どの様なシステムでくるのかなぁ??と注目しながら試合を見ました。システムは「4-2-3-1」?? というよりも、「4-4-1-1」?? DFラインから中盤までをとてもコンパクトだったので、3ラインの「4-4-2」という感じでもありました。この試合は、とにかく日本が良かったのは、選手間のバランスとコンパクト。これにつきると思います。そして、相手にボールが渡るとDF,MFは真ん中へ人を集めてアルゼンチンの特徴でもある中央からの攻撃を封じることが出来ていました。縦は3ラインをコンパクトにして、横もペナルティエリアの幅ぐらいにコンパクトにする。横幅をこの状況にすることは、モウリーニョがする守備(インテル時代)もそうでした。中盤の中央にはスペースを絶対作らないようにして、相手の攻撃をサイドへ追い込むことですね。そして、サイドへ追い込んだ後は、ペナルティエリア内には人もボールも絶対入れないという守備をする。これは実は基本的なことなんですが、今迄の日本はこれが出来なかったんですね。守備の基本であり、守備のセオリーです!!そのようなブロックを作る事をベースに、そこに前線からのプレスも加える。狙いはそれによってDFラインやボランチからのパスを止める、という事ですよね。選手間のバランス、距離感をコンパクトに均等にする事によって、実に完成度の高い守備が出来ていると思いました。そして、攻撃の方は、縦に速い攻撃!!前2枚のポストプレーとボールキープを軸として、後ろが攻撃参加する。縦への意識が強い、最もシンプルな速攻の形。欲を言えば、もう少し早いボールを出せれば違うし、また走り抜けるような状況をつくる事が出来てくればもっといい攻撃になってくると思いました。かなり組織立った戦い方を、ほぼ完璧に出来た日本代表にはこれからの大きな期待が持てる様になったのでは?と思いました。日本代表が初めてアルゼンチン代表に勝つという、歴史的な快挙もやってみせてくれました。が、アルゼンチンが本気モードではないと言えるのであまりにも過大評価はできないかなと。厳しいようですが、これがW杯ならこの結果はないと思っていました.でも、とてもいいスタートが出来ているので次の韓国戦にも期待したいですね

確かに13人対300人という集団抗争は、斬り合いを超え、仕掛けあり肉弾戦ありで娯楽が炸裂する。
そのなかで編に古風な時代劇にならない芝居を貫く役所広司や山田孝之。
かたや東映時代劇の型を継承し流麗な殺陣で魅せる松方弘樹。
この松方弘樹無しではこの作品は成り立たなかったように思う。
掘り込まれたキャラクターは13人の内、古田新太、“戦いの神ガネーシャ”のような印象の伊勢谷友介、稲垣吾郎、山田孝之、伊原剛志、市村正親かな~
あまり掘り込まれなかったキャラクターが沢村一樹、石垣佑磨、高岡蒼甫、吹石一恵。
で松方弘樹と同じく劇を引き締めてくれたのが内野聖陽、岸部一徳、平幹二朗、松本幸四郎そんなかんじ。
ボクにとっての印象は、多様なキャラクターが入り乱れ、カオス状態によって繰り広げられる「クローズ」や「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ」等の三池ワールドだった。
では肝は何か。
それは「悪」の造形。
稲垣吾郎扮する権力者は、現代の病の写し絵だ。
庶民を捕まえては無表情に繰り返す陵辱と殺戮。
誰でもよかったと言わんばかりに残虐非道の限りを尽くし、太平の世に生の証しを求める。
虚無の果てに到達する狂気。
あたかも検察の不祥事、納得のいかない無常な幼児虐待、そんなおかしな世の中への警鐘とも捉えられる。
どこかでモラルを持った人間が声を上げなくてはいけないんだろうね。
だから解っているけど出来ない、現代の官僚や政治家的な役割が市村正親だったんだろうな~