( 前回もトップを飾った紅梅がさらに鮮やかに 満開を迎えています。)
又福島 宮城など東北中心に 大きな地震がありました。停電 断水 新幹線 高速道などに影響が出て
いますが 津波は無く 死者も出ていないのは 不幸中の幸いです。 1日も早い復旧を願っています。
『 ウイルスと地球生命 』 岩波科学ライブラリー 山内一也著 から
黄熱ウイルスを病原体とする黄熱病のこと その研究に命をかけた野口英世博士のことは ご存じだと思います。
更にポリオウイルス 麻疹(はしか)ウイルス 最近ではエボラウイルス 鳥インフルエンザウイルスなど野生
動物から人に伝染するウイルスが話題になっています。そういう訳でウイルスと言えば病気を起こすものと考えられ
病気の原因となるウイルス中心に研究が進んだ訳ですが 21世紀になるとウイルスが人の胎児を守っている、又
ヒトゲノム(人の全遺伝情報)の約半分はウイルスに関連していること、 ウイルスが生物の進化 人間の存続に
重要な役割を果たしてきたことが明らかになってきました。
ウイルスは30億年前から存在していた。最古の猿人は700万年前。現生人類は20万年前。比べものにならない程
ウイルスは長期間存続してきた。海がウイルスの巨大な培養槽であること 大部分のウイルスが海に生息し 30億年を
かけたウイルスの多様性は計り知れず 地球上で最大の多様性(種類)を持つ『生命体』と言われるようになった。
前4世紀 ギリシャのヒポクラテスは汚れた空気に触れることで病気になると考えた。例えば腐った野菜 死体 悪臭を
放つような沼など。14世紀 天然痘 ペストが流行し 患者の移動で感染が広がることが分かってきた。 媒介物による
感染?を疑い お金持ちの貴族は街から離れ 森の中で感染が終息するのを待った・・と言われる。
16世紀 顕微鏡が発明され 結核菌 コレラ菌 ジフテリア菌 大腸菌等様々な細菌(微少生物)が少しづつ発見される
ようになった。1860ルイ・パスツールはワインやビールの発酵の原因として酵母(イースト菌)を発見し、 生きた微小な
生物と呼んだ。その後『 微生物 』と呼ばれるようになった。当初 細菌もウイルスも微生物と総称された。
パスツールは狂犬病の研究にも着手したが 細菌は見つからなかった。 そこで彼は顕微鏡で見つからない微生物を
ウイルスと呼んだ。 細菌とウイルスは異なるものと考えられた。
その後ウイルスは生物とは言えないという議論が起きた。ようやく19世紀末動物ウイルス、植物ウイルスが確認された。
微少な細菌 『 超顕微鏡的ウイルス 』 と言ったりした。人ウイルスが最初に確認されたのは1900年黄熱ウイルスだった。
1933年 電子顕微鏡が発明され この結果 人々の目に始めて 極小のウイルス の形が明らかになった。
ウイルスは結晶化されたタンパク質であると発表があり 波紋が広がった。それまでウイルスは細菌よりはるかに小さい
微生物だと考えられていたが タンパク質ならば生物とは言えない、、。1950年代ウイルスは遺伝情報として核酸(RNA
又は DNA)を持っているが 子のウイルスを作る場合 必要なエネルギーやタンパク質は細胞に依存することが明らかに
なった。 このようにウイルス研究はごく最近になって大変発展した。
ウイルスは生き物でないとした見解も 2004年に細菌の機能を持った巨大なウイルスの存在が報告され 新たな議論を
呼んでいる。 最近は 人獣共通感染症ウイルスが発見され 他に魚に感染するウイルス 植物に感染するウイルスの研究も
進んでいる。又海洋に膨大なウイルスが見つかり始め 海洋のウイルスが二酸化炭素の蓄積に関わっていることが明らかになり
地球規模の視点から ウイルスの生態を理解することが重要な課題となってきた。( 続く )
大きく家の方に傾いた紅梅 ! その理由ははっきりしません・・。
鹿児島紅(かごしまこう) 一段と紅が鮮やか !
鹿児島紅は赤に黒が混じるような 独特な紅色です。
白梅も咲き揃って 甘い香りが一段と 広がります・・。
少し緑っぽい白梅。 土佐山の白梅にもありました。 来週には行って見たい !?
山茶花も満開 !
ひさし振り ! ヒマラヤ雪の下 !
園芸様ですが 九輪草(くりんそう)。 お寺の五重の塔の九輪に似ているので・・。
つわぶき。 まだ咲いている花もありますが 実は羽毛に包まれて 風に飛びそうです。
もうじき咲きそうな 沈丁花(じんちょうげ) 大ーテピア図書館の近くの花が狙い目 ?
あちこちで見られるようになった つる日々草。
枯れた葦の茎に何かいそうな・・? 長い首を伸ばす シラサギ。
定番となった メジロ。どの花にもやってきます。