新年度が始まったばかりですが、この直前の一ヶ月、多くの生徒&保護者の方と面談をしました。
その際、多くの方が似たような話しをしておられました。
「(子供が)家でちっとも(勉強を)やらないんです」
これ自体は、ほぼ毎年の台詞ですのでまあよしとします。
問題は、次の台詞です。
「だから子供に言ったんです。これ以上やら無いなら、塾を辞めさせるよ」
これで子供にハッパを掛けたつもりでおられるなら、大きな勘違いといわざるを得ません。
考えてみれば(考えなくてもわかりますが)、本当に勉強嫌いの子であるなら、塾に来なくなったらその分を家でやる」はずもありません。
そういう子なら、「そう。塾を辞めてもいいの。ラッキー」くらいにしか考えませんよね。
ですから、馬の尻にムチを当てたいなら、もう少しそこは台詞というものを考えた方がよいと思います。
また、もしもそういう台詞がその子が通う学習塾に向けたものであるなら、多少きつい言い方かかもしれませんが、「家の中で勉強しないことは家の中で解決して下さいよ」ということになります。
学習塾は、家庭学習の面まで視野に入れた学習指導を行っては参りますが、しかし、実際にそれを行うのはあくまでその現場であるところのご家庭自体にあります。
私たちがそこに立ち入ることはしませんし、立ち入るべきとも思いません。
当て付けで言う、或いはふがいない子供に激高して思わず口から出てしまう言葉かもしれませんが、だからといって、とても生産的とは思えないこうした台詞は軽々に吐かないほうがよいのではないかと思います。
親が期待するような勉強をなかなか子供がしないからといって、大人が子供のレベルに下がってしまったのでは話になりませんよね。