トムはトム。ジャッキー･チェンはジャッキー･チェン。
この二人にはどうしてもそんな先入感があるんだ。
ましてやトム＆キャメロンの大スター共演作にさほど興味が持てず、「う～ん娯楽性旺盛な大味ハリウッド映画でしょ？」と考えていた。
ただ救いは監督がジェームズ・マンゴールドである。
青春、ロマコメ、サイコスリラー、音楽伝記ドラマ、西部劇と多彩な作品を次々と手がけ、外れナシのヒットを連発していたからなんだ。
トム扮する謎の男が突如戦闘モードに豹変し、唖然とするヒロインを尻目に、操縦士不在の旅客機をサクっと不時着させる序盤からして？？？？？。
てんやもんやで、お尋ね者となった2人は南海の孤島の楽園のアジトやヨーロッパ各地を逃げ回るの。
旅行好きの僕にとっては世界各国が見れるのが非常に嬉しいけれど、“あれよあれよ”的に進み過ぎるのがどうもいただけるようないただけないような.....
あれっ？もう？見たいﾅ感覚があって、細かい奴等ならいやみな突込みを入れそうだけれども、そんなことよりもリズミカルな躍動を優先していて、そんなのどうでもいいじゃん～的。
爽快で楽しけりゃいいじゃん～みたいな。
ヒーローがヒロインをどこまでも救う。
ヒーローとヒロインの掛け合い。
なんか古典的な００７でも見るような予定調和なところが安心して見られる。
ただ今風にひっくり返すなら、最後に“救われる”のはトムのほう。
トムのハイテンションはマダマダ続くのだな～