内紛勃発である。
これまで地球を救うべく「七人の侍」さながらの死闘を共にしてきたアベンジャーズの面々が、今回は理念の違いからメンバー間で対立。
その強大なパワーと正義感をこぶしに込め、壮絶なぶつかり合いを引き起こしてしまう。
TVや映画に広がるマーベル・ユニバースは本作より新局面を迎えるが、この異色の展開にヒーロー達も戸惑い、激しく葛藤しながら、これまでとは全く異なる表情で物語を疾走させていく。
ことの発端は作戦中に起こった一つのミス。
武装集団とアベンジャーズとの激闘の末、罪なき市民に犠牲者が出たことで、各国政府は彼らの勝手な振る舞いに疑問を持つようになる。
「制御されないスーパー・パワーは危険ではないのか」。
この命題をめぐり世論も白熱。
組織への帰属を支持するアイアンマンと独立性を重んじるキャプテン・アメリカの関係は亀裂を広げ、やがて発生するテロ事件の顛末が大きな決別をもたらすことに。
今回はいろんな出来事が目白押し。
そのひとつひとつがとにかく滅法面白い。
これほどメンバーが揃うのだから「アベンジャーズ3」と銘打ちたくもなるが、しかし中心となるのはあくまでキャプテン・アメリカの視点であり、相変わらずのハードボイルドなテイスト。
骨太な銃撃戦や肉弾戦、それにダークなサスペンスがめまぐるしい緊迫感となって画面を満たしていく。
かと思えば、中盤の“変奏”も息つく暇がない。
聡明なアフリカ王子がブラックパンサーとなって現れると、NYのクイーンズからはアイアンマンの招聘を受けた“あの少年”が颯爽とスウィング参戦。
この二人を加えた両陣営による総あたりバトルはとにかく眩暈を覚えるほどの面白さ。
個々の戦い方のリズムがぶつかり合うことで新種のビートが生まれ、随所に炸裂するユーモアもまた格別。
この興奮と弛緩の波状攻撃が楽しい、楽しすぎる。
賞賛すべきは、かくも膨大なタスクを的確にこなし、魅力的な化学変化へと導いたアンソニー&ジョー・ルッソ監督。
その采配ぶり、実にアメイジング。
彼らこそシリーズを率いる新たな顔であり、なおかつ緩急を自在に操るスーパー・パワーの持ち主と言っても過言ではない。
これからもマーベル・ユニバースは果敢に世界感を広げていく。
だがもう引き返せない。
これまでとは決定的に何かが違う。
この一作で今後の展開が俄然楽しみになった。
これまで地球を救うべく「七人の侍」さながらの死闘を共にしてきたアベンジャーズの面々が、今回は理念の違いからメンバー間で対立。
その強大なパワーと正義感をこぶしに込め、壮絶なぶつかり合いを引き起こしてしまう。
TVや映画に広がるマーベル・ユニバースは本作より新局面を迎えるが、この異色の展開にヒーロー達も戸惑い、激しく葛藤しながら、これまでとは全く異なる表情で物語を疾走させていく。
ことの発端は作戦中に起こった一つのミス。
武装集団とアベンジャーズとの激闘の末、罪なき市民に犠牲者が出たことで、各国政府は彼らの勝手な振る舞いに疑問を持つようになる。
「制御されないスーパー・パワーは危険ではないのか」。
この命題をめぐり世論も白熱。
組織への帰属を支持するアイアンマンと独立性を重んじるキャプテン・アメリカの関係は亀裂を広げ、やがて発生するテロ事件の顛末が大きな決別をもたらすことに。
今回はいろんな出来事が目白押し。
そのひとつひとつがとにかく滅法面白い。
これほどメンバーが揃うのだから「アベンジャーズ3」と銘打ちたくもなるが、しかし中心となるのはあくまでキャプテン・アメリカの視点であり、相変わらずのハードボイルドなテイスト。
骨太な銃撃戦や肉弾戦、それにダークなサスペンスがめまぐるしい緊迫感となって画面を満たしていく。
かと思えば、中盤の“変奏”も息つく暇がない。
聡明なアフリカ王子がブラックパンサーとなって現れると、NYのクイーンズからはアイアンマンの招聘を受けた“あの少年”が颯爽とスウィング参戦。
この二人を加えた両陣営による総あたりバトルはとにかく眩暈を覚えるほどの面白さ。
個々の戦い方のリズムがぶつかり合うことで新種のビートが生まれ、随所に炸裂するユーモアもまた格別。
この興奮と弛緩の波状攻撃が楽しい、楽しすぎる。
賞賛すべきは、かくも膨大なタスクを的確にこなし、魅力的な化学変化へと導いたアンソニー&ジョー・ルッソ監督。
その采配ぶり、実にアメイジング。
彼らこそシリーズを率いる新たな顔であり、なおかつ緩急を自在に操るスーパー・パワーの持ち主と言っても過言ではない。
これからもマーベル・ユニバースは果敢に世界感を広げていく。
だがもう引き返せない。
これまでとは決定的に何かが違う。
この一作で今後の展開が俄然楽しみになった。