子供たちの何人かは、多かれ少なかれ保護者に対して嘘を吐きます。
その嘘の内容は様々で、特にこれといった理由も無く、ただその時々であいまいな返答をしたりした結果、それが嘘であったりするものや、これとは反対に、自分にとって都合の悪いこと、知られたくないことを嘘でくるんで伝えたりするといった確信犯的なものまで千差万別です。
これが悪いというわけではありません(褒められたことでは勿論ありませんが)。
子供はそんな風にして成長していくものだからです。
その一つ一つに目くじらを立てて臨むことがベストの対応ではないと思います。
但し、こと勉強するということ、その過程と結果に関しては、これは常に正確な情報が保護者に伝わっていることが重要です。
そうでなければ、初めは小さなほころびであったものが、そのうち修復不可能なレベルになってしまうこともあります。
学習塾の中における様子については、まさに「正確な情報」であるべき範疇のものであって、そのために、私たちは保護者の方にとってあまり聞きたくない類の話についても、むしろこれを積極的に伝えて現状の正しい把握に役立ててもらうよう心掛けています。
そして、これは子供たちにとっても往々にして気分のよい話ではないですが、その場その場を適当に誤魔化して後で悔やむ事態になるよりは、その時に正確で「耳に痛い話」を正しくしておく方が、結果的には絶対によい選択であると私たちは信じています。