『画家ダリの作品「叫び」に影響、インドネシア クラカタウ大噴火』
「スンダ海峡は部分的又は全面的に火山カルデラの陥没によって生じた可能性」
このクラカタウ火山、昨年末にも山体崩壊を起こすほどの大噴火をしました。スンダ海峡そのものが、巨大なカルデラではという説もあります。ウエブ情報から引用

ウエブ情報から引用

ウエブ情報から引用
クラカタウ火山に、関する新しい学説(ジャワ島とスマトラ島はクラカタウ カルデラ噴火が分断し、二つの島に)。
・ウェブ情報の抜粋です。
『地質学者は従来、「スンダ海峡の陸地の陥没は、地殻変動によって、徐々に引き起されたもの」と言う認識を有していたが、火山学者アラン・グールゴウの最近の調査によると、『スンダ海峡は部分的ないしは全面的に、火山カルデラの陥没によって生じた可能性がある』とのこと。
そのカルデラの位置・第一候補はSebesi島付近、第二候補は現在のkrakatau 島付近、第三候補はPnataitan北西約40km附近。 これが実証されるとカルデラの規模は、世界のトップ3に入ります。 またインドネシアにはスンダ海峡大橋の計画もありましたが、港湾整備と食料自給を優先し、凍結されています。
以前に、空港・橋梁を無計画につくり過ぎているどこかの国とは大違いです。
先ずは、巨大火山噴火程度では、地球は壊れない証拠として、ウェブ情報の先史時代の全地球史の7大事件です。
① 45.5億年前 地球誕生
② 40.0億年前 プレート運動開始・生命誕生
③ 28.0~25.0億年前 全地球的な火成活動Ⅰ・光合成生物誕生
④ 19.0~18.0億年前 全地球的な火成活動Ⅱ・真核生物誕生
⑤ 7.5億年前 全地球的な火成活動Ⅲ・大型多細胞生物誕生
⑥ 2.5億年前 アフリカスーパープルーム誕生・最大の生物大量絶滅
⑦ 5百万年前 アフリカ大陸分裂・人類誕生
この7大事件で壊れなかった地球ですから、巨大海底火山の爆発がマントルまで拡大し、海水が流れ込み、超大型水素ガス爆発など起すなどの心配はないはずです。 『水が少ない地球、つまり、水の惑星ではない説』はここからか。
7大事件よりは、ずっとスケールは小さいですが地球上の火山噴火の大きさの、比較・火山爆発指数のウェブ情報からの抜粋です。
火山爆発指数(Volcanic Explosively Index,VEI)は、それを火砕物の量を、基準に科学的に分類しようという試みで、噴出物の量でなされる。 0から8に区分され、8が最大規模である。VEI=0はテフラの量が104立方メートル未満の状況を指す。VEI=8はテフラの量が1012立方メートル以上の爆発を指す。
過去の最大規模の火山爆発指数(Volcanic Explosively Index, VEI)記録抜粋;
火山国日本のカルデラも多数あります。 幻の紀伊カルデラもVEI=7以上か?
ⅤEI
|
火山(噴火名)
|
場所
|
年
|
8
|
イエローストーン
|
アメリカ
|
220万年前
|
8
|
トバ湖
|
インドネシア
|
BP73,000
|
8
|
他に6件
|
|
|
7
|
鬼界カルデラ
|
日本
|
紀元前5300年
|
7
|
サントリーニ島
|
ギリシャ
|
紀元前1620年
|
7
|
姶良カルデラ
|
日本
|
BP22,000
|
7
|
阿蘇山
|
日本
|
9万年前
|
7
|
他に14件
|
|
|
6
|
クラタカウ
|
インドネシア
|
1,883年
|
6
|
白頭山
|
中朝国境
|
969年±20年
|
6
|
ヴェスビオ山
|
イタリア
|
紀元前1660年
|
6
|
エトナ火山
|
イタリア
|
BP8000?
|
6
|
他に15件
|
|
|
BPは、Before Presentの略
地球の大地殻変動が終わり、落ち着いた後の人類史に大きな影響を与えたのが、535年と1883年の、クラカタウの大噴火で、それぞれがイスラム教誕生とか、画家ダリの、作品『叫び』の背景等々に、影響を与えたと言われています。
人類史上最大級の、火山噴火災害が周期的に起こる確率は高く、中でも巨大噴火と、その後のエアゾールによる天候異変は恐ろしい。 彗星から水を貰いその後の、地殻大変動にも耐えてきた、『水の惑星・奇跡の星』ですが、やはり心配です。
『地震・雷・火事・親父』にも入ってない火山ですが、全地球史の大変動も火山に関連します。 と言っても、火山と地震の主因のプレートテクニクス(大陸移動)は切り離せないどころか表裏一体です。
535年5月10日の噴火(火山爆発指数:不明、1883年噴火より大きいと推測)
この巨大噴火による地球規模の大異変(異常寒波、自然災害、飢饉、疫病発生など)起こる。 急激な寒冷化で樹木がほとんど生長できなかった。 年輪幅が極端に狭まっている。
気候変動を発端として、東ローマ帝国の衰退や、ネズミを媒介とするペストの蔓延、歴史に残らぬ暗黒時代の惨事の数々、イスラム教の誕生、ゲルマン人等によるヨーロッパ侵攻、中央アメリカのマヤ文明の崩壊、少なくとも、4つの新しい地中海国家の誕生などが 起こったと推論できると、された。
1883年8月27日の噴火(火山爆発指数:6)
史上最大規模の大爆発を起こし、世界に甚大な被害を与えた。30メートルもの高さの津波により、のべ36,000人以上が死亡し、多くの船が転覆、沈没、崩壊した。 また、火山爆発が引き起こした長期的な天候不良と農作物の不作は、オランダ人の支配への不満を引き起こし、イスラム原理主義的な地元民の蜂起が各地で起こり、植民地体制をゆるがした。
クラカトアが引き起こした空気中の粉塵は、ヨーロッパの夕焼けをも、七色に変えた。 多くの芸術家たちはこの空に感化され、色鮮やかな多くの作品を残している。
『二度あることは、三度ある』を『杞人天憂』で済ませますか、否、特に、地球は、『人球』になり、環境が変わっています。 人口爆発、哲学なき為政者、狂人の軍国主義国家、等々で、いざ大災害という時に多分纏まれず、心配事は尽きません。
(記事投稿日:20170908、最終更新日20211016、#091)