知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

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『古代は、古代人は凄い 3(古代ローマで興った建築様式を支えたのは?)』 『建造物コロッセオで分かるローマン・コンクリートの不思議』

2024-01-08 22:01:45 | 歴史・世界・古代
『古代は、古代人は凄い 3(古代ローマで興った建築様式を支えたのは?)』
『建造物コロッセオで分かるローマン・コンクリートの不思議』

NHKBS(2024/01/07)『徹底解明!コロッセオの秘密(再)「地下に隠されたテクノロジー」を見ました。 まさに、目からうろこが落ちるように、ローマの『コロッセオと水道橋』の驚異の建造物寿命・耐用年数が少しわかってきました。

この番組を見るまでは、『ローマン・コンクリートのローマ建造物』の建造物寿命・耐用年数について不思議に思っていました。 (古い話では『エジプトの大ピラミッドのキューブ石材固定方法』はまだまだ、これからの課題です。)

コロッセオとコンスタンティヌスの凱旋門.
 
ウキペデイア情報から引用
ローマの地震事情ですが、イタリアが、アフリカプレートとユーラシアプレートが衝突し、互いに押し合っている地域で、テクト二クス的にも地質学的にも複雑な地域であり、地震活動が活発にみられます。 その歴史は約2000年前に遡ります。

ローマ時代の水道橋(フランスのポン・デュ・ガール)

ウキペデイア情報から引用
フランスの地震事情は、山地の東部、南部で地震が発生しやすいといわれますが、南仏のポン・デュ・ガールもイタリアほどではありません。 その歴史は約2000年前に遡ります。

『ローマン・コンクリート』の強さは解明されつつありますが、まだまだ研究が続けられています。 『ローマン・コンクリート』のウェブ情報です。

ローマン・コンクリートの製法上の特長
古代ローマ時代にコンクリート建築が、爆発的に増えた製法上の秘密とは何か。
 それは古代ローマ人の「ある発見」によるものだったのである。 その発見こそが、『奇跡の粉と呼ばれる火山灰、ポッツォナーラ』。

イタリアの中部に、日本と同じく独立峰の火山が存在する。 ウェスウィオ火山である。 紀元79年、8月24日の噴火で古代ローマ都市、ポンペイや周辺の町を滅ぼしたことでも有名。 このウェスウィオ火山周辺の地域には、火山灰などを含む土が堆積している。 この火山灰が、ポッツォナーラである。

ユリウス・カエサルや、初代皇帝アウグストゥス帝の時代に活躍した、ウィトルウィウスの著書『建築論』には、次のような記述がある。 『自然のままで驚くべき効果を生じる一種の粉末がある。 これがポッツォナーラである。 これは、バーイエ(ナポリの西方にある海岸の保養地)一帯およびウェスウィオ山の周辺にある町々の野に産する。 これと石灰および割石との混合物は、建築工事に強さをもたらすだけでなく、突堤を海中に築く場合にも水中で固まる。』

一方、こんなウェブ情報もあります
『ユタ大学の地質学者マリー・ジャクソン氏が行った研究によると、ローマン・コンクリートの結合力はその構造と海水に含まれるミネラルによるもので、コンクリートの隙間を海水が通り抜けることで、ミネラルの結合を強めるという構造とのこと。』

余談ですが、現代の鉄筋コンクリートの脆さは『セメントと砂、砂利を固めたコンクリートの内部には「毛細管空隙」と呼ばれる非常に細かい空隙が多数あり、そこから水、酸素、二酸化炭素、塩化物イオンなどが入り込んでコンクリートと鉄筋が劣化』とあります。 日本も火山国ですので、この情報がコンクリートの改善に繋がれば、と期待しております。
(記事投稿日:2024/01/08、#715)
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