『台風(タイフーン)・ハリケーン・サイクロンの強さ(風速)比較』
『海水温の上昇と、偏西風の蛇行拡大で、台風の大型化は真実か!』
『トルネード(竜巻)は別物だが、日本でも増加傾向に加え、台風の大型化(風速と雨量)は、周辺海水温の上昇大の日本特有か』
先ずは、世界の『台風(タイフーン)・ハリケーン・サイクロンの強さ表示(風速)』報道表現です。(世界中で使われる、カテゴリー:1-5が分かりやすい、特に、自分・傘寿プラスには!)
SSHWS: 主にハリケーンの強さを評価するために使用
ウキペデイア情報から引用
アメリカ在住の気象学者・ミスタートルネード・ドクタートルネード、藤田哲也氏の『フジタスケール』が、ベースになっているようです。
記録的な大雨・暴風】日本史上最強の台風ランキング
順位 | 台風の名称 | 上陸時中心気圧 | 上陸日 | 上陸場所 |
1位 | 昭和36年台風第18号 | 925hPa | 1961年9月16日 | 高知県 |
2位 | 昭和34年台風第15号 | 929hPa | 1959年9月26日 | 和歌山県 |
3位 | 平成5年台風13号 | 930hPa | 1993年9月3日 | 鹿児島県 |
4位 | 昭和26年台風第15号 | 935hPa | 1951年10月14日 | 鹿児島県 |
同5位 | 平成3年台風19号 | 940hPa | 1991年9月27日 | 長崎県 |
同5位 | 昭和46年台風23号 | 940hPa | 1971年8月29日 | 鹿児島県 |
同5位 | 昭和40年台風23号 | 940hPa | 1965年9月10日 | 高知県 |
同5位 | 昭和39年台風20号 | 940hPa | 1964年9月24日 | 鹿児島県 |
同5位 | 昭和30年台風22号 | 940hPa | 1955年9月29日 | 鹿児島県 |
同5位 | 昭和29年台風5号 | 940hPa | 1954年8月18日 | 鹿児島県 |
世界史上最強の台風ランキング
1位 チップ(Tip) 870hPa 1979年 東南アジア
2位 パトリシア(Patricia) 872hPa 2015年 中米西部
3位 ジューン(June) 875hPa 1975年 南西太平洋上
4位 ノラ(Nora) 877hPa 1973年 東南アジア
5位 イダ(Ida) 877hPa 1958年 グアム近海
6位 マヒナ(Mahina) 880hPa 1899年 オーストラリア
7位 ヴァネッサ(Vanessa) 880hPa 1984年 グアム近海
8位 ウィルマ(Wilma) 882hPa 2005年 北中米カリブ
9位 ナンシイ(Nancy) 882hPa 1991年 日本 台風19号
10位 ウインストン(Winston)884hPa 2016年 南太平洋
この度の『台風10号』は今までの台風とかなり違った動きを感じましたので、少しおさらいをしました。 台風、ハリケーン、サイクロンはどれも熱帯地方で発生する低気圧の一つで、発生の仕方や嵐の現象としては全く同じものになります。 みんな同じ、日本でいうところの台風なのです。
ウキペデイア情報から引用
台風の定義
- 東経100度から東経180度までの北半球に中心がある
- 中心付近の最大風速が17.2m/秒以上
ハリケーンの定義
- 西経180度(=東経180度)から大西洋までの北半球に中心がある
- 中心付近の最大風速が32.7m/秒以上
サイクロンの定義
- 東経100度以西のインド洋または南半球の太平洋に中心がある
- 中心付近の最大風速が17.2m/秒以上
この度の、台風10号の中心気圧は8月26日午後3時には980ヘクトパスカルでしたが、27日午後3時には950hPaに達し、24時間で30hPa下がって気象庁の当初の予報を上回り急速に発達しました。 それでも、日本史上最強の台風ランキング、トップ10には入りませんでした。
今回の『急成長』の原因は、
『高い海水温 + “無風状態” = 発達しやすい環境』だったようです。
台風の強さとその表現が『最大風速』から『瞬間最大風速』(この変更は日本だけ)に変わったので、『最大風速』に何十年も慣れた傘寿プラスは少し混乱しました。 因みに、
最大風速』はその平均風速の中の最大値を意味します。 一方で『最大瞬間風速』は瞬間風速の最大値を意味します。 「瞬間風速」とは、 0.25秒間隔で測定した風速値を3秒間で平均した値(12個の測定値の平均値)のことです。 風は一定の強さで吹くものではないので、「瞬間」とは言ってもその瞬間の風速値そのものではなく、前3秒間の平均値を瞬間風速としています。 一般的に、最大瞬間風速は最大風速の1.5~2倍になると言われています。
台風予報を見るたびに、『1.5』で割り算して、昔の記憶・経験と比較して理解しています。 昔、日活の看板俳優の映画『風速40米』(1958年)を思い出し、『風速50米』としなかったことは、この『風速40米』が『瞬間最大風速60米~80米』で推定されることで、肯けました。
台風10号の、中心の気圧は930ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルでした。 世界の歴代台風と比較してみました。
世界で最低気圧を記録した台風
世界の観測史上、最低の気圧(発生直後洋上で)を記録した台風は、なんと日本に上陸(熱帯低気圧)しています。
- 昭和54年台風20号
- 最低気圧870hPa
- 1979年10月12日
- 沖ノ鳥島南東付近の海上で観測
日本で被害の大きかった台風
損害保険の支払い金額をもとに算出しています。
災害名 最低気圧 上陸時中心気圧 支払保険金
平成3年台風19号 925hPa 940hPa 5,680億円
世界で最も被害の大きかった台風
台風ではなく、アメリカのハリケーン「カトリーナ」は、フロリダ湾で発生し、史上最悪の被害を出したと言われています。
- 2005年8月アメリカ南東部で被害
- 最低気圧902hPa
- 最大風速秒速78m
- 死者1,800名
- 行方不明者700名
- 被害金額推定2兆8,000億円
表題の、
『台風(タイフーン)・ハリケーン・サイクロンの強さ(風速)比較』
『海水温の上昇と、偏西風の蛇行拡大で、台風の大型化は真実か!』
『トルネード(竜巻)は別物だが、日本でも増加傾向に加え、台風の大型化(風速と雨量)は、周辺海水温の上昇大の日本特有か』は、
地球スケールのこと、否、宇宙スケールのことですので、今回も、自分なりの十分な理解と結論に至りませんでした。 傘寿プラスには大変タフな課題ですが、これからも勉強です。
(記事投稿日:2024/08/31、#765)