誘われて、山・あ・る・記

自然の中に咲く花を求めて、山野を彷徨い歩く”風よとまれ~息を止めて”指先に一伝わる感動の瞬間♪

霧氷に誘われて♪

2012-12-11 21:02:36 | 山歩き
  誘われて、木枯らし霧氷の古祖母山

 爆弾低気圧(?)の襲来で、日本海側は雪に見舞われている。
そんな中、不謹慎と叱られるかもしれないが、運よければ”霧氷”と古祖母山へ向った。


延岡から国道218号線を高千穂に向かい、県道7号線を経て尾平トンネルの登山口へ
”ヒムカ登山口”、爆弾低気圧が接近する中に山歩きを敬遠か誰もいなかった。

 09:05-万が一に備えて、リュックにアイゼンを忍ばせて出発となった。
杉林を縫う様に登ってブナの林になると、足元に白いものが目立ち始めてきた。
木々の間から見える向かいの山肌には積雪か?いいぞいいぞ~♪と心が弾む

 祖母山~傾山の縦走路に出会い、左に向かって登っていけば古祖母山に着く
小ピークに登ると、待ってましたとばかりに”横殴りに寒風が顔を叩き始める。
そして足元や周辺の景色も一変して、想定外?の雪山に変わってきた。


『まあ~大したことはなかろう』と歩きを続けていくうちに、積雪がだんだんと深く!
相変わらず寒風が強く、粉雪とも霙も吹きつけ、ついに合羽を着込む。


 中間地点の展望所、傾き山は愚か大障子岩も全く見えなかった。
雪の重みに登山道にた倒れたスズタケを掻き上げながらで、一気にペースが落ちる。
気が付くと、毛糸の手袋を”びしょ濡れ!”慌てて、皮手袋装着も既に遅く下山まで泣く

 梯子場が近付く頃になると、積雪が10cmを越え、吹き溜まりは足首がすっぽり埋まる
悴む指先、頬を叩く霙交じりの寒風に耐えながらの足取りは重くなるばかりで、
久しぶりの古祖母山でも、何にも見えないであろう山頂への登頂意欲が薄れ始めてくる。

負けん気の根性と手抜き大好き性格が葛藤する中、とうとう梯子を乗り越してしまう
どうやら、負けん気根性が勝利したようで、2011/03/27以来の古祖母山に登頂する。

 登山口から2時間25分の間、寒さと痛さに耐えながら登ってきた古祖母山だったが
山頂一帯は小雪が舞っていて、期待通り(?)”なぁ~んにも見えない”冬の山だった。
展望もなし、腰を落ち着けて座る場所も、風を遮る適当な薮もない!
暖かいラーメンと美味しいコーヒーの目論見も吹き飛んで、古祖母山頂を追われる様に去る。

 2012年の冬山の到来、ちょっと体が冬山モードになってなく、雪を愉しむ余裕がなかった。
と、歳と共に衰える体力を受け入れない自分を自笑する事しきりだった。
ヒムカ登山口に下山後、折角用意したラーメン、たくさんの
具を入れ美味しく戴いて帰った。

コメント
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