パラグァイ オニバスは、スイレン科の一年生の水生植物で浮水性の水草です。
公園の水生植物池で、直径1.5mほどもある葉を広げています。説明書きによると、
大きな葉の裏には網の目状の太い葉脈が広がっていて、葉脈自体がスポンジ状で空気を
含み、空気が貯まる事で強い浮力となるとの事です。また花は大きく直径25cmほどの花
で、7~9月頃一つの花につき2日間だけ夕方から夜の間に咲かせます。
闇夜の中で、強く甘い香りに誘われた多くの虫達が花に集まります。花の中で食事をして
いる間に朝がきて、花は閉じていき虫達は花の中に閉じ込められます。雄しべから花粉が
出るのは開花2日間だけで、二晩目に再び開いた頃には虫達は花粉まみれで開放され、また
一晩目の白色で強く甘い香りのする違う花を探しに飛び立って行きます。
花粉を虫達に運ばせることで、種の多様性を保つ仕組みを作っているとの事です。
何気なく見過ごしがちな説明書きは良く読んで学習すると利口になった気がします。
水生池のパラグァイ オニバス
一晩目の花は、白色で強く甘い香りを発し、虫達を誘い込み、朝には閉じてしまいます。
二晩目の花は、淡いピンクから赤紫色に変色し、香りはありません。虫達は花粉まみれで開放
され次の白花に飛び立っていきます。