「ザ・レイド」
インドネシアから、こんなに過激なアクション映画が出てきたとは、驚きである。
銃弾がひどく飛びかい、ナイフが血を導き、そして格闘技の肉弾戦が、見ている者に激しい痛みを肉と骨と脳に想像させる。
ぼくは初めて知ったが、インドネシアを中心にしたマレー文化圏伝統の格闘技だそうで、全身をくまなく使って打つ、蹴る、関節をきめる、攻撃的かつ実践的な武術であるようだ。
主人公の若い警察官が、夜明け前の早朝、臨月近い妻をベッドに残して出る。
次のシーンは、もう目的地へ向かうSWATチームの車の中。
20人ほどのチームは悪人どもが巣くうビルを襲撃(レイド)しに行くのだ。
このビルには犯罪者以外の一般人も居住している。
言うなれば香港の九龍城といったイメージ。
突入し、まずは銃撃戦。
敵のボスは上のほうの階で監視モニターを見て指揮、となりのビルからも狙撃させるし、外で待つ警察車輌も運転手ごと始末させる。
SWATチームの人数は、この段階ですでに激減。
そして、これは出動を命令した警部補の独断による襲撃作戦なので、応援部隊の要請はできないということがわかる。
迷路のような魔窟の中で残った数人の隊員たちは、いかにサバイバルしていくか。
非常に抽象的で不条理、「死亡遊戯」的というよりカフカ的という状況でシラットの激闘が炸裂する。
監督のギャレス・エバンスはウェールズ出身というからイギリス人か。
2007年にシラットのドキュメンタリーを撮ったのが縁で、そこで知ったイコ・ウワイスを主演に、最初の長編劇映画「ザ・タイガーキッド 旅立ちの鉄拳」(09)を監督し、今度が同じコンビでの第2作。昨年日本でDVDリリースされていた前作も今回初めて見てみたら、面白かった。
ちなみに、シラットのドキュメンタリーを製作したのは日本でも「枕の上の葉」等で知られるインドネシアの大女優クリスティン・ハキムで、「ザ・タイガーキッド 旅立ちの鉄拳」にはイコ・ウワイスの母親役で出演している。
インドネシアから、こんなに過激なアクション映画が出てきたとは、驚きである。
銃弾がひどく飛びかい、ナイフが血を導き、そして格闘技の肉弾戦が、見ている者に激しい痛みを肉と骨と脳に想像させる。
ぼくは初めて知ったが、インドネシアを中心にしたマレー文化圏伝統の格闘技だそうで、全身をくまなく使って打つ、蹴る、関節をきめる、攻撃的かつ実践的な武術であるようだ。
主人公の若い警察官が、夜明け前の早朝、臨月近い妻をベッドに残して出る。
次のシーンは、もう目的地へ向かうSWATチームの車の中。
20人ほどのチームは悪人どもが巣くうビルを襲撃(レイド)しに行くのだ。
このビルには犯罪者以外の一般人も居住している。
言うなれば香港の九龍城といったイメージ。
突入し、まずは銃撃戦。
敵のボスは上のほうの階で監視モニターを見て指揮、となりのビルからも狙撃させるし、外で待つ警察車輌も運転手ごと始末させる。
SWATチームの人数は、この段階ですでに激減。
そして、これは出動を命令した警部補の独断による襲撃作戦なので、応援部隊の要請はできないということがわかる。
迷路のような魔窟の中で残った数人の隊員たちは、いかにサバイバルしていくか。
非常に抽象的で不条理、「死亡遊戯」的というよりカフカ的という状況でシラットの激闘が炸裂する。
監督のギャレス・エバンスはウェールズ出身というからイギリス人か。
2007年にシラットのドキュメンタリーを撮ったのが縁で、そこで知ったイコ・ウワイスを主演に、最初の長編劇映画「ザ・タイガーキッド 旅立ちの鉄拳」(09)を監督し、今度が同じコンビでの第2作。昨年日本でDVDリリースされていた前作も今回初めて見てみたら、面白かった。
ちなみに、シラットのドキュメンタリーを製作したのは日本でも「枕の上の葉」等で知られるインドネシアの大女優クリスティン・ハキムで、「ザ・タイガーキッド 旅立ちの鉄拳」にはイコ・ウワイスの母親役で出演している。