Il film del sogno

現実逃避の夢日記

終わらない青

2011-06-22 01:51:00 | 日記
6/21(火)曇り時々晴れ
出掛けにはパラついていた雨も上がり午後には気温と不快指数も急上昇。なんだなんだまだ6月だぞ、梅雨も明けとらんうちから暑いだ暑いだ云うな、と年長の同僚に窘められた。昼にはホットなヌードル、もやしソバを食してひと汗かく。喫煙所で一服しているとイベントコンパニオンが寄ってきてハイブリッド・シガレットなる4本入りの試供品をもらった。フィルターをつぶすと薄荷が染み出してメンソール煙草に早変わり。一本で二度楽しめます、と艶然と微笑む。なるほどなぁ。発売より40年以上愛煙していたチェリーも製造中止になったことだしそろそろ固定の銘柄でも探すか。昼間の業務は捗らないが、夕刻から近所の居酒屋で90分一本勝負の送別会あり。出席者の過半は還暦過ぎのおじいちゃんたちであるが、まぁ良く呑むこと。短期決戦をやっつけて地下鉄で渋谷まで。酔い覚ましに裏通りを散策し出来心で期間限定の邦画をレイトショウ鑑賞。アップリンクは都内屈指の個性的な小屋である。愛すべき阿佐ヶ谷のラピュタとか下北沢のトリウッドとか、まぁ宝くじが当たったら、タニマチ気分であんな劇場をつくって開放したいもんですね。寄せ集めの椅子と試写室並みの大きさの家庭的な雰囲気とは裏腹に演目は暗く重いテーマを扱った問題作である。クランクアップは2年前だが漸く公開の運びとなったそうな。女子高校生の自傷と性的虐待を容赦なく描いた内容が興行的に成功するわけがない。無力な少女の叫びも痛々しいが、鬼畜にも劣る父親には更に救いがない。素材がビデオであるからプロジェクターによる上映。妙に画面が鮮明であることがかえって幸いした。これがフィルムによる陰影であったらもっと凄惨さが増しただろう。がっつり落ち込んでいると続いて監督自身のトークショーあり。製作の裏話が聞けて興味深かった。帰路はセンター街を悄然と帰路に就く。わが寂寞たる心境に反し、毎年3万人以上が自殺をしているという事実を忘れさせるほど夜の渋谷は能天気な若者たちで姦しい。
コメント
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