定期テストがほぼ終わり、その結果が続々返ってきています。
「大躍進」の子もいれば、「まあまあ妥当」の子も、或いは「ちょっと残念」な子も、そこは様々な顔があります。
思うに、こうした」結果の違いの原因は、彼らの頭の構造にあるのではありません。
生まれついてのものも多少はあるのかもしれませんが、それにしたって、たかだか生まれて10数年しか経っていない子の間に生じるテストの点数結果の差などの原因の大部分は、頭それ自体にあるというよりは、普段の生活リズムの中にあるのだと、これは本当にそう思うのです。
例えば、上に書いた「大躍進」の子達には、その行動面において共通したものが見られます。
それが何かと言うと
- 起床から就寝までのリズムが規則正しい
- 勉強面に関して指示されたことを忠実に実行できる
- 遊びのツール(ケータイやゲームなど)に溺れない
などがこれに当たります。
「まあまあ妥当」の子も、その程度に違いはあっても、概ねこうした生活リズムを保っているように見受けられます。
反対に「残念」であった子。
そういう子達は、上に書いたのと反対の行動パターンが普段から目立ち、そのため、塾でも講師達から手を変え品を変え、これを指摘され、矯正の必要を説かれるのですが、いずれも「忠実に実行できない」性質がここでも邪魔をして、なかなか思うように行動してくれません。
それでも、こちらが辛抱強く接していく中で、99パーセントの子は、その速度に差はあっても、時間の経過とともに少しずつ前に向かって進んでは行きます。
しかし、これを更に効率よく進めるためには、学習塾の力だけではどうしても限界があります。必要なものは、ご家庭の理解と協力です。大変口はばったい言い方になりますが、これを「躾」などと言い換えることも出来るでしょう。
こういうことを飛び越えて、或いは無視したままで「目先(あえて目先と言います)の点」を追うだけの勉強とその指導をお求めになるのでしたら、それには必ず限度がありますし、それを超えて成果を出すのは相当に困難であるといわざるを得ないと思います。
出来れば、そして勿論そういうことにはしたくないですよね。