子供たちは、よく「そんな時間は無い」などと言います。
子供の本分は勉強することにあると思う私などは、そういう台詞を聞くたびに「部活や遊ぶ時間はあるくせに、勉強の時間が無いなんて言うな!」と思います。
しかし、そうは言っても、子供が育つ過程では遊ぶことも大事だし、部活動などでスポーツのワザを磨いたり社会性を養ったりすることも大事であることも知っていますので、そういう意味では、本音は「両方やれ」つまりは「両立させてみろ」ということなのです。
そういうわけですから、普段はある程度勉強の時間が減って、その分他のことに時間を割いても致し方ないことではあると思いますが、しかし、テスト前くらいは一心不乱に勉強にいそしんでほしいですよね(一夜漬けでは駄目なんですけど、本当は)。
そして、その一夜漬けを最大限活かすためには、時には本当に徹夜したってよいと私は思います。
いつもいつもでは健康に害があるでしょうが、たまには徹夜で勉強したってかまうことは無いんです。実際、自分の子供に対しても、私は全く同じことを言っていました。
そうした経験と、その結果としてのテストの出来不出来などから、子供たちも自分のやり方を見出すことが出来るのだと思います。
そして、それを私は一方的に言うだけではありません。
自慢でもなんでもないですが、私自身仕事が溜まりに溜まったときは、いやおうなしに徹夜になります。
冬はなかなか日が昇らないので、夜がとても長い感じがしますが、この季節になりますと、朝5時前にはもう空が明るくなってきて、疲れた目をしばたきながら、ふと窓の外を見て「うわ。もう朝」などと思うこともしばしばです。
決して健康的な話しではないのですが、しかし、やらなければならないことは、たとえ徹夜してもやる。
そういう覚悟があって自らそのように行動しているので、子供たちに向かってハッパを掛ける時も、私自身は決して机上の空論を垂れているつもりはないのです。
長い人生を懸命に生きていくなら、時には徹夜してでもやっつけなくてはならないことに一つや二つはあるものです。
ですから、子供たちも普段時間が無いと言うなら、時には根性を出して徹夜するか、またはその覚悟で集中して勉強してみせる位の姿勢を見せてくれれば、それはそれで大したものだと思うのですが。