『世界の城郭・宮殿 029(カステル・デル・モンテ イタリア)』
『銃の発達は稜郭・星型要塞を造ったが、それとは無縁の城郭』
『軍事上でも、居城でもなく、別荘または客をもてなすために使用』
カステル・デル・モンテ(Castel del Monte)、「カステル」が城、「モンテ」が山で「山の城」を意味する、イタリアの南部郊外にある中世の城。 13世紀にローマ皇帝フリードり2世によって建築された。 八角形を象徴的に取り入れた設計になっており、世界遺産(文化遺産)に登録されている。
カステル・デル・モンテ外観
ウキペデイア情報から引用
カステル・デル・モンテ城の平面図
ウキペデイア情報から引用
丘の上にぽつんと立つ美しい城で、フリードリヒ2世の数学へ造詣を表す黄金比を用いた八角形を象徴的に取り入れており、全体が八角形の平面で構成され、中央に八角形の中庭を内包し、8つのコーナーにはそれぞれ八角形の小塔がそびえる。 小塔の中心にはそれぞれ螺旋階段がある。
稜郭・星形要塞は火砲の発達に対応するため『15世紀半ば以降のイタリアで発生した築城方式』で、イタリア式築城術とも言われますが、この『カステル・デル・モンテ』は、戦いとは無縁の『おもてなし』の城ですが、後の『銃の発達は星形要塞を造り、大砲の発達が星形要塞を終焉に』といわれる戦いの城『星形要塞』を造らせたと思うと皮肉な因果関係です。
人間ってのは、不思議なものです。
(記事投稿日:2022/11/14、#600)
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