今や老人は社会的弱者でなくなったという説があります。昔は10%以下だった65歳以上の
高齢者は今や27%にもなり 2040年には40%にもなるといいいます。高度成長期は生産人口が
増加し続け 7割近くに達した。一方高齢者は10%にも満たず 年寄りを面倒みる若者 大人が
沢山いたのです。それが今や形勢が逆転し 若者が少数派となり 高齢者を支える力を失っています。
昔働き盛りは年々上がる収入を 高齢者の為ではなく マイホームや自動車 家電製品など
自分の生活を豊かにする為に使え 経済は好循環し成長し続けたのですが 一方で1950年以降
静かに出生率が減少し出し 戦後すぐには4人兄弟が多かったのに いつの間にか2人となり
結果的に労働人口は減少 ベビーブームで生まれた世代も 高齢者の域に入っていった。
高齢者は老後を心配して 消費を控え 経済活動には消極的・・。(例外はありますが・・)
2040年には 生産人口は50%そこそこに下がり 働く人1.25人で1人を支える時代になる。
年金や医療費など社会保障費が増えるのだから 国家財政がどんどん苦しくなるのは明らかです。
今や高齢者は多数派になり 政治家はおもねり 昔の弱者のイメージは薄れてきた・・。
逆に若者 壮年の人々が自分の為の支出より 高齢者の為に 税金を支払うようになり
こちらが社会弱者と転換していく。これでは年金で悠々自適の高齢者がうらやましがられ
更に怨嗟の対象になりかねない。五木寛之さんは4年前の本で 『 嫌老社会 』の到来を
予測されていた。新聞ではこれからの超高齢化社会を 『 超寿社会 』 と呼んでいます。
もう『寿』とは言えない時代、 90才何が目出度い !? と本人より周りが言う時代に・・。
何となく高齢者が社会から煙たがられる時代に入ってきたのではないかと 思います。
私は高齢者としてすこしづつ 居心地の悪さを感じ始めています・・。自治体のサービスにただ
安穏と受けているのは悪いような気がしています。若者達に漠然とした不安感が広がっています。
外国人との共生が難しいように 高齢者との共生も難しい時代に入るようです。先日高知新聞を
読んでいたら 『 今世の中に 高齢者をたたきたい気分がある・・』と出ていた。車を持てない
若者が ため込んだ高齢者に意趣返しをする事件が時々ある。高齢者が社会に鈍感になって
社会の変化に気付かなくなっているかも知れない。ヘイトスピーチが横行する時代、若者の不満は
彼らにツケを残して来た高齢者に対するものでないことを 私の思い過ごしであることを願いたい。
濃い紅色です。 鹿児島紅かも・・。 潮江天満宮の梅です。
ピンク色です。
白梅も時を同じくして 咲いています。 東京府中や高幡不動の梅林を思い出します。
一月も早く 沈丁花(じんちょうげ)も咲き出した ! よい香りがしています。