個別指導塾ですと、いろいろなタイプの生徒が入塾を希望して説明を聞きに来ます。
その中でも、毎年あるパターンとして、中3になってから「これではまずい!!」と慌てて塾に入ってくる子供たちがいます。
だんだん授業について行けなくなったから、というのが大体の理由ですが、入塾前の体験授業をしてみると、状況がかなり深刻であることが明らかになる場合もあります。
中3でありながら、小学校4年ぐらいの計算が出来ないままであったり、中1で覚える基礎単語すらかけない、という状況・・・おそらく中2の時点でかなり大変なことになっていたはずです。
講師の立場からすれば、「何でこんなになるまで放っておいてしまったのだろう・・・。」と思わずにはいられません。
「塾に行けばなんとかなる。」そのような考えもあります。
しかし現実はそうはいきません。
以前の記事でも申し上げましたが、述べたことがありますが、塾には魔法の力はないので、そこまで遅れが酷いと、正直な話、受験までの数ヶ月で完全にマスターするのはまず無理です。
中3はただでさえ受験までに時間が限られています。
その中で、遅れた分を取り戻しかつ中3の勉強も進めなくてはいけない、しかも何科目も・・・考えただけで大変なものを積み上げてきてしまったことがお分かりになるかと思います。
もちろんこのような生徒さんが入塾されても、わたしたちのところでは、各生徒に合わせた個別カリキュラムを持って全力でサポートしてまいります。
ただ、その道のりはかなり険しいものであることを覚悟の上で臨んでいただきたいと思います。
でも、このような手遅れ状態にならぬうちに、早めに対処していただきたいというのが講師たちの心底の願いです。