ベトナム戦争にて捕虜に囚われたアメリカ兵の証言。そこからの復讐心をあおったテロリストたち。
ベイルートのテロ組織“ブラック・セプテンバー”は、マイアミで開催されるスーパーボウルの襲撃を計画。
そのことを知ったイスラエル特殊部隊は組織のアジトを急襲する。
『羊たちの沈黙』でも知られるトマス・ハリスの小説を原作に、アクション映画の名匠が骨太のタッチで綴ったサスペンス・アクション大作。
クライマックスの飛行船を用いたスーパーボウル襲撃シーンのスペクタクルは昔の映画にしては優れもの。
しかし時代性は加味しなければならない。
この時代ではコレで限界だったﾝであろう。
日本では公開直前になって政治問題のこじれから急遽公開中止となった、いわくつきの作品。
スピルバーグ監督の『ミュンヘン』ともあわせて、今なお続くパレスチナ問題の闇を知るきっかけとしても恰好のテキスト。
現在ＴＯＨＯｼﾈﾏ二条で放映されていますよ。
