Viedel/KukiHairDesign/ヴィーデル/クキヘアデザイン 四条烏丸 美容室

ヴィーデルは四条烏丸の美容室です。フランス仕込みの技術 ナチュラルで優しく ふんわりとしたヘアスタイル

アジャストメント

2011-05-30 17:07:22 | 映画
人の運命は第三者?によって決められ、調整(アジャスト)されているという、なにか神の様な存在を連想させるもの。
だが、くさい宗教色はなく、神の存在のような調整者を人間ぽく描いた。
フォースは少し使えるものの、不完全、ミスを犯し、神とは思えない。
また、調整者が街中のドアを利用した秘密の通路網(どこでもドア?)を整備し、素早く移動するアイデアもパクリに近く、ユニーク。
鍵は帽子で水に弱いという所も楽しく盛り上げている。
そんなところが、シリアスなドラマになりそうなところを、軽く見せてくれるので、非常に理解しやすい映画です。
大そうなCGやVFXばかりでなく、実際にあり得そうな現実の裏側を見せ、異星人や幽霊?別の人類など、調整者の正体をあれこれ推理できる仕掛けなのだ。
「運命は変えられるか?」というメインテーマを、誰もが身近に考えられるよう、気軽に恋愛を軸にした点も解りやすい。
主人公はヒロインにひと目惚れするが、そのまま突っ走らない。
3年間会えず、さらに紆余曲折を経て結ばれるが、また苦渋の決断にて一度は別れを決意する。
それでも彼女を求める気持ちは消えず、運命を変えることに、人をつかさどっているという調整者たちに挑むのだ。
調整者はプランにのっとった人生を過ごさなければならないことを主人公に伝える。
が、同様のことは、調整されなくても考えるに違いない。
相しないと最愛の人が不幸になる、そうしないと自分に成功がもたらされない、そうしないと過去の自分の周りで怒った出来事が無駄になる。
運命は決められているように思えても、本当は自分で挑む為に自らがアジャストしているのだ。
加えて、日常のちょっとした出来事が人生を、さらには社会を変えることにつながっていくことも暗に示し、なんとも味わい深い寓話となっていた。