今後の
人類の活動にかかっています。 私たちヒト族誕生のはるか前の時代に 植物の時代があったこと
光合成などの植物の働きのお蔭で 私たちが今も生存できることを よく認識することが必要です。
植物は地球唯一の生産者で 私たち人類は代表的な消費者です。植物なしに人類は無いと言っても
いいのです。それはいくら科学が発達しても 変わりません。人類が人工知能を持ったロボットに
変わらない限り 植物から酸素を得て 栄養を得て生きる動物なのです。生態系に生きる一員である
ことは変わりません。生き物がいない非生物的な環境が幾ら便利で快適でも 酸素の無い 水のない
大地の無い世界に 人類は生きることは出来ないのです。
核とミサイルで世界が支配出来ると思うのは誤りで 空想の世界です。 核で命を殺すことが出来ても
命を、生態系を 豊かな自然を 科学が創ることは出来ないのです。 私たちは自然に生かされていることを
謙虚に思うべきです。傲慢な思いを捨て 冷静に考えるべきです。科学万能と思われがちですが 未だ
宇宙も命も 人間には未知な部分です。いのちを生み育てる自然界の仕組みもよく分かっていないのです。
46億年の長い 長い歴史のうらにある 大いなる存在 に気付くべきです。
今年初めてのキンモクセイ。 花より香りがいいですね・・。
久し振りのホットリプス。
雨が多いので きのこはよく見ます。
彼岸も過ぎました。 この花ももう終わりで これから葉が出てきます。
白いコスモス。
赤いサルビア。
サフランもどき。 意外に大きな花で 或いは違う名前かも・・?
バイカモ 水の中に咲く花
はざがけも色々な形があります。