先日ここで書きました「勉強と生活習慣」の続きです。
何名かから素朴なご質問を頂きました。
それは主に「生活習慣を立て直せば自動的に勉強も出来るようになるのでしょうか?」というものでした。
お答えする方も素朴に申し上げれば「自動的に」ということはありません。そんなに簡単な話ではありません。
例えば、先日も少し触れましたが、言葉は大変悪いのですが、「生まれつきのもの」を原因とする学習障害のようなものは、今から生活習慣を変えたとしてもうまくはいかないことの方が多いのではないかと思います。
そうではないケースにつきましては、自動的にとは言えませんが、最低でも「多少は」、うまくいけば、「かなり」の成果がそこに生まれるのではないかと、これは経験を踏まえてそう思います。
但し、この場合大切なことは(何でもそうですが)、短兵急な結果を求めるべきではないということです。
仮に、今の生活リズムの中に定量の学習時間がない状態であったりしたとき、これに手をつけたからといって、1ヵ月後のテストで早速80点取れるかといったら、それはかなり困難です。
しかし、それでもこれは避けて通るべきではないと私は思います。
といいますのも、今実際に教室に通っている生徒達の多くが、半ば強制的、半ば自発的に生活リズムの建て直しを図る経過において、その大多数が何がしかの効果(点数や成績)を表しているという実績があるからです。
この「生活リズムの建て直し」「生活習慣の改善」といったものは、スポーツに例えて言えば、目先の技術を云々することではなく、それ以前の体力養成に近いのではないかと思います。
その場合、ここでしっかり体力をつけておけば、それだけ技術を身につけるのに有利ですし、その際の怪我や故障などにも有効な防衛策になるのではないでしょうか。