沈黙した理由とは

2010-03-17 14:16:46 | 日記
昨日の授業で、小さな発見がありました。

といっても、ここで言う発見は、これまでに何度も経験しているので、これ自体が新しいというわけではありません。

ですから、「発見」というのは、その頭に「再」という文字を付け加えた方が、より正確かもしれません。

それは、「子ども、中でも勉強の苦手な子が授業中沈黙してしまうとき、そこにはその子特有の理由または事情がある」ということです。

具体的には、次のようなものがあります。


●まさに今やっているところがわからないから沈黙する

●それよりも前の関連項目や単元が分からないから沈黙する

●間違った答えを言って叱られることを恐れて沈黙する

●間違った答えを言いそうで、それが恥ずかしくて沈黙する

●たった今講師が説明した内容の理解で混乱してしまい沈黙する

●他のことに気を取られて沈黙する



昨日の生徒は、「講師の説明に混乱し他(説明自体は理解したのだが、それを咀嚼するのに手間を取られてしまった)のと、もうひとつは「恥ずかしい」という気持ちからの沈黙であったようで、それに気がついた講師が、今一度咀嚼する時間の猶予を与えたのと、ここでは多く間違うことにむしろ価値があるんだよ、という安心感を与えたことが功を奏して、幸いそのすぐ後で彼が答えたものが見事な正解だったことで、ここで大いに気を良くした彼は、その後は沈黙することなく、活発な質疑応答を行って、問題処理も15問中14問正解と、目を見張る成果を出しました。


沈黙するということだけに留まらず、生徒の反応の陰には様々な理由や事情があるのだという事を改めて発見したという次第です。



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