6/9(木)曇りのち晴れ
複数のスクリーンを持つ映画館のチケット売り場で気恥しくなるような題名(邦題)を告げなければならないときがある。番号振ってくれないかなぁと思う。新宿シネアートでマルコ・ベロッキオの新作を鑑賞。300席以上ある座席に一割程度の入り。都内単館、地味なイタリア映画ではあるが、これは大人の鑑賞に堪える大変優れた作品だと思ふ。ヒトラーと並ぶイタリアのファシスト・ムッソリーニの愛人の視点で描かれた愛憎劇。主演の男女優が素晴らしい。炯々たる眼光芝居。双方の野望・愛欲・憎悪が剥き出しにされスパークする。日蔭の愛人の行く末は狂気しかない。『アデルの恋の物語』や『ベティー・ブルー』など欧州映画のパセティックなヒロインを思い出した。重厚なプロダクションデザインと荘厳なサウンドトラック、そして往時の記録映像を織り交ぜラストまでテンションが下がることはなかった。隠れたる名画の誕生。帰路、ジムで遠泳して定刻帰宅。
複数のスクリーンを持つ映画館のチケット売り場で気恥しくなるような題名(邦題)を告げなければならないときがある。番号振ってくれないかなぁと思う。新宿シネアートでマルコ・ベロッキオの新作を鑑賞。300席以上ある座席に一割程度の入り。都内単館、地味なイタリア映画ではあるが、これは大人の鑑賞に堪える大変優れた作品だと思ふ。ヒトラーと並ぶイタリアのファシスト・ムッソリーニの愛人の視点で描かれた愛憎劇。主演の男女優が素晴らしい。炯々たる眼光芝居。双方の野望・愛欲・憎悪が剥き出しにされスパークする。日蔭の愛人の行く末は狂気しかない。『アデルの恋の物語』や『ベティー・ブルー』など欧州映画のパセティックなヒロインを思い出した。重厚なプロダクションデザインと荘厳なサウンドトラック、そして往時の記録映像を織り交ぜラストまでテンションが下がることはなかった。隠れたる名画の誕生。帰路、ジムで遠泳して定刻帰宅。