メモ帳２５７ページ目 キンモクセイ

キンモクセイが香り立ち始めて一週間になる。
毎年中秋の名月のあと4～5日もすると、何処からとも無く甘い香りが漂って
くるはずが、今年はまったく匂ってこなかった。

先週の日曜日、公園内でキンモクセイの木の前に立つと、かすかに香りは
放っていたが花はなく蕾のままだった。

今年は遅いナァ～と思いながらオレンジ色の小さな花を待ち望んでいたが、
今は満開を迎え甘い爽やかな香りは一段と強さを増している。
去年の日記より20日も遅い花との再会である。

私が感じる甘く爽やかな香とは、そぅ～あの芳香剤の匂いですが、現在では
下水道普及率が上がり、トイレは水洗式になり、芳香剤など必要がなくなった
が、この花の時季になると過ぎ去った時代を懐かしく思うのです。

例年だと2週間後には花が散り始めて、木の下がオレンジ色に染まるはずだ
そして秋咲きの花々が一斉に見頃を迎え、気温が下がると共に紅葉が進み
始める。遠出は無理でも綺麗な景色を探す多忙な日々がもう直ぐやって来る。