戦時下、ナチスの目を逃れて、少しずつユダヤ人を救い出していくことは生ゴミの回収という隠れ蓑を機能させることで主人公夫妻にとっての一種のルーティンだった。
ルーティンはナチス占領下という非日常の中のひとつの日常となっていた。
優しい夫が嫉妬のあまり、外での戦争の悲惨さは家にいると分からない、と妻を詰め寄る。
兵士になれない妻は家を守る以外に選択肢はない。
終戦後、結局男たちが帰る場所は妻が守っていた家と言う矛盾に似た現実。
妻が経験できないことを取り上げて「お前には分からない」と責めたり、やり込めるのは、現代の夫婦間でも見受けられるような。
お前には酒の付き合いの大事さが分かってない、とか。
戦時下の日常に於ける残された人たちの闘い。
これは『この世界の片隅に』と共通する要素です。
淡々と時間を追っていく描き方も似ている。
劇的でなくてもジワジワと感情が揺さぶられ、心の深いところに何かが刻まれる、『この世界の片隅に』と同様、いつまでも心に残る。
『女神の見えざる手』でジェシカ・チャステインの演技を競演させ、『否定と肯定』でナチスのホロコーストについて全く違う観点から迫らせる。
才能って怖い。
ルーティンはナチス占領下という非日常の中のひとつの日常となっていた。
優しい夫が嫉妬のあまり、外での戦争の悲惨さは家にいると分からない、と妻を詰め寄る。
兵士になれない妻は家を守る以外に選択肢はない。
終戦後、結局男たちが帰る場所は妻が守っていた家と言う矛盾に似た現実。
妻が経験できないことを取り上げて「お前には分からない」と責めたり、やり込めるのは、現代の夫婦間でも見受けられるような。
お前には酒の付き合いの大事さが分かってない、とか。
戦時下の日常に於ける残された人たちの闘い。
これは『この世界の片隅に』と共通する要素です。
淡々と時間を追っていく描き方も似ている。
劇的でなくてもジワジワと感情が揺さぶられ、心の深いところに何かが刻まれる、『この世界の片隅に』と同様、いつまでも心に残る。
『女神の見えざる手』でジェシカ・チャステインの演技を競演させ、『否定と肯定』でナチスのホロコーストについて全く違う観点から迫らせる。
才能って怖い。