以前、「東大生はノートがきれい」という記事を読んだ記憶があります。
きっと多くの知識がきちんと整理されて頭の中に収納されているからでしょう。
一般的に言って、勉強のできる子は、知っていることと知らない事、解っていることと解らない事について答えることができます。
一方勉強のできない子に「何が分らないの」と聞いても要領を得た返事は返ってきません。
おそらく頭の中が整理されていないからでしょう。では「頭の中が整理されている」とはどういうことでしょう。
そして「頭の中が整理されている子とそうでない子の違い」はどこから来るのでしょう。
ここで一つの仮説をたてます。「生活習慣がきちんとしていれば学力が向上する」と。
毎朝定時に歯磨きするように、毎日定時に机に向かい、算数の問題を解く習慣をつければ、算数の力がつくことは容易に想像できる筈です。
何故なら算数に限らず国語でも理科でも社会でも繰り返しの連続によって始めて知識が身につくものだからです。
また勉強机を見れば勉強ができる子かどうか、すぐ分ると言われます。
自分の部屋をきちんと整理整頓できる子は、そうでない子よりも勉強ができる筈です。
何故なら部屋と同じように、自分の頭の中を整理整頓してどこに何がしまわれているか知っており、また新しい知識を収納できるよう空きスペースを用意しているからです。
日頃整理整頓の習慣を身につけていない子は、学習した知識を乱雑に詰め込んでいるため、持っているのは分っていてもどこにあるか分らずいざという時、取り出せず、従って使えません。
そして悪い事に時間が経てば持っている事すら忘れてしまいます。
このように考えれば、生活習慣と学力の向上とは密接な関係があり、学力を向上させるにはきちんとした生活習慣を身につけさせることが極めて重要だということがお分かり頂けると思います。
従って子供の学力の向上には家族全員の協力が必要なのです。
子供に「勉強しなさい」というかけ声だけでは、決して学力は向上しません。
学力を向上させるには、まずはお部屋を掃除させることから始めてはいかがでしょう。