「『カイジ』などの福本伸行と、『沈黙の艦隊』などのかわぐちかいじによるサスペンスコミックを実写映画化。」したそうだ。74分の、山小屋だけが舞台の二人芝居。舞台化しても面白そうだ。
予告編では16年前留学生だった韓国人のリュウ・ジヨンが、さゆりを殺していることを告白してるし、生田斗真演じる浅井もさゆり何かあったらしい。というのは、観客全員分かっている事なのに、なぜ、慰霊登山に二人とも毎年行ってるんだろ? 自分が殺してたら、その場にはもう近寄りたくないと思うんだが。そして、二人は親友だ!と言ってる割には、親友ぽくない。不思議だ。
しかも、16年通い続けている山で、ケガしたとはいえ遭難? 200m先に山小屋あるのに、死ぬと思って殺人を告白? そして浅井は、高山病だと? 16年、山に登っているのに今さら?
以下、ネタバレあり
で、だんだんジヨンが壊れてきて、浅井を襲いだすんだが・・・。ヒネリがある襲い方ではないので、怖くはないし、むしろ笑ってしまう。
現実離れしてきて、こりゃもしかして、と思い出したら、やっぱり夢落ちで。
ただ、その夢が今夜また繰り返すんだと分かる所が一番怖い。
原作と違って片方を韓国人にしてるのは、二人の間で意志の疎通にズレがあることや言葉の壁があることが分かり易くて、私は成功と思ったんだが。
浅井があまりにも自分中心で、自分だけの幸せだけを考えている性格的に怖い奴なんだが、そこの描き方がちょっと弱い。そこを強調したら、もっとヒリヒリした怖さになったかも。
あと、さゆりの殺された場所が、どー見ても登山者が休憩する広場みたいな場所で。あそこで殺したらそりゃ目撃者いるだろうし。それなのに雪が降ったからと16年も発見されないとは思えないのだが。
よくはまとまっているんだが、74分の割には長く感じた。
出演者は少ないし、スタッフも少ないせいか、エンドロールに配給などの営業関係者の名前まで出ているのが面白かった。
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