なぜディープスロート(内通者)になったのか
ディープスロート目線でウォーターゲート事件を描いた。
これは「ペンタゴン・ペーパーズ」「大統領の陰謀」ちょっとずれるが「女神の見えざる手」とセットで観ると、より理解が深まり興味が持てます。
そして何よりも今、森友問題が担当長官の辞任、職員の自殺と荒れている2018年3月だから。
「大統領の陰謀」でワシントンポスト紙の記者に情報提供していたディープスロートの真相。
これまでは「影の人」だったディープスロートにスポットライトが当てられる。
ディープスロートこと、FBI 副長官は、元CIAエージェントが民主党本部に盗聴器を仕掛けた事実を掴み、その犯人がホワイトハウスに近い人間の指示で動いていたことを知りながら、捜査の打ち切りを命じられる。
そこで、その情報をワシントンポスト紙にリークする。
そのディープスロートを主人公にしたことで、これまで描かれることのなかった「なぜ、彼は内通者になったのか」「彼を突き動かしたものは何か」という主人公の心境が描かれる。
その「なぜ」の裏には、家族の存在があった
その頃、マークの娘は家出をして失踪中であり、その原因は当時のアメリカの政治にあって、そこから妻とは冷戦状態になってしまう。
そんな彼の家族は、当時の政権が国民を真っ二つに引き裂いていた状況をそのまま反映していた。
白人富裕層は政権を支持し、それ以外の人たちは「無駄に長く続く」ベトナム戦争を非難し、過激な抗議行動をする者もいた。
主人公の娘も「政権側」の父に嫌気がさして失踪してしまう。
その状況の中で、失われた家族を元に戻すために主人公はディープスロートとなり、マスコミを使って国民感情を煽り、ホワイトハウスに揺さぶりをかける。
それには当時、ホワイトハウスと対立関係にあったワシントンポスト紙が最適だと考えた。
「大統領の陰謀」を観た時は、ワシントンポスト紙の記者たちがアメリカの政治を変えたヒーローだと思っていたけれど、この映画を観て真の勇者はディープスロートだったんだなと思った。
ニクソンが憎くてディープスロートになったというよりも、止むに止まれずリークするしかなかった主人公の悲壮感が印象的だった。
一人の善意が世界を変えることができると思えるところに、この映画の素晴らしさがある。
ディープスロート目線でウォーターゲート事件を描いた。
これは「ペンタゴン・ペーパーズ」「大統領の陰謀」ちょっとずれるが「女神の見えざる手」とセットで観ると、より理解が深まり興味が持てます。
そして何よりも今、森友問題が担当長官の辞任、職員の自殺と荒れている2018年3月だから。
「大統領の陰謀」でワシントンポスト紙の記者に情報提供していたディープスロートの真相。
これまでは「影の人」だったディープスロートにスポットライトが当てられる。
ディープスロートこと、FBI 副長官は、元CIAエージェントが民主党本部に盗聴器を仕掛けた事実を掴み、その犯人がホワイトハウスに近い人間の指示で動いていたことを知りながら、捜査の打ち切りを命じられる。
そこで、その情報をワシントンポスト紙にリークする。
そのディープスロートを主人公にしたことで、これまで描かれることのなかった「なぜ、彼は内通者になったのか」「彼を突き動かしたものは何か」という主人公の心境が描かれる。
その「なぜ」の裏には、家族の存在があった
その頃、マークの娘は家出をして失踪中であり、その原因は当時のアメリカの政治にあって、そこから妻とは冷戦状態になってしまう。
そんな彼の家族は、当時の政権が国民を真っ二つに引き裂いていた状況をそのまま反映していた。
白人富裕層は政権を支持し、それ以外の人たちは「無駄に長く続く」ベトナム戦争を非難し、過激な抗議行動をする者もいた。
主人公の娘も「政権側」の父に嫌気がさして失踪してしまう。
その状況の中で、失われた家族を元に戻すために主人公はディープスロートとなり、マスコミを使って国民感情を煽り、ホワイトハウスに揺さぶりをかける。
それには当時、ホワイトハウスと対立関係にあったワシントンポスト紙が最適だと考えた。
「大統領の陰謀」を観た時は、ワシントンポスト紙の記者たちがアメリカの政治を変えたヒーローだと思っていたけれど、この映画を観て真の勇者はディープスロートだったんだなと思った。
ニクソンが憎くてディープスロートになったというよりも、止むに止まれずリークするしかなかった主人公の悲壮感が印象的だった。
一人の善意が世界を変えることができると思えるところに、この映画の素晴らしさがある。