風吹く豆腐屋

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憂鬱な春の夜に思う

2009-03-10 02:06:14 | Weblog
「博打とおんなじや」

初対面のおじさんは言いました。

「上手くいけば、もっと、と欲が出るし、
上手くいかなければ元を取ろうと躍起になる」

なるほど。


「それだけやって駄目なら、とりあえずあきらめた方がいい」

これはとある短編集より。


「そこで彼が感じたのは、激しい嫉妬の感情だった。
でもいったい何に嫉妬しているのだろう?風に?
いったい誰が風に嫉妬を覚えたりするのだろう?」

これも上に同じ。
でも、ものに嫉妬を覚えることってありますよね?


言葉って嘘つきだと思うんです。本質的に。

最初に心の中に作られる「感情」は、漠然で曖昧としたもの。
無意識とはいえ、それを言葉なんてツールで分類してしまうから、
多様性が損なわれてしまいます。
 
これは「うれしい」、これは「楽しい」という風にね。

その作業はクッキーの型抜きをするのと似ています。
もともとは違うものだったのに、型抜きしてしまうと全部同じ形。

でも、それをしないことにはアウトプットしようがないんですよね。
それが必要なプロセスであることは分かってはいますが、
僕は根源的な感情の形を知りたいと思うんです。

いっそのこともう引導を渡して欲しい・・