( ガンゼキラン 環境省の絶滅危惧種。 牧野植物園は2012年から保護を続けています。)
グレタ・トゥンベリさんの本が書店にあったので買いました。 昨年秋に出版された本で『 気候変動と環境危機 』に
ついての最新情報が 多くの研究者によって書かれています。新聞やインターネットは最新の情報ですが 社会現象は複雑で
多岐にわたるので 全体把握には物足りない。この本は自らも執筆者となり 世界の学者100人以上が執筆 CO²が地球に与え
ている影響や 私たちの未来に与える影響を幅広く論じており 私たちの知りたいニーズを満たしてくれそうな本です。
ここ数年 温暖化と気候変動の現象は益々厳しさを増している。5月中旬ながら 猛暑日が各地で発生 この夏の熱波を
心配させる一方で 『 パリ協定 』のように世界が一致して環境対策に取り組んできた。日本でもSDGs( 持続可能な
開発の為の2030年目標 )企業や社会で広がりつつあります。人類の英知と努力とそれを上回る自然の報復のような災害の
連続・・。私たちも一市民ながら 正しく温暖化を知って 自分達に何が出来るかを考える時です。
温暖化対策の歴史を少し振り返ってみます。1972年(昭和47年)ローマクラブが 『成長の限界』という報告書を発表した。
『人類と自然環境の関係はすでに緊迫した状態にあるが 更に悪化し続けるだろう。 そして最も起こる見込みの強い結末は
人口と工業力のかなり突然の制御不可能な現象であろう。 』 国連を中心に温暖化対策への取り組みが始まり 1988年IPCC
(気候変動に関する政府間パネル)が設立され 世界の科学者 研究者が集まり 科学的な情報・知見を発表することに
なった。
それから30年を経過したが1991年から2021年の30年間の二酸化炭素排出量は産業革命以降1990年迄の約240年間の排出量を
大きく上回っている。ローマクラブが指摘した通り『 更に悪化している。』 このままでは今世紀末 2100年迄に地球は
3.2℃ 温暖化すると IPCCは推計している。
超えてはならない地球の限界がもう目の前にあるのに 世界は未だ経済成長こそ最大の価値という考えに固執し 持続可能な
世界への見通しが薄い。有限の資源を使い 膨大なエネルギーを消費して 豊かな経済を追い求め 結果CO²排出量が急激に
増加し続けている。 経済の限りない拡大再生産がもたらす環境破壊。 資本主義というシステムは本当に必要なのか ?
私たちを幸せにするものなのか ? 広がる格差 分断される世界 私たちはどう生きればいいのか ?
グレタさんは 『 今薄氷の上を歩くようなもの 』と言う。『 私たちの体重を薄くなった氷で支えられるのか ?
岸までたどりつけるのかどうか ? 深い水の中に落ちた時 助けに来てくれる惑星がある訳では無く 私たちは自力で
対処するほかない。今必要なのは多くの人々に切迫した状況を理解して貰えるよう 正確な情報を届けること。』と
グレタさんは言う。 (続く)
ガンゼキとは 岩石のこと。根っこがそのように見えたことから。
普段は立ち入り禁止になっている地域。群落で咲くこの時期だけ 一般に公開。
最初驚きましたが 早生品種もあるそうです。 春コスモス としておきましょう。
ルピナス。古代エジプトの時代から栽培されている・・? 普段あまり見ません・・。
酔仙翁(すいせんのう) 夏の花です。 仙人が酔っ払っているように赤い ?
ハタケニラの花。球根で育つ多年草。 花韮(はなにら)比べ 地味ですが 可愛い(しゅっこん)です。
ナツロウバイ。 上品な花ですね。 中国原産。 この花も 絶滅危惧種。
スモークツリーという。 綿菓子のようで ふわふわした感じがいいですね・・。
トビカズラ。 毎年咲きます。異様なほど数が多い・・。 マメ科であることは分かります。
宿根(しゅっこん)バーベナ。 タピアンとも。
花一杯の松葉菊(まつばぎく)
一月遅れの 皐月(さつき) 5月ですから 満開もうなずけます。
結婚写真の前撮り。 まるで映画のように 監督が注文を出していました。 こんこん山広場で。
番外編ですが 牧野富太郎博士が採取した植物標本に使われた新聞。 昭和13年で
徐州への進軍を報じています。軍歌 『 麦と兵隊 』を思い出します。