厳しいものは厳しく

2012-06-19 19:29:56 | 学習塾・勉強の仕方

昨日の内容にもつながりますが、面談で保護者に志望校のことを尋ねると「行きたいところがないんです。」とか「どこに行けますか。」と返ってくることが少なくありません。そして、そういう方に限って、最終的に中3の進路決定の時期になって、「今の成績で入れるところでいいです。」と言われます。

 なると完全に受身姿勢というか、欲がない、もしくはそれが感じられないというのがここ最近の傾向のように思えます。

 受験指導をする側としては、甚だ頼りないといいますか、「なんだかなあ」という気がします。

「ここは本番の試験で今の30パーセント増し以上取らないと難しいかもしれない」と厳しいことをいわれて、「じゃあ、やってやろうじゃないか!!」くらいの根性のある生徒はいないものでしょうか?

 とここまで書いて、しかし、これが今風の子供たちの素顔であり、素直な反応であろうとも思いました。というのも、そういう風なことは、いまやあちこちでごく普通に見聞きされることで、これらを総合して「今の子供たちは覇気がない」などというのでしょう。

 厄介なのは、そんな子供たちに歩調を合わせるような風潮が周囲の大人たちにも垣間見えることで、それらは見る人によって「子供におもねっている」とか「遠慮している」とか言うこともあれば、酷くなると「一蓮托生」などと評する人もいます。

 ものには程度というものがありますから、全てをひっくるめていうことはもちろん出来ません。

しかし、多くの子供たちにとって、いわば人生最初の試練とも言うべき高校受験に際して、これが厳しいものでないとは多分誰も思ってはいないはずであって、であれば、そういう共通認識に立って、大人たちこそ、ここは厳しさを前面に出していかなくてはならない局面ではないかと思うわけです。


 

 

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